34歳での転職は「もう遅いのでは」「異業種は難しいのでは」と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。本記事では、JAC Recruitment(以下、JAC)が保有する独自データをもとに、34歳転職のリアルな市場動向や、未経験職種・異業種へのキャリアチェンジ成功事例をわかりやすく解説します。
34歳で転職は厳しい?
ここでは、34歳の転職について、JACのデータを中心に以下の2つの観点から解説します。
・34歳でも転職する方は十分存在する
・36%が34歳で初転職
34歳でも転職する方は十分存在する
厚生労働省が公表している「令和6年雇用動向調査結果の概況」によると、30〜34歳における転職入職率は女性13.2%、男性10.3%でした。本調査より、34歳で転職する方は一定数存在していることが分かります。

JACの実績における年代割合は、30代が全体の40.7%を占めています。さらに、30代のなかでも34歳は全体の10.3%を占めており、30代後半と比較して割合はやや高い傾向です。
【JACを利用して転職された30代の割合】
| 年齢 | 割合 |
|---|---|
| 30歳 | 10.6% |
| 31歳 | 10.8% |
| 32歳 | 10.7% |
| 33歳 | 10.9% |
| 34歳 | 10.3% |
| 35歳 | 9.9% |
| 36歳 | 9.6% |
| 37歳 | 9.5% |
| 38歳 | 8.7% |
| 39歳 | 9.0% |
※当社実績(2023年1月~2025年10月分データ)より
また、JACの実績における34歳の男女比率は以下のとおりです。全年代の男女比率(男性:79.0%、女性:20.7%)と同様に、34歳も男性の割合が高いことが分かります。
【JACを利用して転職された34歳男女比率】
| 性別 | 割合 |
|---|---|
| 男性 | 79.6% |
| 女性 | 20.1% |
※当社実績(2023年1月~2025年10月分データ)より
36%が34歳で初転職
JACを利用し34歳で初めて転職した方の割合は、36.0%でした。
過去に一度転職を経験している方の割合は30.8%であり、以降は下記表のとおり、回数が増すごとに割合が減少しています。
| 転職回数 | 割合 |
|---|---|
| 0回目 | 36.0% |
| 1回目 | 30.8% |
| 2回目 | 19.1% |
| 3回目 | 8.4% |
| 4回目 | 2.4% |
| 5回目 | 0.8% |
| 6回目 | 0.3% |
| 不明 | 2.2% |
※当社実績(2023年1月~2025年10月分データ)より
34歳は「初めての転職」が最も多い年齢であり、キャリアの方向性を見直すタイミングとして選ばれやすいことが分かります。一方で、1回以上の転職を経験している方も一定数存在し、回数が増えるほど割合が低下する傾向です。
近年は、転職を通じてキャリアアップや年収向上を図る考え方が一般化しており、34歳までに一度は転職を経験する方が増えていることが、このデータからも読み取れます。
34歳における転職活動の実態
ここからは、34歳における以下の3つの転職活動実態を、JACの独自データを用いて解説します。
・34歳の転職後平均年収
・34歳の転職で年収アップした方の割合
・34歳で管理職以上へ転職した方の割合
34歳の転職後の平均想定年収は764.7万円
JACが提供する転職支援を活用し、34歳で転職した方の転職後平均年収は764.7万円です。また、転職後の年収帯別の割合は、以下のとおりです。
【34歳転職後の年収帯別割合】
| 年収 | 割合 |
|---|---|
| 400万未満 | 0.6% |
| 400万~499万 | 5.3% |
| 500万~599万 | 14.3% |
| 600万~699万 | 22.3% |
| 700万~799万 | 19.6% |
| 800万~899万 | 16.8% |
| 900万~999万 | 8.7% |
| 1,000万以上 | 12.3% |
※当社実績(2023年1月~2025年10月分データ)より
「600〜699万」が22.3%と一番多く、「1,000万以上」も12.3%と一定数いることが分かります。
34歳の転職で年収アップした方の割合は66.0%、平均で130万円前後アップ
JACが提供する転職支援を活用し34歳で転職した方のうち、年収アップした方の割合は66.0%でした。また、平均130万円程度の年収アップを実現しています。なお、転職後の年収アップ帯別の割合は、以下のとおりです。
【34歳転職後の年収アップ帯別割合】
| 年収 | 割合 |
|---|---|
| 50万円未満 | 24.2% |
| 50万~99万 | 26.0% |
| 100万~149万 | 17.5% |
| 150万~199万 | 11.5% |
| 200万~249万 | 8.5% |
| 250万~299万 | 3.6% |
| 300万~349万 | 4.2% |
| 350万~399万 | 1.1% |
