事業承継や事業再編、カーブアウト案件の増加を背景に、日本のPEファンド市場は拡大を続けています。それに伴い、投資担当者やバリューアップ担当を中心に採用ニーズも高まっています。
一方で、PEファンドは採用人数が限られるうえ、即戦力が求められるため、転職難易度は金融・コンサル業界の中でも非常に高い水準にあります。
本記事では、PEファンド転職の難易度や年齢の目安、年収相場、御三家ファンドの特徴、選考プロセス、キャリアパスまでをJACリクルートメント(以下、JAC)が解説します。
PEファンドとは
PEファンド(プライベート・エクイティ・ファンド)とは、機関投資家や一部の個人投資家から資金を集め、主に未上場企業(場合によっては上場企業)に投資するファンドです。
投資後は経営に深く関与し、事業成長や構造改革を通じて企業価値を高め、IPOや売却(EXIT)によって投資収益を得ることを目的としています。
日本では1990年代後半、バブル崩壊後の金融危機を背景に、経営再生や事業再編の担い手としてPEファンドが注目されるようになりました。
日系と外資で見たPEファンドの違い
日系PEファンドは、企業の強みや文化を尊重しながら、経営者と密に対話を重ね、長期的な視点で企業価値向上を図るスタイルが特徴です。また、中小〜中堅規模の案件を中心に、事業承継やカーブアウト案件を多く手がけています。
一方、外資系PEファンドはグローバルネットワークを活用し、大型案件を中心に投資を行う傾向があります。財務リターンを重視しつつ、スピード感のある意思決定と大胆なバリューアップ施策を実行する点が特徴です。
PEファンドの御三家とは
PEファンドの「御三家」とは、日本市場において特に知名度・存在感の高い外資系PEファンド3社を指す俗称です。
一般的には、KKR、ブラックストーン、カーライル・グループが挙げられます。ただし市場関係者によって見解が異なる場合があります。
これらのファンドは、案件規模の大きさや投資実績、グローバルでの影響力という点で突出しています。
なお、「御三家」という呼称は公式な定義ではなく、市場慣習として用いられている表現である点には注意が必要です。
PEファンドへの転職が難しいと言われる理由
PEファンドへの転職は、金融・コンサル業界の中でも「難易度が高い」と言われることが多いのが実情です。
その背景には、採用構造や求められる人材像が、他のプロフェッショナルファームと大きく異なる点があります。
採用人数が少ない
PEファンドは、投資銀行やコンサルティングファームのように毎年一定数を採用するビジネスモデルではありません。
ファンドの規模や投資フェーズにもよりますが、年間の中途採用人数は数名程度にとどまるケースも多く、必然的に競争率が高くなります。
即戦力が前提
PEファンドでは、入社後すぐに投資案件や投資先企業に関与することが求められます。
そのため、LBOモデリング、デューデリジェンス、M&A実務など、実務レベルで再現性のあるスキルを有しているかが重視されます。
ポテンシャルよりも「すぐに任せられるかどうか」が判断軸になる点が、転職難易度を高める要因です。
欠員補充型の採用
PEファンドの採用は、事業拡大よりも欠員補充を目的としたスポット採用が中心です。
特定のポジション・役割を前提に採用が行われるため、募集要件と経験のミスマッチがあると、選考を通過することは難しくなります。
投資銀行(IB)・戦略コンサル・FASとの違い
投資銀行(IB)、戦略コンサル、FASはいずれもPEファンドと親和性の高いバックグラウンドですが、立ち位置は異なります。以下の表に違いをまとめました。
| 区分 | PEファンド | 投資銀行(IB) | 戦略コンサル | FAS |
| 立ち位置 | 投資の意思決定主体 | 取引の助言・仲介 | 経営戦略の助言 | M&A・会計の専門支援 |
| 主な役割 | 投資判断、経営関与、企業価値向上 | M&A実行支援、資金調達 | 戦略立案、課題整理 | DD、バリュエーション |
| 成果責任 | 投資結果に対して直接責任を負う | 主に取引成立までの実行責任 | 提言の質に対する専門的責任 | 分析・評価の正確性 |
| 関与期間 | 中長期(数年単位) | 案件ごとに短期 | プロジェクト単位 | スポット型が中心 |
| PE転職で評価される点 | ― | モデリング力、案件実行力 | 事業理解力、構造化力 | DD経験、会計・評価スキル |
IBやFASは「取引を成立させる」「分析を提供する」立場であるのに対し、PEファンドは最終的な投資判断と経営責任を担う立場です。単なる支援経験ではなく「自分ならどう判断するか」を説明できるかが問われます。
