44歳での転職は遅いかもしれない、厳しいかもしれないと考えている方もいるのではないでしょうか。本記事では、独自データをもとに44歳での転職の実情についてJAC Recruitment(以下、JAC)が解説いたします。
目次/Index
44歳で転職は厳しい?
ここでは、44歳の転職について、JACのデータを中心に以下の2つの観点から解説します。
・44歳でも転職する方は十分存在する
・19.3%が44歳で初転職
44歳でも転職する方は十分存在する
厚生労働省が公表している「令和6年雇用動向調査結果の概況」によると、40〜44歳における転職入職率は女性10.2%、男性6.8%でした。本調査から、44歳で転職する方は一定数いることが分かります。

JACの実績では、転職された方のうち40代が全体の30%を占めています。また、40代の内訳を見ると、44歳は全体の9.8%です。
【JACを利用して転職された40代の割合】
| 年齢 | 割合 |
|---|---|
| 40歳 | 11.6% |
| 41歳 | 11.0% |
| 42歳 | 10.3% |
| 43歳 | 10.3% |
| 44歳 | 9.8% |
| 45歳 | 10.6% |
| 46歳 | 9.5% |
| 47歳 | 9.3% |
| 48歳 | 9.1% |
| 49歳 | 8.4% |
※当社実績(2023年1月~2025年10月分データ)より
また、JACの実績における44歳の男女比率は以下のとおりです。全年代(男性:79.0%、女性:20.7%)と比べても、44歳も男性の割合が高いことが分かります。
【JACを利用して転職された44歳男女比率】
| 性別 | 割合 |
|---|---|
| 男性 | 79.6% |
| 女性 | 20.3% |
※当社実績(2023年1月~2025年10月分データ)より
19.3%が44歳で初転職
JACを利用し44歳で初めて転職した方の割合は、19.3%でした。
過去に一度転職を経験している方の割合は22.2%で、転職回数が増えるほど割合は下がっています。内訳は下記のとおりです。
| 転職回数 | 割合 |
|---|---|
| 0回目 | 19.3% |
| 1回目 | 22.2% |
| 2回目 | 17.1% |
| 3回目 | 17.0% |
| 4回目 | 10.4% |
| 5回目 | 6.3% |
| 6回目 | 2.5% |
| 7回目 | 1.1% |
| 8回目 | 1.1% |
| 9回目 | 0.2% |
| 12回目 | 0.1% |
| 14回目 | 0.1% |
| 不明 | 2.7% |
※当社実績(2023年1月~2025年10月分データ)より
44歳時点では、過去に一度の転職経験をもつ方が最も多い傾向です。近年は、転職を通じてキャリアアップや年収向上を図る考え方が一般化しており、44歳までに転職を経験する方が増えていることが、このデータからも読み取れます。
44歳における転職活動の実態
ここからは、44歳における以下の3つの転職活動実態を、JACの独自データを用いて解説します。
・44歳の転職後平均年収
・44歳の転職で年収アップした方の割合
・44歳で管理職以上へ転職した方の割合
44歳の転職後の平均想定年収は904.2万円
JACが提供する転職支援を活用し44歳で転職した方の転職後平均年収は、904.2万円です。また、転職後の年収帯別の割合は、以下のとおりです。
【44歳転職後の年収帯別割合】
| 年収 | 割合 |
|---|---|
| 400万未満 | 0.5% |
| 400万~499万 | 3.0% |
| 500万~599万 | 9.8% |
| 600万~699万 | 13.2% |
| 700万~799万 | 14.4% |
| 800万~899万 | 13.1% |
| 900万~999万 | 13.3% |
| 1,000万~1,099万 | 10.0% |
| 1,100万~1,199万 | 4.8% |
| 1,200万~1,299万 | 7.4% |
| 1,300万~1,399万 | 4.5% |
| 1,400万~1,499万 | 2.0% |
| 1,500万以上 | 4.0% |
※当社実績(2023年1月~2025年10月分データ)より
「700〜799万円」が14.4%と最も多く、「1,000万円以上」も32.7%と一定数いることが分かります。
44歳の転職で年収アップした方の割合は58.4%、平均で128万円前後アップ
JACが提供する転職支援を活用し44歳で転職した方のうち、年収アップした方は58.4%おり、平均128万円程度の年収アップを実現しています。なお、転職後の年収アップ帯別の割合は、以下のとおりです。
【44歳転職後の年収アップ帯別割合】
| 年収 | 割合 |
|---|---|
| 50万未満 | 26.3% |
| 50万~99万 | 23.6% |
| 100万~149万 | 19.7% |
| 150万~199万 | 10.8% |
| 200万~249万 | 8.1% |
| 250万~299万 | 3.5% |
| 300万~349万 | 3.4% |
| 350万~399万 | 1.2% |
