44歳の平均年収はいくら?中央値や手取りを男性・女性ごとに解説

44歳は、これまで積み上げてきた経験や実績が評価に直結しやすい年齢です。一方で、今後のキャリアの方向性によって年収やポジションに大きな差が生まれやすくもあります。転職を考える際には、担当する業務に加え、年収も気になるところでしょう。

では、44歳の平均年収はいくらくらいなのでしょうか。

本記事では、JAC Recruitment(以下、JAC)や厚生労働省の最新データをもとに、44歳の平均年収や転職の実態を詳しく解説します。

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44歳の平均年収は約907.5万円

JACの実績データによると、44歳の平均年収は約907.5万円です。JACは管理職・専門職などハイクラス層の転職支援を主軸としているため、一般的な統計データと比べると平均年収は高い水準になります。


44歳の男性の平均年収は約925.3万円、女性は約830.2万円

44歳の平均年収を男女別に見ると、男性は約925.3万円、女性は約830.2万円となっています。男女とも、JAC経由で転職された全年代の平均年収を上回る水準です。

44歳の転職では、マネジメントの実績や高度な専門性を前提とした採用が主流となります。評価の軸は「何ができるのか」ではなく、「どの事業・組織領域を任せられるか」へと移り、ポジションマッチを前提とした採用が行われます。

44歳はキャリアの分岐点になることも多い年齢です。これまでの実績を生かせるポジションに転職できれば、事業責任者など、経営に近いポジションに向けた確実なステップを踏み出すことができ、さらなる年収アップも期待できるでしょう。

JACの実績における全年代の平均年収と44歳の平均年収は、以下の表のとおりです。

項目44歳平均全年代平均
平均年収907.5万円838.6万円
男性の平均年収925.3万円863.5万円
女性の平均年収830.2万円747.0万円

※当社実績(2024年1月~2025年12月、想定年収)より

44歳の平均手取り額は約660.0万円(手取り月収は約55.0万円)

JACの実績データ(907.5万円)をもとに、東京都在住の44歳(扶養なし)の方の平均手取り額を計算しました。ボーナスは支給されず、年収は12カ月に分割して支給されると仮定しています。

この場合、年収ベースの平均手取り額は約660.0万円、月収ベースの手取り額は約55.0万円です。内訳については以下の表のとおりです。

項目月収年収
額面収入756,000円9,072,000円
所得税54,220円650,640円
住民税45,525円546,300円
健康保険36,937円443,244円
介護保険6,075円72,900円
厚生年金59,475円713,700円
雇用保険3,780円45,360円
手取り549,988円6,599,856円

※本試算は【東京都在住・扶養なし・賞与なし(年収を12分割)】という条件を前提としています。

出典:国税庁日本年金機構全国健康保険協会

住民税率は自治体によって異なる可能性があり、扶養の有無や各種控除の適用状況によっても手取り額は変動します。しかしながら、年収900万円台の会社員(44歳前後)の手取り額は、おおむね上記の額を目安にできます。

44歳の年収の中央値は約866.7万円

JAC経由で転職された44歳の年収中央値は約866.7万円です。

以下の表は、JACの実績データをもとに、44歳の方の年収分布をグラフで示したものです。

44歳で転職された方のうち、最も多いのは年収1,000万円以上で転職した方です。44歳の約3人に1人は、転職で年収1,000万円以上を実現していることが分かります。

年収600万~900万円台の割合を合計すると約55%となり、半数程度の人がこの年収帯に属しています。年収600万~900万円台は、プレイヤーや現場責任者としてのポジションに提示されるケースが多く、この層が年収1,000万円を目指す場合には、より高いポジションへの就任がカギとなるでしょう。

【エリア別】44歳の平均年収(東京・神奈川・大阪・愛知・埼玉・千葉・兵庫・福岡)

