JAC Recruitment(以下、JAC)の実績では、長野県の平均年収は743.9万円(中央値683.5万円)で、全国平均と比べてやや低い水準にあります。
本記事では、年代・業種・職種別のデータをもとに、自分の年収の位置や、どの領域で年収を伸ばせるかを具体的に解説します。
長野県の平均年収は743.9万円、中央値は683.5万円
JACを利用しハイクラス転職を実現した方の平均年収は743.9万円です。以下は長野県と全国の平均年収を全体・男性・女性別に比較した表です。
※当記事内の「全国平均」とはJACの実績データをもとに集計したもので、公的データによる全国平均とは異なります。

| 全体 | 男性 | 女性 | |
| 長野県の平均年収 | 743.9万円 | 753.7万円 | 657.0万円 |
| 全国の平均年収 | 836.8万円 | 863.4万円 | 741.4万円 |
※当社実績(2024年1月~2026年4月、想定年収)より
当社実績における長野県の平均年収を全体で見ると、全国平均を約93万円下回っています。男女別では、男性の差が約110万円、女性の差が約84万円と、女性の方が全国との差が小さく抑えられている点が特徴的です。
全国平均に比べ、長野県の平均年収が低くなっている理由は、東京などの都市部のデータに引っ張られることで全国平均が押し上げられているためです。都市部には、外資系企業やIT企業など、成果主義や知識集約型のビジネスモデルを採用し、高いスキルをもつ方に高額な報酬を提示する企業が集積しています。また、大手企業の本社も都市部に集中しており、経営に携わる高年収ポジションの募集が多い点なども、全国の平均年収を押し上げている要因です。
その影響によって、長野県は全国平均に比べると低い水準であるように見えています。しかし、平均年収で740万円を超える水準は、一般に比べると十分に高く、生活コストを含めて考えた場合には、実質的な生活水準は都市部を上回る可能性もあります。
また、JACから長野県内の企業に転職に成功された方の年収中央値は、683.5万円です。平均値(743.9万円)と比較すると、平均値が中央値を約60万円上回っています。一般的に平均値は一部の高所得者層の影響を受けるため、中央値を上回る傾向が強くみられます。より実態に近い年収水準を把握するためには、平均値だけでなく中央値も確認しておくことが重要です。
【年代別】長野県の平均年収
長野県の平均年収は、20代から段階的に上昇し、40代でピークを迎える構造です。

| 20代 | 30代 | 40代 | 50代以上 | |
| 長野県の平均年収 | 576.8万円 | 658.3万円 | 846.3万円 | 810.2万円 |
| 全国の平均年収 | 615.3万円 | 772.8万円 | 926.2万円 | 983.2万円 |
※当社実績(2024年1月~2026年4月、想定年収)より
20代から50代以上の長野県の平均年収と全国の平均年収を比較すると、20代では約38万円だった差は、30代で115万円、40代で80万円、50代では173万円まで拡大します。50代で全国との差が拡大する背景には、大手企業の本社機能が集中する都市部との経営ポジションの数の違いが関係していると考えられます。
以下では、年代ごとの平均年収について詳しく見ていきましょう。
長野県の20代の平均年収は約576.8万円
長野県の20代の平均年収は576.8万円であり、全国平均の615.3万円を約39万円下回っています。
長野県と全国の平均年収比較(20代)
| 年代 | 20代 |
| 長野県の平均年収 | 576.8万円 |
| 全国の平均年収 | 615.3万円 |
※当社実績(2024年1月~2026年4月、想定年収)より
長野県の20代の平均年収は576.8万円で、全国との差は約39万円と世代を通じて最小となっています。
20代はまだ実務経験が浅く、スキルにも差が付きにくいため、全国と比べてもそれほど大きな差は生じていない状況です。また、都心部でも20代に大きな昇給をともなう昇進は少ない点も影響していると考えられます。
なお、長野県の企業に転職を成功させた20代の中央値は581万円です。平均値との差がほとんどないため、580万円前後が長野県の20代の標準的な給与と考えてよいでしょう。
長野県の30代の平均年収は約658.3万円
長野県の30代の平均年収は658.3万円です。全国平均の772.8万円と比べると、約115万円低い値となっています。
長野県と全国の平均年収比較(30代)

| 30代の平均年収 | 30代 | 30代前半 | 30代後半 |
| 長野県の平均年収 | 658.3万円 | 613.3万円 | 689.4万円 |
