52歳は定年まで10年を切り、組織内でのキャリアの終着点が見えてくる時期です。このまま今の会社でキャリアのゴールを迎えるか、新たな環境でさらなるステップアップを目指すべきか悩み始めるタイミングでもあります。自身の年収は、同年齢である52歳の平均より高いのかという観点も転職を判断するうえでの一つのポイントとなるでしょう。
本記事では、JAC Recruitment(以下、JAC)の最新データや厚生労働省が公表している公的統計などをもとに、52歳の平均年収や中央値、手取り額、エリア別、企業規模別の傾向などについて解説します。
目次/Index
52歳の平均年収は約1,023.3万円
JACの実績データ(2024年1月~2025年12月)によると52歳の平均年収は約1,023.3万円です。JACはハイクラス層の求人を豊富に取り扱っており、転職希望者もさらなるキャリアアップを目指すケースが多いことから、転職に成功された方の平均年収も1,000万円を超える高い水準となっています。
平均年収は約1,023.3万円ですが、平均以上の年収条件で転職されているケースも多く見られます。特に、希少分野で高い専門性を持つ人や、組織を成功に導いた実績を数多く持つ人が、数千万円の年収を実現している事例もあります。
52歳の男性の平均年収は約1,045.5万円、女性は約893.5万円
52歳の平均年収を男女別に見ると、男性は約1,045.5万円、女性は約893.5万円となっています。いずれも、JAC経由で転職された全年代の平均年収を上回る高水準です。
転職市場において52歳の豊富な経験は大きな武器となります。選考時には前職までの実績が重視され、これまでの成功体験を新たな環境でいかに再現できるのか、面接におけるポータブルスキルの証明が評価と採用に大きく影響を与えます。
長年の経験はキャリアにおける財産ではあるものの、転職時にはこだわりやプライドがマイナスに作用する例も少なくありません。新たな環境への適応能力や適応しようとする姿勢も面接時には評価に加わる点も理解しておく必要があります。
JACの実績における全年代の平均年収と52歳の平均年収は、以下の表のとおりです。
| 52歳平均 | 全年代平均 | |
|---|---|---|
| 平均年収 | 1,023.3万円 | 838.6万円 |
| 男性の平均年収 | 1,045.5万円 | 863.5万円 |
| 女性の平均年収 | 893.5万円 | 747.0万円 |
当社実績(2024年1月~2025年12月、想定年収)より
52歳の平均手取り額は約740万円(手取り月収は約62万円)
年収が高くなると税金や社会保険料の負担額が大きくなるため、額面収入と手取り額には大きな差が生じます。ライフプランニングをするうえでは、額面収入だけでなく手取り額の正確な把握が重要になります。
年収1,023万円・52歳・扶養なし(ボーナス支給なし)の会社員を想定した場合、年間の手取り額は約740万円となります。また、月々の手取り額の目安は約62万円です。年間の控除額の合計は約283万円となり、手取り率は約72.3%となります。
手取り額の内訳は以下のとおりです。
| 項目 | 月収 | 年収 |
| 額面収入 | 852,500円 | 10,230,000円 |
| 所得税 | 69,408円 | 832,900円 |
| 住民税 | 54,516円 | 654,200円 |
| 健康保険 | 40,877円 | 490,524円 |
| 介護保険 | 6,723円 | 80,676円 |
| 厚生年金 | 59,475円 | 713,700円 |
| 雇用保険 | 5,115円 | 61,380円 |
| 手取り | 616,386円 | 7,396,620円 |
※本試算は【東京都在住・扶養なし・賞与なし(年収を12分割)】という条件を前提としています。
住民税率は自治体によって若干異なる可能性があり、扶養の有無や各種控除の適用状況によっても手取り額は変動します。ただし、年収1,020万円台の52歳前後の会社員であれば、手取り額はおおむね上記の額を目安とすることができます。
52歳の年収の中央値は約916.7万円
JAC経由で転職された52歳の年収中央値は約916.7万円です。以下の表は52歳の年収分布をグラフにしたものです。年収1,200万円以上で転職した方が最も多い一方で、600万円台~800万円台に含まれる人が約4割を占めています。報酬の二極化の背景には、役職と責任範囲の違いが関連していると考えられます。

【エリア別】52歳の平均年収(東京・神奈川・大阪・愛知・埼玉・千葉・兵庫・福岡)
本データは、JACの転職実績(想定年収)を首都圏・関西圏を中心とした主要都道府県に集計した参考値です。
