57歳の平均年収はいくら?中央値や手取りを男性・女性ごとに解説

多くの企業では、57歳前後に役職定年を迎えるケースが多く、定年を前に収入や社内環境の変化に直面する人が増える時期です。収入の減少が予測される中、会社員としてのキャリアにどう区切りをつけ、どこまで現役として価値を発揮し続けるかを見極めるタイミングでもあります。現状維持か転職かを考えるうえで、年収は一つの指標となります。では、57歳の平均年収はどのくらいになるのでしょうか。

本記事では、JAC Recruitment(以下、JAC)の最新データや厚生労働省が公表している公的統計などをもとに、57歳の平均年収や中央値、手取り額、エリア別、企業規模別の傾向などについて解説します。

管理職・スペシャリスト転職をお考えの方へ
JAC Recruitmentは、ハイクラス転職に特化した転職エージェントです。業界・領域に強い専門コンサルタントが、解像度の高い情報を提供し、あなたの転職をサポートします。

57歳の平均年収は約1,005.4万円

JACの実績データ(2024年1月~2025年12月)によると57歳の平均年収は約1,005.4万円です。JACはハイクラス層の転職支援を得意としていることから、専門性や実績をもつ方が多く、平均年収も高い水準となっています。

多くの企業では57歳までに役職定年を迎えているため、57歳の転職ではプレイヤーとして採用されるケースも見られます。しかし、JACでは57歳で管理職や責任あるポジションへ転職される方もおり、年収アップを実現しているケースも少なくありません。

57歳の男性の平均年収は約1,021.6万円、女性は約846.6万円

JACのデータから57歳の平均年収を男女別に見ると、男性は約1,021.6万円、女性は約846.6万円となっています。この水準は、JACを介して転職された方の全年代の平均年収である約838.6万円、男性約863.5万円、女性約747.0万円と比較しても高い金額であり、転職市場における57歳の市場価値の高さが浮き彫りになる形となっています。

また、スキルや経験と応募企業のニーズがマッチしたことにより、平均年収以上の金額で転職を決定された事例も少なくありません。

以下の表には、JACの実績における全年代の平均年収と57歳の平均年収をまとめました。

57歳平均全年代平均
平均年収1,005.4万円838.6万円
男性の平均年収1,021.6万円863.5万円
女性の平均年収846.6万円747.0万円

当社実績(2024年1月~2025年12月、想定年収)より

57歳の平均手取り額は約727万円(手取り月収は約61万円)

企業には、従業員に支払う報酬から社会保険料や税金を天引きし、個人に代わって納付する義務があります。したがって、額面収入と実際に受け取る手取り額には開きが生じます。年収が高くなるほど税金や社会保険料の負担は大きくなるため、額面と手取りの差は大きくなる傾向にあり、生活設計を行う際には手取り額の把握が重要な意味をもちます。

年収1,005万円・57歳・扶養なし(ボーナス支給なし)の会社員を想定した場合、年間の手取り額は約727万円、月々の手取り額の目安は約61万円となります。年間の控除額は約278万円、手取り率は約72.4%です。

手取り額の詳しい内訳は以下のとおりです。

項目月収年収
額面収入837,500円10,050,000円
所得税66,425円797,100円
住民税53,025円636,300円
健康保険40,877円490,524円
介護保険6,723円80,676円
厚生年金59,475円713,700円
雇用保険5,025円60,300円
手取り605,950円7,271,400円

※本試算は【東京都在住・扶養なし・賞与なし(年収を12分割)】という条件を前提としています。

出典:国税庁「税について調べる」

出典:日本年金機構「厚生年金保険」

出典:全国健康保険協会「保険料率」

住民税率は自治体によって若干異なる可能性があり、扶養の有無や各種控除の適用状況によっても手取り額は変動します。しかしながら、年収1,000万円台の57歳前後の会社員であれば、手取り額はおおむね上記の額を目安とすることができます。

57歳の年収の中央値は約900.0万円

JAC経由で転職された57歳の年収中央値は約900.0万円です。以下の表は57歳の年収分布をグラフにしたものです。

57歳の転職者のうち、最も多い年収帯は1,200万円以上(26.3%)であり、57歳の4人に1人は年収1,200万円以上で転職を決定していることが分かります。また、年収1,000万円超で転職した人が全体の40.2%を占めており、自身のスキルや経験を生かせる業種や職種を狙えば、現状の年収を維持したり、それ以上の年収を勝ち取るチャンスが十分にあることを示しています。

