年収1,300万円の手取り額はいくら?計算方法や生活レベルを徹底解説

年収1,300万円は給与所得者の上位約5%に入るハイクラス層です。しかし社会保険料や税制の影響により、手取りは想像以上に変動します。生活を設計するうえでは、手取り額についても把握しておくことが大切です。

本記事では、税理士による試算に基づく手取り額シミュレーションに加え、JAC Recruitment(以下、JAC)が保有する転職・年収データ、国税庁・総務省などの公的統計も踏まえて、年収1,300万円の生活水準と将来設計のポイントを詳しく解説します。

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年収1,300万円の手取りはおおよそ年間910万円(月額約76万円)

年収1,300万円(ボーナスなし)の手取り額は年間約910万円(月約76万円)です。給与から税金・社会保険料が天引きされるため、手取り額は収入や年齢、居住地域によって変動します。

手取り額の内訳を以下の表にまとめました(東京都在住の40歳、扶養なしのケース)。

項目年収月収
額面収入13,000,000円1,083,333円
所得税1,448,268円120,689円
住民税910,600円75,883円
健康保険648,108円54,009円
厚生年金713,700円59,475円
雇用保険71,500円5,958円
介護保険103,992円8,666円
手取り9,103,832円758,653円

※実際の手取り額は、居住地域や扶養の状況、年齢、加入している保険組合によって変わります
※中村太郎税理士事務所試算

ボーナスありの場合の年収1,300万円の手取り額計算

ボーナスが支給される場合は、給与とボーナスの双方から社会保険料が徴収されるため、ボーナスなしの場合より手取り額がやや減少します。

年間3カ月分のボーナスが年2回に分けて支給される場合の、東京都在住40歳・扶養なし・年収1,300万円の手取り額は、以下のとおりです。

項目年収月収
額面収入13,000,000円866,667円
所得税1,427,798円74,094円
住民税886,300円73,858円
健康保険652,078円43,604円
厚生年金951,600円59,475円
雇用保険71,500円4,767円
介護保険104,622円6,996円
手取り8,906,102円603,873円

※中村太郎税理士事務所試算
※ボーナス3カ月分を1回で支給したものとして計算
※手取り額は、加入している健康保険組合や居住地、扶養状況などにより前後します。

ボーナス支給ありの場合の年間手取り額は約891万円で、支給なしより19万円少なくなります。3カ月分のボーナスを支給する形では、年収を15分割するため月々の手取り額も下がります。


【参考】年収別手取り額早見表

年収が上がるにつれて課税所得は増加します。一方で、控除額にも上限や段階があるため、手取りは額面ほど増えないことがあります。そのため、額面年収が上がっても手取り額が同じ割合で増えるわけではありません。特に、年収が1,000万円を超える層では、所得税の最高税率や社会保険料の上限の影響を受け、手取り率が70%を下回る傾向があります。

以下は、主要な年収帯における手取り額の目安です。

■ボーナスなし、東京都在住・扶養なし・40歳・標準的な社会保険料率を前提としたモデルケース

額面年収手取り(年額)手取り(月額)
600万円約456万円約38万円
650万円約492万円約41万円
700万円約522万円約43万円
750万円約555万円約46万円
800万円約586万円約49万円
850万円約621万円約52万円
900万円約655万円約55万円
950万円約688万円約57万円
1,000万円約722万円約60万円
1,100万円約785万円約65万円
1,200万円約849万円約70万円
1,300万円約910万円約76万円
1,400万円約965万円約80万円
1,500万円約1,016万円約85万円
1,600万円約1,070万円約89万円
1,700万円約1,123万円約94万円
1,800万円約1,179万円約98万円
1,900万円約1,235万円約103万円
2,000万円約1,291万円約108万円
2,500万円約1,552万円約129万円
3,000万円約1,768万円約147万円

※中村太郎税理士事務所試算(実際の手取りは扶養人数・居住地域・社会保険料率により変動します。)

年収が上昇しても、手取りの伸び率は鈍化します。例えば、年収900万円から1,000万円に上がると、額面は+100万円でも手取りは+約67万円にとどまります。さらに、年収2,500万円から3,000万円へ上がる場合は、額面が+500万円でも手取りの増加は月あたり約18万円程度です。

