インサイドセールスの転職事情|平均年収や求められるスキル経験などを解説

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公開日:2025/05/02 / 最終更新日: 2025/06/19

多くの企業が推進するDXにより急速に広まりつつある営業のスタイル、インサイドセールス。
対面営業に比べコストがかからず、かつ、マーケティングリードを分析し、より効率的な営業活動を行えるため、多くの企業においてニーズが高まっています。

年々、増加傾向にあるインサイドセールスの求人ですが、数が多いために、応募先の見極めに不安を感じる方も。
また、未経験からインサイドセールスへの転職を希望する場合は、どういったスキルが必要になるのか気になる人もいるでしょう。

そこで今回は、インサイドセールスの仕事内容や年収、効果的な転職方法などについてご説明します。

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インサイドセールスの転職動向


増加傾向にある求人の中でも特記すべきは、クラウド上のソフトウェアやアプリケーションを提供するSaaS業界。2025年の日本におけるSaaS市場規模は、約1.2兆円と予測されており、これは前年と比べて約9%の成長率です。

この業界では、顧客との関係を構築し製品の価値を効果的に伝えるために、特にインサイドセールスが重要な役割を果たすと考えられています。
そのほか、ウェルネス業界や製造業、住宅メーカーなど、幅広い業種でもインサイドセールスのニーズは高まっており、主に新規事業の立ち上げや事業拡大のための新規顧客の獲得や既存顧客との関係強化に重点が置かれている傾向が。以下では各業種におけるインサイドセールスの、より具体的なニーズについてまとめます。

SaaS業界で求められるインサイドセールス

SaaS業界では、クラウド上のソフトウェアやアプリケーションを提供する企業がインサイドセールスを活用しています。具体的な業務内容としては、以下のような活動が含まれます。

新規顧客の獲得: デジタル顧客体験分析、ABテスト、パーソナライゼーション、レコメンデーションなどのSaaS型ITソリューションの提案を行います。

既存顧客との関係強化: 新規および既存顧客に対して、マーケティング、インサイドセールス、カスタマーサクセス、海外パートナー、ビジネスパートナーと協業しながら業務を進めます。これにより、顧客の課題解決やビジネスゴール達成を支援します。

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ウェルネス業界で求められるインサイドセールス

健康食品やフィットネス機器の販売を行う企業がインサイドセールスを多く活用しています。例えば、ある企業では、オンラインセミナーやウェビナーを通じて新規顧客を獲得し、既存顧客には定期的なフォローアップを行っており、具体的な業務内容としては、以下のような活動が含まれます。

新規顧客の獲得: オンラインセミナーやウェビナーを開催し、参加者からリードを獲得。これにより、興味を持った潜在顧客を効率的に取り込むことができます。

既存顧客との関係強化: 定期的なフォローアップを通じて、既存顧客との関係を強化。例えば、パーソナルトレーナーが顧客にカスタマイズされたフィットネスプランを提供し、継続的なサポートを行います。

製造業で求められるインサイドセールス

製造業では、工業製品や部品の販売を行う企業がインサイドセールスを通じて新規顧客を開拓し、既存顧客との取引を拡大しています。具体的な業務内容としては、以下のような活動が含まれます。

新規顧客の獲得: インサイドセールスを通じて新規顧客をターゲットにし、電話やメールでアプローチを行います。これにより、効率的に新規顧客を獲得します。

既存顧客との関係強化: 定期的なフォローアップを通じて、既存顧客との関係を深めます。例えば、製品のアップデート情報を提供し、追加の提案を行います。

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住宅メーカーで求められるインサイドセールス

住宅メーカーでは、新築住宅の販売やリフォームサービスを提供する企業がインサイドセールスを利用して顧客とのコミュニケーションを強化し、売上を増加させています。具体的な業務内容としては、以下のような活動が含まれます。