なお、地域によってサンプル数が異なり、件数が少ない地域は平均値が一部の事例に左右されやすい可能性がある点にご留意ください。
【首都圏・関西圏を中心とした主要都道府県】52歳の平均年収
| 都道府県 | 52歳の平均年収 |
| 東京都 | 1,168.4万円 |
| 神奈川県 | 926.3万円 |
| 大阪府 | 975.2万円 |
| 愛知県 | 782.3万円 |
| 埼玉県 | 941.6万円 |
| 千葉県 | 1,119.4万円 |
| 兵庫県 | 841.0万円 |
| 福岡県 | 701.6万円 |
当社実績(2024年1月~2025年12月、想定年収)より
主要都道府県ごとの平均年収を見ると、東京都と千葉県が1,000万円超と突出した値となっています。また、神奈川県、大阪府、埼玉県についても900万円を超えています。
52歳は事業や経営の責任を負うポジションに就任するケースも多くなります。東京を含む首都圏や関西の中心である大阪府には本社を置く大手企業が多いことが、首都圏や大阪府の平均年収を押し上げていると考えられます。
【企業規模別】52歳を含む50代前半の平均年収(大企業・中企業・小企業)
厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」によると、50代前半(50~54歳)の賃金は、企業規模が大きくなるほど高くなる傾向が見られます。
大企業では、体系的な評価制度が確立されており、職能や職務、役割などによって基本給の幅や昇給額が厳密に定められています。そのため、昇給や昇進のルートも明確で、賃金も上がりやすくなります。一方で、中企業や小企業では規模が小さいために従業員の状況を把握しやすいという理由から、大企業ほど明確な給与テーブルが用意されているケースは少なく、業績などによっても報酬は変動しやすくなる傾向が見られます。
以下は、50代前半の月例賃金(所定内給与額)をもとに「月給×12カ月+年間賞与その他特別給与額」で年収換算した、平均年収のイメージです。
| 企業規模 | 50代前半の平均年収 | 50代前半男性の平均年収 | 50代前半女性の平均年収 |
| 大企業 | 770.2万円 | 899.8万円 | 535.2万円 |
| 中企業 | 607.2万円 | 691.2万円 | 471.6万円 |
| 小企業 | 508.8万円 | 564.4万円 | 412.7万円 |
50代前半は管理職に就く人が増える時期です。しかし、基本給のほか、役職手当も企業規模に比例する傾向が見られることから、企業規模が小さくなるほど平均年収も低くなっていると考えられます。
出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査の概況」(p9 – 企業規模別にみた賃金)
【参考】年齢別平均年収
以下の表は、JACを介して転職された25歳から60歳の方の平均年収を一覧にしたものです。
表を見ると30代から40代にかけて収入が一気に上昇し、責任が大きなポジションに就く50代半ばでピークを迎えることが分かります。52歳は役職定年を前に年収もピークに近づく年齢だといえるでしょう。
| 年齢 | 平均年収 |
| 25歳 | 542.3万円 |
| 26歳 | 575.0万円 |
| 27歳 | 607.8万円 |
| 28歳 | 621.6万円 |
| 29歳 | 659.0万円 |
| 30歳 | 676.1万円 |
| 31歳 | 708.7万円 |
| 32歳 | 732.1万円 |
| 33歳 | 750.0万円 |
| 34歳 | 782.1万円 |
| 35歳 | 782.2万円 |
| 36歳 | 809.9万円 |
| 37歳 | 820.8万円 |
| 38歳 | 835.4万円 |
| 39歳 | 857.8万円 |
| 40歳 | 877.8万円 |
| 41歳 | 886.0万円 |
| 42歳 | 899.9万円 |
| 43歳 | 924.1万円 |
| 44歳 | 907.5万円 |
| 45歳 | 951.6万円 |
| 46歳 | 964.0万円 |
| 47歳 | 965.6万円 |
| 48歳 | 985.8万円 |
| 49歳 | 975.3万円 |
| 50歳 | 1,016.6万円 |
| 51歳 | 1,012.3万円 |
| 52歳 | 1,023.3万円 |
| 53歳 | 1,005.3万円 |
| 54歳 | 1,021.8万円 |
| 55歳 | 998.7万円 |
| 56歳 | 1,037.2万円 |
| 57歳 | 1,005.4万円 |
| 58歳 | 931.8万円 |
| 59歳 | 883.9万円 |
| 60歳 | 944.1万円 |
当社実績(2024年1月~2025年12月、想定年収)より
