女性の転職事情をデータで解説|年代別の年収・職種・キャリアの選び方

これまで積んできた専門性やマネジメントの経験を活かして、年収や役職を上げる転職を考えている女性の方もいるでしょう。

その際、同じ年代の女性がどのような役職や年収で転職しているのか、自分の経験はどの業界や職種で活かせるのかを知っておくと、応募先を選ぶときの目安になります。

本記事では、JACリクルートメント(以下、JAC)の転職実績データをもとに、年代別の転職動向や転職後の年収、業種・職種の傾向を解説します。実際の転職事例も併せて紹介します。

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【年代別】女性の転職動向

JACで転職した女性を年代別に見ると、30代の割合が39.6%と最も高く、40代の28.1%が続きます。

年代割合
20代21.5%
30代39.6%
40代28.1%
50代以上10.8%

※JACの転職実績データをもとに作成(2025年1月〜2026年9月)

30代と40代を合わせると、全体の67.7%を占めます。

JACが支援する方には、専門性や管理職の経験を活かして転職する方が多くいます。そのため、仕事の経験を積んだ30代と40代の割合が高く、40代(28.1%)が20代(21.5%)を上回ったと考えられます。

転職後の役職や年収には、年代によって大きな違いがあります。ここからは、それぞれの年代の特徴を見ていきましょう。

  • 20代女性の転職動向
  • 30代女性の転職動向
  • 40代女性の転職動向
  • 50代女性の転職動向

20代女性の転職動向

20代で転職した女性の72.7%は27〜29歳で、社会人として数年働いたあとに転職しています。

年代割合
25歳未満4.7%
25歳8.3%
26歳14.3%
27歳21.4%
28歳24.3%
29歳27.0%

※JACの転職実績データをもとに作成(2025年1月〜2026年9月)

転職後の職位は、課長未満が96.8%を占めます。転職先の企業属性では、日系×大企業が49.2%で最多となりました。

職種では営業が18.8%と最も高く、ITの12.8%、コンサルティング・アドバイザリーの7.0%も、4つの年代の中で最も高い割合です。

想定年収は500万円台が30.7%で最も多く、平均想定年収は596.3万円となっています。年収アップした方の割合は72.5%で、2番目に高い30代の67.3%を上回ります。経験年数が短い段階でも、年収を上げて転職できている年代といえます。

30代女性の転職動向

30代の女性は、30歳から39歳までどの年齢でも一定の割合で転職しています。

年代割合
30歳12.3%
31歳12.7%
32歳12.4%
33歳9.4%
34歳10.5%
35歳8.9%
36歳8.1%
37歳8.5%
38歳8.2%
39歳9.2%

※JACの転職実績データをもとに作成(2025年1月〜2026年9月)

35〜39歳でも、各年齢が8%台から9%台を占めています。35歳を過ぎてからの転職も、決して珍しいものではありません。

想定年収は500万円台から700万円台に約6割が集まり、平均は715.4万円となっています。また、平均年収アップ額は122.9万円で、4つの年代の中で最も高い水準です。200万円以上アップの割合も12.7%と、20代の10.6%を上回ります。

一方、課長クラス以上は7.9%で、92.1%は課長未満のポジションです。管理職への昇進だけでなく、これまで培った専門性や担当領域を広げることで年収アップを目指す選択肢もあります。求人を比べる際は、役職名だけでなく、任される業務と想定年収の両方を確認しましょう。

40代女性の転職動向

40代で転職した女性のうち、課長クラス以上の管理職として転職した方の割合は32.2%です。

割合
40歳10.2%
41歳9.8%
42歳12.1%
43歳10.7%
44歳10.0%
45歳12.2%
46歳10.1%
47歳8.2%
48歳8.6%
49歳8.1%

※JACの転職実績データをもとに作成(2025年1月〜2026年9月)

課長クラス以上の割合は32.2%で、30代の7.9%と比べて4倍以上に高まります。部長クラス(3.4%)や本部長以上(1.4%)での転職も、40代から増え始めます。

想定年収では1,000万円以上が26.2%を占め、平均想定年収は851.2万円となっています。年収アップを実現した方は60.0%を占める一方、34.3%は年収ダウンとなりました。年収以外の条件を重視した転職も、一定数あると考えられます。

