ゲームエンジニアの転職事情|難易度・年収・年齢の現実と成功のポイント

ゲーム業界は市場拡大が続いており、ゲーム開発を支えるエンジニアの需要も高まっています。一方で、ゲームエンジニアへの転職は「未経験でも可能なのか」「年齢によって不利になるのか」「年収はどの程度を目指せるのか」など、気になる点も多い職種です。

ゲームエンジニアと一口にいっても、クライアントエンジニア、サーバーサイドエンジニア、QAエンジニア、テクニカルディレクターなど職種はさまざまで、求められるスキルやキャリアパスも異なります。

本記事では、ゲームエンジニアの転職市場動向や転職難易度、年収相場、年齢別の転職事情、求められるスキル、キャリアパスまでを体系的に解説します。JACリクルートメント(以下、JAC)のコンサルタントが、転職成功のポイントや実際の転職事例とあわせてご紹介します。

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ゲームエンジニアの転職市場動向

ゲーム業界では、スマートフォン向けゲームが急成長しており、新規参入する企業も増えています。近年は多言語展開する企業も増え、国内だけでなく海外でもヒットするゲームを生み出せるかが重要になっています。さらに、日本に開発拠点を置く外資系企業も増加しており、予算100億円規模、プロジェクトメンバー数百人規模のタイトルがスマートフォンで配信されることも珍しくありません。

他業界からの転職・未経験からの転職は可能か

基本的には、各社とも人材不足を背景に、即戦力での採用を原則としています。そのため、文系職からの転職はほとんどないといえます。しかし、SaaS系のソフトウェア開発やウェブサービス開発など、近い分野のエンジニアであれば転職できる可能性があり、特にクラウドサービスの運用経験で実績をお持ちの方は、ゲーム業界でも歓迎されています。

ゲームエンジニア転職の難易度は高い?

ゲームエンジニアへの転職は、ITエンジニア全体の中でも難易度が高い部類に入るといえます。理由として、単にプログラミングができるだけでは評価されにくく、ゲーム開発特有の経験やスキルを求められるケースが多いことが挙げられます。

特に中途採用では「即戦力」を重視する企業が多く、UnityやUnreal Engineなどのゲームエンジンを使った実務経験、またはそれに近いアウトプットが求められる傾向があります。そのため、異業種・異職種からの転職では、書類選考の段階でハードルを感じる方も少なくありません。

一方で、ゲームエンジニアと一口にいっても、クライアントエンジニア、サーバーエンジニア、QA(品質管理)など職種はさまざまで、選ぶポジションによって転職の難易度は大きく異なります。たとえば、Web系や業務系システムの開発経験を持つ方であれば、サーバーサイド領域で評価されやすいケースもあります。

また、「ゲームエンジニアの転職は難しい」と言われる背景には、応募者数に対して募集枠が限られていることや、企業ごとに求めるスキルセットが大きく異なる点もあります。難易度を正しく理解せずに転職活動を進めてしまうと、思うように結果が出ず、活動が長期化する可能性もあります。 そのため、転職を検討する際は、業界全体の難易度感を把握したうえで、自身の経験・年齢・スキルに合ったポジションを見極めることが重要です。次の章では、ゲームエンジニアの年収・月収相場について具体的に解説します。

ゲームエンジニアの中途採用で見られる3つのポイント

ゲーム業界でのエンジニアの中途採用で、採用担当者が特に確認するのは以下の3点です。

  • 携わったゲームの開発規模(予算、組織)
  • 携わったゲームの品質
  • プロジェクトにおける裁量をどこまで持っていたのか

開発規模が5人というプロジェクトであれば、少人数でマルチロールに動くことが必要なため、ゼネラリストとしての活躍が求められます。新規参入するベンチャーなども、これにあたります。

一方で100人以上のプロジェクトとなると、それぞれの担当が細分化され、スペシャリストとしての活躍が求められます。募集している求人が特定分野に長けたスペシャリストであれば、大規模な案件で活躍されてきた方が有利になります。

企業が求めるゲームエンジニア像とは

ゲーム業界での開発経験や実績があるかどうかにかかわらず、経験者・未経験者ともに、企業が求めるエンジニア像に合致していることをアピールする必要があります。具体的には以下のようなポイントを抑えると良いでしょう。