ハイクラス層においては、報酬総額の拡大よりも「税引後の可処分所得(実際に使える金額)」を基準に、キャリアや転職条件を判断することが重要です。特に年収1,000万円を超える層では、節税・社会保険最適化・福利厚生の活用を含めたトータルリターンの設計が求められます。


年収1,300万円はすごいのか?年収分布と職業傾向

年収1,300万円は、ハイクラス層に該当します。国税庁の令和6年分「民間給与実態統計調査」で公表されている日本の給与所得者の平均給与は478万円であることを考えても、年収1,300万円は高い水準に位置することがわかります。

本章では、性別や年代別の年収分布、この年収帯に多い職種・業種の傾向についてご紹介します。

  • 【性別・年代別】年収1,300万円と日本の平均年収との比較
  • 【性別】年収1,300万円の人口割合
  • 年収1,300万円に多い職種の傾向と求人
  • 年収1,300万円に多い業種の傾向と求人

【性別・年代別】年収1,300万円と日本の平均年収との比較

令和6年分「民間給与実績統計調査」による、男女別・年齢階級別の平均年収は以下のとおりです。

年齢階級全体平均年収男性平均年収女性平均年収
20~24歳277万円295万円258万円
25~29歳407万円438万円370万円
30~34歳449万円512万円362万円
35~39歳482万円574万円351万円
40~44歳516万円630万円359万円
45~49歳540万円663万円369万円
50~54歳559万円709万円363万円
55~59歳572万円735万円356万円
60~64歳473万円604万円294万円
65~69歳370万円472万円240万円
70歳以上305万円380万円209万円

出典:国税庁「民間給与実態統計調査」(p20 – 年齢階級別の平均給与)

最も年収が高い年齢階級は55~59歳の572万円、男女別でみた場合の最高額は、男性55~59歳の735万円です。1,300万円はいずれの額も大きく上回る額であることがわかります。

【性別】年収1,300万円の人口割合

下記は、国税庁調査による給与階級別の構成割合です。

給与階級全体構成比男性構成比女性構成比
〜299万円32.0%17.8%50.5%
300〜399万円16.1%14.3%18.5%
400〜499万円15.3%16.9%13.3%
500〜599万円11.8%14.7%8.0%
600〜699万円7.6%10.3%4.0%
700〜799万円5.3%7.6%2.2%
800〜899万円3.4%5.0%1.2%
900〜999万円2.4%3.6%0.7%
1,000〜1,499万円4.5%7.0%1.1%
1,500万円以上1.7%2.7%0.5%
1,000万円以上合計6.2%9.7%1.6%

出典:国税庁「民間給与実態統計調査」(p22 – 給与階級別給与所得者数・構成割合)

年収1,300万円の人が属する1,000万~1,499万円の人口割合は、全体の約4.5%です。1,000万円以上の年収を得ている人は全体の約6.2%であり、年収1,300万円は給与所得者の中でも上位10%以内に入る高所得者であるといえるでしょう。

年収1,300万円に多い職種の傾向と求人

JACがお預かりしている求人データ(2023年1月~2025年10月)において、1,250万~1,350万円の年収で募集している求人数が多い職種は以下のとおりです。

広報・CSRに関する業務経験者の求人が最も多く、その次にCEOや事業企画・事業開発といった、経営に関わる職種の募集が続きます。一方で、IT系のプロジェクトマネージャーやリスク管理、管理会計など、幅広い分野で年収1,200万円前後の求人も見られます。そのため、市場のニーズに合った専門性の高いスキルを備えている方に、さまざまな職種で年収1,300万円を目指すチャンスがあると考えられます。

■年収1,300万円に多い職種ランキングと求人情報

1:広報・CSR
2:CEO
2:事業企画・事業開発
4:IT系プロジェクトマネージャー
4:リスク管理
4:管理会計
4:管理部門責任者・ファイナンシャルコントローラー
4:購買
4:財務
4:社外取締役
4:審査
4:法務

