ソフトウェア業界の転職事情|年収相場や求められるスキル・経験を解説

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公開日:2025/05/28 / 最終更新日: 2025/06/16

近年、クラウド環境の利用拡大やIoTなどの技術発展にともない、ソフトウェア業界では新たなニーズに対応するため、積極的に採用を進めています。しかし、多種多様な求人があるからこそ、ソフトウェア業界に転職する際にどのようなスキルが求められるのか、年収はどの程度得られるのかといった疑問をもつ方もいらっしゃるでしょう。 そこで今回は、ソフトウェア業界の転職事情について詳しくご説明します。

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ソフトウェア業界の転職動向


2024年にJACにご依頼をいただいたソフトウェア業界の求人数を見ると、前年の1.48倍にも伸長しています。事業拡大に向けた増員による募集が多くなっており、社会全体のDX化の推進にともない、業績が好調な企業が多いことが分かります。新規事業の立ち上げやグローバル展開、体制強化のための人員募集も多く、ソフトウェア業界の転職市場は非常に活況となっています。

特に、人手不足やグローバル化の進展などからDX化が喫緊の課題となっている物流システムを支えるクラウドサービス事業に関連する求人が増加中です。そのほか、経理やスタッフ管理などのバックオフィス業務のクラウド化に関連する業務、保険業界、食品業界、ヘルスケア産業など、業界特化型のソフトウェアを開発する企業からの求人も増加中です。

また、職種を見ると法人営業やプロジェクトマネージャー、事業企画などの求人が多い傾向にあります。そのほかインサイドセールスやマーケティング、ソフトウェア開発・運用の求人、情報セキュリティに関わる求人も増加しています。

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ソフトウェア業界で求められるスキル・経験・マインド


ソフトウェア業界で求められるスキルや経験などは、企業や職種によって変わってきますが、一般的には次のようなスキルが求められる傾向にあります。

ITに関する知識

ソフトウェア業界への転職を考えているのであれば、ITに関する基本的な知識は欠かせません。営業担当の場合でも、多くは、クライアントの課題を解消するソフトウェアの提案営業を行います。ニーズを満たす提案をするにあたっては、自社のソフトウェアについてはもちろん、ITに関する基本的な知識は必須となります。

また、開発やプロジェクトマネージャーの業務はもちろん、事業企画など、ほかの職種においても、ソフトウェア業界で働く以上、ITに関する知識は必要不可欠です。

コミュニケーション能力

営業担当者は、クライアントの話にじっくり耳を傾け、クライアントの課題を把握したうえで、課題解決につながる提案をしなければなりません。クライアントのニーズを満たすためには、最大の課題は何なのか、予算はどの程度で考えているのかなど、クライアントの本音を引き出す必要があります。

また、ソフトウェアの開発時にはメンバー間での密なコミュニケーションが欠かせません。組織内の意思疎通がスムーズに行われなければ、効率よく開発を進めることはできないのです。
コミュニケーション能力もソフトウェア業界で求められることの多いスキルだといえます。

プログラミング言語に関する知識

開発に関わるエンジニアだけでなく、営業職にもある程度のプログラミング言語の知識は必要です。クライアントと交渉するうえでも、クライアント側から求められる仕様を提案するために、プログラミング言語の特徴やその言語で実現できることなどについて知っておく必要があります。

論理的思考力

ソフトウェアの仕様を決める際には、クライアントの課題解決のために、どのような機能をもつソフトウェアを開発すべきか、ロジカルに考える必要があります。直観的な提案が斬新なアイデアにつながるケースもありますが、筋道を立てて論理的に考え、結論を導くことでクライアントの納得も得やすい、実現可能なアイデアを提案しやすくなると考えられます。

ソフトウェア業界の平均年収は901.4万円


JACが転職をサポートした事例では、ソフトウェア業界に転職された方の平均年収は899.1万円(38.4歳)となっています。また、ボリュームゾーンは900万円です。その他の業界と比べても、平均年収は高くなっており、2,000万円以上の条件で転職された方も多数いらっしゃいます。また、30代前半で2,200万円の年収提示を受けた方もおり、年齢に関係なくスキルや能力が重視される業界だといえます。

ソフトウェア業界の年代別の平均年収は次のとおりです。

役職平均年収
メンバークラス844.3万円
管理職1129.6万円
平均年収
日系企業1053.2万円
外資系企業1475.4万円

ソフトウェア業界の最新求人情報


JACでは多数のソフトウェア業界求人を取り扱っており、その中から一部の求人をご紹介します。

株式会社プリバテック:組み込み系のソフトウェア開発

株式会社TMEIC:ソフトウェア設計・アプリケーション開発

FAに関わるSl企業:ソフトウェア開発 VisionSystem

東証プライム上場 ソフトウェアメーカー:産業分野向け組込みソフトウェア アカウント営業

ソフトウェア企業:組込みソフトウェア開発プロジェクトマネージャー

富士フイルムソフトウエア株式会社:医薬系製品ソフトウェアのバージョンアップ開発・保守推進者

東証プライム上場 ソフトウェアメーカー:ROS/ROS 2 /Autowareソフトウェア開発エンジニア・リーダー

非公開企業:ソフトウェア開発エンジニア

外資Sier:プロジェクトマネージャー

※求人の募集が終了している場合もございます。ご了承ください。(2025年5月最新)