求められる開発環境・開発言語の経験

近年の開発環境は家庭用であればUnreal Engineやメーカー各社独自のゲーム開発プラットフォーム、スマートフォン向けではUnityが主流です。開発言語はC、C#、C++、Javaなどが採用されています。
これらの環境や言語による開発経験をお持ちの方で、かつ20代前半までの方は、他業界からの転職、いわゆるゲームエンジニア未経験者でも採用された事例が複数あります。

流行のキャッチアップ

変化の早いゲーム業界は常に新しい切り口を探しており、流行をキャッチアップできるエンジニアを求めています。

ここ数年だけでもXR(AR、VR、MR)関連のゲームがヒットし、今後は生成AIの活用やUGC(User Generated Content)、メタバース関連技術など、ゲームそのものの在り方も日々変化しています。こうした時代の流れを抑えた企画でユーザーを魅了することが各社の至上命題となっており、エンジニアの観点から積極的に提案できる人材が求められています。

臨機応変な対応力

通信機能を活用したゲームが増える中、一時的な障害やトラブルに素早く対処することがゲーム運営会社には求められます。そのため、ゲームエンジニアには状況を的確に捉え、臨機応変に対応できるスキルが必要不可欠です。また、開発手法の見直しや新しい技術の導入など、先々を見越した対応を進めてきた実績を持つエンジニアの方は、どの企業でも求められる存在です。

一つの技術・言語を追求できる集中力

変化が著しい一方で、コアとなるスキルは突き詰めることが重要です。開発環境や言語に対して、しっかりと突き詰めて学び、アウトプットできるエンジニアを企業は求めています。

また、開発環境や言語ごとのコミュニティ活動や、カンファレンスでの発表も転職で有利に働きます。職務経歴書には、小さなことでも記載するようにしましょう。
特にCEDECなど業界内の大型イベントでのプレゼンテーションはキャリアアップに有効です。登壇のチャンスがあれば積極的に手を挙げましょう。

ゲームエンジニアの職種と求められるスキル

ゲームの開発現場では、役割ごとに明確な分業体制が敷かれており、担当する職種によって求められるスキルや経験は大きく異なります。

同じ「ゲームエンジニア」であっても、ユーザーが直接触れる部分を担う職種もあれば、システムの裏側や開発基盤を支える職種も存在します。

そのため転職を検討する際は、まず自分がどの領域のエンジニアを目指すのかを明確にすることが重要です。

ゲームエンジニアの主な職種ごとに、求められるスキルや向いている人物像を、以下の表にまとめました。

職種 主に求められるスキル・経験 向いている人の特徴
ゲームプログラマー(クライアントエンジニア) Unity(C#)/ Unreal等、描画・UI・入力、パフォーマンス最適化 操作感や演出など、体験品質を詰めるのが好き
サーバーサイドエンジニア(サーバーエンジニア) バックエンド/API設計、DB(RDB/NoSQL)、クラウド(AWS/GCP/Azure)、性能/スケール対応、言語:C#/Java/Go/Python/Node.js等 ・システム全体の安定性や負荷対策に関心があり、裏側からサービスを支えたい人
ネットワークエンジニア(ゲーム系) client-server設計、ネットワークプロトコル/ソケット、遅延対策(prediction/lag compensation等)、障害対応 通信・同期の難題に粘り強く向き合える
ゲームエンジンエンジニア(基盤)

C++、エンジン機能開発/最適化、レンダリング/衝突判定などエンジンサブシステム理解、デバッグ 基盤品質・効率を“見えない所”から支えたい
ツールエンジニア(開発基盤) 開発用ツール/パイプライン構築・保守、現場要件の整理とドキュメント化(※案件によりAI活用も) 現場の困りごとをツールで解決するのが好き
QAエンジニア(テクニカルQA) テスト計画/設計、バグ分析・報告、回帰テスト、自動化(スクリプト/フレームワーク) 違和感の発見と再現手順の言語化が得意
テクニカルディレクター/リードエンジニア 技術選定、設計/コードレビュー、アーキテクチャ、チームリード/育成、品質と納期の両立 技術で組織とプロダクトを前進させたい

ゲームエンジニアに共通して求められる技術としては、UnityやUnreal Engineといったゲームエンジンの使用経験に加え、C++やC#など主要プログラミング言語への理解が挙げられます。
ただし、単に言語やツールを扱えるだけではなく、どのようなプロジェクトで、どの領域を担当してきたかが評価のポイントになります。