| 全国の平均年収 | 772.8万円 | 730.1万円 | 822.4万円 |
※当社実績(2024年1月~2026年4月、想定年収)より
30代になると長野県と全国の平均年収の差は、約115万円に広がります。30代はスキルや実績に差が出始める時期であり、同年代であっても給与にばらつきが生じ始めるタイミングです。
特に都市部に多い知識集約型のビジネスモデルを採用している企業では、成果がダイレクトに評価につながりやすく、30代で高い年収提示を受ける事例も少なくありません。一方で製造業を中心とした長野県では、職能給をベースとした賃金体系によって安定した給与を得やすいものの、30代での急激な賃金上昇は見込めず、都市部との年収の差が広がっていると推測できます。
ただし、長野県の30代前半と後半を比較すると、平均年収は約76万円アップしており、順調な上昇が見られます。
また、30代前半の中央値は585万円、30代後半の中央値は654万円です。平均値と比べると前半では約28万円、後半では約35万円、平均値が中央値を上回っています。この点から、一部の高年収層が平均値を押し上げている構造を読み取れます。加えて、20代に比べると平均値と中央値の差は開いており、個人による年収のバラツキも大きくなり始めていることが分かります。
長野県の40代の平均年収は約846.3万円
長野県の40代の平均年収は846.3万円です。全国との差は約80万円と、30代に比べるとその差は縮小しています。

長野県と全国の平均年収比較(40代)
| 40代の平均年収 | 40代 | 40代前半 | 40代後半 |
| 長野県の平均年収 | 846.3万円 | 643.0万円 | 968.3万円 |
| 全国の平均年収 | 926.2万円 | 892.6万円 | 963.6万円 |
※当社実績(2024年1月~2026年4月、想定年収)より
全体の平均年収は全国を約80万円下回るものの、40代後半の平均年収は長野県が全国を約5万円上回る高い水準となっています。
長野県において40代後半の年収が急増する背景には、地方都市特有の採用ニーズが関係していると推測されます。長野県には世界的なシェアをもつ大手製造業の本社や主要拠点が多数集積しています。40代後半は組織の核となる年齢であり、これらの企業では、マネジメント層のハイクラス求人に高額な報酬を提示しているケースが多く、その結果、40代後半の年収が急激に上昇したと考えられます。
長野県の40代の年収中央値を見ても、前半は599万円、後半は934万円となっています。平均値だけでなく中央値も前半から後半の間に335万円上昇していることからも、一部の高年収層だけでなく、長野県では40代後半に年収が大きく伸びる傾向が強いことが分かります。
長野県の50代以上の平均年収は810.2万円
長野県の50代以上の平均年収は810.2万円です。全国平均の983.2万円を約173万円下回っています。
長野県と全国の平均年収比較(50代以上)
| 年代 | 50代以上 |
| 長野県の平均年収 | 810.2万円 |
| 全国の平均年収 | 983.2万円 |
※当社実績(2024年1月~2026年4月、想定年収)より
長野県の50代以上の平均年収は810.2万円で、40代全体の平均年収と比較しても約36万円低下しています。
50代以上の転職市場では、役職定年を前にさらなる飛躍を目指して転職をされる方と定年後の再就職を目指して転職される方の2パターンが混在している状況です。この転職目的の多様化が50代以上の平均年収の低下に影響しているといえます。
なお、50代以上の中央値は766.5万円です。50代以上の転職者の内訳を見ると、1,000万円以上の高年収層と500万~600万円台の層がボリュームゾーンとなっています。このデータからも50代以上の転職目的の違いによって、年収が大きく二極化している状況を見て取ることができます。
【業種別】長野県の平均年収ランキングTOP19
最も平均年収が高かったのは、1,875.0万円のシステムインテグレーターです。以降、不動産・住宅(1,136.0万円)、金属・素材(1,002.0万円)と続きます。
| 業種 | 全体 |
|---|---|
| システムインテグレーター | 1,875.0万円 |
| 不動産・住宅 | 1,136.0万円 |
| 金属・素材 | 1,002.0万円 |
| CRO | 934.0万円 |
| 医薬品 | 918.6万円 |
| 半導体 | 822.0万円 |
| 商社(工業系) | 783.0万円 |
| 電気・電機 | 738.8万円 |
| ホテル・旅行など | 714.0万円 |