新規顧客の獲得: インサイドセールスを通じて新規顧客をターゲットにし、電話やメールでアプローチを行います。これにより、効率的に新規顧客を獲得します。

既存顧客との関係強化: 定期的なニュースレターやメールマーケティングを通じて、見込み顧客との関係を強化し、購入意欲を高めます。

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インサイドセールスに求められるスキルや経験


インサイドセールスに求められることが多いスキルや経験についてご紹介します。

営業経験

インサイドセールスでは見込み客を見出し、育て、成約にまでつなげる役割が求められます。そのため、顧客のニーズを見極め、ニーズに応じて自社の製品・サービスの魅力を伝える営業力が必要になります。見込み客の関心が高まったタイミングを見逃さず、適切なアプローチをするためには、顧客との距離の取り方や詰め方を知る営業の経験が役立つでしょう。

マーケティングの経験

インサイドセールスはマーケティング部門と連携して活動を行うことが多く、マーケティングの経験がある人やマーケティングについての知識を保有していると転職時に有利に働く可能性があります。

コミュニケーション能力

インサイドセールスは、顧客と対面することなく、製品・サービスの魅力を伝えます。そのため、声のトーンや言葉の選び方なども敏感に捉え、相手の心理を読み取る力が必要です。見込み客との良好な関係性を維持するためには、相手に不快感を与えることなく、自社製品やサービスの活用メリットを適切に伝えるコミュニケーション能力が欠かせません。

インサイドセールスの平均年収は680 万円前後


JACの実績では、インサイドセールスの平均年収は680万円前後となっています。しかしながら、30代で1,200万円を超える年収で転職が決定した事例もあり、スキルによっては年齢に関係なく、高額な年収を得られる可能性があります。


インサイドセールスの年収は、所属する企業の規模や経験、実績によって大きく変わりますが、一般的にはインサイドセールスの平均年収は550万円程度だといわれています。また、営業成績に応じたインセンティブ制度を導入している企業も多いため、良い成績を収めるほど年収も高くなり、昇格もしやすくなるでしょう。インサイドセールスの役職ごとの年収の目安は次のようになります。

役職平均年収
一般社員300万円~600万円
マネージャー600万円~700万円
部長以上700万円~1,000万円

インサイドセールス最新求人情報


JACでは、数多くのインサイドセールス求人を取り扱っています。ここではその中から一部のインサイドセールス求人をご紹介します。

※求人の募集が終了している場合もございます。ご了承ください。(2025年4月最新)

JACでは多数のインサイドセールス求人を取り扱っています。しかしながら、求人の7割程度は、ご登録者のみにご紹介が可能な非公開求人です。

JACには経験豊富なコンサルタントが多数在籍しており、丁寧なカウンセリングを実施し、転職希望者の希望や適性に合った求人をご紹介しています。インサイドセールスへの転職をお考えの場合やより詳細な求人情報をご希望の場合には、お気軽にJACにご相談ください。

インサイドセールスへの転職に生かせる資格


インサイドセールスの転職に役立つ資格をいくつかご紹介します。

営業士

日本営業士会が実施する資格試験です。営業士とは、マーケティング武装、情報武装したマーケティング・セールスのスペシャリストであると定義されており、営業のスキルを認定する資格試験となっています。

営業士資格は、マスター、上級、初級の3つに区分されており、マスターは幹部クラス、上級は中堅クラス、初級は一般の定業担当者を対象としています。認定試験合格後、登録手続きを行うことで資格が認定されます。

営業士

セールススキル検定

特定非営利活動法人セールスキャリア開発機構が実施する、営業力を測定する試験です。営業に必要な行動力、顧客と仲良くなる力、理論的なプレゼンテーション力などをセールス・コンピテンシーとして抽出し、営業力を測定します。 セールススキル検定は1級から3級まであり、3級はCBT試験のみですが、2級には実技試験もしくは動画の提出も加えられ、1級はプレゼンテーションを録画した動画もしくは小論文の提出も必要になります。また、3級は誰でも受験が可能ですが、2級と1級にはのせ実務経験が必要です。