このように、PEファンドはアドバイザーの立場ではなく、投資の意思決定主体として成果責任を担う点が、IB・戦略コンサル・FASとの大きな違いです。そして、PEファンド転職が難しいと言われる理由の一つとなっています。
PEファンドに転職する年代別の評価軸
PEファンド転職では、年齢によって評価されるポイントが大きく異なります。
重要なのは年齢そのものではなく、その年代でどのような価値を提供できるかです。
以下は年代別ステージと評価ポイントの一覧です。
| 年代 | 主な採用ステージ | 評価されやすいポイント | 見られやすい懸念点 |
| 20代後半 | ポテンシャル層 | 基礎的なファイナンス力、吸収力、成長余地 | 実務経験の深さ |
| 30代前半 | 即戦力層 | DD・モデリング経験、案件での役割、再現性 | PE業務との親和性 |
| 30代後半 | 専門性・実行力層 | 特定業界の知見、ハンズオンに近い経験 | ポジションの限定性 |
| 40代以降 | マネジメント・経営支援層 | 経営視点、マネジメント経験、CxO近接経験 | 若手と同列での評価不可 |
PEファンド転職では、年齢が上がるほど評価軸は変化します。特に40代以降では、若手と同じ土俵で競うのではなく、経営支援やマネジメントといった「その年代ならではの価値」が重視されます。
20代後半
20代後半は、PEファンド転職において比較的ポテンシャルが評価されやすい年代です。
ファイナンスの基礎力やM&A関連業務への関与経験があることを前提に、吸収力や成長余地が見られます。
実務経験の深さよりも、「将来的に戦力になり得るか」という観点で評価される傾向があります。
30代前半
30代前半は、PEファンド転職の中心となる年代です。
デューデリジェンスへの関与実績、LBOモデリング経験、案件で担ってきた役割など、即戦力としての再現性が重視されます。
この年代では、「これまで何をしてきたか」だけでなく、「PEファンドでも同じ価値を出せるか」が問われます。
30代後半
30代後半になると、単なる分析力だけでなく、専門性や実行力の幅が評価軸になります。
特定業界における知見や、投資後のハンズオン支援に近い経験がある場合、評価されやすくなります。
一方で、ポジションによっては即戦力性がより厳しく見られるため、応募先のファンド特性との相性が重要になります。
40代以降
40代以降のPEファンド転職では、若手と同じ評価軸で判断されることはほとんどありません。
この年代では、マネジメント経験、経営視点、特定分野での深い専門性が重視されます。
投資先企業での経営支援経験や、CxOに近い立場での実務経験を持つ方は、ファンド側にとって貴重な存在となります。
年齢そのものがハードルになるのではなく、「40代としてどのような付加価値を提供できるか」が判断基準となります。
特に40代以降のPEファンド転職では、求人票だけでは見えにくい「ファンド側の採用意図」や「期待される役割」を正確に理解することが重要です。転職エージェント「JAC」では、企業ごとの採用背景を踏まえ、経営支援やマネジメント経験が活きるポジションをご提案しています。
PEファンドの年収相場
PEファンドの平均年収を日系大手、日系中堅、外資の役職ごとに分類すると、以下の通りになります。
| 役職 | 給与 | 日系大手企業 | 日系中堅企業 | 外資系企業 |
| Director | Annual Base | 2000万円~ | 2000万円~ | |
| Bonus | 〇 | 〇 | ||
| Carried Interest | 〇 | 〇 | ||
| VP | Annual Base | 1500~2000万円 | 1400~2000万円 | |
| Bonus | 〇 | 〇 | ||
| Carried Interest | 〇 | 〇 | ||
| Senior Associate |
Annual Base | 1200~1500万円 | 1100~1400万円 | 1500~2000万円 |
| Bonus | 〇 | 〇 | 90-100% of Base | |
| Carried Interest | 〇 | 〇 | 〇 | |
| Associate | Annual Base | 1000~1200万円 | 900~1100万円 | 1000~1500万円 |
| Bonus | 〇 | 〇 | 90-100% of Base | |
| Carried Interest | (〇) | 〇 | 〇 | |
| Analyst | Annual Base | 700~1000万円 | 900~1100万円 | |
| Bonus | 〇 | 30-50% | ||
| Carried Interest |
※年収相場表はJACがお預かりしている求人・業界動向をもとに作成