【最終学歴別】52歳を含む50代前半の平均年収(大学院卒・大卒・短大卒・高専卒・高卒)
厚生労働省の「令和7年賃金構造基本統計調査」では、学歴別の平均賃金のデータも公開されています。
52歳が属する50代前半の賃金を見ると、大学院卒が最も高く、最終学歴が大学、高専・短大、専門学校・高校の順に低くなっています。50代前半の大卒者の全体平均年収は約829万円、男女別に見ると男性は約891万円、女性は約630万円です。
以下は、最終学歴別の50~54歳の月例賃金(所定内給与額)をもとに「月給×12カ月+年間賞与その他特別給与額」で年収換算した、平均年収のイメージです。
| 最終学歴 | 50代前半の平均年収 | 50代前半男性の平均年収 | 50代前半女性の平均年収 |
| 大学院 | 1,085.9万円 | 1,116.4万円 | 907.5万円 |
| 大学 | 828.6万円 | 890.6万円 | 630.4万円 |
| 高専・短大 | 570.3万円 | 738.0万円 | 507.4万円 |
| 専門学校 | 568.3万円 | 633.2万円 | 488.5万円 |
| 高校 | 544.6万円 | 618.5万円 | 400.2万円 |
出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査」(p8 – 学歴別にみた賃金)
大学院卒と高卒の平均を比べると約2倍の開きが見られ、学歴による賃金格差が大きいことが分かります。一方で、高専・短大卒と専門学校卒ではそれほど大きな差が生じていません。大学卒の平均年収は800万円を超えているものの、高専・短大卒の男性の年収も700万円超となっており、企業や業界によっては高専や短大、専門学校において身につけた専門性が高く評価されていると考えられます。
【業種別】52歳の平均年収ランキング
以下の表は、JACの52歳の実績データから平均年収が高い業種を抽出してまとめたものです。
業種別に見ると、52歳の平均年収が最も高いのはコンサルティング・シンクタンク・事務所(1,911.4万円)となっています。また、金融(1,350.1万円)、マスコミ(1,272.5万円)、IT・通信(1,252.3万円)、WEB(1,239.4万円)を加えた上位5種は平均年収が1,200万円を超えています。いずれの業種も、個人の知識や情報を付加価値に変える知識集約型のビジネスモデルであり、52歳の豊富な経験と知識は転職市場において高く評価されると考えられます。
| 業種 | 52歳の平均年収 |
|---|---|
| コンサルティング・シンクタンク・事務所 | 1,911.4万円 |
| 金融 | 1,350.1万円 |
| マスコミ | 1,272.5万円 |
| IT・通信 | 1,252.3万円 |
| WEB | 1,239.4万円 |
| メディカル・バイオ | 1,149.0万円 |
| 流通 | 968.3万円 |
| 製造業 | 948.6万円 |
| 建設・不動産 | 913.1万円 |
| サービス | 888.0万円 |
| 商社 | 886.4万円 |
| 消費財 | 819.0万円 |
| 医療・介護・福祉 | 693.5万円 |
当社実績(2024年1月~2025年12月、想定年収)より
【職種別】52歳の平均年収ランキング
JACの52歳の転職支援実績(想定年収ベース)から職種別の平均年収を見ると、もっとも高いのはコンサルティング・アドバイザリー(1,698.0万円)です。次いで、金融(1,539.1万円)、経営・事業企画(1,258.5万円)と、資金調達や経営の意思決定に直接関わる職種が高い水準となっています。また、コンプライアンスやガバナンスの重要性が高まる中、リスクマネジメントに関わる法務・知財(1,223.2万円)、内部統制・監査(1,035.1万円)も高い評価を受けていることが分かります。
| 職種 | 52歳の平均年収 |
|---|---|
| コンサルティング・アドバイザリー | 1,698.0万円 |
| 金融 | 1,539.1万円 |
| 経営・事業企画 | 1,258.5万円 |
| 法務・知財 | 1,223.2万円 |
| メディカル・バイオ | 1,101.3万円 |
| 内部統制・監査 | 1,035.1万円 |
| 営業 | 1,029.6万円 |
| マーケティング・商品開発 | 1,015.4万円 |
| IT | 998.7万円 |
| 人事・労務 | 960.6万円 |
| 経理・財務 | 941.3万円 |
| 技術系 | 918.8万円 |
| WEB・アプリ・ゲーム | 903.7万円 |
| 建築系 | 851.7万円 |
| 土木系 | 836.6万円 |
