58歳の転職は厳しい?転職動向や成功事例を解説

58歳での転職は「厳しい」と言われがちですが、実際にはハイクラス層を中心に一定数の成功事例が存在します。
本記事では独自データをもとに、58歳での転職の実情についてJAC Recruitment(以下、JAC)が解説します。

管理職・スペシャリスト転職をお考えの方へ
JAC Recruitmentは、ハイクラス転職に特化した転職エージェントです。業界・領域に強い専門コンサルタントが、解像度の高い情報を提供し、あなたの転職をサポートします。

結論から言えば、58歳の転職は決して容易ではないものの、即戦力となる専門性やマネジメント経験があれば十分に可能です。

本章では、58歳の転職について、JACのデータを中心に次の2つの観点から解説します。

• 58歳でも転職する方は一定数存在する
• 25.1%が58歳で初転職

厚生労働省が公表している「令和6年雇用動向調査結果の概況」によると、55〜59歳における転職入職率は女性7.6%、男性5.4%でした。この結果から、58歳でも転職が成立していることが確認できます。

出典:「令和6年雇用動向調査結果の概況」(厚生労働省)

JACの実績を見ると、50代は全体の15.7%です。
さらに、50代のなかでも58歳は全体の6.1%を占めており、50代前半と比較すると割合はやや低いものの、58歳で転職する方は一定数いらっしゃいます。

【JAC実績における50代の割合】

年齢割合
50歳13.9%
51歳14.5%
52歳13.2%
53歳12.7%
54歳10.5%
55歳9.3%
56歳8.2%
57歳5.6%
58歳6.1%
59歳5.9%

※当社実績(2023年1月~2025年10月分データ)より

JACの実績における58歳の男女比率は次のとおりです。全年代の男女比率(男性:79.0%、女性:20.7%)と比較すると、58歳のハイクラス転職市場では男性が大半を占める構成となっています。

【JAC実績における58歳の男女比率】

性別割合
男性91.4%
女性8.6%

※当社実績(2023年1月~2025年10月分データ)より

JACを利用して58歳で初めて転職した方の割合は25.1%でした。
過去に一度以上転職を経験している方の割合は74.9%であり、その内訳は下記のとおりで、おおむね転職回数が増すほど割合が減少しています。

【JAC実績における58歳の転職回数別割合】

転職回数割合
0回目25.1%
1回目24.8%
2回目11.2%
3回目9.7%
4回目8.6%
5回目6.8%
6回目3.5%
7回目2.4%
8回目0.9%
9回目1.5%
10回目0.6%
11回目0.9%
12回目0.3%
13回目0.3%
不明3.5%

※当社実績(2023年1月~2025年10月分データ)より

58歳になると、初めて転職する方は少なく、複数回の転職経験をもつ方が大半です。これは、専門性やマネジメント経験を武器に、条件改善や経営層ポジションを狙う転職が一般化しているためと考えられます。


本章では、58歳における次の3つの転職活動実態を、JACの独自データ(※1)を用いて紹介します。

• 58歳の転職後平均年収
• 58歳の転職で年収アップした方の割合
• 58歳で管理職以上に転職した方の割合
(※1)当社実績(2023年1月~2025年10月分データ)より

JACが提供する転職支援を活用して58歳で転職した方の、転職後平均年収は950万円前後です。
また、転職後の年収帯別の割合は、次のとおりです。

【58歳転職後の年収帯別割合】

年収割合
600万円未満8.8%
600~699万円12.7%
700~799万円14.7%
800~899万円13.6%
900~999万円8.6%
1,000~1,099万円13.3%
1,100~1,199万円7.4%
1,200~1,299万円9.1%
1,300~1,399万円2.7%
1,400~1,499万円2.4%
1,500万円以上6.8%

※当社実績(2023年1月~2025年10月分データ)より

58歳で転職した方の年収分布を見ると、1,000万円以上が約4割を占めています。さらに、800~999万円の層も22.1%を占めており、全体の63.7%が年収800万円以上という高水準に集中しています。このことから、企業はこの年代に即戦力となる経営層や高度な専門性を求めており、58歳での転職はハイクラス市場が主体であることが明らかです。

JACが提供する転職支援を活用して58歳で転職した方のうち、年収アップした方の割合は35.4%でした。また、年収アップした方の平均増加額は180万円程度です。

なお、転職後の年収アップ帯別の割合は、次のとおりです。

【58歳転職後の年収アップ帯別割合】

年収割合
50万円未満35.0%
50~99万円15.8%
100~149万円15.8%
150~199万円8.3%
200~249万円7.5%
250~299万円2.5%
300~349万円2.5%
350~399万円5.0%
400~449万円1.7%
450~499万円0.8%
500万円以上5.0%

※当社実績(2023年1月~2025年10月分データ)より

転職で年収アップした方のうち、約半数の方が100万円以上の年収アップを実現していることがわかります。また、500万円以上年収アップした方は5.0%おり、専門性の高さや経営層への登用などが、ハイレベルなポジションへの転職成功の一因と考えられます。

全体として、58歳での転職は大きな年収増よりも、安定したキャリア継続や適正な報酬への調整を目的とする傾向が強いといえるでしょう。

JACが提供する転職支援を活用して58歳で転職した方のうち、管理職以上のポジションに就任した方の割合は64.6%でした。内訳は、次のとおりです。

【58歳転職後の役職別割合】

役職割合
本部長以上7.4%
部長以上28.9%
課長以上28.3%
課長未満35.4%

※当社実績(2023年1月~2025年10月分データ)より

58歳で転職する方の多くは管理職クラスであり、課長以上が全体の64.6%を占めています。特に、部長以上の割合は36.3%と高く、企業が即戦力となるマネジメント層を積極的に採用していることがうかがえます。

