38歳の転職は厳しい?異業種・未経験職種への転職動向や成功事例を解説

38歳でも転職は十分に可能で、管理職採用や年収アップを実現している方も多く存在します。

本記事では、独自データをもとに38歳の転職市場・年収・キャリア戦略・成功事例をJAC Recruitment(以下、JAC)が解説いたします。

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38歳で転職は厳しい?

ここでは、38歳の転職について、JACのデータを中心に以下の2つの観点から解説します。

・38歳でも転職する方は十分存在する

・36%が38歳で初転職

38歳でも転職する方は十分存在する

厚生労働省が公表している「令和6年雇用動向調査結果の概況」によると、35〜39歳における転職入職率は女性10.5%、男性7.9%でした。本調査より、38歳で転職する方は一定数存在していることが分かります。

出典:「令和6年雇用動向調査結果の概況」(厚生労働省)

JACの実績における年代割合は、30代が全体の40.7%を占めています。さらに、30代のなかでも38歳は全体の8.7%を占めており、30代前半と比較して割合はやや低い傾向です。

【JACを利用して転職された30代の割合】

年齢割合
30歳10.6%
31歳10.8%
32歳10.7%
33歳10.9%
34歳10.3%
35歳9.9%
36歳9.6%
37歳9.5%
38歳8.7%
39歳9.0%

※当社実績(2023年1月~2025年10月分データ)より

また、JACの実績における38歳の男女比率は以下のとおりです。全年代の男女比率(男性:79.0%、女性:20.7%)と同様に、38歳も男性の割合が高いことが分かります。

【JACを利用して転職された38歳男女比率】

性別割合
男性79.9%
女性20.0%

※当社実績(2023年1月~2025年10月分データ)より

28.9%が38歳で初転職

JACを利用し38歳で初めて転職した方の割合は、28.9%でした。

過去に一度転職を経験している方の割合は29.2%であり、以降は下記表のとおり、回数が増すごとに割合が減少しています。

転職回数割合
0回目28.9%
1回目29.2%
2回目17.5%
3回目12.9%
4回目6.1%
5回目1.9%
6回目0.8%
7回目0.3%
不明2.5%

※当社実績(2023年1月~2025年10月分データ)より

38歳時点では、過去に1回転職を経験している方が最も多く(29.2%)、回数が増えるほど割合が低下する傾向です。キャリア形成の選択肢として転職が一般化しているため、38歳までに転職経験をもつ方は増加傾向にあります。

38歳における転職活動の実態

ここからは、38歳における以下の3つの転職活動実態を、JACの独自データを用いて解説します。

・38歳の転職後平均年収

・38歳の転職で年収アップした方の割合

・38歳で管理職以上へ転職した方の割合

38歳の転職後の平均想定年収は823.1万円

JACが提供する転職支援を活用し、38歳で転職した方の転職後平均年収は823.1万円です。また、転職後の年収帯別の割合は、以下のとおりです。

【38歳転職後の年収帯別割合】

年収割合
400万未満0.8%
400万~499万4.7%
500万~599万10.7%
600万~699万17.1%
700万~799万19.3%
800万~899万16.1%
900万~999万10.8%
1,000万~1,099万6.4%
1,100万~1,199万4.6%
1,200万以上9.6%

※当社実績(2023年1月~2025年10月分データ)より

「700〜799万」が19.3%と一番多く、1,000万円以上も合計で20.6%と一定数いることが分かります。

38歳の転職で年収アップした方の割合は63.0%、平均で120万円前後アップ

JACが提供する転職支援を活用し38歳で転職した方のうち、年収アップした方の割合は63.0%でした。また、平均120万円程度の年収アップを実現しています。なお、転職後の年収アップ帯別の割合は、以下のとおりです。

【38歳転職後の年収アップ帯別割合】

年収割合
50万円未満29.5%
50万~99万22.8%
100万~149万16.9%
150万~199万12.1%
200万~249万6.3%
250万~299万4.6%
300万~349万3.2%
350万~399万1.6%
400万~449万1.2%
450万~499万0.5%
500万以上1.2%