| 400万~449万 | 1.1% |
| 450万~499万 | 0.5% |
| 500万以上 | 1.8% |
※当社実績(2023年1月~2025年10月分データ)より
転職で年収アップした方のうち、約半数の方が100万円以上の年収アップを実現していることが分かります。また、大幅な年収アップを実現した方は少数にとどまるものの、300万円以上年収アップした方は8.8%おり、転職によってスキルや経験に相応する評価を受けたケースもあるでしょう。
34歳で管理職以上へ転職した方の割合は8.9%
JACが提供する転職支援を活用し34歳で転職した方のうち、管理職以上のポジションに就任した方の割合は8.9%でした。内訳は以下のとおりです。
【34歳転職後の役職別割合】
| 役職 | 割合 |
|---|---|
| 本部長以上 | 0.2% |
| 部長以上 | 0.5% |
| 課長以上 | 8.2% |
| 課長未満 | 91.1% |
※当社実績(2023年1月~2025年10月分データ)より
34歳の転職で管理職に就任する割合は、決して多くはありません。大切なのは、将来のキャリアプランを明確にし、それにマッチするポジションを選択することです。
34歳の転職で意識すべきポイント
ここでは、34歳の転職で意識すべき、以下の3つのポイントについて解説します。
・「キャリアの軸」を再定義するタイミングであることを意識する
・成果を挙げた「プロセス」を可視化し、再現性を示す
・「これが最後のキャリアチェンジになるかもしれない」という視点をもつ
「キャリアの軸」を再定義するタイミングであることを意識する
34歳は、社会人として10年以上の経験を積み、これまでのキャリアの延長線上で専門性を深めるか、もしくは方向転換を図るかを明確にする必要がある年齢です。この時期は、マネジメント層を目指す方と、専門職として深める方に分かれはじめる分岐点でもあります。従って、自身のキャリア軸が曖昧なまま転職活動をはじめると、どのポジションにも中途半端に見られてしまうリスクがあります。
企業は34歳を「将来を担う中核層」として捉える傾向があり、短期的な転職理由だけでなく、3〜5年後の姿をどう描いているかを重視する傾向です。そのため、スキルの羅列ではなく、自分がどのような領域でどのような価値を発揮したいのかを言語化し、応募企業の成長戦略とどのように重なるのかを説明できるよう整理しておくことが重要です。
34歳の転職は「経験を活用する」だけでなく、「方向性を定義する転職」であると捉えましょう。
成果を挙げた「プロセス」を可視化し、再現性を示す
ポテンシャル採用が中心だった20代前半とは異なり、34歳では「どのような環境でも成果を再現できるのか」が評価の焦点になります。単に経験年数や役職を並べても説得力は弱く、求められるのは「成果をどう生み出したか」という再現プロセスの説明です。
例えば、営業職なら「どのような顧客課題をどう構造化し、どのような打ち手で成果を出したか」、エンジニアなら「開発のどの工程で価値を最大化したか」といった“実務思考力”を整理する必要があります。企業は34歳を「若手指導や後進育成も期待できる層」とみなしており、再現性に加えて「他者に伝承できる力」も判断軸の一つです。
自身の経験を抽象化し、言語で説明できる方はマネジメント候補として評価されやすくなるでしょう。経験を成果の列挙で終わらせず、再現可能なプロセスとして構造化することが、評価を分けるポイントになります。
「これが最後のキャリアチェンジになるかもしれない」という視点をもつ
34歳前後での転職は、思い切ったキャリアチェンジを狙える最後のタイミングともいわれます。多くの企業で35歳を超えると「即戦力」への期待が中心となり、未経験職種や異業種への転身は狭まっていく傾向にあるためです。
もし新たな業界・職種へ挑戦したい場合は、現職の経験をどう転用できるかを整理し、明確なロジックをもって臨む必要があります。例えば、営業から企画職への転換では「顧客理解を活かした提案設計力」、エンジニアからコンサル職なら「構造的に課題を分析し、改善仮説を立てる力」といった接点を訴求しましょう。
また、異動や新規事業参画、社内プロジェクトなど、現職で関連経験を積んでおくことで、実務的な説得力を補うことも可能です。34歳の転職は“次の挑戦の始まり”であると同時に“キャリアの方向性を確定させる局面”でもあり、戦略的な一歩が今後の10年を大きく左右します。
34歳での未経験・異業種への転職成功事例
ここでは、JACが提供する転職支援サービスを利用し、34歳で転職を成功させた事例を紹介します。
34歳で医薬品の法人営業から未経験のブランドマネージャーへキャリアチェンジ
Hさん(34歳/女性)
| 業種 | 職種 | 年収 | |
|---|---|---|---|
| 転職前 | 医薬品メーカー | 法人営業 | 700万円 |
| 転職後 | 医薬品メーカー | ブランドマネージャー | 750万円 |
