「47歳の転職は厳しいだろう」「47歳の転職は遅いかもしれない」と考え、転職をあきらめかけている方もいるかもしれません。
実際、47歳での転職は難しいのでしょうか。本記事では、JAC Recruitment(以下、JAC)が独自データをもとに、47歳の転職の現状や成功事例について解説します。
47歳で転職は厳しい?
JACが転職をサポートした実績データをもとに、まずは以下の2つの観点から、47歳の転職について解説します。
- 47歳でも転職する方は十分存在する
- 14.7%が47歳で初転職
47歳でも転職する方は十分存在する
厚生労働省が公表している「令和6年雇用動向調査の概況」には、年齢階級ごとの転職入職率が示されています。このデータによると47歳が属する45歳~49歳における転職入職率は女性10.7%、男性6.0%となっており、47歳でも転職をする方は一定数存在することがわかります。

また、JACを利用して転職された40代の内訳を見ると、47歳は40代全体の9.3%となっています。40代後半になると、転職した方の割合は徐々に減りますが、大きな変化は見られません。
【JACを利用して転職された40代の割合】
| 年齢 | 割合 |
|---|---|
| 40歳 | 11.6% |
| 41歳 | 11.0% |
| 42歳 | 10.3% |
| 43歳 | 10.3% |
| 44歳 | 9.8% |
| 45歳 | 10.6% |
| 46歳 | 9.5% |
| 47歳 | 9.3% |
| 48歳 | 9.1% |
| 49歳 | 8.4% |
※当社実績(2023年1月~2025年10月分データ)より
また、JACを利用して転職された47歳の方の男女比を見ると、男性が81.0%と多く、女性は18.8%にとどまっています。
【JACを利用して転職された47歳男女比率】
| 性別 | 割合 |
|---|---|
| 男性 | 81.0% |
| 女性 | 18.8% |
※当社実績(2023年1月~2025年10月分データ)より
14.7%が47歳で初転職
JACを利用して転職をされた47歳の方のうち、初めて転職をされた方の割合は14.7%でした。この結果を見ると、47歳の方の85.3%はすでに転職を経験されていることがわかります。また、転職回数を見ると、過去に1回転職している方が20.4%と最も多くなっています。
【JACを利用して転職された47歳の転職回数歴割合】
| 転職回数 | 割合 |
|---|---|
| 0回目 | 14.7% |
| 1回目 | 20.4% |
| 2回目 | 19.6% |
| 3回目 | 13.7% |
| 4回目 | 12.8% |
| 5回目 | 5.8% |
| 6回目 | 5.6% |
| 7回目 | 3.0% |
| 8回目 | 1.0% |
| 9回目 | 0.4% |
| 10回目 | 0.2% |
| 11回目 | 0.1% |
| 不明 | 2.6% |
※当社実績(2023年1月~2025年10月分データ)より
47歳における転職活動の実態
JACの実績データをもとに、47歳の転職活動の実態を、以下の3つのポイントに沿って解説します。
- 47歳の転職後平均年収
- 47歳の転職で年収アップした方の割合
- 47歳で管理職以上へ転職した方の割合
47歳の転職後の平均想定年収は938.0万円
JACを介して転職をされた47歳の方の転職後の平均年収は938.0万円です。また、転職後の年収帯別の割合は以下の表にまとめました。
【47歳転職後の年収帯別割合】
| 年収 | |
|---|---|
| 400万未満 | 0.2% |
| 400万~499万 | 2.2% |
| 500万~599万 | 7.6% |
| 600万~699万 | 13.5% |
| 700万~799万 | 15.9% |
| 800万~899万 | 14.7% |
| 900万~999万 | 11.1% |
| 1,000万~1,099万 | 8.8% |
| 1,100万~1,199万 | 6.5% |
| 1,200万~1,299万 | 6.0% |
| 1,300万~1,399万 | 4.3% |
| 1,400万~1,499万 | 2.8% |
| 1,500万以上 | 6.4% |
※当社実績(2023年1月~2025年10月分データ)より
最も多い年収帯は15.9%を占める「700万~799万」です。しかし、「600万~699万」、「800万~899万」の方も多く、600万~899万円で転職された方は合計で44.1%でした。
一方で、34.9%の方が1,000万円超の年収を実現しており、47歳の方にとって転職で1,000万円超の年収を目指すことは決して非現実的な選択肢ではないことがわかります。
