33歳は、専門性が明確になり、即戦力性と将来のリーダー候補としての評価が高まる時期です。JAC Recruitment(以下、JAC)の独自データによると、33歳の転職者は全体の約10.9%を占め、30代で最も転職者が多い年齢となっています。
本記事では、JACの実績データをもとに、33歳ならではの転職リアルを、男女比・転職回数・年収レンジ・役職別傾向などの具体データをもとに詳しく解説します。
33歳で転職は厳しい?
本章では、33歳の転職について、JACのデータをもとに次の2つの観点から解説します
- 33歳でも転職する方は十分存在する
- 約40%が33歳で初転職
33歳でも転職する方は十分存在する
厚生労働省が公表している「令和6年雇用動向調査結果の概況」によると、30〜34歳における転職入職率は女性14.0%、男性9.5%でした。本調査より、31歳で転職する方は一定数存在していることがわかります。

JACのデータによると、30代転職者の中で33歳は最多の約10.9%を占め、30歳(10.6%)、31歳(10.8%)、32歳(10.7%)とともに、30代前半の“主戦場”にも位置しています。30代前半は転職活動が最も活発で、33歳はその中心に位置する年代です。
男女比では男性78.3%・女性21.6%と、男性優位の構造は続くものの、女性も一定割合を占めており、性別を問わずキャリアアップ志向が強いことがわかります。さらに、33歳は「専門性+マネジメント素養」を兼ね備えた層として、企業からの期待が高まる年齢です。
32歳が“即戦力”として評価されるフェーズであるのに対し、33歳は「次のステージへの橋渡し」を意識した転職が増えており、役職別データでも課長未満が約92%を占める一方で、課長以上のポジションも着実に存在します。
このように、33歳は、専門性に加えてマネジメント素養が評価され始めるタイミングであり、役割の広がりを見据えた転職が増える年齢です。
【JAC実績における年代別割合】
| 年代 | 割合 |
| 20代 | 13.6% |
| 30代 | 38.7% |
| 40代 | 29.4% |
| 50代 | 15.7% |
| 不明 | 0.1% |
※1
【JACを利用して転職された30代の割合】
| 年齢 | 割合 |
|---|---|
| 30歳 | 10.6% |
| 31歳 | 10.8% |
| 32歳 | 10.7% |
| 33歳 | 10.9% |
| 34歳 | 10.3% |
| 35歳 | 9.9% |
| 36歳 | 9.6% |
| 37歳 | 9.5% |
| 38歳 | 8.7% |
| 39歳 | 9.0% |
※2
【JACを利用して転職された32歳の男女比率】
| 性別 | 割合 |
| 男性 | 78.3% |
| 女性 | 21.6% |
※3
約40%が33歳で初転職
JACのデータによると、33歳で転職を検討する方のうち、初めての転職は40.1%、1回目の転職が32.0%、2回目が16.9%、3回以上は約8%という結果でした。32歳では初転職が約45%と半数近くを占めていましたが、33歳ではこの割合がさらに低下し、複数回の転職経験をもつ層の比率が高くなっています。
この傾向は、33歳が「転職をキャリア形成の一部として捉える」年齢であることを示しています。初めての転職をする方も一定数存在しますが、全体の約6割は過去に転職経験があり、その結果として“経験を踏まえた戦略的な選択”が主流となっています。特に、2回目・3回目の転職者が約22%を占めることから、「現職で培った専門性をさらに高める」「マネジメントへの布石を打つ」といった目的で動くケースが目立ちます。
多くの方が経験を踏まえた上での「次のステップ」を見据えており、キャリア選択が戦略的になります。
さらに企業側も、33歳に対しては「即戦力+リーダー候補」という視点で評価する傾向も強まっています。32歳が“即戦力としての安定感”を求められるフェーズであるのに対し、33歳は*「次のステージに進む準備が整った方」として、より高度なポジションや専門領域への挑戦が期待される年齢です。
また人気業界はEMC、メディカル・バイオ、IT通信が中心で、職種では営業・技術系・IT・経営企画が上位を占めており、選択肢の広がりも際立ちます。
【JAC実績における33歳の転職回数歴割合】
| 転職回数 | 割合 |
|---|---|
| 0 | 40.1% |
| 1 | 32.0% |
| 2 | 16.9% |
| 3 | 5.7% |
| 4 | 1.8% |
| 5 | 0.7% |
| 6 | 0.2% |
| 7 | 0.1% |
| 不明 | 2.6% |
※4
33歳における転職活動の実態
本章では、33歳における次の3つの転職活動実態を、JACの独自データ(※)を用いて紹介します。
- 33歳の転職後平均年収
- 33歳の転職で年収アップした方の割合
- 33歳で管理職以上へ転職した方の割合
※当社実績:2019年1月~2024年12月分データ
33歳の転職後の平均想定年収は、739.7万円