本データは、JACの転職実績(想定年収)を首都圏・関西圏を中心とした主要都道府県に集計した参考値です。なお、地域によってサンプル数が異なり、件数が少ない地域は平均値が一部の事例に左右されやすい点にご留意ください。

【首都圏・関西圏を中心とした主要都道府県】44歳の平均年収 

都道府県44歳の平均年収
東京都973.8万円
神奈川県918.0万円
大阪府852.2万円
愛知県876.5万円
埼玉県840.9万円
千葉県811.7万円
兵庫県816.6万円
福岡県748.5万円

※当社実績(2024年1月~2025年12月、想定年収)より


44歳の平均年収をエリア別に見ると、東京都が973.8万円と最も高く、神奈川・愛知も900万円前後の水準にあります。

44歳は、管理職としての経験に加え、組織運営や事業成果への関与度が評価されやすい年代であり、首都圏では事業責任者や高度な専門性を持つ管理職ポジションが年収水準を押し上げる傾向が見られます。

一方、大阪・愛知・兵庫・千葉といった地域では、800万円台を中心とした水準となるものの、経営層に近い立場で裁量を持つ役割を任されるケースも多く、年収額だけでは測れないキャリア価値が形成されやすい点が特長です。

【企業規模別】44歳を含む40代前半の平均年収(大企業・中企業・小企業)

厚生労働省「令和7年 賃金構造基本統計調査」によると、40代前半(40〜44歳)の賃金は企業規模が大きいほど高い傾向があります。

大企業では評価制度や昇進ルートが体系化されており、役職に応じた賃金テーブルも上がりやすくなります。一方、中・小企業では、一人が幅広い業務を担う代わりに賃金水準は相対的に抑えられ、企業ごとの経営方針や業績によって年収レンジのばらつきが大きくなりやすい点が特徴です。

以下は、40代前半の月例賃金(所定内給与額)をもとに「月給×12カ月+年間賞与その他特別給与額」で年収換算した、平均年収のイメージです。

企業規模40代前半の平均年収40代前半男性の平均年収40代前半女性の平均年収
大企業723.4万円816.2万円544.6万円
中企業559.8万円622.6万円453.9万円
小企業485.9万円530.9万円405.3万円

大企業では、役割の細分化と職位ごとの処遇制度が整備されていることから、40代前半で管理職・リーダー層としてのポジションに就く方が増え、平均年収も中・小企業に比べて一段高い水準となります。

中・小企業では、業務範囲が広く実務の裁量も大きい一方で、賃金テーブル自体は抑えめで、企業規模・業種・成長段階によって40代前半の年収レンジが大きく変動しやすい点が特徴です。

出典:出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」(p9 – 企業規模別にみた賃金)

【参考】年齢別平均年収

25歳から55歳までの社会人を対象に、年齢別の平均年収推移を一覧で整理しました。年齢ごとの収入の変化を把握することで、キャリア形成の節目や転職を検討する際の年収相場の目安として活用できます。

全体の傾向を見ると、30代前半から40代半ばにかけて年収が大きく伸び、マネジメントや専門性の深化が進む50歳前後でピークを迎える構図です。年齢とともに求められる役割が変化する中で、収入水準も段階的に引き上がっていく様子が読み取れます。

年齢平均年収
25歳542.3万円
26歳575.0万円
27歳607.8万円
28歳621.6万円
29歳659.0万円
30歳676.1万円
31歳708.7万円
32歳732.1万円
33歳750.0万円
34歳782.1万円
35歳782.2万円
36歳809.9万円
37歳820.8万円
38歳835.4万円
39歳857.8万円
40歳877.8万円
41歳886.0万円
42歳899.9万円
43歳924.1万円
44歳907.5万円
45歳951.6万円
46歳964.0万円
47歳965.6万円
48歳985.8万円
49歳975.3万円
50歳1,016.6万円
51歳1,012.3万円
52歳1,023.3万円
53歳1,005.3万円
54歳1,021.8万円
55歳998.7万円
56歳1,037.2万円
57歳1,005.4万円
58歳931.8万円
59歳883.9万円
60歳944.1万円