57歳では、役職定年後であっても、専門性やプロジェクト統括力を評価されるケースが多く、役職名よりも担う役割が年収に反映されやすい傾向があります。

【エリア別】57歳の平均年収(東京・神奈川・大阪・愛知・埼玉・千葉・兵庫・福岡)

本データは、JACの転職実績(想定年収)を首都圏・関西圏を中心とした主要都道府県に集計した参考値です。

なお、地域によってサンプル数が異なり、件数が少ない地域は平均値が一部の事例に左右されやすい可能性がある点にご留意ください。

【首都圏・関西圏を中心とした主要都道府県】57歳の平均年収 

都道府県57歳の平均年収
東京都1,142.9万円
神奈川県948.4万円
大阪府1,012.5万円
愛知県906.1万円
埼玉県1,044.2万円
千葉県866.0万円
兵庫県770.1万円
福岡県745.1万円

当社実績(2024年1月~2025年12月、想定年収)より

エリア別の平均年収を見ると、最も高いのは東京都(1,142.9万円)です。また、埼玉県(1,044.2万円)、大阪府(1,012.5万円)も平均年収が1,000万円を超えています。東京都や大阪府には大企業の経営中枢やグローバル企業が集中しているため、年収水準も高くなっていると推察できます。

一方で兵庫県と福岡県の平均年収は若干低い値となっていますが、56歳では兵庫県の年収が最も高かったことから、サンプル数の違いが影響していると考えられます。

【企業規模別】57歳を含む50代後半の平均年収(大企業・中企業・小企業)

厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」によると、50代後半(55~59歳)の賃金は、企業規模が大きくなるほど高くなる傾向が見られます。

大企業は階層的な組織構造に対応した評価制度と賃金テーブルを完備しており、昇格に伴う昇給ルートが可視化されています。これに対して中・小企業は、一人の社員が複数の役割を兼務する柔軟な働き方が求められるものの、給与水準は低めにとどまり、企業の財務状況や経営者の裁量によって報酬額が大きく左右される傾向にあります。

以下は、50代後半の月例賃金(所定内給与額)をもとに「月給×12カ月+年間賞与その他特別給与額」で年収換算した、平均年収のイメージです。

企業規模50代後半の平均年収50代後半男性の平均年収50代後半女性の平均年収
大企業794.7万円927.2万円538.5万円
中企業603.3万円686.2万円461.6万円
小企業501.2万円549.8万円410.7万円

50代後半の平均年収は、企業規模に比例して上昇する傾向が見られます。大企業は巨大な組織であるために役割が細分化され、多くの管理職ポストが用意されています。一方、中・小企業では組織の階層が少なく、上位ポスト自体が限定的になります。この昇進機会の差が50代後半の年収水準の差を広げる構造的な要因になっていると考えられます。

出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査の概況」(p9 – 企業規模別にみた賃金)

【参考】年齢別平均年収

以下の表は、JACを介して転職された25歳から60歳の方の平均年収を一覧にしたものです。

年齢とともに年収は上昇し、50代半ばでピークを迎えます。その後は58歳から緩やかに下降しており、57歳は転職での年収アップを目指すうえで一つのターニングポイントになるともいえるでしょう。

年齢平均年収
25歳542.3万円
26歳575.0万円
27歳607.8万円
28歳621.6万円
29歳659.0万円
30歳676.1万円
31歳708.7万円
32歳732.1万円
33歳750.0万円
34歳782.1万円
35歳782.2万円
36歳809.9万円
37歳820.8万円
38歳835.4万円
39歳857.8万円
40歳877.8万円
41歳886.0万円
42歳899.9万円
43歳924.1万円
44歳907.5万円
45歳951.6万円
46歳964.0万円
47歳965.6万円
48歳985.8万円
49歳975.3万円
50歳1,016.6万円
51歳1,012.3万円
52歳1,023.3万円
53歳1,005.3万円
54歳1,021.8万円
55歳998.7万円
56歳1,037.2万円
57歳1,005.4万円
58歳931.8万円
59歳883.9万円
60歳944.1万円

当社実績(2024年1月~2025年12月、想定年収)より

【最終学歴別】57歳を含む50代後半の平均年収(大学院卒・大卒・短大卒・高専卒・高卒)

厚生労働省の「令和7年賃金構造基本統計調査」では、学歴別の平均賃金のデータも公開しています。57歳が属する50代後半(55~59歳)の場合、大学卒の平均年収は約880万円です。性別に分けて見ると男性は約929万円、女性は約680万円となります。