一方で、課長未満も35.4%存在しており、専門性を活かしたポジションへの転職も一定数見られます。さらに、本部長以上の経営層も7.4%存在しており、よりハイレベルなポジションへのキャリアシフトが可能であることを示しています。


50代での転職は「難しい」と思われがちですが、実際には豊富な経験と専門性を活かし、キャリアアップを果たしている方が多数います。

ここでは、JACが提供する転職支援サービスを利用し、58歳で転職を成功させた事例を紹介します。

Jさん(58歳/男性)

業種職種年収
転職前再生可能エネルギー関連企業シニアエキスパート850万円
転職後自動車部品メーカー製造部長1,200万円

Jさんは製造技術職として、プレス・溶接・塗装・組付・樹脂成形など幅広い工程を経験し、工程改善や設備導入を通じて生産性向上に取り組んできました。30代後半からは製造現場の課長職として安全・品質・コスト・人材育成を担い、米国工場への赴任も経験されています。

JACのコンサルタントは、Jさんの「工程改善の知見」と「大規模マネジメント経験」を活かせる自動車部品メーカーの製造部長ポジションをご提案。面接で海外でのリーダーシップ経験を効果的に伝えるための準備もサポートしました。

結果、転職が成功し、年収は850万円から1,200万円へアップ。製造現場で培った知見を武器に、異業種でのキャリアシフトを実現した好例です。

※事実をもとにしておりますが、プライバシー保護のため、個人が特定されないように内容を一部変更しています。

Sさん(58歳/男性)

業種職種年収
転職前不動産コンサルタント企業設計部長1,000万円
転職後総合建設業設計部長1,200万円

Sさんは長年、建築・不動産業界で設計監理業務を通じてデザイン、コスト、品質・工程管理のスキルを磨いてきた方です。前職では保有不動産の効率的な維持管理を推進し、マネジメントや若手育成にも力を発揮しました。

JACのコンサルタントは、この方の「設計監理の専門性」と「組織マネジメント力」が活かせる、総合建設業の設計部長ポジションをご提案。面接では、技術営業やチームビルディングの実績をアピールできるようサポートしました。

結果、採用が決定し、年収は1,000万円から1,200万円へアップ。設計のスペシャリストが、経営視点をもって新たな領域に挑戦した好例です。

※事実をもとにしておりますが、プライバシー保護のため、個人が特定されないように内容を一部変更しています。

Eさん(58歳/女性)

業種職種年収
転職前製造受託型バイオテクノロジー企業 品質保証 課長800万円
転職後研究開発型バイオテクノロジー企業品質管理部 シニアマネージャー1,150万円

Eさんは大学卒業後、医療用医薬品の品質管理・品質保証業務を中心にキャリアを積み、直近では細胞治療薬の品質保証責任者として製造所の立ち上げから治験製造、商用製造までをリードしてきた方です。海外からの技術移管やGMP/GCTP省令に基づく体制構築にも携わりました。

JACのコンサルタントは、この方の「品質保証の専門性」と「国際対応力」を活かせる、研究開発型バイオテクノロジー企業の品質管理部シニアマネージャー職をご提案。面接前には、再生医療分野の最新動向や企業の期待ポイントを共有し、Eさんが自信をもって臨めるよう支援しました。

結果、転職が成功し、年収は800万円から1,150万円へアップ。専門性をさらに深め、成長領域で活躍するキャリアを築いた好例です。

※事実をもとにしておりますが、プライバシー保護のため、個人が特定されないように内容を一部変更しています。

58歳での転職は、年齢によるハードルがある一方で、豊富な経験を武器にキャリアアップを実現する方も少なくありません。今回ご紹介した3つの事例から、転職成功のポイントを整理しました。

まず、長年培った専門性と実績を明確に打ち出すこと。製造技術、設計監理、品質保証など、即戦力となるスキルが評価されます。

次に、変化に対応する柔軟性と学び続ける姿勢。異業種や新領域への挑戦には、最新情報を吸収し適応する力が不可欠です。

そして、戦略的な転職活動。JACのコンサルタントが強みを再定義し、企業ニーズに合わせた提案や面接対策を行うことで、成功率は大きく高まります。

58歳でもキャリアの集大成として新たな挑戦は可能です。JACのコンサルタントがその一歩をサポートいたします。

【参考】年齢別の転職

年齢別の転職動向、年収推移、成功事例、押さえるべきポイントは以下のリンクからご覧ください。​



50代は、長年培ってきた専門性や豊富なマネジメント経験を強みとして発揮できる一方で、企業からはスペシャリストとして高い成果が求められる年代です。役職定年やキャリアの先を見据え、次のステージをどう築くかが重要な分岐点となります。

その点、JACには、各業界の求人動向や企業の採用ニーズを深く理解したコンサルタントが在籍しており、「目先の転職」だけでなく「その先のキャリア形成」までを見据えたアドバイスを提供しております。さらに、専門性とマネジメントスキルのバランス、企業文化との適合性、ワークライフバランスと成長機会の両立など、58歳の転職で直面する課題に対しても、個々の状況に合わせた最適解を提案し、満足度の高い転職へと導きます。

また、非公開求人や独占求人も多数取り扱っているため、より自身の目指すキャリアに適したハイクラス案件に出会える可能性も期待できるでしょう。
58歳というキャリアの節目を機にハイクラス転職を検討している方は、ぜひJACをご利用ください。

この記事の筆者

株式会社JAC Recruitment

編集部

当サイトを運営する、JACの編集部です。日々、採用企業とコミュニケーションを取っているJACのコンサルタントや、最新の転職市場を分析しているJACのアナリストなどにインタビューし、皆様がキャリアを描く際に、また転職の際に役立つ情報をお届けしています。

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