当社実績(2024年1月~2025年12月、想定年収)より

【最終学歴別】44歳を含む40代前半の平均年収(大学院卒・大卒・短大卒・高専卒・高卒)

厚生労働省「令和7年 賃金構造基本統計調査」によると、40代前半(40〜44歳)の賃金を学歴別に見ると、大学院卒が最も高く、その後に大学、高専・短大、専門学校、高校と続く形で賃金水準が段階的に低くなる傾向が確認できます。

40代前半での大学卒の年収は、おおむね「男女計:約707万円、男性:約763万円、女性:約582万円」といった水準となります

以下は、最終学歴別の40代前半の月例賃金(所定内給与額)をもとに「月給×12カ月+年間賞与その他特別給与額」で年収換算した、平均年収のイメージです。

最終学歴40代前半の平均年収40代前半男性の平均年収40代前半女性の平均年収
大学院962.6万円997.4万円773.6万円
大学707.4万円763.2万円582.2万円
高専・短大542.1万円681.9万円458.2万円
専門学校509.6万円557.1万円379万円
高校501.2万円559万円369.5万円

大学院卒と高校卒の男女計平均を比べると、40代前半で年収にして450万円以上の差が生じており、依然として学歴による賃金格差は明確に残っています。

​一方で、高専・短大や専門学校卒では、技術職・医療系・クリエイティブ系など「専門スキルを軸にしたキャリアパス」が反映されるケースが多く、高校・中学卒よりも高い水準となる場面も少なくありません。

​業種・職種・企業規模によっては、高専・短大・専門学校卒が大卒と同等、あるいは上回る報酬水準に達するケースも見られ、学歴だけでは測れない、職種・専門性・働き方によるばらつきの大きさも、この年代の特徴といえるでしょう。

出典:出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」(p8 – 学歴別にみた賃金)


【業種別】44歳の平均年収ランキング

JACの実績データから平均年収が高い業種を抽出し、以下の表にまとめました。

業種別に見ると、コンサルティング・シンクタンク・事務所が最も高くなっているほか、IT・通信、金融も平均年収が1,000万円を超えています。いずれも高付加価値な商材を扱うビジネスで、専門性の高いスキルや知識が求められる業界です。さらに、成果のインパクトが大きいことも、平均年収の高さに影響していると考えられます。

業種44歳の平均年収
コンサルティング・シンクタンク・事務所1,107.8万円
IT・通信1,074.3万円
金融1,010.7万円
メディカル・バイオ972.8万円
WEB927.9万円
サービス877.6万円
メーカー(電機・機械)867.9万円
消費財824.6万円
流通776.0万円
商社766.9万円

※当社実績(2024年1月~2025年12月、想定年収)より

【職種別】44歳の平均年収ランキング

業種別ではコンサルティング・シンクタンク・事務所が最も高い一方で、職種別では医療・介護・福祉が1位です。また、コンサルティング・アドバイザリー、内部統制・監査、経営・事業企画の3つの職種についても平均年収は1,000万円超です。1,000万円超の職種を見ると、専門性の高い資格や知識が必要となる点、経営リスクの可視化や経営戦略の立案など、経営に近い場での業務である点などの共通点が見られます。

職種44歳の平均年収
医療・介護・福祉1,225.0万円
コンサルティング・アドバイザリー1,133.8万円
内部統制・監査1,124.0万円
経営・事業企画1,077.0万円
マーケティング・商品開発969.3万円
IT966.2万円
営業929.1万円
金融906.2万円
法務・知財902.2万円
メディカル・バイオ866.9万円

※当社実績(2024年1月~2025年12月、想定年収)より

44歳で年収アップの転職に成功した事例

実際にJACを通じて転職を成功させた44歳の方の事例を2つご紹介します。

ワークライフバランスと年収アップを両立した44歳女性の転職成功例

Eさん(女性/44歳)

