58歳の平均年収はいくら?中央値や手取りを男性・女性ごとに解説

会社員にとって58歳は、定年が目前に迫る中で、定年後の働き方を決定する重要な時期です。定年後の再雇用制度を利用すると年収ダウンにつながるケースが多いため、生涯年収のアップを見据え、転職を検討する人も増えます。しかし、58歳での転職ではどの程度の年収を得られるのか不安を感じるケースもあるでしょう。

本記事では、JAC Recruitment(以下、JAC)の最新データや厚生労働省が公表している公的統計などをもとに、58歳の平均年収や中央値、手取り額、エリア別、企業規模別の傾向などについて解説します。

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58歳の平均年収は約931.8万円

JACの実績データ(2024年1月~2025年12月)によると58歳の平均年収は約931.8万円です。

58歳で応募できる求人は、決して多くありません。しかし、長年培ってきた専門性やスキルを活用できる環境と出会えれば転職も十分に叶えられる年齢です。

JACではハイクラス層の求人を多く取り扱っているため、58歳の平均年収も931.8万円と高い水準を維持しています。また、企業のニーズと自身のスキルが適合すれば平均年収以上の条件で転職することも可能です。

58歳の男性の平均年収は約922.7万円、女性は約1,030.9万円

JACのデータから58歳の平均年収を男女別に見ると、男性は約922.7万円、女性は約1,030.9万円です。男女ともJACを介して転職された方の全年代の平均年収(男性約863.5万円、女性約747.0万円)を上回る金額であり、ベテランがもつ熟練の技術やナレッジは企業から高く評価されることが分かります。

しかし、58歳の転職で大幅な年収増を実現できるケースはそれほど多くはありません。50代後半の転職活動では、大幅な年収増よりも何歳まで第一線で働き続けられるかという継続性を重視した視点が重要になります。

以下の表は、JACの実績における全年代の平均年収と58歳の平均年収をまとめたものです。

項目58歳平均全年代平均
平均年収931.8万円838.6万円
男性の平均年収922.7万円863.5万円
女性の平均年収1,030.9万円747.0万円

当社実績(2024年1月~2025年12月、想定年収)より

なお、本データはJACを介して転職された方を対象としており、58歳の女性転職者には、経営に近いポジションや高度な専門職へ就任されたケースが多く含まれている点が特徴です。そのため、一般的な賃金統計とは異なり、女性の平均年収が男性を上回る結果となっています。

58歳の平均手取り額は約678万円(手取り月収は約57万円)

会社から支給される給与からは社会保険料と税金が天引きされるため、額面収入と手取り収入の金額には差が生じます。転職を考えるうえでも、定年後の再雇用制度を活用するうえでも収入が変動する場合は、額面収入だけでなく、手取り額についても把握しておく必要があります。

年収932万円・58歳・扶養なし(ボーナス支給なし)の会社員を想定した場合、年間の手取り額は約678万円、月々の手取り額の目安は約57万円となります。年間の控除額は約254万円、手取り率は約72.8%です。

手取り額の詳しい内訳は以下のとおりです。

項目月収年収
額面収入776,666円9,320,000円
所得税54,800円657,600円
住民税47,208円566,500円
健康保険38,907円466,884円
介護保険6,399円76,788円
厚生年金59,475円713,700円
雇用保険4,659円55,908円
手取り565,218円6,782,620円

※本試算は【東京都在住・扶養なし・賞与なし(年収を12分割)】という条件を前提としています。

出典:国税庁「税について調べる」

出典:日本年金機構「厚生年金保険」

出典:全国健康保険協会「保険料率」

住民税率は自治体によって若干異なる可能性があり、扶養の有無や各種控除の適用状況によって所得税額も変わるため、手取り額は変動します。しかしながら、年収930万円台の58歳前後の会社員であれば、手取り額はおおむね上記の額を目安とすることができます。