キャリードインタレスト(キャリー)
PEファンドではベース給与とボーナスとは別に、ファンドの投資成績に応じたボーナスをキャリードインタレスト(成功報酬)として支給されることがあります。 支給額は貢献度や役職、在籍年数によって企業ごとに規定が異なります。アソシエイトで数十万円、ファンドの運用実績や役職によっては、高額なキャリーを受け取るケースもあります。
PEファンドの転職市場動向
ここでは、PEファンド業界全体の市場動向について解説します。
PEファンドの将来性
GDP比で見た際のPEファンド市場規模は、米国や欧州が2〜3%台であるのに対し、日本は1%未満に留まっています。しかし、国内のPEファンドによる投資案件数・投資金額は2016年以降成長を続けており、近年は500億円を超える大型案件も増加しています。
円安を背景に海外PEファンドによる日本企業への投資意欲も高く、事業承継や事業再編ニーズの拡大とあわせて、今後も市場の成長が期待されています。
また、東証市場再編やコーポレートガバナンス改革などを追い風に、非公開化やカーブアウト案件も増えると見込まれており、PEファンドの役割はさらに大きくなると考えられます。
PEファンドの最新トレンドとキーワード
近年のPEファンドのトレンドキーワードとして、下記の3つが挙げられます。
事業承継
PEファンドによる日本国内のM&A件数は年々増加しており、企業課題を解決するソリューションの一つとして認識されつつあります。PEファンドが大きく関与する社会課題の一つが事業承継問題です。
事業再編
コロナ禍やインフレなどのあおりを受けノンコア事業からの撤退や、事業構造の改革など事業再編を目的にPEファンドの支援を受ける企業も増加しています。同業界の複数の企業をPEファンドが買収し、一つの企業に再編するというケースもあります。PEファンドの投資は比較的中長期の経営へのコミットを伴うことから、5年~10年単位での戦略を構築できる点や、ファンドが保有する経営資源を生かしたガバナンス強化ができるメリットがあります。
市場区分再編(東証再編)
2022年4月の東京証券取引所の市場区分再編を機に、流通株式時価総額や流通株式比率、2年間の売上・利益・時価総額などの基準が市場毎に設けられました。これによって企業への負担が増したことで、非上場化するケースも出てきております。PEファンド主導の元で株式を非公開化し、外部の経営リソースを活用することで再成長を目指す流れは今後も続くでしょう。
PEファンドの求人傾向
近年のPEファンドに多い求人は下記の3つです。それぞれの仕事内容についても解説します。
投資担当
投資候補の案件のソーシングやデューデリジェンス、投資スキームの検討やファイナンスのアレンジ、エグゼキュージョンまでを担当します。また、投資した企業を他社へ売却したり、株式公開したりすることで投資資金を回収するイグジット業務も担当します。
バリューアップ担当
買収・出資した企業の価値向上を図るための施策立案や支援を担当します。企業によっては投資担当と兼務でバリューアップも担当するケースがあります。営業・マーケティング戦略のみならず人事や経営にも関与することで、売上高拡大やコスト削減を通じて企業価値の向上に努めます。
IR担当
投資家対応を担当するポジションです。投資家向け説明会やミーティングのアレンジから運営、運用報告書の作成などを行います。ファンドの立ち上げ時は投資担当部門のトップやパートナー、マネージングディレクタークラスの方が主に投資家対応を担うことが多いですが、会社によっては、メンバークラスでもファンドレイズのミッションを担うことがあります。
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PEファンド転職の選考プロセスの特徴
PEファンドの採用選考ではスキルテストと面接を実施するケースが大半です。
面接回数は比較的多く、5回以上実施する企業もあり、パートナーとマネージングディレクター全員と面接することで、カルチャー面でギャップがないか入念に確認する傾向があります。
面接ではファンドを通じて出資したい企業と理由や、ファンドに応募した動機などが問われます。応募先のファンドの投資先や運用実績、投資傾向などは最低でも調べておきましょう。
加えて、これまでの投資傾向を踏まえたうえで、ご自身ならどのような企業に投資・支援をしたいのかを自分事のように語ることが重要です。
また、スキルチェックではLBOテストやフェルミ推定を用いたケース面接が実施されます。投資銀行出身者はLBOモデルを日常的に作成している一方で、投資銀行で一般的な考え方やフォーマットが応募先のPEファンドと合致せず、不採用となるケースもあります。事前に入念な準備をおすすめします。
PEファンドへの転職は未経験でも可能?