JACのデータによると、33歳で転職した方の平均想定年収は約739.6万円。年収帯別では600〜699万円(25.1%)が最多で、次いで700〜799万円(21.1%)となっています。これは、厚労省の賃金構造基本統計調査による30〜34歳の平均賃金(約550〜600万円)を大きく上回っており、33歳が市場で高く評価される年齢であることを示しています。
特筆すべきは、700万円以上が全体の約50%超に達している点です。32歳では約45%でしたが、33歳ではさらに増加しています。
また1,000万円超の層が約10.8%と、ハイクラス転職の可能性がより高まっています。
1,000万円超の層は、語学力・ITスキル・事業開発経験など複数領域での強みを持つ方が中心です。評価軸は“給与の上積み”から、事業成長に直接貢献できる役割を担えるかどうかへとシフトしています。
32歳が「専門性を軸にキャリアを固める」段階であるのに対し、33歳は「専門性にマネジメント素養を掛け合わせて、次のステージを切り拓く」フェーズです。
【33歳での転職後の年収帯別割合】
| 年収帯 | 割合 |
| 400万円未満 | 0.5% |
| 400〜499万円 | 7.2% |
| 500〜599万円 | 15.0% |
| 600〜699万円 | 25.1% |
| 700~799万円 | 21.1% |
| 800~899万円 | 13.4% |
| 900~999万円 | 6.8% |
| 1,000~1099万円 | 4.3% |
| 1,100~1,199万円 | 2.6% |
| 1200~1299万円 | 1.8% |
| 1300~1399万円 | 0.8% |
| 1400~1500万円 | 0.4% |
| 1500万円以上 | 0.9% |
33歳の転職で年収アップした方の割合は66.5%、平均で150万円前後アップ
JACのデータによると、33歳で転職した方のうち、年収アップを果たした割合は約7割と高水準です。平均アップ額は150万円前後で、32歳よりもやや大きな伸びが見られます。
アップ幅別では、50〜99万円の増加が26.1%で最多ですが、注目すべきは、100万円以上の大幅アップが約47%を占める点です。特に、200万円超のアップが約9%、300万円以上も6%近く存在しています。
少数ながら1,000万円超の増加幅を実現した例もあり、専門性が明確な方には高い評価が期待できます。
【33歳転職後の年収アップ帯別割合】
| 年収アップ幅 | 割合 |
|---|---|
| ~49万円 | 23.8% |
| 50~99万円 | 26.1% |
| 100~149万円 | 17.5% |
| 150~199万円 | 11.7% |
| 200~249万円 | 9.0% |
| 250~299万円 | 3.8% |
| 300~349万円 | 2.8% |
| 350~399万円 | 1.4% |
| 400~449万円 | 0.5% |
| 450~499万円 | 0.3% |
| 500~550万円 | 1.0% |
| 550~599万円 | 0.2% |
| 600~650万円 | 0.3% |
| 650~699万円 | 0.3% |
| 700~749万円 | 0.4% |
| 750万円以上 | 0.9% |
32歳で管理職以上へ転職した方の割合は約6%
| ポジション | 割合 |
| 課長以上 | 7.6% |
| 課長未満 | 92.4% |
33歳の転職で意識すべきポイント
ここでは、33歳の転職で意識すべき、5つのポイントについて解説します。
- 専門性の高い資格・スキルの取得
- 語学力・グローバル対応力の強化
- プロジェクトマネジメント・推進力の実績
- 業界横断的な経験・汎用スキルの活用
- 成果実績・表彰歴の定量的アピール
専門性の高い資格・スキルの取得
33歳では「即戦力性の証明」が求められるため、資格・スキルは実務での活用イメージまで整理して提示することが重要です。転職前に資格取得やスキル整理を行うことで、採用側に「即戦力」という印象を与え、ハイクラスポジションへの道を開けます。
語学力・グローバル対応力の強化
TOEIC800点以上のスコアや海外業務経験は、外資系やグローバル企業で高評価を得ます。英語での会議参加や海外顧客対応の実績は、国際業務への適応力を示す指標となり、年収アップや管理職ポジション獲得の可能性を高めます。語学力は今後さらに重要性が増すスキルです。
プロジェクトマネジメント・推進力の実績
PMやリーダーとしての経験は、業務推進力や調整力の証明として評価されます。特にIT・製造・医薬品業界では、複数部署との連携や進捗管理能力が求められるため、マネジメント経験は中堅層以上の転職において重要な評価軸となります。過去のプロジェクト成功事例を定量的に整理しておきましょう。
業界横断的な経験・汎用スキルの活用
異業種転職で成功する方は、データ分析やマーケティングなど、複数の業界で通用するスキルをもつています。業界を超えた視点や柔軟な発想は、成長領域や新規事業ポジションで重宝され、年収向上にも寄与します。自分のスキルがどの業界で活かせるかを明確にすることが重要です。
成果実績・表彰歴の定量的アピール