| 医療機器・用具 | 698.0万円 |
| CSO | 675.0万円 |
| 機械・装置 | 673.9万円 |
| 医療施設(病院・薬局など) | 650.0万円 |
| 建設・土木 | 634.0万円 |
| 診断薬・ライフサイエンス | 612.0万円 |
| コンピュータハード・周辺機器 | 611.5万円 |
| 自動車・部品 | 568.5万円 |
| 人材派遣・人材紹介・教育など | 516.0万円 |
| 化学 | 490.0万円 |
※当社実績(2024年1月~2026年4月、想定年収)より
最も平均年収が高額だった業種はシステムインテグレーターです。長野県には精密機器メーカーをはじめとしたグローバル企業が多く、製造業ではスマートファクトリー化やDX化の推進が喫緊の課題となっています。業務効率の改善につながるITシステムやAI技術の導入を積極的に進める企業は多く、DXに関する深い知識や豊富な経験は高い評価につながりやすい環境にあるといえます。
また、長野県の基幹産業である製造業に関連する業種も、金属・素材(1,002.0万円)、半導体(822.0万円)、商社(工業系)(783.0万円)、電気・電機(738.8万円)と、上位に多数ランクインしています。
長野県では医薬品やライフサイエンス関連企業の採用ニーズも見られ、精密機械の技術は医療機器の開発に応用されています。そのため、CRO(934.0万円)、医薬品(918.6万円)、医療機器・用具(698.0万円)と医薬品や医療関係の分野においても高年収で転職を成功させた方が目立ちます。
【職種別】長野県の平均年収ランキングTOP13
職種別で最も平均年収が高いのは、経理・財務の882.5万円です。2位以降には、総務・広報(840.0万円)、営業(831.4万円)が続きます。
| 職種 | 全体 |
|---|---|
| 経理・財務 | 882.5万円 |
| 総務・広報 | 840.0万円 |
| 営業 | 831.4万円 |
| 技術系 | 736.9万円 |
| 法務・知財 | 716.0万円 |
| IT | 705.0万円 |
| 内部統制・監査 | 667.0万円 |
| 医療・介護・福祉 | 650.0万円 |
| 建築系 | 634.0万円 |
| メディカル・バイオ | 632.5万円 |
| 購買・物流・生産管理 | 606.3万円 |
| 人事・労務 | 490.0万円 |
| クリエイティブ(広告・デザイン・放送関連) | 490.0万円 |
※当社実績(2024年1月~2026年4月、想定年収)より
精密機械工業をはじめとした製造業の大手企業や医薬品メーカーなど多くのグローバル企業が長野県内に本社を構えているため、管理部門である経理・財務、総務・広報が1位、2位を占める結果となっています。管理部門の中でも、一般職ではなく、幹部候補に該当するハイクラス層のニーズの高さが反映された形です。
また、製造業やシステムインテグレーターなどのIT関連企業では、BtoB取引を主体としており、対企業のビジネスモデルでは取引額の規模も大きいことから営業職の年収も831.4万円と高水準です。製品や技術についての知識を保有した提案型の営業スキルが長野県では高い評価につながる傾向があります。
さらに、モノづくりが盛んな地域だからこそ技術系の職も736.9万円と高水準となっています。特に品質管理や品質保証、生産技術、開発などにおけるマネジメント経験者は高い評価につながっています。
ほか都道府県の平均年収
ほか都道府県の平均年収データをまとめています。勤務地ごとの年収水準を比較したい方は、以下の記事も参考にしてください。
長野県で年収アップの転職をするならJACリクルートメント
長野県には、諏訪地域を中心に高度な精密機械や電子部品、半導体、医療機器などの製造企業が多く集積しています。県内に本社を置く大手企業も多く、地方都市でありながら、大都市圏並みの高年収を期待できる職種が多い点が特徴です。特に40代後半の平均年収は全国平均を上回っており、確かな実績を積み重ねたハイクラスであれば、正当な評価を受けられる環境が整えられており、高年収が期待できます。
しかし、年収はもちろん、業務のやりがいも含め、自身の理想のキャリアを実現するうえでは転職先選びが重要な意味をもちます。特にハイクラスにおいては、事前の情報収集が入社後のポジションや待遇に大きく影響を与えるものです。
JACでは、長野県に拠点をもつ大手企業や優良グローバル企業の求人を多数保有しており、各業界に詳しい専任コンサルタントが募集の背景や報酬体系などまで、解像度の高い情報を把握しています。長野県内の転職で年収アップを希望される際には、ぜひ実績豊富なJACにご相談ください。