セールススキル検定


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インサイドセールスの転職を成功させるポイント


デジタルセールスのスキルを磨く

インサイドセールスでは、デジタルツールを活用した非対面営業の効率化と質の向上が求められます。例えば、顧客プロファイルの取得や仮説・シナリオの立案、データ分析力が重要です。これにより、顧客のニーズを的確に把握し、最適な提案を行うことができます。具体的には、電話やメールを使用して新規顧客を開拓し、データやデジタルツールを活用して活動を効率化することが求められます。このような実績を数字とともに伝えることで、企業に対して即戦力性をアピールできるでしょう。

顧客コミュニケーション能力を強化する

インサイドセールスでは、電話やメールを通じて顧客とリレーションを構築し、商談機会を創出する能力が必要です。過不足ないコミュニケーションが評価されます。例えば、定期的なフォローアップや問題解決のための迅速な対応を通じて、顧客との信頼関係を築くことが重要です。

顧客との良好な関係を築くためにどのような行動をしてきたのかを具体的にアピールしましょう。

マネジメント経験をアピールする

営業部門や製品部門との連携を通じて成果を最大化するためのマネジメント経験が求められます。チーム全体のスキルアップや成果創出にどのように貢献してきたのかを具体的なエピソードとともに伝えるとよいでしょう。

インサイドセールスのキャリアパス


インサイドセールスのキャリアパスとしては次のような方向性が考えられます。

リーダーやマネージャーを目指す

インサイドセールスは、数人ごとのチームで活動するケースが多く、インサイドセールスとして着実に成果を積み上げていくと、まず、チームのリーダーを任され、さらには部門のリーダーやマネージャーなどに昇格できる可能性があります。

人材の育成関心がある方やより効率の良い業務フローの策定に関心のある方などは、マネジメントのポジションが向いているでしょう。

フィールドセールスへキャリアチェンジをする

分業体制がとられている企業の場合、インサイドセールスが育てた見込み客をフィールドセールスに受け渡します。そのため、インサイドセールスでは実際に契約締結までは関われないケースがほとんどです。顧客と具体的に商談を進めたいという希望がある場合やより顧客のニーズや課題に沿った提案をしたい場合などは、フィールドセールスにキャリアチェンジをする方法もあります。

企業によってはフィールドセールスの方がインセンティブや年収が高い場合もあり、キャリアチェンジによって年収アップを狙える可能性もあるでしょう。

人と接することが好きな人や営業スキルをさらに磨きたい人などにはフィールドセールスへのキャリアチェンジもおすすめです。

インサイドセールスの転職事例


JACがサポートし、インサイドセールスへの転職を成功させた方の事例をご紹介します

Wさん(女性/30代後半)

業種職種年収
転職前総合IT企業インサイドセールス1,000万円
転職後電子機器製造会社インサイドセールス1,100万円

Wさんは、IT業界において法人営業やインサイドセールスに従事し、ソリューション提案営業の経験をお持ちの方です。また、リーダーとしてメンバーのマネジメントを担当されたこともありましたが、家庭の事情により在宅勤務や時短勤務が可能な環境を希望され、当社にご相談をいただきました。

JACでは、新規顧客の開拓やナーチャリングのために必要なデータの分析やシナリオ作成などを含むインサイドセールスのリーダー職をご紹介しました。これまでの経験を生かせる分野であり、時短勤務や在宅勤務など、ライフイベントに合わせた柔軟な働き方を容認する企業であることから、Wさんも強く関心を抱かれました。面接の結果、Wさんのソリューション提案営業としての経験や能力が高く評価され、無事に採用が決定しています。

インサイドセールスへの転職なら、JAC Recruitmentへ


インサイドセールスには、見込み客を育成する役割が期待されており、インサイドセールスの努力は商談の成功に大きく貢献します。セールス部門は会社の売り上げに直結する部門であり、自分の働きが会社を支えていることを実感できるやりがいの大きな仕事でしょう。

JACは、これまでにも多くのインサイドセールスへの転職希望者を支援してきました。インサイドセールスの人材を募集する企業は多岐にわたりますが、当社では転職希望者の希望や適性を見極め、より能力を発揮しやすく、希望のキャリアを実現できる求人をご紹介しています。

インサイドセールスへの転職をご検討の際には、ぜひJACにご相談ください。

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この記事の筆者

株式会社JAC Recruitment

 編集部 


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