営業成績やプロジェクト成功など、数値で示せる成果は転職時に強力な武器となります。社内表彰や業界賞などの実績は、客観的な能力証明となり、年収交渉でも有利に働きます。過去の成果を「数字」で整理し、職務経歴書や面接で積極的に伝える準備をしましょう。
33歳での未経験・異業種への転職成功事例
33歳で外資データセンターPMへ。電気主任技術者×AWS経験で年収500万UP
Dさん(33歳/男性)
| 業種 | 職種 | 年収 | |
| 転職前 | クラウドサービス(AWS) | ファシリティマネジメント | 1,200万円 |
| 転職後 | データセンター事業 | プロジェクトマネージャー(電気) | 1,700万円 |
Dさんは、電力会社での設備保安、工場建設、外資クラウド企業でのファシリティ管理など幅広く経験してきました。将来的なキャリア幅を広げるため、発注側で設計から携われるポジションを希望されていました。
JACは、「電気主任技術者」「高圧設備の監督経験」「AWSの設備管理知識」を強みに再整理し、外資データセンターのPMポジションを提案。面接では“設備管理 → 設計監理”の転換ストーリーを明確化し、海外案件対応力を強調するようアドバイスをしました。
結果、1,200万円→1,700万円のオファーを獲得し、事業成長の要となる電気設計監督として活躍されています。
33歳で商社の経営企画へ。海外事業開発×脱炭素知見で年収700万円UP
Lさん(33歳/男性)
| 業種 | 職種 | 年収 | |
| 転職前 | エネルギー(都市ガス・電力) | 海外事業開発・コンサルティング | 900万円 |
| 転職後 | 総合商社 | 経営・事業企画 | 1,600万円 |
Lさんは国内大手エネルギー企業で、脱炭素技術を活かした新規事業開発や東南アジアでのLNG関連プロジェクトに従事していました。しかし、より広範な事業領域で経営に近いポジションを目指したいという思いから転職を決意されました。
JACでは、Lさんの「海外事業開発力」「英語力(TOEIC875)」「脱炭素分野の専門知見」を強みとして整理し、総合商社の経営企画職を提案。
選考対策では、技術起点の事業立ち上げ経験を、商社の事業投資・戦略立案にどう転換できるかを具体化した結果、年収は約700万円アップし、将来的な海外駐在も視野に入るポジションでの採用となりました。
鉄道会社での街づくり経験を武器に年収700万円UP
Oさん(33歳/男性)
| 業種 | 職種 | 年収 | |
| 転職前 | 鉄道業(運輸) | 開発企画 | 800万円 |
| 転職後 | 不動産業(総合デベロッパー) | 総合職 | 1,500万円 |
Oさんは鉄道会社でキャリアを積み、沿線開発や不動産事業の立ち上げに関与されていた方です。事業構造改革期において、収益物件の取得やエリアマネジメントなど幅広い業務を経験する中で、「より大規模な再開発や海外事業に携わりたい」という思いが強まり、転職を決意されました。
JACでは、Oさんの「不動産関連の実務経験」「宅地建物取引士資格」「事業推進力」を強みとして整理し、総合デベロッパーの総合職を提案。選考対策では、鉄道会社で培った都市開発視点を、デベロッパーの事業戦略にどう活かせるかを具体化させました。
結果、年収は約700万円アップし、将来的な海外事業や大型再開発に関わるキャリアパスを獲得。JACの支援により、異業種でも「即戦力+将来性」を企業に訴求できた成功事例です。
33歳で外資ECの不動産戦略へ。再開発×物流施設の知見で年収350万円UP
Pさん(33歳/男性)
| 業種 | 職種 | 年収 | |
| 転職前 | 不動産業(総合デベロッパー) | 事業開発 | 950万円 |
| 転職後 | EC・小売業(外資系) | リアルエステートマネジメント | 1,300万円 |
Pさんは総合不動産デベロッパーでマンション企画・販売から物流アセット開発まで幅広く経験していましたが、よりダイナミックな事業領域でキャリアを広げたいと考え、転職を決意。しかし、EC業界は未経験であり、選考突破には「不動産知識をどう活かせるか」を明確化する必要がありました。
JACでは、Pさんの「宅建資格」「再開発プランナー資格」「不動産調達・交渉スキル」を強みとして整理し、外資EC企業の不動産戦略ポジションを提案。面接対策では、物流拠点開発における交渉力やプロジェクト推進力を、EC企業の拠点戦略にどう転換できるかを具体化しました。
結果、年収は約350万円アップし、全国規模の物流ネットワーク構築に関わるポジションで採用。JACの支援により、異業種でも「即戦力+将来性」を企業に訴求できた成功事例です。
33歳の転職ならJAC
33歳の転職は、キャリアを再定義する重要な節目です。専門性をさらに深めるか、異業種で新しい価値を築くか──その選択が、今後のキャリアの方向性を決定づけます。
JACは、ハイクラス転職に特化した支援体制を整え、外資系・日系大手・成長企業との強固なネットワークを活かして、あなたの可能性を最大限に引き出します。業界別の専門チームが連携し、キャリアの言語化から面接対策まで、戦略的な転職活動をサポートします。
33歳の転職は、キャリア形成において重要な一歩です。
短期的な条件だけでなく、中長期的なキャリア形成を重視し、納得感のある選択をしたい方は、JACにご相談ください。