47歳の転職で年収アップした方の割合は56.6%、平均で113.8万円アップ
JACを介して転職された47歳の方のうち、年収アップを実現した方の割合は56.6%であり、半数以上の方が転職で年収アップを実現しています。また、年収アップ額の平均は113.8万円です。
転職後の年収アップ帯別の割合は次のとおりです。
【47歳転職後の年収アップ帯別割合】
| 年収 | 割合 |
|---|---|
| 50万未満 | 29.9% |
| 50万~99万 | 24.9% |
| 100万~149万 | 18.5% |
| 150万~199万 | 11.4% |
| 200万~249万 | 5.3% |
| 250万~299万 | 2.2% |
| 300万~349万 | 2.9% |
| 350万~399万 | 2.0% |
| 400万~449万 | 0.5% |
| 450万~499万 | 1.3% |
| 500万以上 | 1.1% |
※当社実績(2023年1月~2025年10月分データ)より
転職によって年収がアップした方のうち、100万円以上年収がアップした方は45.2%を占めています。一方で、大幅な年収アップは少数ですが、300万円以上アップした方は7.9%おり、転職によってスキルや経験に見合う評価を受けたケースもあると考えられます。
47歳で管理職以上へ転職した方の割合は50.4%
JACを介して転職された47歳の方のうち、管理職以上のポジションに就任された方の割合は50.4%でした。47歳の方のうち、半数は管理職のポジションに転職されたことが分かります。内訳は以下の表のとおりです。
【47歳転職後の役職別割合】
| 役職 | 割合 |
|---|---|
| 本部長以上 | 1.3% |
| 部長以上 | 8.3% |
| 課長以上 | 40.8% |
| 課長未満 | 49.6% |
※当社実績(2023年1月~2025年10月分データ)より
47歳の転職では、ほぼ半数の方が管理職として転職されています。47歳の転職においては、マネジメント経験の有無も成功をわける一つのポイントになるといえます。
47歳の転職で意識すべきポイント
47歳の転職を成功させるためには、以下の3つのポイントを意識すべきです。
- 組織を動かすマネジメント力やリーダーシップを示す
- 役職に固執しない柔軟な対応力と会社への貢献姿勢の提示
- 事業視点、経営視点による成果の定量的なアピール
組織を動かすマネジメント力やリーダーシップを示す
47歳の方の約半数が転職によって管理職に就任していることから、企業は47歳に対して、個人としての業務完遂スキル以上に、組織を統率するマネジメント力やリーダーシップに強い期待を寄せていることがわかります。採用時に市場価値を証明するためには、KPIの管理や、メンバーの特性に応じた人材育成などについて、自身の組織内での役割と具体的な成果を、定量・定性の両面から示すことが必要です。さらに、成果を述べるだけでなく目標達成に至るまでのプロセスについて、工夫点を含め、具体的に示すことでマネジメントの質の高さをより多角的にアピールできるでしょう。
また、47歳には若手社員と上層部との橋渡し役が期待されるケースも少なくありません。上司の抽象的な方針やビジョンを若手に伝わる理論的なタスクへ変換する調整能力は、組織の実行力に大きく影響を与えます。また、活発な意見交換を可能にする心理的安全性の向上を図る取り組み実績などは、リーダーとしての高い資質の証明になるでしょう。
役職に固執しない柔軟な対応力と会社への貢献意識を示す
管理職として高度なマネジメント力が求められる一方で、役職や権限に固執して監督だけに徹し、現場や実務に対応しない姿勢は、柔軟性に欠ける印象を与え、採用企業に不安を抱かせる原因となります。多くの企業は47歳に対し、マネジメントもしながら、自らも成果を生み出すプレイングマネージャーとしての役割を期待しています。実務にも踏み込み、必要に応じて手を動かしながらメンバーを後方支援し、組織全体の生産性を向上させた実績は、役職にこだわらない柔軟な姿勢と組織への貢献性の高さの証左となるでしょう。
また、47歳での転職に対し、短期間での離職を警戒する企業も少なくありません。採用企業側の懸念を払しょくするためには、キャリアの集大成として、どのような知見を還元でき、組織の成長にどのように貢献できるのか、入社後のビジョンを示す必要があります。
これまでのキャリアと入社後の貢献イメージを、一貫性をもって示すことができれば、採用側の不安を期待に変え、組織に価値をもたらす人としての評価を得られるでしょう。
事業視点、経営視点による成果の定量的なアピール
47歳に企業が求める能力は、担当業務の遂行能力だけではありません。企業の持続的な成長を叶える利益の創出に向け、事業全体を俯瞰で捉える経営的な視点に基づいた実績こそが、転職の成功を左右するカギとなります。