年収1,300万円に多い業種の傾向と求人

JACがお預かりしている求人データ(2023年1月~2025年10月)において1,250万~1,350万円の年収で募集している求人数が多い業種は以下のとおりです。

電気・電機メーカーでの募集が目立つほか、機械・装置関連業界や銀行をはじめとした金融業界、商社などでも募集が多くなっています。

■年収1,300万円に多い業種ランキングと求人情報

1:電気・電機
2:機械・装置
3:銀行・信金・信組
3:商社(消費財系)
5:金属・素材
5:不動産・住宅

年収1,300万円の生活と資金戦略

ボーナスの設定がなく、年収を12カ月に分割して支給される場合、年収1,300万円の手取り額は約910万円です。独身や夫婦二人暮らしは都心でもゆとりある生活が可能で、家族構成によっては郊外への住み替えで教育費との両立もしやすくなります。

本章では、年収1,300万円層に適した資金形成や住居選びのポイントなどについて解説します。

  • 年収1,300万円で実現可能な資産形成とは?
  • 年収1,300万円で資産価値を意識した住居選びのポイントは?
  • 年収1,300万円のライフイベント(結婚・出産など)に備えた資金計画とは?
  • 年収1,100万円の教育投資の適正水準は?
  • 年収1,300万円で車をもつ選択は家計にどう影響する?
  • 年収1,300万円のふるさと納税上限額と節税効果は?

年収1,300万円で実現可能な資産形成とは?

年収1,300万円の場合、税負担が大きくなるため、資産形成を考えるうえでは、節税対策が重要になります。毎月の余剰資金については、掛金の全額が所得控除の対象となるiDeCoを最優先として投資を行うとよいでしょう。また、リタイア後の資金として中長期的な資産形成に適したNISAも活用すべきです。

さらに、独身や二人暮らしなどのゆとりをもてる世帯では、不動産投資も選択肢の一つとなります。不動産を取得した場合、建物の取得にかかる費用は、法定耐用年数にわたって減価償却できます。そのため、実際には家賃収入により収益がプラスになっても、減価償却費を計上することで帳簿上は赤字にすることが可能です。

加えて、不動産投資で生じる不動産所得は、給与所得と損益通算ができます。不動産投資の赤字額を給与所得と相殺すれば、家賃収入による手取り額の増加と節税効果を両立できます。ただし最も重要なのは、収益性の高い物件の見極めです。加えて、住宅ローンと不動産投資ローンを併用する場合、金融機関での審査条件が厳しくなる点は理解しておかなければなりません。

年収1,300万円で資産価値を意識した住居選びのポイントは?

メンテナンス費用や固定資産税などの負担が発生しない点、気軽に転居ができる点は賃貸住宅のメリットです。しかし、ローンを完済すればもち家は資産になりますが、賃貸住宅が資産になることはありません。また、定年後の家賃の負担は家計に大きな影響を与えます。購入すれば、ローン返済後は家賃なしで住み続けるだけでなく、売却して現金化したり、賃貸に出して家賃収入を得ることなども可能です。

住宅の購入額は年収の7倍程度が目安といわれ、年収1,300万円の場合は9,100万円が目安です。また、年収に占めるローン返済額の割合を示す返済負担率は、手取りの25%以内に抑えることが望ましいとされています。そのため、返済負担率から考えた毎月のローン返済額は約19万円となります。

住宅ローンの返済は、繰り上げ返済を前提にした35年ローンを組むケースが多くなりますが、住宅を取得する年齢によっては定年までの期間が短い可能性があります。年収1,300万円の場合、借入可能額も大きくなりますが、返済負担率も考えると取得対象となる住宅の適正価格は、8,000万円から9,000万円が現実的です。

また、物件を選ぶ際には都心へのアクセスのしやすさ、周辺環境なども考え、将来的にも資産価値を維持できる立地を選ぶことが重要です。

年収1,300万円のライフイベント(結婚・出産など)に備えた資金計画とは?

