53歳の平均年収はいくら?中央値や手取りを男性・女性ごとに解説

日本の多くの企業は役職定年制度を導入しているため、53歳は役職定年を目前に控え、今後の身の振り方について考える人が増える時期です。役職定年により役職を外れれば、年収ダウンは避けられず、年収の維持やアップを目指して転職を考えるケースも少なくありません。では、53歳の平均年収はどのくらいになるのでしょうか。

本記事では、JAC Recruitment(以下、JAC)の最新データや厚生労働省が公表している公的統計などをもとに、53歳の平均年収や中央値、手取り額、エリア別、企業規模別の傾向などについて解説します。

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53歳の平均年収は約1,005.3万円

JACの実績データ(2024年1月~2025年12月)によると53歳の平均年収は約1,005.3万円です。JACはハイクラス層の転職サポートに強みを持っており、豊富な経験や実績を武器に転職をされる方が多いことから、53歳の平均年収も1,000万円を超える高い水準となっています。

また、求人企業では53歳に対し、自社が抱えるピンポイントな課題を解決に導く役割を求める傾向があり、企業ニーズと専門性が合致した場合には平均以上の年収提示を受けるケースも見られます。特に、この年齢層では即戦力性が重視され、前職で培った技術や実務能力のほか、即座に業務を動かし、成果を導く提案力、新たな環境に適合しようとする柔軟性が高く評価される傾向にあります。

53歳の男性の平均年収は約1,018.5万円、女性は約909.8万円

JACのデータから53歳の平均年収を男女別に見ると、男性は約1,018.5万円、女性は約909.8万円となっています。転職者は、一プレイヤーとしてではなく、専門性を生かした責任あるポジションに就任されるケースが多い点が影響し、平均年収も高い水準となっています。組織への貢献度合いや組織を成功に導いた具体的な実績は報酬アップに直結しやすく、再現性の高いポータブルスキルを面接時にいかに証明できるかが評価を決定づける大きな要素となります。

JACを介して転職された方の全年代の平均年収である約838.6万円(男性約863.5万円、女性約747.0万円)を上回る金額であることからも、企業は経験を重ねて培ってきた53歳の専門性に高い期待を寄せていると推察できます。

JACの実績における全年代の平均年収と53歳の平均年収は、以下の表のとおりです。

53歳平均全年代平均
平均年収1,005.3万円838.6万円
男性の平均年収1,018.5万円863.5万円
女性の平均年収909.8万円747.0万円

当社実績(2024年1月~2025年12月、想定年収)より

53歳の平均手取り額は約727万円(手取り月収は約61万円)

支給される報酬からは社会保険料や税金が差し引かれるため、額面収入と手取り額には差が生じます。収入が大きくなるほど額面収入と手取り額の差は大きくなることから、生活設計を行ううえでは額面収入だけでなく、手取り額についても把握しておかなければなりません。

年収1,005万円・53歳・扶養なし(ボーナス支給なし)の会社員を想定した場合、年間の手取り額は約727万円、月々の手取り額の目安は約61万円となります。年間の控除額は約278万円となり、手取り率は約72.4%です。

手取り額の詳しい内訳を以下の表にまとめました。

項目月収年収
額面収入837,500円10,050,000円
所得税66,425円797,100円
住民税53,025円636,300円
健康保険40,877円490,524円
介護保険6,723円80,676円
厚生年金59,475円713,700円
雇用保険5,025円60,300円
手取り605,950円7,271,400円

※本試算は【東京都在住・扶養なし・賞与なし(年収を12分割)】という条件を前提としています。

出典:国税庁「税について調べる」

出典:日本年金機構「厚生年金保険」

出典:全国健康保険協会「保険料率」

住民税率は自治体によって若干異なる可能性があり、扶養の有無や各種控除の適用状況によっても手取り額は変動します。ただし、年収1,000万円台の53歳前後の会社員であれば、手取り額はおおむね上記の額を目安とすることができます。

53歳の年収の中央値は約919.8万円

JAC経由で転職された53歳の年収中央値は約919.8万円です。以下の表は53歳の年収分布をグラフにしたものです。

年収1,200万円以上で転職した方が最多(25.3%)となっています。この年収1,200万円以上の層では、部門や事業部の責任者をはじめ、経営に近いポジションへ就任された方が多くなる傾向があります。