※当社実績(2023年1月~2025年10月分データ)より

転職で年収アップした方のうち、約半数の方が100万円以上の年収アップを実現していることが分かります。また、大幅な年収アップを実現した方は少数にとどまるものの、300万円以上年収アップした方は7.8%おり、転職によってスキルや経験に相応する評価を受けたケースもあるでしょう。

38歳で管理職以上へ転職した方の割合は18.5%

JACが提供する転職支援を活用し38歳で転職した方のうち、管理職以上のポジションに就任した方の割合は18.5%でした。内訳は以下のとおりです。

【38歳転職後の役職別割合】

役職割合
本部長以上0.5%
部長以上1.2%
課長以上16.8%
課長未満81.5%

※当社実績(2023年1月~2025年10月分データ)より

38歳の転職では、管理職に就任できる可能性も上がります。将来のキャリアプランを明確にし、それにマッチするポジションを選択することが求められます。

38歳の転職で意識すべきポイント

ここでは、38歳の転職で意識すべき、以下の3つのポイントについて解説します。

・「次の会社で迎える40代前半」の姿まで見通して選ぶこと

・「専門性の深さ」と「経験の幅」のどちらを伸ばす転職かを明確にすること

・組織に対して「経験者としての加わり方」を具体的に描いておくこと

「次の会社で迎える40代前半」の姿まで見通して選ぶこと

38歳の転職は、入社後まもなく40代に入り、その企業で40代前半のキャリアをどう過ごすかが現実的なテーマになります。そのため、現在提示されているポジションだけでなく、「数年後にどのレイヤーの役割を担っていることが期待されるのか」を理解したうえで選ぶことが大切です。

例えば、プレーヤー採用であっても、40代前半にはリーダー職を見据えた採用であるケースも珍しくありません。逆に、年齢構成や事業フェーズによっては、その会社での40代前半が「経験を活かして安定的に成果を出し続ける」役割にとどまるケースもあり得るでしょう。

どちらが自分の志向に合うのかを事前に整理し、「38歳で入社した自分が、42〜43歳でどのような役割を担っているのが理想か」を言語化しておくと、企業選びや面接での対話の質が大きく変わります。

「専門性の深さ」と「経験の幅」のどちらを伸ばす転職かを明確にすること

30代前半までは、ある程度「幅広く経験を積む」ことが許容されますが、38歳では採用側が「この人は何を軸としたスペシャリストなのか」をより明確に見極めようとします。

一方で、管理職候補としての採用では、特定分野だけでなく複数領域を跨いだ経験や、事業全体を見渡す視点が求められることも増える傾向です。今後のキャリアで「専門性を深めるのか」「事業全体を見られる役割へ広げるのか」を明確にし、その軸に合う転職かどうかを見極める必要があります。

例えば、スペシャリスト志向であれば、技術難度の高い案件に関われるか、専門領域のスペシャリストが在籍しているかといった環境条件が重要になります。また、ゼネラリスト・事業リーダー志向の場合は、部門横断プロジェクトや新規事業など、守備範囲を広げられる機会が組織として用意されているかが鍵です。

38歳の転職では、この「深さ」と「幅」のどちらを優先するのかを曖昧にしたままだと、入社後のギャップにつながりやすくなるため注意が必要です。

組織に対して「経験者としての加わり方」を具体的に描いておくこと

38歳で転職する場合、企業からは「即戦力である」と同時に、「既存の組織に良い影響をもたらす中堅」としての役割も期待されます。そのため、この年代の採用においては、スキルや実績に加えて、「すでに出来あがったチームにどう溶け込み、どのような形で貢献していくのか」を具体的にイメージできているかが重要です。

例えば、前職のやり方を一方的にもち込むのではなく、まず現状の強みと弱みを観察し、そのうえで自分の経験をどこにどう組み合わせるかを段階的に提案するスタンスが求められます。

