39歳は専門性・マネジメント力が最も評価される時期で、転職市場でもハイクラス採用の中心に位置づく年代です。本記事では、独自データをもとに39歳での転職の実情をJAC Recruitment(以下、JAC)が解説いたします。
39歳で転職は厳しい?
ここでは、39歳の転職について、JACのデータを中心に以下の2つの観点から解説します。
・39歳でも転職する方は十分存在する
・28.7%が39歳で初転職
39歳でも転職する方は十分存在する
厚生労働省が公表している「令和6年雇用動向調査結果の概況」によると、35〜39歳における転職入職率は女性10.5%、男性7.9%でした。このデータから、39歳でも一定数が転職を実現していることが分かります。

JACの実績における年代割合は、30代が全体の40.7%を占めています。さらに、39歳は30代全体の9.0%で、前半層よりわずかに低いものの、依然として転職市場で一定のボリュームがあります。
【JACを利用して転職された30代の割合】
| 年齢 | 割合 |
|---|---|
| 30歳 | 10.6% |
| 31歳 | 10.8% |
| 32歳 | 10.7% |
| 33歳 | 10.9% |
| 34歳 | 10.3% |
| 35歳 | 9.9% |
| 36歳 | 9.6% |
| 37歳 | 9.5% |
| 38歳 | 8.7% |
| 39歳 | 9.0% |
※当社実績(2023年1月~2025年10月分データ)より
また、JACの実績における39歳の男女比率は以下のとおりです。全年代の男女比率(男性:79.0%、女性:20.7%)と同様に、39歳も男性の割合が高いことが分かります。
【JACを利用して転職された39歳男女比率】
| 性別 | 割合 |
|---|---|
| 男性 | 77.5% |
| 女性 | 22.2% |
※当社実績(2023年1月~2025年10月分データ)より
28.7%が39歳で初転職
JACを利用し39歳で初めて転職した方の割合は、28.7%でした。
過去に一度転職を経験している方の割合は25.2%であり、以下のとおり、回数が増すごとに割合が減少しています。
| 転職回数 | 割合 |
|---|---|
| 0回目 | 28.7% |
| 1回目 | 25.2% |
| 2回目 | 20.2% |
| 3回目 | 12.0% |
| 4回目 | 6.7% |
| 5回目 | 3.3% |
| 6回目 | 1.1% |
| 7回目 | 0.8% |
| 不明 | 2.0% |
※当社実績(2023年1月~2025年10月分データ)より
初転職が28.7%で最も多く、転職回数が増えるほど割合は低下します。近年は、転職を通じてキャリアアップや年収向上を図る考え方が一般化しており、39歳までに一度は転職を経験する方が増えていることが、このデータからも読み取れます。
39歳における転職活動の実態
ここからは、39歳における以下の3つの転職活動実態を、JACの独自データを用いて解説します。
・39歳の転職後平均年収
・39歳の転職で年収アップした方の割合
・39歳で管理職以上へ転職した方の割合
39歳の転職後の平均想定年収は856.0万円
JACが提供する転職支援を活用し、39歳で転職した方の転職後平均年収は856.0万円です。また、転職後の年収帯別の割合は、以下のとおりです。
【39歳転職後の年収帯別割合】
| 年収 | 割合 |
|---|---|
| 400万未満 | 0.3% |
| 400万~499万 | 3.0% |
| 500万~599万 | 10.0% |
| 600万~699万 | 15.2% |
| 700万~799万 | 17.6% |
| 800万~899万 | 16.8% |
| 900万~999万 | 12.3% |
| 1,000万~1,099万 | 8.3% |
| 1,100万~1,199万 | 6.4% |
| 1,200万以上 | 10.0% |
※当社実績(2023年1月~2025年10月分データ)より
最多帯は700〜799万円(17.6%)。1,000万円以上も24.7%と、ハイクラスの割合が大きいことが特徴です。
39歳の転職で年収アップした方の割合は61.2%、平均で120万円前後アップ
JACが提供する転職支援を活用し39歳で転職した方のうち、年収アップした方の割合は61.2%でした。また、平均で120万円程度の年収アップを実現しています。なお、転職後の年収アップ帯別の割合は、以下のとおりです。
【39歳転職後の年収アップ帯別割合】
| 年収 | 割合 |
|---|---|
| 50万未満 | 28.4% |
| 50万~99万 | 23.9% |
| 100万~149万 | 17.3% |
| 150万~199万 | 11.2% |
| 200万~249万 | 6.3% |
| 250万~299万 | 3.5% |
| 300万~349万 | 3.5% |
| 350万~399万 | 1.9% |
| 400万~449万 | 1.2% |
| 450万~499万 | 0.9% |
| 500万以上 | 2.0% |
※当社実績(2023年1月~2025年10月分データ)より