これまでのキャリアと親和性があれば未経験でも転職は可能です。
「未経験」といっても完全未経験ではなく、IB・FAS・戦略コンサルなど親和性の高い経験を持つ場合を指します
PEファンドは各ポジションの専門性が高いため、同業他社からの転職であれば50代以降でも採用されることがあります。一方で、業界未経験から転職する場合は、組織構成やその後のキャリアパスとの兼ね合いから、30代前半までが目安となります。
異業界からの採用の場合にはアナリストからアソシエイトクラスでのスタートが中心になります。各社とも年間1〜2名のペースで中途採用を行っていますが、ファンドのサイズに比例して採用人数が増える傾向があり、M&A業務の経験者は特に歓迎されます。
また、業界未経験の若手層を育てる方針のファンドもあれば、経験者やIBD出身の即戦力人材を採用するファンドなど、採用したい人材像も企業によって多種多様です。 JACでは転職ご希望者の経験や志向に合わせたPEファンドの求人をご提案していますので、お気軽にご相談ください。
PEファンドへの転職で有利な資格
PEファンド業界は経験やスキルを重視する傾向があり、必ずしも資格が必須となることはありませんが、客観的にご自身のスキルをアピールする材料として転職時に有利になります。
MBA(経営学修士)
MBAは経営学の大学院修士課程を修了すると授与される学位であり資格とは異なりますが、PEファンドの業務との親和性が高いことから転職時に有利に働きます。
ファイナンスはソーシングやエグゼキューション、マーケティングはバリューアップなど、学んだことをそのまま活かせる場面が多々あります。MBAに加えて、IBDやFAS、戦略系コンサルティングファームの経験を保有されていると、企業からの評価も高くなります。
公認会計士
会計基準に精通し、会計的な視点で分析できる能力があることをアピールできます。公認会計士は監査法人出身者に多く、大企業を顧客としながら財務デューデリジェンスにも関わるなど、PEファンドでも即戦力として期待できる経験を持つため評価されやすいです。
英語力(TOEIC850点以上)
外資系PEファンドに転職する際は、どのポジションでもビジネスレベルの英語力が欠かせません。クライアントとのディスカッションや経営会議など、さまざまな業務を英語でこなす必要があります。そのため、単に話せるだけでなく、相手から信頼されるコミュニケーション力も求められます。
PEファンドの職務経歴書の書き方はこちら
PEファンドにおけるキャリアパス
PEファンドのキャリアパスとして下記の4つが挙げられます。
同業他社への転職
日系から外資のTier2、外資のTier2からTier1へと転職することで、報酬を着実にアップしつつキャリア形成できる利点があります。
1社目でアナリストかアソシエイトとして入社し実務経験を積んだ後に、投資実績やバリューアップさせた実績をアピールして2社目へ転職。その後も投資・バリューアップ体制やキャリーの配分など、キャリアに対する優先順位に応じて同業界内で転職するシナリオが一般的です。
スタートアップのCxO、大手事業会社の経営企画
投資業務を凝縮して経験できるPEファンドでの経験を生かし、スタートアップの経営側としてバリューアップに携わったり、事業会社の経営企画としてM&A案件に関わったりするキャリアパスがあります。特に近年はPEファンドからスタートアップのCFOとして入社し、大型の資金調達やIPOを実現させる方が増えています。
報酬面でもスタートアップとPEファンドの差は埋まりつつあり、ストックオプションも付与されるため、待遇面でも遜色なく、実績を活かせるキャリアパスと言えます。
スモールビジネスオーナー
PEファンド業界で培った人脈や経験、キャリーで得た資本を活かし、個人で出資したり企業を買収したりしてオーナーになる方も増えています。また、PEファンドでキャリアを積むと、良い意味でサラリーマン志向が薄れ、「社会にインパクトを残すには」「株式で大きな収益を得るには」といった志向が自然に備わります。
自らPEファンドを設立
PEファンドの黎明期から活躍された方が独立するケースが相次いでいます。主に40代後半から50代の方が中心ですが、30代後半~40代で独立するケースもあります。また、当初PEファンドを立ち上げる目的で独立したものの、コンサルティングやM&Aアドバイザリーとして個人で活動されている方もいらっしゃいます。
PEファンド業界の転職成功事例