また、年下のメンバーや他業界出身の同僚と協働する場面も増えるため、「周囲のやり方を尊重しつつ、自分の知見を提供する」というバランス感覚をもっているかどうかも問われるでしょう。

面接では、新しい組織へ参画した経験や異なるバックグラウンドのメンバーとの協働事例を用い、「経験者としてどう貢献するか」を具体的に語れるよう整理しておくことが重要です。

38歳での未経験・異業種への転職成功事例

ここでは、JACが提供する転職支援サービスを利用し、38歳で転職を成功させた事例を紹介します。

38歳で化学メーカーの研究開発から未経験の営業推進・企画へキャリアチェンジ

Pさん(38歳/男性)

業種職種年収
転職前化学メーカー研究開発900万円
転職後化学メーカー営業推進・企画1,300万円

大手化学メーカーで長年研究開発に携わってきたPさん。新規プロセス開発からプラント設計、品質課題の改善対応、さらには社内横断プロジェクトへの参画まで、技術領域を軸に幅広い業務を経験してきました。周囲と連携しながら課題解決を進める姿勢が評価され、研究開発領域で安定した成果を残してきました。

一方で、「技術だけでなく、組織や事業に関わる領域でも力を発揮したい」という思いが強まり、キャリアの軸を“研究開発”から“企画・営業推進”へシフトしたいと考えるように。スタッフ開発や組織運営にも興味をもつなど、より上流の領域に関わる仕事を志望していました。

JACのコンサルタントは、Pさんがもつ「技術理解×事業企画経験×協働力」の組み合わせに注目。化学メーカーの中でもグローバル展開が進む成長領域において、技術背景をもちながら営業推進・企画に挑戦できるポジションをご提案しました。

面接では、研究開発だけでなく事業計画の策定や組織課題解決に携わった経験が評価され、「技術とビジネスの橋渡しができるスペシャリスト」として高い期待を獲得。未経験職種ながらも企画・営業推進の専門職として採用され、結果として「研究開発→営業推進・企画」というキャリアチェンジを成功させました。

※事実をもとにしておりますが、プライバシー保護のため、個人が特定されないように内容を一部変更しています。

38歳で流通・運輸からエネルギーメーカーの技術職に異業種転職

Fさん(38歳/男性)

業種職種年収
転職前大手鉄道会社技術職900万円
転職後大手電力会社技術職1,300万円

大手鉄道会社で技術系総合職としてキャリアを築いてきたFさん。入社後は高速鉄道に関連する工事・設計業務に携わり、その後は研究開発部門で耐震補強技術の開発やコスト削減策の立案にも関与。現場と技術開発の両面で成果を上げ、社内表彰を受けるなど高い評価を得てきました。

また、自治体・道路管理者との協議にも長年携わるなど、多様なステークホルダーとの調整力にも定評があり、技術力とプロジェクト推進力を兼ね備えた方です。

一方で、今後のキャリアを考えるなかで「地元で長く働ける環境へ戻りたい」という思いが強まり、Uターン転職を決断。これまで培った土木・構造設計・技術開発の経験を、新たな領域で生かせるポジションを模索していました。

JACのコンサルタントは、Fさんの「インフラ技術の知見×技術課題解決力×関係者調整力」が、エネルギー業界の事業開発ポジションでも価値を発揮できると評価。電動化・脱炭素を背景に成長が加速する資源・素材領域で、新規ビジネス開発や技術評価に携われる企業の技術系ポジションをご提案しました。

面接では、数百箇所規模の構造物設計や研究開発の経験、官公庁・自治体との折衝経験が高く評価され、「未知の領域でも自走できる技術者」としてポテンシャルが認められ、未経験業界ながら採用が決定。結果として「流通・運輸 →エネルギー」という異業種へのキャリアチェンジを実現し、年収も900万円から1,300万円へとアップ。現在は資源開発プロジェクトにおける技術評価や事業性検討など、グローバル案件も含めた幅広い業務に挑戦しています。