40代で転職を考える際は、管理職と専門職のどちらを目指すのか、方向性を整理しておくことが大切です。軸が明確になれば、応募する求人も絞り込みやすくなるでしょう。

50代女性の転職動向

50代で転職した女性の55.7%は、50〜52歳で転職しています。

割合
50歳22.6%
51歳17.4%
52歳15.7%
53歳12.8%
54歳9.1%
55歳7.9%
56歳5.7%
57歳3.4%
58歳3.6%
59歳1.9%

※JACの転職実績データをもとに作成(2025年1月〜2026年9月)

転職後の職位を見ると、課長クラス以上が49.6%を占めます。部長クラスは10.2%、本部長以上は5.1%と、いずれも4つの年代で最高の割合です。管理職として、より経営に近い役割を担う方が増える年代といえるでしょう。

想定年収では1,000万円以上が35.3%と最も多く、平均想定年収は936.8万円となっています。

職種では経理・財務の割合が12.5%で、20〜40代の4〜7%台を上回ります。転職先は日系×大企業と日系×中小企業がともに28.0%で並びます。

50代では、会社の規模にこだわらず、管理職や専門職として任される役割を重視して転職先を選ぶ方が多いようです。

女性の転職の実態

JACで転職した女性の64.6%が、年収アップを実現しています。

ここでは、職位・業種・職種・年収・企業属性の実績を、年代ごとの違いと併せて紹介します。

  • 転職した女性の18.5%が管理職
  • 女性の転職先業種は製造業が最多
  • 女性の転職先職種はメディカル・バイオが最多
  • 転職した女性の平均想定年収は753.1万円
  • 転職で年収アップした女性の割合は64.6%、平均で115.7万円アップ
  • 女性の転職先企業属性は日系大企業が最多

転職した女性の18.5%が管理職

JACで転職した女性のうち、課長クラス以上の管理職として転職した方の割合は18.5%です。

職位全体20代30代40代50代
課長未満81.5%96.8%92.1%67.8%50.4%
課長クラス14.9%3.2%7.4%27.4%34.3%
部長クラス2.1%0%0.4%3.4%10.2%
本部長以上1.4%0%0.1%1.4%5.1%

※JACの転職実績データをもとに作成(2025年1月〜2026年9月)

一方、81.5%は課長未満のポジションで転職しています。ハイクラス転職でも、管理職だけが選択肢ではなく、これまでの専門性や経験を活かせるポジションへの転職も選択肢になります。

年代別に比べると、課長クラス以上で転職する割合は40代以降に大きく高まります。管理職での転職を目指す場合は、部下の人数、担当予算、意思決定の範囲、組織課題に対して上げた成果を数字で整理しましょう。応募先でも再現できるマネジメント経験として伝えることで、役職名だけでは分からない責任範囲を具体的に示せます。

女性の転職先業種は製造業が最多

JACで転職した女性の転職先の業種は、製造業の割合が26.5%と最も高くなっています。

業種全体20代30代40代50代
製造業26.5%27.1%25.3%26.7%27.8%
メディカル・バイオ21.8%21.6%21.6%21.6%24.0%
IT・通信8.7%8.8%9.2%7.8%9.1%
消費財8.6%7.2%8.5%10.3%8.0%
金融8.5%8.6%10.0%7.2%6.7%
建設・不動産5.4%4.6%5.7%5.5%5.3%
コンサルティング・シンクタンク・事務所4.6%6.7%4.3%4.1%2.5%
サービス4.3%2.9%3.4%5.8%7.4%
WEB3.8%5.6%4.0%3.3%0.8%
流通3.0%2.3%3.4%3.4%1.9%
商社2.3%1.9%1.9%2.4%3.8%
マスコミ1.0%1.7%1.1%0.7%0.2%
医療・介護・福祉0.9%0.7%0.9%0.7%1.7%
その他0.6%0.3%0.8%0.5%1.0%

※JACの転職実績データをもとに作成(2025年1月〜2026年9月)