一方で、1,200万円以上の層を除くと700万円台(16.1%)が最も多く、年収600万円台(10.5%)800万円台(12.7%)を合わせた600万~800万円台が全体の約4割を占め、この層が第二のボリュームゾーンとなっています。

【エリア別】53歳の平均年収(東京・神奈川・大阪・愛知・埼玉・千葉・兵庫・福岡)

本データは、JACの転職実績(想定年収)を首都圏・関西圏を中心とした主要都道府県に集計した参考値です。

なお、地域によってサンプル数が異なり、件数が少ない地域は平均値が一部の事例に左右されやすい可能性がある点にご留意ください。

【首都圏・関西圏を中心とした主要都道府県】53歳の平均年収 

都道府県53歳の平均年収
東京都1,137.3万円
神奈川県951.0万円
大阪府888.7万円
愛知県877.2万円
埼玉県875.5万円
千葉県961.2万円
兵庫県893.1万円
福岡県710.8万円

当社実績(2024年1月~2025年12月、想定年収)より

勤務地による平均年収の違いを把握しておくと、就業を希望するエリアにおいて希望年収が妥当な金額であるかどうかを測る指標として役立てやすくなります。

主要都道府県ごとの平均年収を見ると、東京都が1,137.3万円と群を抜いて高い値となっています。これは、東京都に本社機能を置く企業が多く、経営の意思決定に関わるポジションに就任された方が多い点が年収の底上げに影響していると考えられます。

【企業規模別】53歳を含む50代前半の平均年収(大企業・中企業・小企業)

厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」によると、50代前半(50~54歳)の賃金は、企業規模が大きくなるほど高くなる傾向が見られます。

大企業では、体系的な評価制度が確立されており、評価制度が報酬制度と密接に結びついているケースが一般的です。昇給や昇格、賞与の算定基準も明確に示されていることが多く、基本給も高めに設定されているケースが多くなります。

一方で、中企業や小企業では、幅広い業務や役割を担うことが多いことから多面的な貢献度が評価につながり、業績などによって年収レンジも変動しやすいという特徴があります。

以下は、50代前半の月例賃金(所定内給与額)をもとに「月給×12カ月+年間賞与その他特別給与額」で年収換算した、平均年収のイメージです。

企業規模50代前半の平均年収50代前半男性の平均年収50代前半女性の平均年収
大企業770.2万円899.8万円535.2万円
中企業607.2万円691.2万円471.6万円
小企業508.8万円564.4万円412.7万円

大企業では事業内容も多岐に渡り、業務や役割も細分化されています。大企業では役職が多い分、50代前半では部門や事業部の責任者に就任する人も多く、中・小企業と比較すると年収は高い水準となっています。一方で、中・小企業では事業内容も限定されており、大企業ほど用意されているポジションは多くはないことや基本給も低めに設定されていることなどが年収にも影響しています。

出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査の概況」(p9 – 企業規模別にみた賃金)

【参考】年齢別平均年収

以下の表は、JACを介して転職された25歳から60歳の方の平均年収を一覧にしたものです。

収入は年齢とともに上昇していき、50代に入ると1,000万円を超過し、50代半ばでピークを迎える構造が見て取れます。多くの社員が役職に就き、上位ポストに就く人も増える53歳は年収も最高潮に近づく時期であるといえます。

年齢平均年収
25歳542.3万円
26歳575.0万円
27歳607.8万円
28歳621.6万円
29歳659.0万円
30歳676.1万円
31歳708.7万円
32歳732.1万円
33歳750.0万円
34歳782.1万円
35歳782.2万円
36歳809.9万円
37歳820.8万円
38歳835.4万円
39歳857.8万円
40歳877.8万円
41歳886.0万円
42歳899.9万円
43歳924.1万円
44歳907.5万円
45歳951.6万円
46歳964.0万円
47歳965.6万円
48歳985.8万円
49歳975.3万円
50歳1,016.6万円
51歳1,012.3万円
52歳1,023.3万円
53歳1,005.3万円
54歳1,021.8万円
55歳998.7万円
56歳1,037.2万円
57歳1,005.4万円
58歳931.8万円
59歳883.9万円
60歳944.1万円