58歳の年収の中央値は約830.2万円

JAC経由で転職された58歳の年収中央値は約830.2万円です。以下の表は58歳の年収分布をグラフにしたものです。

58歳の転職者のうち、最も多い年収帯は1,200万円以上(17.1%)です。一般的には役職定年を過ぎ、給与が大きく下がる年齢ですが、ハイクラス層では転職によって高年収を維持するケースが多く見られます。また、1,000万円台(13.1%)、1,100万円台(8.8%)を加えると、実に全体の約4割が年収1,000万円以上で転職を成功させており、58歳であっても高度なスペシャリストとしての市場価値が維持されやすいことを示しています。

58歳では、役職定年後であっても、専門性や顧問的な役割、プロジェクト単位での貢献が評価されるケースが多く、年収の下支えにつながっていると考えられます。

【エリア別】58歳の平均年収(東京・神奈川・大阪・愛知・埼玉・千葉・兵庫・福岡)

本データは、JACの転職実績(想定年収)を首都圏・関西圏を中心とした主要都道府県に集計した参考値です。

なお、地域によってサンプル数が異なり、件数が少ない地域は平均値が一部の事例に左右されやすい可能性がある点にご留意ください。

【首都圏・関西圏を中心とした主要都道府県】58歳の平均年収 

都道府県58歳の平均年収
東京都1,057.2万円
神奈川県819.2万円
大阪府835.3万円
愛知県947.4万円
埼玉県955.0万円
千葉県808.9万円
兵庫県937.2万円
福岡県1,029.6万円

当社実績(2024年1月~2025年12月、想定年収)より

エリア別の平均年収を見ると、最も高いのは東京都で1,057.2万円で、2位は福岡県の1,029.6万円です。その他のエリアにおいても平均年収は800万円を超えており、地方都市においてもベテランならではのスキルや経験を歓迎する傾向が見られます。

【企業規模別】58歳を含む50代後半の平均年収(大企業・中企業・小企業)

厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」によると、50代後半(55~59歳)の賃金は、企業規模が大きくなるほど高くなる傾向が見られます。

企業規模のイメージは以下のとおりです。

大企業と中・小企業では、賃金テーブルや評価制度が異なります。規模の大きい企業では明確な評価制度が整備され、等級や号俸が上がるごとに、基本給もアップし、給率も高く設定されています。一方で、規模の小さな企業は、業績などによって評価や賃金が変動しやすく、年収レンジのばらつきは大きくなりやすいといった特徴があります。

以下は、50代後半の月例賃金(所定内給与額)をもとに「月給×12カ月+年間賞与その他特別給与額」で年収換算した、平均年収のイメージです。

企業規模50代後半の平均年収50代後半男性の平均年収50代後半女性の平均年収
大企業794.7万円927.2万円538.5万円
中企業603.3万円686.2万円461.6万円
小企業501.2万円549.8万円410.7万円

企業規模が大きいほど50代後半の平均年収は高くなります。大企業には多くの部署があり、役割も細分化されています。役割の分だけ役職や昇進のチャンスは用意されており、50代後半となれば多くの人が役職に就任します。

対して中・小企業は、組織がコンパクトであるため、上級ポストの数は限られ、役職に就任できる人は一握りに限定されます。このような組織構造の違いが、規模による平均年収の格差を生む一因となると考えられます。

出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査の概況」(p9 – 企業規模別にみた賃金)

【参考】年齢別平均年収

以下の表は、JACを介して転職された25歳から60歳の方の平均年収を一覧にしたものです。

この表からは、年収が年齢とともに右肩上がりで推移し、57歳前後をピークに緩やかに下降する構図を読み取れます。

年齢平均年収
25歳542.3万円
26歳575.0万円
27歳607.8万円
28歳621.6万円
29歳659.0万円
30歳676.1万円
31歳708.7万円
32歳732.1万円
33歳750.0万円
34歳782.1万円
35歳782.2万円
36歳809.9万円
37歳820.8万円
38歳835.4万円
39歳857.8万円
40歳877.8万円
41歳886.0万円
42歳899.9万円
43歳924.1万円
44歳907.5万円
45歳951.6万円
46歳964.0万円
47歳965.6万円
48歳985.8万円
49歳975.3万円
50歳1,016.6万円
51歳1,012.3万円
52歳1,023.3万円
53歳1,005.3万円
54歳1,021.8万円
55歳998.7万円
56歳1,037.2万円
57歳1,005.4万円
58歳931.8万円
59歳883.9万円
60歳944.1万円