また、変化の早い業界であるため、新しい技術やトレンドを継続的にキャッチアップする姿勢も欠かせません。
自身の専門領域を持ちつつ、周辺技術にも関心を持ち、開発現場で改善提案ができるエンジニアは、高く評価される傾向にあります。

いずれの職種においても、専門性を磨き続けながら現場で価値を発揮できる姿勢が、長期的なキャリア形成につながるといえるでしょう。

ここからは、それぞれの職種について詳しく解説していきます。

ゲームプログラマー(クライアントエンジニア)

クライアントエンジニアは、プレイヤーが直接触れる画面や操作部分を担当します。UnityやUnreal Engineなどのゲームエンジンを用いた開発が主流で、C#やC++のスキルが求められます。処理負荷や描画パフォーマンスへの理解が必要なため、技術力に加えて細かなチューニング力も重視されます。

サーバーサイドエンジニア(サーバーエンジニア)

ゲーム業界では、サーバーエンジニア=サーバーサイドエンジニアとして扱われることが一般的です。サーバーエンジニアは、ゲームのバックエンドや通信処理、データ管理を担うポジションです。オンラインゲームやスマートフォン向けゲームでは特に重要な役割で、JavaやC++、インフラ・クラウド運用の経験が評価されやすい傾向があります。他業界のWebサービスやSaaS開発経験が活かしやすい職種でもあります

ネットワークエンジニア(ゲーム系)

ネットワークエンジニアは、リアルタイム通信やマルチプレイ機能を支える専門職です。通信遅延や負荷分散への対応力が求められ、障害発生時の切り分けや対処経験も重要視されます。高い専門性が必要な分、経験者は希少価値の高い存在といえます。

ゲームエンジンエンジニア(システムソフトウェア/基盤開発)

ゲームエンジンエンジニアは、ゲームプラットフォームの基盤となるシステムソフトウェアを開発するエンジニアです。コンシューマーゲーム機などの環境で、プロトコルスタックやデバイスドライバ、ミドルウェア、SDKの開発を担当し、ゲームや周辺機器が安定して動作するための土台を支える役割を担います

ツールエンジニア

ツールエンジニアは、ゲーム開発を効率化するための社内向けツールやエディタを開発する職種です。レベルエディタやデバッグツール、デザイナー・プランナー向けの制作支援ツールなどを担当し、開発現場全体の生産性向上に貢献します。C++やC#といったプログラミングスキルに加え、UI設計や開発フローへの理解も求められ、職種間の橋渡し役となるケースも少なくありません。

QAエンジニア(テクニカルQA)

QAは、ゲームの品質を担保する役割を担います。テスト設計や不具合分析を通じて開発チームを支えるポジションで、他のゲームエンジニア職種と比較すると未経験から挑戦しやすい傾向があります。近年は自動テストや開発プロセス改善に関わるケースも増えており、エンジニア志向のQA人材への需要も高まっています。

テクニカルディレクター/リードエンジニア

テクニカルディレクター/リードエンジニアは、エンジニアチームの技術的な意思決定を担うポジションです。技術選定や設計方針の策定、コードレビューなどを通じて、プロジェクト全体の技術品質を統括します。自ら実装に関わる場面も多く、深い技術力に加えて、メンバーへの指導力や他職種との調整力が求められます。現場経験を積んだエンジニアが、キャリアアップとして担うケースが一般的です。

【年代・職種別】ゲームエンジニアの年収相場

ソーシャルゲームやスマートフォン向けゲームの台頭と共に、ゲーム業界の平均年収は年々上昇傾向にあります。あくまで目安ではありますが、ゲームエンジニアの平均年収を年代別にみると、以下のレンジが一般的です。

  • 20代 500万円前後
  • 30代 600万円前後
  • 40代 700万円前後

30代であっても、専門性の高い領域や責任あるポジションを任されている場合には、年収1,000万円を超えるケースも見られます。

一方で、転職時の年収は大きくジャンプアップするとは限らず、現年収をベースに「+α」程度の条件提示となることが多い点には注意が必要です。

役職や担当領域が大きく変わらない場合、急激な年収アップは起こりにくい傾向があります。

ゲームエンジニアの年収が一律ではない背景には、職種や専門領域による役割の違いがあります。

ゲーム開発の現場では分業体制が明確であり、プロジェクト内で担う責任範囲や影響度によって評価のされ方が大きく異なります。

前章で解説したとおり、クライアントエンジニア、サーバーサイドエンジニア、ネットワークエンジニア、QAエンジニアなど、職種ごとに求められるスキルや専門性には大きな差があります。