当社実績(2024年1月~2025年12月、想定年収)より

【最終学歴別】53歳を含む50代前半の平均年収(大学院卒・大卒・短大卒・高専卒・高卒)

厚生労働省の「令和7年賃金構造基本統計調査」では、学歴別の平均賃金のデータも公開しています。

53歳が属する50代前半(50~54歳)の賃金を見ると、大学卒の平均年収は約829万円です。性別に分けて見ると男性は約891万円、女性は約630万円となります。

以下は、最終学歴別の50~54歳の月例賃金(所定内給与額)をもとに「月給×12カ月+年間賞与その他特別給与額」で年収換算した、平均年収のイメージです。

最終学歴50代前半の平均年収50代前半男性の平均年収50代前半女性の平均年収
大学院1,085.9万円1,116.4万円907.5万円
大学828.6万円890.6万円630.4万円
高専・短大570.3万円738.0万円507.4万円
専門学校568.3万円633.2万円488.5万円
高校544.6万円618.5万円400.2万円

出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」(p8 – 学歴別にみた賃金)

平均年収は、大学院が最も高く、大学、高専・短大、専門学校、高校の順に低くなっています。大学院修了者の平均年収は1,000万円を超えており、大学院で習得した専門性は企業でも高く評価されていると考えられます。

一方で、大学に比べると高専・短大、専門学校卒者の平均年収は低くなっているものの、業種や職種によっては、専門性が評価され、大卒者を上回る報酬につながっているケースも見られます。

【業種別】53歳の平均年収ランキング

以下の表は、JACの53歳の実績データから平均年収が高い業種を抽出してまとめたものです。

業種別に見ると、53歳の平均年収が最も高いのはコンサルティング・シンクタンク・事務所(1,310.2万円)で、次いで、金融(1,209.0万円)、WEB(1,137.4万円)、メディカル(1,118.6万円)、IT・通信(1,088.2万円)、商社(1,047.0万円)と続きます。

コンサルティング・シンクタンク・事務所、金融など、高い専門性が求められる業界では実力が報酬に大きく影響し、53歳ならではの豊富な経験に裏打ちされたスキルやコミュニケーション能力が高年収につながっていると推測できます。また、若手の活躍が目覚ましいWEB業界においても、激しい技術進化にも順応し、新たな価値を創出してきたベテランならではの経験値は市場において高く評価につながっています。

業種53歳の平均年収
コンサルティング・シンクタンク・事務所1,310.2万円
金融1,209.0万円
WEB1,137.4万円
メディカル・バイオ1,118.6万円
IT・通信1,088.2万円
商社1,047.0万円
EMC968.7万円
消費財954.6万円
マスコミ902.6万円
建設・不動産888.6万円
サービス846.5万円
流通838.2万円
医療・介護・福祉788.3万円

当社実績(2024年1月~2025年12月、想定年収)より

【職種別】53歳の平均年収ランキング

JACの実績データを見ると、53歳の平均年収が最も高い職種は経営・事業企画(1,315.9万円)です。また、コンサルティング・アドバイザリー(1,243.7万円)、メディカル・バイオ(1,214.9万円)も平均年収が1,200万円を超えているほか、上位7職種の平均年収が1,000万円超となっています。

上位の職種は、経営に影響する重要な意思決定に関わるものや高度な知識が求められるものが多く、特定領域における専門性は転職市場において高い評価につながることを示しているといえます。

職種53歳の平均年収
経営・事業企画1,315.9万円
コンサルティング・アドバイザリー1,243.7万円
メディカル・バイオ1,214.9万円
金融1,154.0万円
IT1,077.3万円
法務・知財1,039.3万円
内部統制・監査1,012.7万円
経理・財務971.5万円
マーケティング・商品開発965.4万円
人事・労務939.2万円
技術系916.3万円
営業915.3万円
土木系876.5万円
WEB・アプリ・ゲーム871.5万円
購買・物流・生産管理848.5万円
建築系832.7万円
総務・広報792.5万円
秘書・アシスタント・事務・顧客対応754.0万円
クリエイティブ(広告・デザイン・放送関連)727.6万円