| 購買・物流・生産管理 | 835.8万円 |
| 総務・広報 | 798.2万円 |
| 秘書・アシスタント・事務・顧客対応 | 745.3万円 |
| 医療・介護・福祉 | 642.7万円 |
当社実績(2024年1月~2025年12月、想定年収)より
52歳で年収アップの転職に成功した事例
実際にJACを通じて転職を成功させた52歳の方の事例を2つご紹介します。
52歳で実績と専門性を武器に年収3,000万円を実現
Lさん(男性/52歳)
| 業種 | 職種 | 年収 | |
|---|---|---|---|
| 転職前 | 総合コンサルティング | 戦略コンサルティング | 2,100万円 |
| 転職後 | DX/デジタルコンサルティング | 戦略コンサルティング | 3,000万円 |
Lさんは、金融機関やコンサルティングファームにおいて20年以上にわたり、コーポレートファイナンス、インベストメントバンキング、経営・戦略・再生コンサルティングの最前線で実績を積み上げてきたスペシャリストです。また、住宅設備メーカーや外食業界におけるM&Aアドバイザリー経験、電力業界での経営再建など、業界を問わず難易度の高いプロジェクトを多数成功させてきた実績もあります。
当初、Lさんは積極的に転職を考えているわけではありませんでしたが、自身の経験や専門性を生かし、社会的インパクトを与えられる業務への関心をお持ちでした。そこでJACでは、DX/デジタルコンサルティング会社の戦略コンサルタントの職をご提案しました。各企業の経営層と直接関係を構築し、大きな裁量権をもって企業のグランドデザインを描ける希少な求人です。
Lさんは、数々の企業の戦略策定に携わってきた経験に、DXという新たな視点を加え、企業文化そのものの変革を目指すというビジョンに大きな魅力を感じられ、応募を決意されました。面接では、戦略コンサルタントとしての実績が高く評価され、見事年収3,000万円の提示を受け、入社が決定しています。
※本事例は実際の成約事例をもとに構成していますが、プライバシー保護のため企業名・プロジェクト内容・時期等の一部を変更しています。
52歳で年収アップと新たなステップへ挑戦
Pさん(女性/52歳)
| 業種 | 職種 | 年収 | |
|---|---|---|---|
| 転職前 | 医療機器 | 臨床開発統括責任者 | 2,600万円 |
| 転職後 | CRO | 臨床オペレーション統括責任者 | 4,000万円 |
Pさんは、マーケティング、事業開発などの業務を経験後、製薬企業や医療用デバイス製造企業、CROなど幅広い領域で臨床開発に取り組んできた実績をもつ方です。プロジェクトマネージャーや市販後部門責任者、クリニカルオペレーション部門責任者、臨床研究部門最高責任者などを歴任され、管理者として組織構築からタレントマネジメントなど幅広い業務に携わってこられました。
海外留学経験もあり、MBA、PMP資格も保有されているなど、知識やスキルを習得しながら自身のキャリアを切り開いてこられたバイタリティーあふれる方です。
52歳の年齢になった今、将来を担う優秀なマネージャーの育成に貢献したいとの気持ちが強くなり、新たな環境でのチャレンジを決意されたとのこと。
JACがご提案したのは、CROの臨床オペレーション統括責任者の求人です。組織のリードと人材育成が主な業務であり、高パフォーマンス組織を作り上げることができる責任者を募集されていました。業界における豊富な経験を生かし、希望であった人材の育成に関わる求人であったことからPさんも応募を決意されました。
面接ではPさんの豊富な経験とマネジメントの実績が高い評価につながり、年収4,000万円の提示を受け、採用が決定しています。
※本事例は実際の成約事例をもとに構成していますが、プライバシー保護のため企業名・プロジェクト内容・時期等の一部を変更しています。
52歳で年収アップの転職を目指すならJAC Recruitment
52歳はキャリアのゴールが見え始める時期であり、理想のゴールに向けてキャリアの再設計を検討する人が増えるタイミングでもあります。現職に留まる選択肢も間違いではありません。一方で、豊富な経験や実績がより高い評価につながる新たな環境でのチャレンジも一つの選択肢となります。
ハイクラス層が転職を考えるうえでは、求人票に記載されている表面的な情報だけをキャッチするのではなく、採用の背景や企業風土などの理解も重要です。
JAC Recruitmentは、各業界や職種に精通したコンサルタントが在籍しており、企業と転職希望者の双方を担当していることから解像度の高い企業情報の提供を行っています。これまでに培ってきた能力をさらに発揮できる環境での活躍を希望される場合には、ぜひお気軽にJACにご相談ください。