特に、プロジェクト全体への影響度が高い領域や、代替が難しい専門分野を担うエンジニアほど、年収水準が高くなる傾向にあります。

ここで、転職エージェント「JAC」を利用してゲーム業界へ転職した方の事例から、年代・職種別に転職前後の年収を以下の表にまとめました。

年代・性別 職種 年収(転職前→転職後)
20代後半・男性 クライアントエンジニア 560万円→700万円
20代後半・女性 データエンジニア 600万円→650万円
30代前半・女性 システムソフトウェアエンジニア 700万円→750万円
30代後半・男性 テクニカルディレクター(CTO候補) 1,050万円→1,100万円
30代後半・男性 メインゲームプログラマー 1,100万円→1,800万円
40代前半・男性 QAエンジニア 850万円→850万円
40代後半・男性 Unityエンジニア 650万円→650万円

※当社実績(2024年1月~2025年12月、想定年収)より

ここ数年は、中国をはじめとする外資系メーカーの国内拠点立ち上げに伴い、初期メンバーとして参画するエンジニアは年収が上がりやすい傾向も見られます。
ただし、「年収1,000万円以上」を安定して目指せるのは、ハイエンド向けタイトルの開発経験や、テックリード・マネジメント経験を持つ一部のエンジニアに限られるのが実情です。

誰もが到達できる水準ではないからこそ、現実的な年収レンジや評価軸を理解したうえで、自身のキャリアに合った転職戦略を立てることが重要といえるでしょう。

ゲームエンジニアは何歳まで転職できる?30代・40代の現実

ゲームエンジニアの転職に年齢制限が明確にあるわけではありませんが、年齢が上がるほど求められる役割は変化します。

  • 20代:ポテンシャル採用が中心。未経験や経験が浅くても、将来性を評価されやすい
  • 30代:即戦力が前提。特定分野での専門性や実務実績が重視される
  • 40代以降:マネジメント経験、または代替の効かない技術力が求められる

特に30代での転職では、「ゲームエンジニアになりたい」という動機だけでは評価されにくく、どの領域で、どのような価値を提供できるかを明確に示す必要があります。

年齢そのものよりも、「企業が求める役割とこれまでのキャリアが合致しているか」が成否を分けるポイントです。

未経験からゲームエンジニアは目指せる?

結論から言えば、未経験からゲームエンジニアを目指すことは可能ですが、難易度は高めです。
特に中途採用では、即戦力を求める企業が多く、完全未経験の場合は選考ハードルが上がります。

一方で、次のようなケースではチャンスが生まれやすくなります。

  • ITエンジニアとしての開発経験がある
  • UnityやUnreal Engineを使った個人開発・ポートフォリオがある
  • QAや運用など、周辺職種から業界に入る

「ゲームが好き」という理由だけでは評価されにくいため、技術的な裏付けやアウトプットの提示が不可欠です。未経験で挑戦する場合は、職種選びやキャリアの入り口を慎重に設計する必要があります。

未経験からゲームエンジニアに転職を実現するためのポイント

未経験者がゲーム業界への転職を成功させるには、以下のポイントを意識してみてください。

  • スキルや強みをアピールする
  • 他業界で経験を積む

ここではそれぞれに分けて解説しますので、詳しく見ていきましょう。

スキルや強みをアピールする

これまでの職歴を洗い出し、他業界で働いたことで得た経験やスキルを強みとしてアピールしてみてください。ゲーム業界での職歴がなかったとしても、エンジニアとして役立つ知識やスキルがあれば十分アピールできます。
たとえば、マネジメント経験やコミュニケーション能力などは、業界に関係なく求められる要素です。そのため、業界の枠に捉われずに自分自身の武器を探すようにしてみてください。

他業界で経験を積む

現在、自分が保有しているスキルや経験でゲーム業界への転職が難しい場合は、他業界で経験を積むことも検討してみてください。
たとえば、ゲームエンジニアを目指しているのであればエンジニアから、ゲームプログラマーになりたいのであればプログラマーなどのように関連スキルを磨きながら経験を積むことをおすすめします。
このように取り組むことで、業界経験がなくても即戦力として採用される可能性を高められます