転職で年収アップした方のうち、約半数の方が100万円以上の年収アップを実現していることが分かります。300万円以上の増加は9.5%で、専門性が報酬に反映されたケースも見られます。
39歳で管理職以上へ転職した方の割合は22.7%
JACが提供する転職支援を活用し39歳で転職した方のうち、管理職以上のポジションに就任した方の割合は22.7%でした。内訳は以下のとおりです。
【39歳転職後の役職別割合】
| 役職 | 割合 |
|---|---|
| 本部長以上 | 0.6% |
| 部長以上 | 2.4% |
| 課長以上 | 19.8% |
| 課長未満 | 77.3% |
※当社実績(2023年1月~2025年10月分データ)より
39歳は管理職候補としての期待も大きいため、役割実績や再現性のあるリーダーシップの提示が重要です。
39歳の転職で意識すべきポイント
ここでは、39歳の転職で意識すべき、以下の3つのポイントについて解説します。
・「平均39.7歳」という市場感覚のなかで、自身の立ち位置を把握すること
・転職活動が長期化する前提で、戦い方とメンタル維持の設計をしておくこと
・「こだわり条件」と「現実解」のラインを整理し、柔軟さを示すこと
「平均39.7歳」という市場感覚のなかで、自身の立ち位置を把握すること
ハイクラス転職市場では、30代の転職成功者の平均年齢が約39.7歳というデータもあり、39歳は「30代転職のボリュームゾーンの終盤」に位置づけられます。これは、年齢が不利になるわけではありませんが、採用企業は“完成度の高い層”として見る傾向があります。
そのため、39歳で転職を考える場合、自分の経験やスキルが「同年代の中でどのレンジにいるのか」を冷静に把握しておくことが重要です。例えば、同じ30代後半でも、マネジメント経験や専門性の深度、業界内での実績によって評価レンジは大きく変わります。
転職サイトや転職エージェントの情報、同世代の求人要件などを参照しながら「自分はどのレベルのポジションであれば現実的に戦えるのか」「どのあたりからはチャレンジ枠になるのか」といった感覚をもつことで、応募先の選定や条件交渉の精度が高まるでしょう。
転職活動が長期化する前提で、戦い方とメンタル維持の設計をしておくこと
39歳では、対象となる求人数が20代・30代前半より少なくなることや、求められるスキル水準が高いポジションが多いため、転職活動が長期戦になりやすいのが特長です。書類選考や面接で一定の評価を得られていても、採用枠が限られるために競争が激しく、内定までに時間がかかるケースも少なくありません。
従って、活動が長期化しやすいため、最初から半年ほどの期間を見据えた計画が有効です。具体的には、現職の業務負荷や家庭の状況を踏まえた活動ペース、情報収集・応募・面接準備に割く時間の配分、案件数が減る時期も想定したスケジュール感などをあらかじめイメージしておくとよいでしょう。
また、選考結果が出るまでの待ち時間が長くなりがちなことも踏まえ、「不採用=自分の価値が否定された」という捉え方に陥らないよう、担当コンサルタントからフィードバックを得ながら改善ポイントを整理し、次に活かすサイクルを作ることが、39歳の転職ではメンタル面も含めた重要な工夫になります。
「こだわり条件」と「現実解」のラインを整理し、柔軟さを示すこと
39歳の転職で失敗しやすいパターンとして、条件へのこだわりが強すぎて選択肢を自ら狭めてしまうケースが挙げられます。収入や勤務地、役職、リモートワークなど、これまでの経験から譲りたくない条件が増えやすい年齢ですが、全てを同時に満たす案件は多くありません。
一方で、採用企業側も「年齢相応の柔軟性」を重視しており、条件交渉の場面でどの程度歩み寄れるかも評価の一部になっています。従って、転職活動を始める段階で、自分の希望条件を「決して譲れないもの」と「状況次第で調整可能なもの」に整理し、「どこまでが必須で、どこからが調整可能か」を明確にしておくことで、選考の幅が広がります。
そのうえで、選考過程では「一切妥協しない姿勢」ではなく、「キャリア全体で見たときにどの点なら柔軟に検討できるか」を説明できると、採用側にとっても「一緒に現実的な着地点を探せる方」という印象につながります。39歳の転職では、条件面のこだわりをもちつつも、適切な範囲で折り合いをつけられるバランス感覚が、内定獲得の可能性を高める鍵です。
39歳での未経験・異業種への転職成功事例
ここでは、JACが提供する転職支援サービスを利用し、39歳で転職を成功させた事例を紹介します。
39歳で官公庁の環境行政職から食品メーカーの設備保全へキャリアチェンジ
Kさん(39歳/男性)
| 業種 | 職種 | 年収 | |
|---|---|---|---|
| 転職前 | 官公庁 | 環境行政担当 | 600万円 |
| 転職後 | 食品メーカー | 設備保全担当 | 850万円 |
官公庁で長年、環境法令対応や行政折衝、リスクマネジメントに携わってきたKさんは、これらの知見を“規制する側”ではなく“現場を改善する側”として発揮したいと考え、民間企業での設備保全職への転身を決意しました。
