54歳の転職は厳しい?転職動向や成功事例を解説

54歳での転職は遅すぎるのではないか、厳しいのではないかと考えている方もいるのではないでしょうか。
本記事では独自データをもとに、54歳での転職の実情についてJAC Recruitment(以下、JAC)が解説します。

管理職・スペシャリスト転職をお考えの方へ
JAC Recruitmentは、ハイクラス転職に特化した転職エージェントです。業界・領域に強い専門コンサルタントが、解像度の高い情報を提供し、あなたの転職をサポートします。


本章では、54歳の転職について、JACのデータを中心に次の2つの観点から解説します。

• 54歳でも転職する方は一定数存在する
• 20.9%が54歳で初転職

厚生労働省が公表している「令和6年雇用動向調査結果の概況」によると、50〜54歳における転職入職率は女性8.2%、男性5.1%でした。この結果から、50代後半に差し掛かる54歳でも、一定数の方が転職していることがわかります。

出典:「令和6年雇用動向調査結果の概況」(厚生労働省)

また、JACに登録している方の年代別の割合は、50代が全体の15.7%を占めています。
さらに、50代のなかでも54歳は全体の10.5%を占めており、50代前半と比較して割合はやや低いものの、54歳で転職に踏み切る方は少なくありません。

【JACに登録している50代利用者の割合】

年齢割合
50歳13.9%
51歳14.5%
52歳13.2%
53歳12.7%
54歳10.5%
55歳9.3%
56歳8.2%
57歳5.6%
58歳6.1%
59歳5.9%

※当社実績(2023年1月~2025年10月分データ)より

また、JACに登録している54歳の男女比率は次のとおりです。JACに登録している転職希望者全体の男女比率(男性:79.0%、女性:20.7%)と比較すると、管理職や専門職を中心とした転職が多いことから、男性の割合が高い傾向がうかがえます。

【JACに登録している54歳利用者の男女比率】

性別割合
男性89.5%
女性10.5%

※当社実績(2023年1月~2025年10月分データ)より

JACを利用して54歳で初めて転職した方の割合は20.9%でした。
過去に一度以上転職を経験している方の割合は79.1%であり、以降は下記の表のとおり、転職回数が増すごとに割合が減少しています。

【JACに登録する54歳の転職回数別割合】

転職回数割合
0回目20.9%
1回目18.0%
2回目18.7%
3回目13.0%
4回目12.8%
5回目6.6%
6回目4.1%
7回目1.6%
8回目1.9%
9回目0.3%
10回目0.0%
11回目0.3%
不明1.9%

※当社実績(2023年1月~2025年10月分データ)より

54歳になると、多くの方がすでに複数回の転職を経験しており、初めて転職する方は少数派であることがうかがえます。キャリアアップや役割転換を目的とした転職が一般化したことも、54歳時点で複数回の転職歴をもつ方が多い背景の一つと考えられます。


本章では、54歳における次の3つの転職活動実態を、JACの独自データ(※1)を用いて紹介します。

• 54歳の転職後平均年収
• 54歳の転職で年収アップした方の割合
• 54歳で管理職以上へ転職した方の割合
(※1)当社実績(2023年1月~2025年10月分データ)より

JACが提供する転職支援を活用して54歳で転職した方の、転職後平均年収は1,000万円前後です。
また、転職後の年収帯別の割合は、次のとおりです。

【54歳転職後の年収帯別割合】

年収割合
400万円未満0.7%
400~499万円1.9%
500~599万円5.2%
600~699万円10.9%
700~799万円13.1%
800~899万円12.4%
900~999万円11.7%
1,000万円以上44.0%

※当社実績(2023年1月~2025年10月分データ)より

1,000万円以上が44.0%と最も多く、ハイレンジの年収層が際立っています。また、900~999万円も11.7%と一定数存在しており、高い専門性やマネジメント経験を活かし、年収水準を維持または向上させているケースが多いことがうかがえます。特に、1,000万円以上の割合が突出している点は、50代の転職市場において、企業が即戦力や高度なスキルを求めていることを示していると考えられます。

JACが提供する転職支援を活用して54歳で転職した方のうち、年収アップした方の割合は48.0%でした。また、年収アップした方の平均増加額は120万円程度です。

なお、転職後の年収アップ帯別の割合は、次のとおりです。

【54歳転職後の年収アップ帯別割合】

年収割合
50万円未満33.1%
50~99万円22.3%
100~149万円13.7%
150~199万円10.8%
200~249万円6.8%
250~299万円3.2%
300~349万円3.6%
350~399万円0.0%
400~449万円2.5%
450~499万円0.4%
500万円以上3.6%

※当社実績(2023年1月~2025年10月分データ)より

年収アップを実現した方のうち、半数以上が100万円以上の増加を達成しています。また、500万円以上年収アップした方も3.6%おり、専門性の高さや経営層への登用など、ハイレベルなポジションへの転職が成功要因と考えられます。

全体として、54歳での転職は大幅な年収アップを狙うケースもありますが、役割や責任に見合った報酬水準でキャリアを安定的に継続する転職が主流といえるでしょう。

JACが提供する転職支援を活用して54歳で転職した方のうち、管理職以上のポジションに就任した方の割合は、66.8%でした。内訳は、次のとおりです。

【54歳転職後の役職別割合】

役職割合
本部長以上5.2%
部長以上21.6%
課長以上40.1%
課長未満33.2%

※当社実績(2023年1月~2025年10月分データ)より

54歳で転職する方の多くは管理職クラスであり、課長以上が全体の6割強を占めています。特に部長以上の割合が21.6%と高く、企業が即戦力となるマネジメント層を積極的に採用している傾向がうかがえます。