※事実をもとにしておりますが、プライバシー保護のため、個人が特定されないように内容を一部変更しています。

38歳で総合商社の生産管理マネージャーから金属・素材メーカーの事業企画・事業開発に転職し、年収550万円アップを実現

Nさん(38歳/男性)

業種職種年収
転職前総合商社生産管理マネージャー1,050万円
転職後金属・素材メーカー事業企画・事業開発1,600万円

金属・素材メーカーで技術者としてキャリアをスタートしたNさん。国内外の資源開発プロジェクトに従事し、操業管理・工程改善・安全管理など幅広い領域で実績を積んできました。海外鉱山での実務経験も豊富で、多国籍チームと連携しながら操業改善をリードするなど、現場と経営の両面を理解したマネジメント力が評価されていました。

近年は、生産拠点の責任者として予算管理や行政対応にも携わり、工程改善により操業効率を大幅に向上させた実績で表彰を受けるなど、事業運営に深く関与。着任後は毎年利益計画を達成するなど、収益面でも貢献してきました。

しかし、「これまで築いてきた技術・操業・収益改善の経験を、より大きな事業の創出に活かしたい」という思いが高まり、よりチャレンジングな環境へ飛び込むため転職を決断。海外案件や新規事業領域でのキャリア形成に強く関心をもっていました。

JACのコンサルタントは、Nさんの「資源開発の専門性×海外操業経験×事業運営のマネジメント力」に注目。グローバルに資源ビジネスを展開する企業の事業企画・事業開発ポジションをご提案しました。脱炭素・電動化の潮流の中で需要が高まる金属資源領域における新規ビジネス開発は、Nさんの志向と高い親和性のある領域でした。

面接では、技術者としての深い洞察力と、現場管理や収益改善を自ら推進してきた経験が評価され、「事業を創り、動かせるスペシャリスト」として採用が決定。結果として「生産管理→事業企画・事業開発」というキャリアアップ転職を実現し、年収も1,050万円から1,600万円へと大幅アップしました。

※事実をもとにしておりますが、プライバシー保護のため、個人が特定されないように内容を一部変更しています。

38歳でハイクラス転職を成功させたい方はぜひJACへご相談を

38歳は、蓄積した専門性や経験をもとに、40代以降のキャリアレイヤーを具体的に選び取る重要な時期です。転職市場では、プレーヤーとしての即戦力性に加え、組織や事業へどのような影響を与えられるかも重視されるため、「次の会社で40代前半をどう過ごしたいか」を見据えたポジション選びが重要です。

JACには、30代後半〜40代のハイクラス転職支援に精通したコンサルタントが在籍しており、年収やポジションといった条件面だけでなく、「専門性を深めるのか、事業全体を動かす方向に広げるのか」「未経験領域へどこまで挑戦できるのか」といった38歳ならではの検討ポイントも踏まえて伴走します。個々のキャリアの蓄積や今後の志向を丁寧に整理したうえで、組織構造や事業フェーズも含めてフィットするポジションを提案し、入社後の活躍まで見据えた転職をサポートしていることが特長です。

さらに、マネジメントポジションや事業企画・新規事業など、一般には公開されていないハイクラス求人も多数保有しているため、異業種や未経験職種へのキャリアチェンジであっても、これまでの経験を活かしながら年収・役割の両面でステップアップできる可能性が広がります。38歳というキャリアの要所で一段上のフィールドを目指したい方は、ぜひJACに相談し、自身の強みを最大限に活かせる選択肢を検討してみてください。

この記事の筆者

株式会社JAC Recruitment

編集部

当サイトを運営する、JACの編集部です。日々、採用企業とコミュニケーションを取っているJACのコンサルタントや、最新の転職市場を分析しているJACのアナリストなどにインタビューし、皆様がキャリアを描く際に、また転職の際に役立つ情報をお届けしています。

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