| 400万~449万 | 0.8% |
| 450万~499万 | 1.0% |
| 500万以上 | 1.7% |
※当社実績(2023年1月~2025年10月分データ)より
転職で年収アップした方のうち、約半数が100万円以上の年収アップを実現しています。一方で、大幅な年収アップは少数ですが、300万円以上アップした方は8.1%おり、転職によってスキルや経験に見合う評価を受けたケースもあると考えられます。
44歳で管理職以上へ転職した方の割合は40.5%
JACが提供する転職支援を活用し44歳で転職した方のうち、管理職以上のポジションに就任した方の割合は40.5%でした。内訳は以下のとおりです。
【44歳転職後の役職別割合】
| 役職 | 割合 |
|---|---|
| 本部長以上 | 1.4% |
| 部長以上 | 3.8% |
| 課長以上 | 35.3% |
| 課長未満 | 59.5% |
※当社実績(2023年1月~2025年10月分データ)より
44歳になると、転職で管理職に就任する割合も増えます。また、部長以上の役職に就く方も増える傾向です。将来のキャリアプランを明確にし、自身のキャリアプランにマッチするポジションを選択することが求められます。
44歳の転職で意識すべきポイント
ここでは、44歳の転職で意識すべき、以下の3つのポイントについて解説します。
・事業サイドから見た「武器」を明確化する
・「リーダーとしてのふるまい」を具体エピソードで語れるようにする
・「次の10年のテーマ」に沿った案件だけにリソースを投下する
1.事業サイドから見た「武器」を明確化する
44歳の転職市場では、職務経験の豊富さそのものより、「事業をどの方向に動かせる人か」が重視されます。評価されるのは、単に担当業務をこなす力ではなく、「売り上げ・利益・コスト・組織」のいずれかに対し、具体的なインパクトを出してきた実績です。
そのため、これまでのキャリアは「担当タスク」ではなく、「改善したKPI」「動かした予算・人数」「変革したプロセス」など、事業サイドから見て分かりやすい成果の単位で棚卸ししておくことが重要です。
さらに「この強みは、どのフェーズの企業(立ち上げ・成長・再建)、どの機能(営業・企画・コーポレートなど)で最も威力を発揮するか」という視点まで踏み込んでおくと、スカウト返信や面接での語り方に一貫性が生まれます。
2.「リーダーとしてのふるまい」を具体エピソードで語れるようにする
44歳の転職では、「役職名」よりも、「どのような場面でリーダーシップを発揮してきたか」が見られます。
例えば、部門横断プロジェクトの推進、抵抗の強い現場を巻き込んだ変革、成果の出ていないチームの立て直し、海外拠点や外部パートナーを束ねた経験などです。
面接で評価されるのは、「何人をマネジメントしていたか」以上に、「どのような課題があり、どう状況を見立て、誰をどう動かし、結果として何が変わったか」というストーリーです。印象的なエピソードを3つほど選び、「課題」「打ち手」「成果」「学び」を端的に語れるよう整理しておくと、管理職候補・プロジェクトオーナーとしての強みが伝わりやすくなります。なお、このレイヤーを求めるポジションでは、「一人で高い成果を出せた方」よりも、「人と組織を通じて成果を出せた方」が好まれる点も意識しておくとよいでしょう。
3.「次の10年のテーマ」に沿った案件だけにリソースを投下する
ハイクラス転職を狙う44歳にとって重要なのは、「とにかく受かる先」ではなく、「自分がこれから10年かけて取り組みたいテーマと重なる案件」に絞って動くことです。
例えば「業界変革のど真ん中にいたい」「グローバル×〇〇の文脈で戦いたい」「特定ドメイン(医療、金融、ITなど)の専門家として深めたい」など、自分なりのテーマを明文化し、その軸に合うポジションだけに時間とエネルギーを使うことが大切です。
40代後半の転職市場では、「応募社数は多くないが、自分のテーマに合う案件に集中し、1社ずつ深く準備した結果、高いレイヤーで決まった」というケースが目立ちます。ハイクラス向け転職エージェントを活用する際も、このテーマを最初に共有しておくことで、「肩書や年収は高いが、方向性がずれる案件」に振り回されにくくなり、キャリアの一貫性を保ったまま次のステージを選びやすくなるでしょう。
44歳での未経験・異業種への転職成功事例
ここでは、JACが提供する転職支援サービスを利用し、44歳で転職を成功させた事例を紹介します。
44歳でマーチャンダイジングサービス営業からCBT企画運営へ転身
Rさん(44歳/男性)
| 業種 | 職種 | 年収 | |
|---|---|---|---|
| 転職前 | イベント企画会社 | マーチャンダイジングサービス営業 | 600万円 |
| 転職後 | 教育サービス会社 | CBTリーダー | 800万円 |
Rさんは大学院修了後、大手資格スクールでの専任講師を経て、大手旅行代理店グループのイベント企画会社で法人営業・セミナー/カンファレンス・展示会の企画運営に従事してきました。多数の企業・官公庁案件を担当し、会場・施工・人員手配から当日の現場統括まで幅広く担当。その過程で、最大100名規模のスタッフマネジメントや、多数のステークホルダーとの調整力を培いました。