PEファンド業界では、投資銀行やコンサルティングファームなどで培ったファイナンス・投資経験を生かし、投資担当者やマネージングディレクターとしてキャリアアップを実現するケースが多く見られます。
ここでは、転職エージェント「JAC」を通じてPEファンド業界へ転職した方の実績をもとに、年代・職種別の転職前後の年収変化を以下の表にまとめました。
| 年代・性別 | 職種 | 年収(転職前→転職後) |
| 30代前半・男性 | 投資担当者 | 1,200万円→1,500万円 |
| 40代前半・男性 | 投資担当者 | 1,550万円→1,600万円 |
| 50代前半・男性 | マネージングディレクター | 2,400万円→3,300万円 |
※当社実績(2024年1月~2025年12月、想定年収)より
上記のとおり、PEファンド業界では30代前半の投資担当者クラスでも年収1,500万円前後を狙える可能性があり、40代以降では経験や役割に応じてさらに高い報酬水準となるケースもあります。
特に、マネージングディレクターなど上位ポジションでは、ベース年収に加えて成果やファンドの実績が評価されることで、年収が大きく伸びる傾向が見られます。
ただし、PEファンドへの転職では年収だけでなく、これまでの投資実績や専門性、担える役割の明確さが重視されるため、個々の経験に応じた戦略的な転職活動が不可欠です。
PEファンド業界に精通した転職エージェントを活用することで、自身の市場価値を正しく把握し、適切なポジションへの転職を実現しやすくなるでしょう。
次に、JACを通じてPEファンド転職に成功した方の事例をご紹介します。転職のきっかけ・応募した企業・採用に至った決め手など、実例を元に詳しくお伝えします。
コンサルティングファームから念願のPEファンド業界へ
Iさん(20代後半)は監査法人系のコンサルティングファームでコンサルタントとして勤務していました。学生時代にVCでのインターン経験が忘れられず、いつかはPEファンドで働きたいと思い、転職に向けた情報収集の一環としてJACに登録されました。
Iさん自身まだ十分に経験が足りないと思われていましたが、現職での事業承継案件の経験はPEファンドでも十分に生かせるとコンサルタントは判断し、いくつかの求人をご紹介しました。その結果、日系大手PEファンドで内定を獲得。今後の活躍の可能性を期待され採用となりました。これまでの経歴と企業が求める人物像に加え、未経験から入社できるベストなタイミングということもあり、憧れの業界への転職を果たしました。
転職成功の詳細は下記にてご確認いただけます。
【PEファンドの転職事例】入念な準備とストーリー構築であこがれの業界へ転職成功
PEファンド転職でよくある質問と回答
Q. PEファンドへの転職は難易度が高いですか?
A.結論から言うと、PEファンドへの転職難易度は、金融・コンサル業界の中でも最難関クラスです。
その理由は主に以下の3点にあります。
1つ目は、採用人数が非常に限られていることです。PEファンドは欠員補充型の採用が中心で、1社あたり年間数名規模の採用にとどまるケースも珍しくありません。
2つ目は、即戦力性が強く求められることです。LBOモデリング、デューデリジェンス(DD)、投資判断に直結する分析経験など、入社後すぐに再現性のあるスキルが求められます。
3つ目は、競争相手のレベルが高いことです。投資銀行、戦略コンサル、FASなどのトップティア出身者が多く、選考水準も必然的に高くなります。
一方で、これまでの経験がPEファンド業務と親和性が高い場合には、年齢や業界未経験であっても転職に成功するケースもあります。
Q. PEファンドに転職する年齢層は?
A.PEファンドに転職する方の中心年齢層は20代後半〜30代前半ですが、実際には年齢ごとに評価されるポイントは大きく異なります。
特に30代後半以降は、若手と同じ評価軸では判断されない点を理解しておくことが重要です。
- 20代後半
ポテンシャルや吸収力が評価されやすい年代です。基礎的なファイナンス知識やM&A関連業務への関与経験を前提に、成長余地や将来性が重視されます。 - 30代前半(30〜34歳)
即戦力層として、デューデリジェンス(DD)やLBOモデリング、案件への具体的な関与実績など、実務経験の再現性が問われます。PEファンド転職の中心となる年代です。 - 30代後半(35〜39歳)
単なる分析力だけでなく、特定業界における専門性や、投資後のハンズオン支援に近い経験が評価されやすくなります。ファンドごとの採用意図との相性が重要になります。 - 40代以上