以下は、最終学歴別の55~59歳の月例賃金(所定内給与額)をもとに「月給×12カ月+年間賞与その他特別給与額」で年収換算した、平均年収のイメージです。

最終学歴50代後半の平均年収50代後半男性の平均年収50代後半女性の平均年収
大学院1,123.2万円1,159.2万円904.2万円
大学880.4万円928.7万円680.3万円
高専・短大595.6万円765万円533.3万円
専門学校575.9万円655.7万円490.2万円
高校531.6万円600.6万円392.6万円

出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」(p8 – 学歴別にみた賃金)

大学院卒と大学卒の年収では、約240万円、大学卒と高校卒では約350万円の差が生じています。しかし、近年ではIT・WEB職や技術職、医療・介護・福祉などの専門分野を中心に、高専や短大、専門学校で技術的なスキルを習得した人が大卒と同水準の報酬を獲得する事例も増加しています。学歴よりも実績や成果を評価する成果主義への移行が進む一方で、57歳を含む現在の50代後半の層においては、依然として従来の学歴に応じた賃金体系の影響が強く残る世代であると捉えることができます。

【業種別】57歳の平均年収ランキング

以下の表は、JACの57歳の実績データから平均年収が高い業種を抽出してまとめたものです。

業種別に見ると、マスコミ(1,583.3万円)が突出しています。また、流通(1,285.4万円)、IT・通信(1,110.6万円)、メディカル・バイオ(1,041.3万円)、建設・不動産(1,025.8万円)、コンサルティング・シンクタンク・事務所(1,025.0万円)、金融(1,016.2万円)も平均年収が1,000万円を超えています。

マスコミや流通業界などは、インターネットの発達にともない、伝統的な分野から新たな環境にシフトしている状況です。そのため、新規事業の開発やグローバルな物流ネットワークの統括などを目的に経験豊富な50代後半の層を高待遇で迎え入れるケースが見られます。

業種57歳の平均年収
マスコミ1,583.3万円
流通1,285.4万円
IT・通信1,110.6万円
メディカル・バイオ1,041.3万円
建設・不動産1,025.8万円
コンサルティング・シンクタンク・事務所1,025.0万円
金融1,016.2万円
EMC(電機・機械メーカー)974.9万円
サービス929.6万円
商社929.6万円
消費財852.1万円
医療・介護・福祉810.3万円

当社実績(2024年1月~2025年12月、想定年収)より

【職種別】57歳の平均年収ランキング

JACの実績データを見ると、57歳の平均年収が最も高い職種は広告・デザイン・放送関連のクリエイティブ職(1,700.0万円)です。最も平均年収が高い業種がマスコミであったことから、マスコミのクリエイティブ職が高年収につながっていると考えられます。ただし、57歳のクリエイティブ職の場合は単なる制作実務者ではなく、大規模プロジェクトを統括するクリエイティブディレクターなどの重要ポジションに就任している可能性が高く、職務の責任の大きさと年収には比例関係があると推測できます。

また、コンサルティング・アドバイザリー(1,403.5万円)、経営・事業企画(1,304.5万円)、内部統制・監査(1,220.4万円)など、経営やガバナンスに関わる職種もベテランのスキルや知識が生かせるため、高い年収が提示されるケースが多くなっています。

職種57歳の平均年収
クリエイティブ(広告・デザイン・放送関連)1,700.0万円
コンサルティング・アドバイザリー1,403.5万円
経営・事業企画1,304.5万円
内部統制・監査1,220.4万円
金融1,099.4万円
購買・物流・生産管理1,076.9万円
建築系1,024.6万円
メディカル・バイオ1,010.0万円
IT995.3万円
法務・知財985.4万円
営業898.4万円
技術系892.7万円
経理・財務888.1万円
人事・労務814.0万円
総務・広報763.7万円
マーケティング・商品開発550.0万円

当社実績(2024年1月~2025年12月、想定年収)より

57歳で年収アップの転職に成功した事例

実際にJACを通じて転職を成功させた57歳の方の事例を2つご紹介します。

57歳で研究者の素地×ビジネス力を生かし転職成功

Dさん(女性/57歳)