エンジニア以外でゲーム業界未経験者が転職しやすい職種

ゲーム業界のエンジニアは高負荷なサーバー対応を経験することも多く、他業界のエンジニアと比べて高いスキルを持つ傾向があります。未経験者は採用されにくい場合が多いですが、ゲーム業界において未経験者でも比較的挑戦しやすい職種を3つご紹介します。

1.ゲームプランナー

ゲームプランナーはゲームの基本的なコンセプトや企画を考え、プロジェクト全体の方向性を決定する役割を担います。
企画が承認された後は、ゲーム制作の各フェーズを監督します。この職種では、クリエイティブな技術よりも、マーケティングやプレゼンテーションのスキルが重要とされています。
そのため、他の業界でプロジェクトリーダーとしての経験がある人は高く評価されます。

2.デバッガー

デバッガーは、ゲームの開発途中でテストプレイを行い、不具合を見つけて報告する仕事です。
ゲームは複雑なプログラムで動いているため、必ずしもすべてが計画通りに進むわけではありません。
デバッガーは、ゲームの品質を確保する上で欠かせない存在です。専門的なスキルは必須ではないため、未経験者でも挑戦しやすい職種です。

3.ゲーム制作以外の職種

ゲーム業界には、ゲーム制作だけでなく、営業、販売促進、マーケティングなど多様な職種があります。
これらの職種では、ゲーム制作に直接関わるスキルがなくても、業界でのキャリアを築くことが可能です

ゲームエンジニアのキャリアパス

企業が求めるゲームエンジニア像を踏まえると、その先にどのようなキャリアパスが描けるのかも見えてきます。

ゲームエンジニアのキャリアパスは大きく3つに分かれます。

スペシャリストとしてのゲームエンジニア

ご自身の専門性やキャリアを活かし、特定の領域における専門家としての活躍が見込まれるキャリアパスです。

先に述べたように開発者向けのコミュニティ活動や講演も重要ですが、今後のトレンドや時代のニーズを見極めながら、ご自身の専門性を磨く努力が求められます。平均年齢が若いゲーム業界において、経験豊富なスペシャリスト人材は開発の中核を担う重要な存在です。

ディレクター、PM、プロデューサーへの昇進

企画、デザイナー、マーケターなど、さまざまな部門を束ねる立場へのステップアップも王道のキャリアパスです。特に技術面の理解のあるエンジニア出身のディレクターやPMは希少価値が高く、転職による待遇アップも見込めます。

エンジニアとデザイナーの橋渡しを行うテクニカルアーティストは、近年ゲーム業界での需要が最も高い職種です。

テクニカルアーティストの主な役割としては以下の三点です。

  • 業務効率化ツールの開発・導入
  • デザイナーとエンジニアの通訳
  • データの負荷対策

技術からデザイン、プロジェクト進行に至るまで幅広い知見が求められるポジションです。もしCGやデザインの素養があるエンジニアであれば、ディレクターやPMに進む前段階として、テクニカルアーティストで経験を積むのも良いでしょう。

ゲーム業界外への転職

ゲーム業界で培った経験を活かして他業界へ転職するケースもあります。特にサーバー・インフラ系のエンジニアは負荷分散に対する知識・経験が他業界でも高く評価される傾向にあります。プラットフォーマー系のサービスやSaaS系ベンダーなどへの転職が一般的です。

キャリアプランを考える上で大切なこと

ゲーム業界でキャリアアップするためには現状の業務で実績を積むことも大切ですが、それ以上に5年後、10年後の目標を定めることが大切です。

例えばディレクターやプロデューサーにステップアップしたい場合には、先にも述べたようなテクニカルアーティストとしての経験を積むなど、エンジニアと他のポジションの橋渡しができるスキルを身につけることが重要になります。

一方でスペシャリストとしてのキャリアを歩みたい場合には、業務外も含めて開発言語や開発環境のコミュニティで情報収集したり、新しい技術動向のキャッチアップをしたりすることが欠かせません。外部から収集した情報を基に現在の業務で積極的に新しい提案をするなど、能動的に行動できるエンジニアでありつづけることが重要です。