40代以上では、若手と同じ土俵で評価されることはほとんどありません。
マネジメント経験や経営視点、投資先企業での経営支援経験、CxOに近い立場での実務経験など、「その年代ならではの付加価値」が重視されます。
年齢そのものよりも、「その年齢でどのような役割・価値を提供できるか」が、PEファンド転職における重要な判断基準となります。
Q. PEファンドの御三家は?
A.PEファンドの「御三家」とは、日本市場において特に存在感の大きい外資系PEファンド3社を指す俗称です。
一般的に、以下の企業が挙げられます。
- KKR(コールバーグ・クラビス・ロバーツ)
- ブラックストーン
- カーライル・グループ
これらのファンドは、案件規模の大きさ、投資実績、グローバルでの影響力という点で突出しています。
なお、「PEファンドの御三家」という表現は、公式な定義や業界団体による認定があるものではなく、日本市場において案件規模や知名度の高い外資系ファンドを便宜的に指す際に使われる俗称です。
Q.大手PEファンドの年収はいくらですか?
A.大手PEファンドの年収は、役職やファンド規模によって大きく異なりますが、アソシエイトクラスで900〜1,500万円が一つの目安となります。
一般的なレンジは以下のとおりです。
- アナリスト:700万円〜1,100万円程度
- アソシエイト:900万円〜1,500万円程度
- VP(ヴァイスプレジデント):1,500万円〜2,000万円超
- ディレクター以上:2,000万円以上
PEファンドでは、基本年俸に加えてボーナスやキャリードインタレスト(成功報酬)が支給されるため、個人の成果やファンドの成績によって年収は大きく変動します。
Q. ワークライフバランスについて気になっています。
A. PEファンドは「企業を買収する」という重大な決断を伴う仕事ですので、投資判断の最終局面や、投資後も進捗によって、拘束時間は大きく変動します。そのため、残業時間が気になる方には向いていない業界かもしれません。 投資家という強い立場に甘んじること無く、大義を重視して動ける方を業界は求めています。
Q. キャリーの報酬設計について教えてください。
A. キャリーについては企業ごとに計算方式が異なります。役職によっても変わりますので、求人とあわせてご案内しています。
PEファンド転職でJACを利用するメリット
PEファンドへの転職は、採用人数が限られており、ファンドごとに求める人物像や採用背景も大きく異なります。公開情報だけを頼りに転職活動を進めるのは容易ではありません。
そのため、PEファンド転職に強い転職エージェントの活用がおすすめです。「JAC」なら以下のように多くのメリットが得られます。
- PEファンド専任のコンサルタントが在籍
PEファンド領域を専門とするコンサルタントが、各ファンドの責任者から直接採用のご依頼を受けています。 - 求人票だけでは分からない情報を提供
各社の特徴や投資ポートフォリオに加え、求める人物像、チーム構成、カルチャーなど、実態に即した情報を把握しています。 - PEファンド本体だけでなく投資先企業の情報にも精通
投資先企業の採用支援も行っているため、経営支援やマネジメント経験が活きるポジションのご提案が可能です。 - 40代以降のキャリアにも対応した提案
若手と同じ評価軸ではなく、経営視点やマネジメント経験が活きる役割を前提に、ファンドごとの採用意図を踏まえたマッチングを行っています。 - 経歴だけで判断しないキャリア支援
これまでの経験だけでなく、今後実現したいキャリアや思いに寄り添った支援を大切にしています。
PEファンド転職では、情報の質と選択肢の広さが重要です。JACでは、こうした業界特性を踏まえた支援を行っています。
PEファンド転職はJACリクルートメントへご相談ください
PEファンドへの転職は、年齢やこれまでの経験によって評価軸が大きく異なります。「今の経験がどのように評価されるのか」「どのような役割であれば可能性があるのか」を正しく把握することが重要です。
JACでは、PEファンド専任の転職コンサルタントが、各ファンドの採用背景や求める役割を踏まえたうえで、現実的な選択肢をご提案しています。
「すぐに転職するかは決めていない」「まずは可能性を整理したい」という段階でのご相談も歓迎しています。
PEファンド業界への転職を検討している方は、ぜひ一度JACにご相談ください。
業界における市場価値はもちろん、レジュメの効果的な書き方、面接対策、
企業傾向の情報収集など、JACのコンサルタントにご相談ください。