業種職種年収
転職前食品・機能性素材メーカー海外営業部長1,200万円
転職後医薬品メーカー営業責任者1,300万円

Dさんは食品製造会社での7年間の商品開発経験を経て、食品・機能性素材メーカーに転職をされた方です。食品・機能性素材メーカーでも研究所にて勤務した後、海外営業部へ異動されました。ここでは、特定保健用食品素材のグローバル展開という大きなプロジェクトを主導することとなります。

Dさんは、持ち前の粘り強さを生かし、海外での分析方法の確立やヘルスクレーム(機能性表示)の認可取得といった高いハードルをクリアし、税関交渉、合弁会社設立交渉なども牽引しました。幅広い業務に貢献した結果、海外事業を年商100億円規模の事業へと成長させるという実績を生み出したのです。この成果が高く評価され、海外営業部の部長に就任し、組織を統括されてきました。

しかし、勤務先では60歳で第一線を退く人事体制であったため、長期的に第一線で職務を遂行できる環境への転職を決意されたとのことです。

JACでは独自の培養菌を組み合わせて商品開発を進める医薬品メーカーの営業責任者のポジションをご提案しました。発酵技術をベースに医薬品開発に取り組む企業ですが、自社の販売を持っておらず、大手製薬メーカーをパートナーとして販売を行っています。営業責任者は自社製品の価値を正しく理解し、高付加価値製品として扱えるパートナーとの交渉が求められる難易度の高い業務です。しかし、研究者としての素地があり、機能性素材の販売拡大に貢献した実績が高く評価され、見事、年収100万円アップの条件で入社が決定しています。

※本事例は実際の成約事例をもとに構成していますが、プライバシー保護のため、企業名・職位・担当業界・時期等の一部を変更しています。

57歳で定年を見据え、大きな裁量権をもつ責任者への転職を実現

Sさん(男性/57歳)

業種職種年収
転職前総合エンジニアリング会社施工管理1,100万円
転職後総合建設会社新規事業責任者1,200万円

Sさんは、総合エンジニアリング会社に設計職として入社後、施工管理業務やプロジェクトマネジメント、コンストラクションマネジメントなどの、建設産業の川上から川下までを網羅するキャリアを築いてこられました。

鉄骨造主体の大型の特殊建築物を中心に、大手食品メーカーや装置メーカーの工場、オフィス、プラント関連施設などのほか、アメリカ航空局や国交省などを顧客としたプロジェクト経験もある方です。

高難度のプロジェクトも数多くマネジメントされてきた実績があるものの、定年を見据え、まだしばらくは第一線で活躍したいとの思いを固め、転職を決意。

そんなSさんに、JACでは総合建設会社の新規事業責任者のポジションをご提案しました。後継者不足に悩む地域の建設会社の事業を引き継ぎ、地域を支える企業として発展させていくという重要なミッションの達成を目指します。大きな裁量権を与えられる反面、事業の命運を握る極めて難易度の高い業務です。

選考では、200億円規模の大型プロジェクトをマネジメントした経験が高い評価につながり、見事、年収アップの条件で採用が決定しています。

※本事例は実際の成約事例をもとに構成していますが、プライバシー保護のため、企業名・職位・担当業界・時期等の一部を変更しています。

57歳で年収アップの転職を目指すならJAC Recruitment

定年を目前に控えた57歳には、まだ現役として活躍を続けたいと希望する人が多く、次のキャリアを見据えて転職を検討する人も少なくありません。57歳の転職にあたっては、年収ダウンを危惧するケースも多く見られますが、企業が抱える課題の解消や目標の実現に自身が培ってきたスキルや経験を役立てられれば、年収アップも現実的な目標となります。

JACには、各業界や職種の採用ニーズを理解したコンサルタントが在籍しているため、57歳の専門性や豊富な実務経験が適正に評価される求人のご提案が可能です。業務内容はもちろん、求人募集の背景や企業の組織文化も含めた詳細な情報を提供できるため、採用後のミスマッチも起きにくく、新たなキャリアに向けた再スタートを丁寧にサポートします。

十分な実績を生かし、さらなる飛躍をご希望の際にはぜひハイクラス転職の支援実績豊富なJACにご相談ください。

この記事の筆者

株式会社JAC Recruitment

編集部

当サイトを運営する、JACの編集部です。日々、採用企業とコミュニケーションを取っているJACのコンサルタントや、最新の転職市場を分析しているJACのアナリストなどにインタビューし、皆様がキャリアを描く際に、また転職の際に役立つ情報をお届けしています。

各業界・職種に精通したプロがあなたの転職を支援します。