2番目のメディカル・バイオ(21.8%)を合わせると、48.3%に達します。製造業とメディカル・バイオは、どちらも研究開発や品質保証など、専門職の選択肢がある業種です。

この2業種は、20代から50代まで、どの年代でも合わせて5割前後を占めています。一方、そのほかの業種には年代による違いが見られます。

20代はコンサルティング・シンクタンク・事務所の割合が6.7%、WEBが5.6%で、どちらも4つの年代で最も高くなっています。50代はサービスが7.4%、商社が3.8%で、いずれも50代の割合が最も高くなっています。

上位2業種のほかにどの業界を候補に入れるかは、年代によって違いがあるといえます。

女性の転職先職種はメディカル・バイオが最多

職種別では、医薬品や医療機器に関わる専門職を含むメディカル・バイオの割合が13.3%と最も高くなっています。

全体20代30代40代50代
メディカル・バイオ13.3%14.2%13.1%11.8%15.5%
営業12.7%18.8%13.5%9.8%5.7%
IT10.3%12.8%11.0%8.3%7.9%
マーケティング・商品開発8.3%7.2%9.3%9.4%3.8%
技術系7.1%8.9%7.6%5.8%4.9%
経営・事業企画6.8%4.6%6.9%6.5%8.7%
人事・労務6.8%3.8%6.2%9.4%9.1%
経理・財務6.1%4.1%4.8%7.3%12.5%
購買・物流・生産管理4.9%3.9%4.0%6.7%6.2%
コンサルティング・アドバイザリー4.3%7.0%4.1%3.1%2.6%
金融3.9%4.0%4.7%3.0%3.0%
秘書・アシスタント・事務・顧客対応3.4%1.7%3.2%4.5%4.9%
総務・広報3.0%2.0%2.5%3.8%4.5%
建築系2.4%2.6%2.4%2.4%1.7%
法務・知財1.8%0.6%1.5%2.9%3.0%
内部統制・監査1.7%0.5%1.3%2.7%3.2%
WEB・アプリ・ゲーム0.8%1.0%1.0%0.9%0%
医療・介護・福祉0.8%0.7%1.0%0.5%0.9%
クリエイティブ(広告・デザイン・放送関連)0.7%0.9%0.9%0.7%0%
その他0.6%0.5%0.7%0.3%1.5%
土木系0.3%0.2%0.4%0.1%0.4%

※JACの転職実績データをもとに作成(2025年1月〜2026年9月)

2番目の営業は12.7%、3番目のITは10.3%で、上位3職種を合わせても36.3%にとどまります。このことからも、転職先が特定の職種に集中していないことがわかります。

なかでも年代差が大きいのが、管理部門の職種です。人事・労務や経理・財務など管理部門の5職種を合わせた割合は、20代の11.1%に対して50代では32.3%です。

これに対して、営業とITの割合は年代が上がるにつれて低下します。こうした違いを見ると、管理部門で積んだ経験は、年代が上がってからの転職でも活かせる強みの一つといえるでしょう。

転職した女性の平均想定年収は753.1万円

JACで転職した女性の平均想定年収は753.1万円です。

年収帯全体20代30代40代50代
500万円未満12.1%24.8%11.1%6.3%5.5%
500万円台18.7%30.7%20.5%10.8%9.2%
600万円台20.0%24.1%21.0%17.8%14.0%
700万円台15.2%12.0%18.4%14.7%11.1%
800万円台11.6%4.6%12.9%14.7%13.8%
900万円台6.5%1.3%5.9%9.5%11.1%
1,000万円以上15.8%2.4%10.3%26.2%35.3%

※JACの転職実績データをもとに作成(2025年1月〜2026年9月)

最も割合が高い年収帯は、20代が500万円台、30代が600万円台。40代と50代では1,000万円以上です。

800万円以上に限ると、全体では33.9%ですが、40代では50.4%、50代では60.2%を占めます。平均想定年収も年代とともに上昇しており、最も差が大きいのは30代から40代にかけての135.8万円です。

提示された想定年収を見るときは、全体の平均よりも、自分の年代で割合が高い年収帯と比べるとよいでしょう。JACのコンサルタントと希望年収をすり合わせるときの目安にもなります。