当社実績(2024年1月~2025年12月、想定年収)より

【最終学歴別】58歳を含む50代後半の平均年収(大学院卒・大卒・短大卒・高専卒・高卒)

厚生労働省の「令和7年賃金構造基本統計調査」では、学歴別の平均賃金のデータも公開しています。学歴が高いほど平均年収も高くなり、学歴と年収の間には相関関係が見られます。

58歳が属する50代後半(55~59歳)の場合、大学卒の平均年収は約880万円です。性別に分けて見ると男性は約929万円、女性は約680万円となります。

以下は、最終学歴別の55~59歳の月例賃金(所定内給与額)をもとに「月給×12カ月+年間賞与その他特別給与額」で年収換算した、平均年収のイメージです。

最終学歴50代後半の平均年収50代後半男性の平均年収50代後半女性の平均年収
大学院1,123.2万円1,159.2万円904.2万円
大学880.4万円928.7万円680.3万円
高専・短大595.6万円765.0万円533.3万円
専門学校575.9万円655.7万円490.2万円
高校531.6万円600.6万円392.6万円

出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」(p8 – 学歴別にみた賃金)

大学院卒の平均年収は1,100万円を超える高い水準です。一方で、大学卒と高専・短大卒の間にも約280万円の開きが見られ、四年制大学の卒業資格が報酬に大きな影響を与えている様子を読み取れます。

特に、大手企業では新卒採用時の応募条件を四年制大学の卒業以上と設定しているケースが少なくありません。学歴の差が入社する企業規模の格差を生み出し、50代後半における報酬の差を招く一因になっていると推測できます。

【業種別】58歳の平均年収ランキング

以下の表は、JACの58歳の実績データから平均年収が高い業種を抽出してまとめたものです。

業種別に見ると、WEB(1,500.0万円)が最も高く、2位のコンサルティング・シンクタンク・事務所(1,000.0万円)に500万円の差をつけており、圧倒的に高い水準です。WEB業界は比較的歴史の浅い業界であるため、長年のキャリアで培った58歳のマネジメント力や経営の視点など、熟練のスキルが高い評価を引き出している可能性があります。

また、コンサルティング・シンクタンク・事務所の業務でも、ベテランならではの知見の豊富さが複雑な課題の解決につながるケースは多く見られます。そのため、円熟したスキルが評価に直結しやすい業界です。

業種58歳の平均年収
WEB1,500.0万円
コンサルティング・シンクタンク・事務所1,000.0万円
EMC(電機・機械メーカー)974.4万円
消費財969.7万円
IT・通信953.9万円
メディカル・バイオ937.3万円
金融937.1万円
建設・不動産914.7万円
商社906.2万円
流通822.0万円
サービス721.7万円

当社実績(2024年1月~2025年12月、想定年収)より

【職種別】58歳の平均年収ランキング

職種別に見ると、経営・事業企画(1,394.0万円)、法務・知財(1,269.9万円)が1位と2位になっています。これらは経営に直接かかわる職種であり、高い専門性や重要な責任を担うため年収も高くなりやすい職種です。

また、土木系(1,140.3万円)が3位にランクインしており、人手不足が進む業界において、長年の現場管理経験や国家資格を保有するベテランの希少性が強まっていると推測できます。

職種58歳の平均年収
経営・事業企画1,394.0万円
法務・知財1,269.9万円
土木系1,140.3万円
メディカル・バイオ1,035.1万円
金融1,021.0万円
IT965.6万円
人事・労務910.0万円
クリエイティブ(広告・デザイン・放送関連)910.0万円
経理・財務897.9万円
コンサルティング・アドバイザリー892.5万円
購買・物流・生産管理883.4万円
マーケティング・商品開発871.7万円
技術系822.6万円
営業816.4万円
建築系802.1万円
内部統制・監査771.1万円
総務・広報500.0万円

当社実績(2024年1月~2025年12月、想定年収)より

58歳で年収アップの転職に成功した事例

実際にJACを通じて転職を成功させた58歳の方の事例を2つご紹介します。

58歳でPMとして年収アップ在宅中心で長期就業へ

Sさん(女性/58歳)