JACのコンサルタントは、Kさんの「環境法令の深い知見×行政折衝力×リスクマネジメント経験」が、食品メーカーの工場管理領域において高い価値を発揮すると判断。安全防災・化学物質管理・設備インフラ保全など、工場運営に不可欠な領域で即戦力として期待できる点を企業側も評価しました。
面接では、行政での豊富な経験と論理的な説明力、法令解釈の正確さが高く評価され、設備保全・安全衛生領域での採用が決定。結果として、「官公庁→食品メーカー」という大きな環境転換に加え、年収も600万円から850万円へアップ。未経験職種ながらキャリアの幅を大きく広げる転職を実現しました。
※事実をもとにしておりますが、プライバシー保護のため、個人が特定されないように内容を一部変更しています。
39歳でサービスからWebメディア・ECの経営企画室リーダーに異業種転職
Rさん(39歳/男性)
| 業種 | 職種 | 年収 | |
|---|---|---|---|
| 転職前 | 人材・情報サービス企業 | 経営・事業企画 | 1,000万円 |
| 転職後 | IT・Webメディア企業 | 経営企画室リーダー | 1,200万円 |
Rさんは、大手企業で経営企画・事業企画を中心に、財務・会計からM&A、海外事業立ち上げまで幅広い領域を担ってきました。企画〜実行を一気通貫で推進する実務力が強みでしたが、家庭の事情から生活拠点を関西へ移す必要が生じ、転職を決意。加えて、これまでの経験を生かして「成長フェーズの企業で、よりダイナミックな経営に関わりたい」という明確な志向もお持ちでした。
JACはRさんの 戦略立案力 × M&A実務 × 管理会計スキル を、組織拡大期のWeb・EC企業における高い“即戦力価値”として整理。特に、複数領域を横断して課題解決を行ってきたキャリアは、新設部署である経営企画室の立ち上げに適していました。
面接では、事業全体を俯瞰する視点や、企画を実行フェーズまで落とし込む推進力が評価され、経営企画室リーダーとして採用が決定。結果として、「サービス業 → デジタル業界」という異業種転換にも関わらず、年収は1,000万円から1,200万円へアップ。事業成長を担う中核ポジションでキャリアの幅をさらに広げています。
※事実をもとにしておりますが、プライバシー保護のため、個人が特定されないように内容を一部変更しています。
39歳でSCMからITコンサルへ。グローバル×デジタルの強みで年収700万円アップ
Nさん(39歳/女性)
| 業種 | 職種 | 年収 | |
|---|---|---|---|
| 転職前 | 電子部品メーカー | SCM | 700万円 |
| 転職後 | ITソリューション企業 | ソリューションコンサルタント | 1,400万円 |
Nさんは、電子部品メーカーで15年以上にわたりSCM領域を担当し、需要予測・生産計画・国際交渉までグローバルに業務を推進してきました。多言語対応力や、データ分析×業務改善の実務経験にも強みがあり、近年はDXの活用にも積極的でした。
さらにサプライチェーン×デジタルの専門性を深めたいと考え、キャリアの軸を“ITソリューション領域”へ広げる決断をされました。
JACは、NさんのSCMの深い実務理解 × 多言語スキル × デジタル志向が、外資IT企業のソリューションコンサルタント職で高い価値を発揮すると判断。企業側が評価する“業務の現場理解”と“データ活用の知見”を明確に整理して、選考支援を行いました。
面接では、サプライチェーン領域の課題構造化力と、データドリブンな改善経験が高く評価され、IT未経験ながらソリューションコンサルタントとして採用。680万円 → 1,400万円へと年収は大幅アップし、クライアントのDX推進を担う即戦力として活躍されています。
※事実をもとにしておりますが、プライバシー保護のため、個人が特定されないように内容を一部変更しています。
39歳でハイクラス転職を成功させたい方はぜひJACへご相談を
39歳という年齢は、キャリアの集大成に差しかかる一方で、まだ新たな挑戦や専門領域の深化を図れる「成熟した転職期」といえます。これまでの経験を基盤に、マネジメント力や専門性を武器として次のステージへ進む方が多く、採用企業からも「即戦力」としての期待が高まる層です。その分、求められる成果やスキルも明確であり、戦略的かつ選択眼のある転職活動が成功の鍵となります。
JACには、業界ごとの採用ニーズや市場動向を深く理解したコンサルタントが多数在籍しており、単に職を変えるだけでなく、「将来を見据えたキャリア戦略」としての転職を実現するサポートを行っています。39歳の転職では、経験値をどう活かすかに加え、次の10年を見据えてどのようにキャリアを進化させるか、という長期的な視点が特に重要になります。そのためJACでは、一人ひとりの強み・市場価値・希望条件を丁寧に可視化し、より高い納得感のある選択につなげています。
また、一般には出回らない非公開求人や、JAC独自のハイクラス・エグゼクティブ案件も豊富に取り扱っているため、年収アップ・役職ステップアップ・異業種挑戦など、多様なキャリアビジョンの実現が可能です。
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