目標を達成したという結果の提示に加え、投資対効果を踏まえた判断やリソースの分配など、再現性の高いプロセスにも言及すると、より高い評価につながります。例えば、市場の動きを踏まえた戦略的なアプローチで売り上げを向上させた実績や、業務プロセスの見直しでコストを削減した実績を、具体的な数値とともに説明できれば、組織全体の価値向上への貢献として評価されやすくなります。
47歳での未経験・異業種への転職成功事例
本章では、JACを介して47歳で転職を成功させた3名の事例をご紹介します。
47歳でIT系プロジェクトマネージャーから未経験のカスタマーサクセスへ転身
Sさん(47歳/男性)
| 業種 | 職種 | 年収 | |
|---|---|---|---|
| 転職前 | ソフトウェア関連企業 | IT系プロジェクトマネージャー | 750万円 |
| 転職後 | フードテック企業 | カスタマーサクセス | 750万円 |
Sさんは長年にわたり、IT業界で活躍されてきた方です。クライアント向けのIT運用保守体制を構築するプロジェクトマネージャーやBPRプロジェクトのマネージャーなど、複雑なプロジェクトをマネジメントし、成功に導いてきた実績があります。部署異動で担当業務が変更となったことをきっかけに、専門性をより高められる環境への転職を決意されたとのこと。
JACでは、D2Cビジネスを推進するフードテック企業のカスタマーサクセスの求人を提案。要件定義を含めたシステム導入経験やプロジェクトマネージャー経験者を歓迎する求人であり、組織の立ち上げから関与できることから向学心の強いSさんの意向に適合していると判断したためです。
未経験の業界ではあるものの、裁量も大きく、これまでの経験を存分に生かせると判断し、Sさんは応募を決意。面接では、Sさんの熱意と複雑なプロジェクトを完遂させた実績が高い評価につながり、見事採用が決定しています。
※事実をもとにしておりますが、プライバシー保護のため、個人が特定されないように内容を一部変更しています。
47歳で不動産会社から商社へ異業種転職
Pさん(47歳/男性)
| 業種 | 職種 | 年収 | |
|---|---|---|---|
| 転職前 | 不動産会社 | 社内SE | 450万円 |
| 転職後 | 専門商社 | 社内SE | 850万円 |
Pさんは、ERPシステムのSEや基幹システムの運用保守、DX推進担当など幅広い業務を担当されてきた経験をもつ方です。前職ではパソコンの維持管理やキッティング、社内ITヘルプデスク、遠隔リモート作業などを主に担当。諸事情から派遣社員として勤務していたものの、正社員として、経験を生かせる環境へ転職を決意されたとのこと。
JACでは、基幹システムの運用経験やITヘルプデスク経験を生かせる求人として専門商社の社内SEの職をご紹介。面接では、豊富な経験やITに関する高度な知識はもちろん、社内のさまざまなトラブルを解決してきた実績、相手のITリテラシーに合わせて分かりやすく説明できる能力が高く評価され、見事、年収400万円アップの条件で入社が決定しています。
※事実をもとにしておりますが、プライバシー保護のため、個人が特定されないように内容を一部変更しています。
47歳で銀行からヘルスケア関連企業への転職で年収650万円アップ
Nさん(47歳/女性)
| 業種 | 職種 | 年収 | |
|---|---|---|---|
| 転職前 | 銀行 | 経理・財務 | 1,100万円 |
| 転職後 | ヘルスケア関連企業 | 経理・財務・管理部門責任者 | 1,750万円 |
Nさんは、公認会計士の資格を取得後、数社において経理・財務分野で活躍されてきた方です。経理・財務の業務に加えて、内部監査、経営管理、財務デューデリジェンス、会社清算、事業譲渡など、幅広い業務の経験があります。現在は銀行で関係会社管理に従事していますが、より経営に関わるポジションを目指して転職を決意されました。
経営に関わるポジションを希望するNさんの意向を考慮し、JACでは、ヘルスケア関連企業の経理財務部門の執行役員の求人をご紹介。公認会計士の資格を必須とする求人であり、経理・財務分野で幅広い業務経験をもつNさんの知見やスキルを存分に発揮できる環境であると判断したためです。
面接では、Nさんの経理・財務分野における実績はもちろん、財務デューデリジェンスや事業譲渡などで培った経営視点も高く評価され、年収650万円アップの好条件で採用が決定しています。
※事実をもとにしておりますが、プライバシー保護のため、個人が特定されないように内容を一部変更しています。
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