JACのコンサルタントは、Rさんの大規模イベント運営で培ったプロジェクトマネジメント力や、多様な関係者を束ねる調整力・英語力を高く評価。それらが試験運営のSCMやBPO推進にそのまま活きると判断し、資格試験のCBT実施運営・新規サービス企画を担うリーダークラスのポジションを提案しました。
選考では、トラブル発生時のリカバリー事例や、業務標準化・業務改善の実績が高く評価され、国内外会場の運営管理と新サービス企画をリードする役割で内定を獲得。年収も600万円から800万円へと大きくアップし、これまでの営業・イベント運営経験を活かしつつ、未経験だったSCM領域で新たなキャリアを切り拓く転職となりました。
※事実をもとにしておりますが、プライバシー保護のため、個人が特定されないように内容を一部変更しています。
44歳でデジタルマーケ支援会社から文具メーカーへ異業種転職
Oさん(44歳/男性)
| 業種 | 職種 | 年収 | |
|---|---|---|---|
| 転職前 | デジタルマーケ支援会社 | 戦略コンサルタント | 1,000万円 |
| 転職後 | 文具メーカー | 事業企画・事業開発幹部 | 1,450万円 |
Oさんは、日本と海外で20年以上にわたり複数の事業を創設・拡大し、売却まで導いた実績をもち、新規事業をゼロから立ち上げる力に強みをもつ方です。市場ニーズに応じた迅速な意思決定や、多様なメンバーを束ねるリーダーシップを発揮し、直近では経営・事業開発の領域で企業へのソリューション提供を行っていました。
JACのコンサルタントは、事業を自ら立ち上げて成長させた推進力と、戦略構築から実行まで一貫して担える希少なスキルセットを高く評価。新たな事業創出を加速したい企業にマッチすると判断し、事業企画・事業開発の幹部クラスのポジションを提案しました。
選考では、困難な状況を突破してきた事業家としての実績や、多国籍環境でのマネジメント経験が評価され、事業開発をリードする役割での採用が決定。年収は1,000万円から1,450万円へと大幅に向上し、異業種ながら同職種でスケールの大きい挑戦を実現されました。
※事実をもとにしておりますが、プライバシー保護のため、個人が特定されないように内容を一部変更しています。
44歳で自動車メーカーのIT系プロジェクトマネージャーが年収500万円アップ
Hさん(44歳/男性)
| 業種 | 職種 | 年収 | |
|---|---|---|---|
| 転職前 | 自動車メーカー | IT系プロジェクトマネージャー | 900万円 |
| 転職後 | 自動車メーカー | IT系プロジェクトマネージャー | 1,400万円 |
Hさんは、車載ECU開発からテレマティクス、コネクティッドサービス企画まで20年にわたり複数領域を横断してリードしてきたIT系プロジェクトマネージャーです。特に、クラウド・スマートフォンアプリ・車載機を跨ぐ複雑なサービス開発を統括し、多国間プロジェクトのマネジメントも担ってきました。
JACのコンサルタントは、Hさんが 技術理解とビジネス企画の双方を兼ね備え、100名規模のベンダーを束ねて開発を推進してきた点を高く評価。CASE領域での新規技術企画を強化したい自動車メーカーのポジションを提案しました。
選考では、企画・要件定義から開発管理、サービス運用まで幅広く主導してきた経験が評価され、商用向けコネクティッドシステム企画のリーダーとして採用が決定。年収は900万円から1,400万円へと大幅に向上し、これまでの経験を活かしてCASE領域で新たな挑戦を実現しました。
※事実をもとにしておりますが、プライバシー保護のため、個人が特定されないように内容を一部変更しています。
【参考】年齢別の転職
年齢別の転職動向、年収推移、成功事例、押さえるべきポイントは以下のリンクからご覧ください。
44歳でハイクラス転職を成功させたい方はぜひJACへご相談を
44歳の転職は、一定数が年収アップや管理職就任を実現しており、「遅すぎる」どころか、経験を武器にハイクラス転職を狙えるステージです。
そのうえで、44歳の転職を成功させるには、「職務経験の長さ」よりも「事業をどう前に進められるか」という視点で、自身の武器やリーダーとしてのふるまいを成果とともに語れることが重要です。併せて、今後10年かけて取り組みたいテーマに沿った案件に絞って注力しましょう。こうした視点を支える情報や戦略は求人票だけでは得にくいため、ミドル〜ハイクラス層の支援実績が豊富な転職エージェントを活用し、非公開求人、企業の組織課題、期待される役割、年収・役職の調整余地などについて専門家の知見を取り入れることが有効です。
JACは業界・職種別のコンサルタントが企業の事業戦略や組織構造まで踏み込んで情報を把握している点が大きな特長です。そのため、「これまでの経験がどのポジションで最も活きるか」「転職後にどのような成長機会や役割が期待されるか」といった観点から、一人ひとりに合わせたポジション提案や選考フォローを受けることができます。
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