ご自身のキャリアの進め方に迷う場合は、ゲーム業界に強い転職エージェントに相談するとよいでしょう。多くのゲームエンジニアの転職を支援してきたコンサルタントに相談すれば、市場価値を客観的に把握でき、キャリアプランについてのアドバイスも受けられます。

ゲーム業界でホワイト企業を見極める方法

ゲーム業界は「激務」「ブラック」というイメージを持たれがちですが、すべての企業がそうではありません。
近年は労働環境の改善に取り組む企業も増えており、いわゆるホワイト企業は確実に存在します。

見極める際のポイントとして、以下が挙げられます。

  • 自社IPを持っているか(受託中心よりもスケジュールが安定しやすい)
  • 新規開発か運営フェーズか(リリース前後で負荷が大きく異なる)
  • エンジニアの裁量や意思決定範囲が明確か
  • 残業時間・離職率の開示状況

「ホワイトかどうか」は求人票だけでは判断しづらいため、業界事情に詳しい転職エージェントを通じて情報を得ることが有効です。

ゲームエンジニア転職で後悔する人の共通点

ゲームエンジニアへの転職で後悔する人には、いくつか共通点があります。

  • 「ゲームが好き」という理由だけで職種や企業を選んだ
  • 年収が下がる可能性を十分に理解していなかった
  • クライアント/サーバー/QAなどの職種差を把握していなかった
  • 開発環境や働き方を確認せずに入社した

転職後のミスマッチを防ぐためには、業界の実情を理解し、条件や役割を具体的に確認することが不可欠です。
不安な点を事前に整理し、第三者の視点でアドバイスを受けることで、後悔のリスクは大きく下げられます。

ゲームエンジニア転職を成功させるためのポイント

ゲームエンジニアへの転職を成功させるためには、以下の点を意識することが重要です。

  • 自身の強みを「技術領域×実績」で整理する
  • 年齢や経験に応じた現実的なポジションを狙う
  • 業界特化の転職エージェントを活用する

特に中途・ハイクラス転職では、非公開求人や企業内部の情報をどれだけ把握できるかが結果を左右します。
一人で悩まず、専門的な視点を取り入れることが、納得のいく転職につながります。

ゲームエンジニアの転職で多い質問と回答

Q.今、転職活動をスタートするべきでしょうか?
A.

各社とも積極的に採用を進めていますので、転職活動を開始するタイミングとしてはベストだといえます。
また、一次面接から最終面接、条件面談に至るまで全てリモートで実施している企業が大半で、在職中でも転職活動がしやすい状況にシフトしています。もちろん、当社JACのコンサルタントとの面談も基本的にオンラインですので、直接対面することなくフルリモートでの転職活動が可能です。

Q.転職を成功させるためには、どういったことを職務経歴書でアピールしたほうがいいでしょうか?
A.

ご自身がこれまで携わったゲームの開発経験をいかに具体的にアウトプットできるかがポイントになります。チーム全体で取り組んだことだけでなく、その組織の中で自分が主に担当したことを伝えるようにしてください。マネージメントの場合は進捗管理なのか、ピープルマネージメントも担当していたのか明確にしたほうが良いでしょう。
もう一点重要なのが携わったゲームが売れるように、自ら積極的に提案したことや実施したことをアピールすることです。単純に仕事をこなすだけでなく、自ら主体的に考え、チームに提案できるプログラマーを企業は求めています。これまでのキャリアを棚卸ししながら、自ら工夫したことを書き出してみてください。

Q.40代でも転職できますか?
A.

40代の転職も増えており、50代でも経験を評価されて採用されている方がいます。業界全体が右肩上がりで成長し、ゲームの開発規模・予算も大きくなっている状況で、企業の中核を担うミドル層の人材を各社とも求めています。 特に100人単位の大規模なプロジェクトをマネージメント経験が豊富な方の需要は高く、転職するには絶好のタイミングだと自信を持って言える状況です。

Q.面接を通過するためのポイントを教えてください
A.