業種職種年収
転職前保険グループ内システム会社アジャイル・プロダクトマネージャー950万円
転職後クラウドDXインテグレータープロジェクトマネージャー1,100万円

Sさんは、中堅のシステムインテグレータにてCOBOLエンジニアとしてキャリアをスタートさせた後、保険グループ内のシステム会社においてシステム開発に携わってこられた方です。

プロジェクトマネージャーとして数々のプロジェクトを成功させ、マネージャー、そしてアジャイル開発のスクラムマスターとして着実にキャリアを積み重ねてこられました。スクラムマスターチームの立ち上げやラインマネジメントなど、マネジメント業務の経験もお持ちでした。しかし定年を前に、「より長くシステム開発に携わりたい」との意志を固め、転職活動を開始されました。

技術面・マネジメント面の双方において高いスキルを備えるSさんに対し、JACでは、クラウドDXインテグレーターのプロジェクトマネージャー職をご提案しました。クラウドプラットフォームを基盤に、クライアントである大手企業や官公庁などと折衝を重ねながら、一般消費者向けのWebサイトやスマホアプリの開発を進めるポジションです。

選考では、在宅勤務を基本としていることから通勤の負担もなく、長期に渡って活躍していただきたいとの評価を受け、見事、採用が決定しています。

※本事例は実際の成約事例をもとに構成していますが、プライバシー保護のため、企業名・職位・担当業界・時期等の一部を変更しています。

58歳で人事領域の豊富な実績を生かし年収アップを実現

Hさん(男性/58歳)

業種職種年収
転職前産業用電子機器メーカー人事部長1,250万円
転職後住宅設備メーカー総務人事部長1,300万円

Hさんは人事領域でキャリアをスタートさせ、採用・研修業務から人事制度の設計まで、一貫して実績を積み重ねてきた方です。キャリア形成型職務遂行力資格制度などの人事制度の構築、間接人員の適正化施策などを主導されてきた実績もあります。また、タレントマネジメントシステムやエンゲージメントパルスサーベイの導入などによって組織の可視化を図り、業務の仕分けやノンコアジョブの自動化などによる業務効率の改善を推進するなど、長年に渡り、組織の活性化と生産性の向上に貢献されてきました。

これまでの経験を生かせる環境で定年となる60歳以降も仕事を続けたいとの意向から転職活動を開始されました。Hさんに対し、JACでは住宅設備メーカーの総務人事部長ポジションをご提案しました。組織拡大に向け、人事制度の見直しや従業員の能力開発を主導できる人事のスペシャリストを求める求人であり、Hさんの豊富な経験を存分に発揮できる領域であると判断したためです。

選考では、Hさんの十分な実績はもちろん、人事業務に対する熱意が高い評価につながり、年収アップの条件で採用が決定しています。

※本事例は実際の成約事例をもとに構成していますが、プライバシー保護のため、企業名・職位・担当業界・時期等の一部を変更しています。

58歳で年収アップの転職を目指すならJAC Recruitment

定年まで2年を切った58歳は、会社員としての人生の一つ目のゴールを見据え、定年後の働き方を最終決定する極めて重要な時期です。再雇用制度の利用希望についてヒアリングを行う企業も増え、キャリアの最終章をどのように彩るか、選択が迫られるタイミングでもあります。

一般的に58歳からの転職活動は容易ではありません。しかし、前職までのキャリアで培った高度なスキルや専門性を生かせる環境との出会いがあれば、キャリアの第二章も十分に充実したものにできます。

しかし、58歳は定年までの期間も短く、転職を成功させるためには現実的な戦略が必要不可欠です。JACでは、的確な企業ニーズの把握を武器に、これまでにも定年を控えた50代後半の転職希望者を数多くサポートしてきた実績があります。

長年の実績を生かし、新たな舞台での挑戦を希望される場合にはぜひJACにご相談ください。

この記事の筆者

株式会社JAC Recruitment

編集部

当サイトを運営する、JACの編集部です。日々、採用企業とコミュニケーションを取っているJACのコンサルタントや、最新の転職市場を分析しているJACのアナリストなどにインタビューし、皆様がキャリアを描く際に、また転職の際に役立つ情報をお届けしています。

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