外資系製薬企業でMRとしてキャリアをスタートし、循環器や腎領域など幅広い製品を担当してきたHさん。医師・病院との信頼関係構築力や高い成果が評価され、本社のマーケティング部門へ異動。オンコロジー領域のプロダクト担当として、製品戦略立案や市場分析、資材作成、KOL対応などをリードしてきました。デジタルマーケティングの経験もあり、医療現場と本社両方の視点をもつスペシャリストです。
一方で「営業経験を活かしながら、より戦略的な立場で製品価値を高めたい」という思いから、ブランドマネージャーへのキャリアチェンジを志望。JACのコンサルタントは、Hさんのフィールド経験×マーケティング実務のハイブリッドスキルに注目し、オンコロジー領域のブランドマネージャーポジションをご提案。面接では現場理解をともなう実践的な提案力が評価され、未経験ながらも本社マーケティング職への転職を実現しました。
※事実をもとにしておりますが、プライバシー保護のため、個人が特定されないように内容を一部変更しています。
34歳で通信の法人営業からエネルギーの法人営業に異業種転職
Fさん(34歳/男性)
| 業種 | 職種 | 年収 | |
|---|---|---|---|
| 転職前 | 通信キャリア | 営業 | 800万円 |
| 転職後 | 大手電力会社 | 営業 | 1,100万円 |
通信業界で法人向け営業としてキャリアを積んできたFさん。複数の販売拠点やパートナー企業を担当し、データ分析を活用した販売戦略の立案や販促施策の改善、代理店支援などを中心に業績向上へ貢献してきました。現場課題を整理し、施策につなげる論理的思考力と、関係者を巻き込みながら取り組みを推進する協働力が強みでした。
一方で、業界の将来性への不安やキャリアの頭打ち感があり、「より社会的インパクトの大きい事業領域で、営業経験を活かしながら長期的にキャリアを築きたい」という思いが強まり転職を決意。新たな成長分野であるエネルギー関連ビジネスにも関心をもつようになりました。
JACのコンサルタントは、Fさんのロジカルな課題解決力、代理店・法人営業経験、改善提案スキルを高く評価し、エネルギー企業が展開する新規事業系の法人営業ポジションをご提案。通信業界で培ったデータ活用力や戦略的な営業スタイルが評価され、未経験ながらエネルギー領域での営業として採用が決定しました。
※事実をもとにしておりますが、プライバシー保護のため、個人が特定されないように内容を一部変更しています。
34歳で半導体製造装置メーカーに転職し、年収900万円アップを実現
Tさん(34歳/男性)
| 業種 | 職種 | 年収 | |
|---|---|---|---|
| 転職前 | 自動車メーカー | 経営企画・商品企画 | 900万円 |
| 転職後 | 半導体製造装置メーカー | サービスエンジニア | 1,800万円 |
大手自動車メーカーでエンジニアとしてキャリアをスタートし、エンジン開発・海外プロジェクト・パートナー企業との協働など幅広い業務に携わってきたTさん。技術的バックグラウンドを活かし、近年は経営企画や商品企画にも関わり、脱炭素・電動化に向けた事業戦略の立案にも取り組んできました。論理的な思考力と、多国籍メンバーとも円滑に連携できるコミュニケーション力が強みで、社内でも高く評価されていました。
一方で、これまでの経験を海外でさらに発展させたいという志向が強まり「グローバルに活躍できるフィールドで、自らの技術力と企画経験をより直接的に価値提供へつなげたい」と考えるように。より専門性を高めつつ、国際的なキャリア形成が期待できる領域への転身を検討し始めました。
JACのコンサルタントは、Tさんの技術理解×事業視点×多国籍環境での協働力を高く評価。世界的に重要性が高まる半導体装置メーカーのサービスエンジニア職をご提案しました。結果として、自動車メーカーから半導体製造業という業界をまたいだキャリアチェンジを実現し、年収も900万円から1,800万円へと大幅アップ。現在は国内外の顧客を支えるフィールドサービスエンジニアとして、最先端技術に触れながらキャリアの幅を大きく広げています。
※事実をもとにしておりますが、プライバシー保護のため、個人が特定されないように内容を一部変更しています。
34歳でハイクラス転職を成功させたい方はぜひJACへご相談を
34歳は、これまでに培ってきた実務力や専門スキルを土台に、今後のキャリアの方向性を見極める重要な転換期です。マネジメント層へのステップアップを目指す方もいれば、専門分野を深めるためのキャリアチェンジや異業種転職を選ぶ方も増えています。こうした多様な選択肢がある一方で、企業は「即戦力性」と「将来的なポテンシャル」をより重視する傾向があり、的確な自己分析と戦略的な求人選定が重要になります。
JACでは、各業界・職種に精通したコンサルタントが、34歳というキャリアステージならではの課題や可能性を踏まえてサポートを提供します。職務経歴の棚卸しから、強みの言語化、企業カルチャーとのフィット分析まで、きめ細やかな支援を通じて、単なる転職ではなく「次の成長につながる一歩」を実現します。
さらに、豊富な非公開求人やハイクラス案件を通じて、年収アップ・職責拡大・海外ポジションなど、個々の志向に即したキャリア機会をご提案します。34歳という節目でキャリアをもう一段高めたい方は、ぜひJACのコンサルタントへご相談ください。