業種職種年収
転職前都市銀行ファイナンス650万円
転職後エネルギー関連企業金融ミドルバックオフィス1,000万円

Eさんは大学卒業後、銀行で大手企業向けの融資や外為決済を担当されてきました。その後、海外のプラント建設など大規模プロジェクトの融資案件も担当されています。融資実行までの意見調整(シンジケートローン参加行・行内部門との調整など)に加え、海外プロジェクトファイナンスの期中管理にも対応してこられました。業務内容の一部が変更になることをきっかけに、ワークライフバランスを見直したいと考え、転職を決意されたとのことです。

高度なファイナンス案件の経験が豊富なEさんのスキルを存分に発揮できる職として、JACでは、エネルギー関連企業の金融ミドルバックオフィス職をご紹介。資金調達スキームの策定や取引の実行、国内外の金融機関とのリレーションシップマネジメント、為替リスク管理などの担当者を募集する求人です。

面接では、国内外の銀行と良好なリレーションシップを構築してきたEさんの手腕が高く評価され、見事350万円アップの条件で採用が決定しています。

専門性を武器に市場価値を最大化した44歳AIエンジニアの事例

Fさん(男性/44歳)

業種職種年収
転職前大手電機メーカー研究開発900万円
転職後外資系エレクトロニクス企業AI・MLエンジニア1,250万円

Fさんは、大手電機メーカーで音声認識技術や音声区間検出技術の研究開発に携わってこられた方です。ニューラルネットワークの構築から学習・評価環境の整備、ライブラリ実装、高速化、取得データのクリーニング、モデル学習・評価など幅広い業務を担当されてきました。

培ってきた知見をさらに高められる環境にチャレンジしたいとの意欲が強くなり、転職を決意されたとのこと。

JACがご紹介したのは、スマートフォンに搭載するAI機能開発プロジェクトのエンジニア職です。日本語音声認識モデルの開発を担当する業務であり、Fさんの音声認識技術に関するスキルや知識を存分に発揮できると考えたためです。

面接ではFさんの申し分のない実績に加え、海外研究所との情報交換も進めてきたグローバル環境下での就業経験も評価につながり、年収350万円アップの条件で採用が決定しています。

44歳で年収アップの転職を目指すならJAC Recruitment

キャリアの成熟期を迎える44歳は、今後の方向性を左右する重要な岐路に立つ年齢でもあります。このタイミングでの選択が将来のキャリアや年収に大きな影響を与えるといっても過言ではありません。

豊富な実績をもつ44歳に対して企業が期待するのは、事業や組織を牽引できるマネジメント力や代替の効かない高度な専門性です。ポテンシャル重視の採用が行われるケースは少なく、企業が求める役割に自身のスキルや実績がどれだけ合致するかが転職成功のカギを握ります。

実績が重視される転職において重要になるのは、自身の実績や知見が最大限の評価につながるポジションの見極めです。しかしながら、希望するタイミングで最適な求人に出会えるとは限りません。新設ポストまたは欠員補充を前提とした採用も多いため、最適な求人を見極めるためには、中長期的な視点で転職活動に臨む覚悟が必要になる場合もあります。

JACでは、各業界に精通したコンサルタントが、転職希望者と企業の双方を担当します。転職希望者の実績や強みはもちろん、企業ニーズも深く理解しているからこそ、あらゆる面から情報を抽出し、求人募集が出たタイミングを逃さず、経験を生かせる最適なポジションを迅速にご提案することが可能です。

44歳の今、理想のキャリア実現に向けた転職をお考えの際には、ぜひJACにご相談ください。

この記事の筆者

株式会社JAC Recruitment

編集部

当サイトを運営する、JACの編集部です。日々、採用企業とコミュニケーションを取っているJACのコンサルタントや、最新の転職市場を分析しているJACのアナリストなどにインタビューし、皆様がキャリアを描く際に、また転職の際に役立つ情報をお届けしています。

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