当社実績(2024年1月~2025年12月、想定年収)より

53歳で年収アップの転職に成功した事例

実際にJACを通じて転職を成功させた53歳の方の事例を2つご紹介します。

53歳で専門領域の経験を生かし、新たな環境での新製品開発に挑戦

Iさん(男性/53歳)

業種職種年収
転職前物流サービス代表取締役1,600万円
転職後輸送用機器メーカー新規事業開発/CASE推進責任者2,400万円

Iさんは自動車メーカーにおいて、マーケティングやプロモーション、商品企画、新規事業企画などの業務に携わった後、物流サービス会社を設立し、代表として組織を率いてこられた方です。売上を大きく拡大させ、自身のすべき役割を果たしたため、次のステップに進みたいと転職を決意されたと言います。

JACではIさんの自動車業界における豊富な知識と経験を存分に発揮できる環境として、輸送用機器メーカーの新規事業開発部門のCASE推進責任者のポジションをご提案しました。次世代の特装車開発に向けて、CASEを推進し、多様なステークホルダーと協議しながらプロジェクト全体を管理し、未来の主力製品の開発を進める業務です。

面接では、長年の自動車業界での商品企画、新規事業企画の経験、独立後に経営者として培った俯瞰的な視野が評価され、年収2,400万円の条件で採用が決定しています。

※本事例は実際の成約事例をもとに構成していますが、プライバシー保護のため、企業名・職位・担当業界・時期等の一部を変更しています。

53歳で経験を生かし、希望の業界への転職を実現

Gさん(女性/53歳)

業種職種年収
転職前IT・電子経営企画/DX・業務改革コンサルタント1,600万円
転職後バイオ医薬PMO(統括プロジェクトマネージャー)1,900万円

Gさんは生命保険・損害保険会社、コンサルティングファーム、製薬企業などで営業企画や経営コンサル、経営企画、DXコンサルタント業務など、幅広い業務に取り組まれてきた実績をもつ方です。PMP資格も保有されており、複数の保険会社において業務効率化を推進するプロジェクトで大幅なコスト削減を実現した経験もおもちですが、医薬品関連業界でキャリアアップを目指したいと転職を決意されました。

JACではGさんの意向を尊重し、バイオ医薬品の開発を進める企業でのPMOの職をご提案しました。経営幹部直属となる変革推進室の中心メンバーとして、ガバナンスの構築や計画、進捗管理、実行をミッションとし、経営層や外部パートナーとも強固な関係を構築する役割が求められるポジションです。

Gさんはガバナンス体制整備に関わるプロジェクトを主導した経験もあり、製薬企業での就業経験もあることから、応募先企業から高い評価を受け、見事、年収300万円アップの条件で採用が決定しています。

※本事例は実際の成約事例をもとに構成していますが、プライバシー保護のため、企業名・職位・担当業界・時期等の一部を変更しています。

53歳で年収アップの転職を目指すならJAC Recruitment

53歳は役職定年を前に、これまでの延長線上でキャリアを全うするか、新たな環境での飛躍を目指すか悩む人が増える時期です。豊富な実績をもつ53歳は転職市場において、組織が抱える課題を解決できる即戦力として高い期待を受ける時期でもあります。

現状の安定した環境を維持する選択肢もありますが、現職での成功体験を新たな環境で再現し、組織を牽引するというチャレンジもキャリアの集大成として魅力的な選択肢となるでしょう。

しかし、53歳という年齢から転職での失敗を考えると、新たな環境へのチャレンジにも慎重になる人は少なくありません。だからこそ、50代の転職では業務の内容だけでなく、組織文化や求められるソフトスキルについても十分理解したうえでの判断が求められます。

JACには、各業界や職種に精通したコンサルタントが在籍しており、求人募集の背景や期待される役割まで、高い解像度の情報をお伝えできます。

これまで培ってきた経験や能力を正当に評価し、真に実力を発揮できる企業との出会いをサポートいたします。新たな環境でのさらなる飛躍をご検討の際には、ぜひJACにご相談ください。

この記事の筆者

株式会社JAC Recruitment

編集部

当サイトを運営する、JACの編集部です。日々、採用企業とコミュニケーションを取っているJACのコンサルタントや、最新の転職市場を分析しているJACのアナリストなどにインタビューし、皆様がキャリアを描く際に、また転職の際に役立つ情報をお届けしています。

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