転職で年収アップした女性の割合は64.6%、平均で115.7万円アップ

JACで転職した女性のうち、年収アップした方の割合は64.6%です。

全体20代30代40代50代
年収ダウン30.8%25.1%28.6%34.3%37.9%
変動なし4.6%2.4%4.1%5.8%8.3%
1〜100万円未満アップ34.3%39.2%33.7%33.4%30.6%
100〜200万円未満アップ19.3%22.7%20.9%16.6%15.1%
200万円以上アップ11.0%10.6%12.7%10.0%8.1%

※JACの転職実績データをもとに作成(2025年1月〜2026年9月)

年収アップした方の平均年収アップ額は115.7万円です。100万円以上アップの割合も30.3%あります。

変動なしの割合は4.6%で、ほとんどの方は転職によって年収が上下どちらかに動いています。

年代が上がるにつれて年収アップした方の割合は低下しますが、年収アップを実現した方に限ると、平均アップ額はいずれの年代も109.8万円〜122.9万円の範囲です。年齢だけで年収アップの可能性を判断するのではなく、現在の年収と市場で評価される経験の組み合わせを確認することが重要です。

年収ダウンの割合も全体で30.8%あります。年収を重視する方は、希望する年収の下限を早めにコンサルタントへ伝えておきましょう。

女性の転職先企業属性は日系大企業が最多

JACで転職した女性の転職先は、日系×大企業の割合が39.9%と最も高くなっています。

全体20代30代40代50代
日系×大企業39.9%49.2%42.9%33.0%28.0%
日系×中堅企業12.7%12.5%11.6%14.4%12.0%
日系×中小企業23.0%18.7%22.2%25.4%28.0%
外資系×大企業9.4%10.6%10.3%8.4%6.8%
外資系×中堅企業4.5%3.4%4.3%5.4%5.4%
外資系×中小企業10.4%5.5%8.5%13.5%19.9%

※JACの転職実績データをもとに作成(2025年1月〜2026年9月)

日系と外資系に分けると、日系が75.7%、外資系が24.3%です。企業規模で分けると、大企業が49.4%、中小企業が33.4%です。

大企業の割合は、20代の59.9%から50代の34.7%まで、年代が上がるほど下がります。一方、外資系×中小企業の割合は、20代の5.5%に対して50代では19.9%です。外資系企業への転職を検討する場合は、日本法人の規模や組織体制、任される職務範囲を確認し、これまでの経験を活かせる役割かを見極めましょう。

女性の転職成功事例

本章では、実際にJACの支援で転職した女性の事例を紹介します。

年齢性別業種ポジション年収詳細ページ
事例150代前半女性大手メーカー→大手メーカー管理部門の課長職→管理部門の部長職1,100万円→1,500万円この事例を詳しく見る
事例240代後半女性メーカー→メーカー経理→海外事業管理1,200万円→1,300万円この事例を詳しく見る
事例340代前半女性日系製薬メーカー→日系製薬メーカーMR管理職→MR(管理職候補)1,100万円→1,000万円この事例を詳しく見る
事例420代中盤女性製薬メーカー→CROMR→MR非公開→非公開この事例を詳しく見る
事例540代前半女性中小材料メーカー→大手化学メーカーセールスマーケティング→事業企画950万円→1,050万円この事例を詳しく見る
事例640代女性外資系家電メーカー→日系化粧品メーカーPR→PR・マーケティング700万円→800万円この事例を詳しく見る
事例730代前半女性専門商社→コンサルティングファーム商品企画→コンサルタント約600万円→約800万円この事例を詳しく見る
事例830代後半女性外資系メーカー企業→外資系メーカー企業クリニカルスペシャリスト(役職なし)→クリニカルスペシャリスト(役職なし)530万円→610万円この事例を詳しく見る
事例940代後半女性官公庁→エレクトロニクス業界官公庁職員→国際団体のプロジェクトマネージャー800万円→1,000万円この事例を詳しく見る
事例1050代前半女性中小BtoBサービス企業→上場エレクトロニクス商社法務マネジャー→法務部門・専任部長900万円→900万円この事例を詳しく見る

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この記事の筆者

株式会社JACリクルートメント

編集部

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