一方で、課長未満も33.2%存在しており、専門性を活かしたポジションへの転職も一定数見られます。さらに、本部長以上の経営層クラスも5.2%と少数ながら存在し、ハイレベルなポジションへのキャリアシフトが可能であることを示しています。


50代での転職は「難しい」と思われがちですが、近年はハイクラス層において成功事例が増えています。役職定年や企業業績の変化を背景に、キャリアの再構築を目指す方が積極的に動き始めているのです。

ここでは、JACが提供する転職支援サービスを利用し、54歳で転職を成功させた事例を紹介します。

Sさん(54歳/男性)

業種職種年収
転職前総合商社外為管理部門長2,500万円
転職後ITサービス会社IR統括責任者2,500万円

Sさんは、大手総合商社の財務部で資金調達業務やプロジェクトファイナンスに携わりました。その後は、グループ企業に財務部長として出向し、資金調達業務をリード。さらに海外子会社にCFOとして赴任し、現地法人の経営管理を担いました。帰国後は、戦略企画室長として、ステークホルダーエンゲージメント戦略の策定に従事しています。

Sさんの強みは、財務・資金調達の豊富な経験と、機関投資家とのリレーション構築力です。JACのコンサルタントは、Sさんの経験を活かせる上場企業のIR戦略を担うポジションをご提案。穏やかで紳士的な人柄も評価され、即戦力として採用されました。ファイナンスとIRの専門性を武器に、異業種への転身を成功させた好例です。

※事実をもとにしておりますが、プライバシー保護のため、個人が特定されないように内容を一部変更しています。

Uさん(54歳/男性)

業種職種年収
転職前ITインフラサービス企業ITプロジェクト責任者1,300万円
転職後コンサルティングファームITコンサルタント1,500万円

Uさんは、国内大手IT企業に入社し、カスタマーエンジニアとしてキャリアをスタートしました。官公庁や自治体、教育機関、医療機関など幅広い顧客に対し、メインフレームやサーバー、クライアント端末の導入、ハードウェア保守、運用業務に長年従事してきました。

現在は、ITインフラサービス企業で、自治体や教育機関向けにハードウェア保守や導入を統括し、メンバーの育成にも力を注いでいます。強みは、プロジェクト推進における顧客や関係者との円滑なコミュニケーション力、そして問題発生時の迅速な解決力です。

役職定年を前に「まだまだやれる」という強い意欲をもち、外部環境で新たな挑戦を希望されたUさん。JACのコンサルタントはUさんの希望を考慮し、経験を活かせるコンサルティングファームのITコンサルタント職をご紹介しました。複数プロジェクトを同時並行で推進する経験と、DX推進力が評価され、即戦力として採用が決まりました。

※事実をもとにしておりますが、プライバシー保護のため、個人が特定されないように内容を一部変更しています。

Jさん(54歳/男性)

業種職種年収
転職前製薬メーカーマーケティング本部長2,150万円
転職後製薬メーカー営業統括責任者3,000万円

Jさんは、大手外資系製薬メーカーでMRとしてキャリアをスタートし、支店長、営業統括部長を歴任。最大で300名規模の組織をマネジメントした経験をおもちです。

その後、外資系製薬メーカーの日本法人立ち上げに創設メンバーとして参画し、マーケティング部門の統括を担当。眼科、感染症、栄養剤、消化器、呼吸器など幅広い領域を経験し、さらに小児科や免疫バイオ領域を中心にマネジメント・統括の実績を積み重ねてきました。

JACのコンサルタントは、Jさんがこれまで培ってきた営業戦略と組織構築力を活かせる製薬メーカーの営業統括責任者ポジションをご提案。見事に採用が決まり、年収は2,150万円から3,000万円へと大幅にアップしました。製薬業界での豊富な経験とリーダーシップを武器に、キャリア継続と年収アップを同時に実現した事例です。

※事実をもとにしておりますが、プライバシー保護のため、個人が特定されないように内容を一部変更しています。


【参考】年齢別の転職

年齢別の転職動向、年収推移、成功事例、押さえるべきポイントは以下のリンクからご覧ください。​



50代は、長年培ってきた専門性や豊富なマネジメント経験を強みとして発揮できる一方で、企業からはスペシャリストとして高い成果が求められる年代です。役職定年やキャリアの先を見据え、次のステージをどう築くかが重要な分岐点となります。

その点、JACには、各業界の求人動向や企業の採用ニーズを深く理解したコンサルタントが在籍しており、「目先の転職」だけでなく「その先のキャリア形成」までを見据えたアドバイスを提供しております。さらに、専門性とマネジメントスキルのバランス、企業文化との適合性、ワークライフバランスと成長機会の両立など、54歳の転職で直面する課題に対しても、個々の状況に合わせた最適解を提案しており、満足度の高い転職へと導きます。

また、非公開求人や独占求人も多数取り扱っているため、より自身の目指すキャリアに適したハイクラス案件に出会える可能性も期待できるでしょう。
54歳というキャリアの節目を機にハイクラス転職を検討している方は、ぜひJACをご利用ください。

この記事の筆者

株式会社JAC Recruitment

編集部

当サイトを運営する、JACの編集部です。日々、採用企業とコミュニケーションを取っているJACのコンサルタントや、最新の転職市場を分析しているJACのアナリストなどにインタビューし、皆様がキャリアを描く際に、また転職の際に役立つ情報をお届けしています。

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