結婚や出産の予定がある場合、ライフイベントに備えて資金計画を立てる必要があります。

結婚時に挙式・披露宴を開催する予定がある場合、必要な費用の目安は300万~400万円程度とされています。そのほか、新居への引っ越し費用、家具や家電の購入費用、婚約・結婚指輪の購入代、新婚旅行費用などの準備も必要です。

挙式・披露宴の費用は選ぶ会場や招待客の数によって変わりますが、招待客からご祝儀をいただくケースがほとんどのため、ご祝儀を費用の一部に充てることができます。パートナーと相談のうえで必要な資金を計算し、計画的に準備を進めることが大切です。

また、出産費用の平均額は約48万円ですが、出産育児一時金の額は50万円であるため、費用は出産育児一時金でカバーできるケースが多くなります。しかし、無痛分娩を希望する場合や個室を希望する場合などは、追加の費用が必要です。

年収1,300万円の教育投資の適正水準は?

子どもをもつ世帯の場合、大学卒業までにかかる教育費用の総額を把握することが大切です。日本政策金融公庫のデータによると、すべて公立の場合、幼稚園から大学卒業までにかかる教育費用は、一人当たり約820万円、すべて私立の場合約2,300万円とされています。

年収1,300万円の世帯では、子ども一人の場合、私立でも問題なく通学させることが可能です。ただし、子どもが二人以上となった場合、公立であれば問題はないものの、私立への進学となると家計の見直しが必要になります。

配偶者が就労せず育児に注力するようであれば、公立への進学が現実的です。子ども二人以上を早期から私立に進学させたい場合は、配偶者の就労による世帯年収の増加も検討すべきだといえます。

出典:日本政策金融公庫「教育にかかる費用はどのくらい?

年収1,300万円で車をもつ選択は家計にどう影響する?

自動車を保有する場合、取得価格の目安は年収の30~50%程度といわれています。従って、年収1,300万円の場合、390万~650万円程度の車が適正価格になるでしょう。ただし、この金額は車両本体価格だけでなく、カーナビやバックモニター、安全性能を高める装置など、オプション費用も含んだ金額として考えなければなりません。また、マイカー購入時には駐車場代や税金、保険料など、年間数十万円の維持費用が必要になる点も考慮が必要です。

独身や二人暮らし、子ども一人のケースでは、車の保有が家計にそれほど大きな影響を与えることはないでしょう。しかし、子ども二人を私立に通わせる場合などは、維持費も含めて影響が大きく、マイカーが本当に必要なのか十分に検討することが重要です。

 年収1,300万円のふるさと納税上限額と節税効果は?

ふるさと納税とは、居住する自治体以外も含めて寄付ができ、寄付額から2,000円を除いた額が所得税と住民税から控除される制度です。寄付した自治体からは返礼品を受け取れる点から、ふるさと納税制度を活用している方も多いでしょう。

年収1,200万円の人がふるさと納税をする場合の控除上限額の目安は次のとおりです。

●独身または共働き世帯:326,000円

●夫婦(配偶者の収入なし):326,000円

●扶養家族あり:配偶者+子ども一人(高校生)261,000円

※ただし、住宅ローン控除や医療費控除などを受けている人の場合、控除上限額は異なります。

年収1,300万円の場合、配偶者控除は適用されないため、独身または共働き世帯と配偶者の収入がない夫婦二人暮らし世帯の控除額は同じ金額となります。

転職で年収1,300万円を目指すなら、JAC Recruitment

年収1,300万円の手取り額は、ボーナス支給の有無によって多少前後するものの、年間910万円程度が目安となります。

年収1,300万円は、平均年収を大きく上回る水準です。ハイクラス転職において企業側の採用基準は非常に厳しく、転職を成功させるうえでは、特定分野における専門的なスキルやマネジメント実績などの再現性の証明が鍵となります。

JACでは、これまで数多くのハイクラス転職をサポートしてきた実績があります。各業界に精通したコンサルタントは、経営層とのコネクションを生かし、必要なスキルはもちろん、求める人物像まで的確に把握したうえで、詳細情報を提供することが可能です。

転職によって年収1,300万円を目指すのであれば、自身の強みを明確に把握し、スキルや実績を存分に発揮できる転職先の見極めが重要になります。転職で年収1,300万円を目指すのであれば、ハイクラス転職サポートに定評のあるJACにご相談ください。

この記事の筆者

株式会社JAC Recruitment

編集部

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