面接では単に志望動機や職務経歴を話すのではなく、一貫したストーリーとして話せるよう事前に準備することをおすすめしています。まず、ご自身の志向性や価値観を言語化してください。その次に志望動機や自己PRの整理と同時に10年後の目標を定義し、その実現に向けて次の転職で得たい経験や必要なスキルを整理してください。その上で応募する企業への志望動機や入社後に貢献できることなどをアピールしましょう。中長期的な目標や、これまでのキャリアの整理、そして次の転職での目標ーーすなわち未来、過去、現在の3つの視点で一貫性を持つことで説得力のある自己PRができるようになるでしょう。

ゲームエンジニアの転職事例

ここでは、JACを通じてゲームエンジニアが転職に成功した方の事例を紹介します。転職のきっかけ・応募した企業・採用に至った決め手など、実例を元にお伝えします。

経験不足を自覚、実務経験を積めるベンチャー企業へ

業種 職種 年収
転職前 ゲーム開発会社 プログラマー 430万
転職後 VRゲーム開発会社 プログラマー 600万

Tさん(男性/30代半ば)は、大手ゲームメーカーのプロデューサーという将来の目標を叶えるために転職を決意。入社する企業を決める際はJACのコンサルタントとの面談で事前に最優先にしていた「プロデューサーへのキャリアパスが早期に実現できる」ことを優先し、50人規模のベンチャー企業への入社を決めました。

転職活動でJACリクルートメントを利用するメリット

ゲームエンジニアの転職では、単に求人を紹介してもらうだけでなく、「どの企業・ポジションが自分のキャリアに合うのか」を見極めることが重要です。
JACでは、こうした判断を支えるために、以下のような強みを持っています。

  1. 企業と求職者を同一コンサルタントが担当する体制
  2. ゲーム業界に特化したコンサルタントによる支援
  3. 非公開求人・ハイクラス求人を含めた選択肢の提示
  4. 年収交渉や条件面の調整まで含めたサポート

それぞれ詳しく説明します。

1.企業と求職者を同一コンサルタントが担当する体制

JACでは、企業側と転職希望者の双方を同じコンサルタントが担当する体制を採用しています。
そのため、求人票に記載されていない募集背景や、実際に求められている役割、チーム構成などを踏まえたうえで、ミスマッチの少ない提案が可能です。

2.ゲーム業界に特化したコンサルタントによる支援

ゲーム業界を担当するコンサルタントが在籍しており、クライアントエンジニアやサーバーサイドエンジニア、開発基盤・システムソフトウェア系など、職種ごとの役割やキャリアパスを理解したうえでのアドバイスを受けられます。

3.非公開求人・ハイクラス求人を含めた選択肢の提示

JACが取り扱う求人の多くは非公開求人であり、特に即戦力が求められるポジションや、将来的なリード・マネジメント候補の求人は、転職エージェント経由でのみ紹介されるケースが少なくありません。

4.年収交渉や条件面の調整まで含めたサポート

年収や役職、入社時期といった条件面についても、企業との間に立って調整を行うため、個人での転職活動では伝えにくい希望も相談しやすい点が特徴です。

このように、JACリクルートメントは「求人紹介」にとどまらず、キャリアの方向性や中長期的な成長を見据えた転職支援を行っています。

ゲームエンジニアへの転職はJACリクルートメントへ

JACではゲーム業界に特化したコンサルタントが、ゲームエンジニアの皆様の転職をサポートしています。

国内外の大手企業から新興のベンチャー企業に至るまで幅広い求人をカバーし、各社の経営層やマネージャーから日々情報を収集し、ご登録者様に生きた情報をお届けしています。

また、求人内容そのものだけではなく、募集の背景や現在進んでいるプロジェクトの詳細、転職後に活躍する方の人物像など、求人票だけではわからない重要な情報をお伝えしています。

どのような優先順位で転職活動に取り組むべきかなど、細やかなアドバイスも行っておりますので、「転職活動はまだ先だけど、今、何をやるべきか知りたい」という方も、お気軽にJACにご相談ください。

業界・領域に特化した専任コンサルタントが、あなたの転職をサポートします。

業界における市場価値はもちろん、レジュメの効果的な書き方面接対策

企業傾向の情報収集など、JACのコンサルタントにご相談ください。

この記事を監修した転職コンサルタント

佐々木

佐々木

デジタルエンタテインメントディビジョン



國學院大學卒業後、JAC Recruitmentに新卒で入社。
入社して一貫してゲーム領域を担当し、現在はゲーム領域のマネージャーとして従事。
大手家庭用ゲーム企業やモバイルゲーム企業、VRゲームのベンチャー企業を担当し、 エンジニア、企画職、デザイナー、マーケティング職の転職支援を行う。
30代~50代のミドル層の転職支援実績豊富。

各業界・職種に精通したプロがあなたの転職を支援します。