ご紹介した求人以外にもJACでは多数のソフトウェア関連企業の求人を取り扱っています。しかしながら、JACが扱う求人の7割程度は、業務内容や企業名を公開することができない非公開求人です。

ソフトウェア関連業界への転職を成功させるためには、より自分の希望に合った求人を見極める必要があります。選択肢が多い方が、自分の理想に近い求人に出会える確率も高まるでしょう。

非公開求人は、JACにご登録いただいた方のみにご紹介が可能です。ソフトウェア業界への転職をお考えの際には、ぜひ、ソフトウェア業界の転職サポート実績を豊富にもつJACにご相談ください。

>>非公開求人について詳しく知りたい方はこちら

ソフトウェア業界への転職で有利となる資格


ソフトウェア業界へ転職するにあたって資格が必須となることはありません。しかしながら、エンジニア、プロジェクトマネージャーの業務を希望する場合には、次のような資格があると転職時に有利に働く可能性があります。

システムアーキテクト試験

情報システムの構造設計や開発に必要となる要件定義や設計、情報セキュリティを実現するシステム方式の設計など、ITスペシャリストとして、システム開発の上流工程を主導できる知識やノウハウを保有していることを証明する国家資格です。
上級エンジニアを目指す人に適した資格でしょう。

>>独立行政法人情報処理推進機構:システムアーキテクト試験

プロジェクトマネージャ試験

システム開発のプロジェクトチームにおいて、組織戦略の実現を叶えるマネジメント業務に必要な知識やノウハウを保有していることの証明となる国家資格です。プロジェクトの成功に向け、戦略やシステム全般に関する知識やプロジェクト計画の立案に関する知識、自律的な組織の成長を促進するマネジメントの知識など、プロジェクトマネージャーに求められる幅広い知識が出題されます。

>>独立行政法人情報処理推進機構:プロジェクトマネージャ試験

ネットワークスペシャリスト試験

ネットワークシステムの企画・要件定義・設計・構築・運用・保守に関する中心的な役割を果たす、ITスペシャリストを認定する国家資格です。ネットワークエンジニアやインフラエンジニアを目指す場合、資格の所有により、ネットワークについて、高い知識を保有していることの証明となります。

>> 独立行政法人情報処理推進機構:ネットワークスペシャリスト試験

HTML5プロフェッショナル認定試験

オープンテクノロジー技術者認定機関であるLPI-Japanが主催する試験です。HTML5、CSS3、JavaScriptなどに関する技術力と知識を評価する認定制度です。レベル1とレベル2があり、Webアプリケーションの開発や設計を希望する場合には、レベル2の試験を選択するとよいでしょう。Webシステム開発やスマートフォンアプリ開発、フロントエンドプログラマー、サーバーサイドエンジニアを目指す人などに適した資格です。

>> HTML5プロフェッショナル認定試験:Level.2

ソフトウェア業界におけるキャリアパス


ソフトウェア業界で実績を積んだ場合、さまざまな選択肢がありますが、マネジメント職やスペシャリスト職を目指すケースが一般的です。

マネジメント職を目指す

営業部門でのリーダーや開発部門のプロジェクトマネージャーなどを経験した場合、さらなる責任をもつマネジメントポジションを目指すという選択肢があります。組織の目標達成を実現するための施策や計画を立案し、スタッフの育成を図りながら、期日までに目標を達成できるように全体のマネジメントをします。

マネジメント職には、広い視野で物事を俯瞰的に捉える視点が求められます。メンバーのパフォーマンスを最大に発揮させるためには、スケジュールの進捗も確認したうえで、メンバーのメンタルヘルスにも配慮しなければなりません。責任の重いポジションですが、その分、得られるやりがいも大きく、また、将来的に経営に関わるポジションにも関与できる可能性があります。

スペシャリスト職を目指す

特定の業務のスペシャリストを目指すキャリアパスもあります。1つの分野を深く追求したり、より高度な技術の開発にやりがいを感じる方は、スペシャリスト職を目指すとよいでしょう。スタッフ育成の面では、業務上で培ったスキルやノウハウを伝授することでより競争力のある組織の形成に貢献ができます。

好奇心旺盛で、粘り強く問題解決に取り組める方には、スペシャリストを目指すことをおすすめします。

ソフトウェア業界の転職を成功させる3つのポイント


ソフトウェア業界への転職を検討する際には、次のような経験をアピールすると採用担当者に好印象を残せるでしょう。具体的な内容を交えながら、積極的にこれまでの経歴をアピールするようにしましょう。

クラウドに関する知識や経験

かつては、自社内のサーバーやソフトウェアを管理するオンプレミス型が主流でしたが、近年、初期コストや管理・運用の負担を軽減できるクラウド環境を活用する企業が増えています。そのため、ソフトウェア業界においてもクラウドサービスに関する知識やクラウドサービスのフロントエンド・バックエンドに関連した実務経験をもつ方を求める傾向にあります。

クラウドサービスに携わった経験がある場合には、関わった業務や開発経験など、使用した経験のあるクラウドコンピューティングサービスなども含め、具体的に説明するようにしましょう。

Webアプリケーションの開発経験

JACが取り扱うソフトウェア関連求人を見ると、Webアプリケーションの開発経験を求めるものが多数あります。Webアプリケーションの開発エンジニアとしての求人はもちろん、プロジェクトのマネジメント業務においてもWebアプリケーションの開発経験が求められています。

Webアプリケーションの開発に関わる業務に応募する場合には、使用可能な言語や知識の範囲、実績、マネジメントの経験などを具体的に伝えることが大切です。そのうえで、採用後に自分のスキルをどのように生かせるのかを考え、応募企業に合わせて実績をアピールするようにしましょう。

ソフトウェア業界での提案営業の経験

前述のように、ソフトウェア業界では法人営業の求人が増加傾向にあります。ソフトウェア業界における営業方式は、ほとんどの場合クライアントの課題をヒアリングし、課題解決につながるプランを提案し、受注につなげる提案営業です。ソフトウェア業界における提案営業の経験は、より即戦力としてのアピールにつながるでしょう。取り扱った商材や主なクライアントの業種、営業実績などを含めて自身の経験や成果をアピールしましょう。

また、技術的バックグラウンドを生かし、エンジニアから営業を目指す方法もあります。その場合は、どのようなソフトウェア開発に携わった経験があるのか、また、開発過程における顧客との折衝経験などについて具体的にアピールする事が重要です。

ソフトウェア業界の転職事例


JACではソフトウェア業界への転職をサポートした事例の中から、20代女性の例をご紹介します。

Gさん(女性/20代後半)

業種職種年収
転職前大手ソフトウェア会社営業500万円
転職後外資系ソフトウェア会社営業1,000万円

Gさんは、大手ソフトウェア会社で提案営業に従事し、クライアントの課題解決に向けたソフトウェア製品の提案のほか、既存顧客に対する提案営業、代理店向け提案営業などに関わってこられた方です。高いTOEICスコアも保有しており、よりグローバルな環境でスキルアップをしたいとの思いから、転職活動を決意。Gさんは、顧客の意図を的確に把握する能力に優れ、課題解決に適した製品を案内することで高い成績を収めてきた実績をおもちでした。

JACがご紹介したのは、外資系のソフトウェアのダイレクトセールス業務です。ITに関する知識はもちろん、Gさんの提案営業としての経験を存分に生かせる求人でした。また、インサイドセールスやマーケティング部門との連携も必要となるなど、やりがいも大きな仕事です。応募企業からは、Gさんの経歴はもちろん、積極的に新しいことにチャレンジしようとする意欲や営業担当者に欠かせない高いコミュニケーション能力が評価され、前職の2倍となる1,000万円の年収が提示されました。Gさんもやりがいのある業務に強い関心をもち、無事に入社が決定しました。

ソフトウェア業界の転職なら、JAC Recruitmentへ


ソフトウェア業界では、多くの求人募集がなされています。社会全体のDX化が進められる今、ソフトウェア業界が担う役割はますます大きなものとなっています。

求人が多いからこそ、目指すキャリアを実現するためには、自身の強みと企業の特徴をしっかりと見極め、より自分に合った企業を選ぶことが大切です。

JACはこれまでにソフトウェア業界を志望する多くの転職希望者をサポートしてきた実績があります。失敗しない転職活動をご希望の場合には、ぜひJACにご相談ください。実績豊富なコンサルタントがお話をじっくり伺ったうえで最適な求人をご紹介します。

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    JAC Recruitmentはロンドン発祥の転職エージェントでイギリスとドイツ、アメリカ、アジアなど11カ国、33拠点に広がる独自のグローバルネットワークを背景として、IT系企業への転職支援でも豊富な実績を重ねてきまし… 続きを読む IT業界の転職ならJAC Recruitment

この記事の筆者

株式会社JAC Recruitment

 編集部 


当サイトを運営する、JACの編集部です。 日々、採用企業とコミュニケーションを取っているJACのコンサルタントや、最新の転職市場を分析しているJACのアナリストなどにインタビューし、皆様がキャリアを描く際に、また転職の際に役立つ情報をお届けしています。




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