少子高齢化が加速し、労働人口が減少しつつある現在の日本において、マンパワーの獲得は、企業にとって最優先で取り組むべき課題。その一方でキャリア形成の主体が企業から個人へと変わり、自分のキャリアをどう形成していくべきか悩む人も少なくありません。人材業界は、人手不足に悩む企業と理想のキャリアを実現したい転職者をサポートする役割を担っています。
今回は、人材業界への転職を検討されている方のために、人材業界の転職動向や求められるスキル、平均年収などについてご説明します。
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人材業界の転職動向
2024年の人材業界の新規求人数は、2023年に比べると約1.4倍に増加しています。背景としては、経済回復や企業の成長にデジタルトランスフォーメーションの進展、キャリアアップ意識の高まりや転職支援サービスの充実などをうけて、転職市場が活性化していることも理由に挙げられます。また、HRテックの普及が進んでおり、HRテックの開発会社などの求人も増加傾向にあります。
職種としては法人営業や事業企画・事業開発、採用などの求人が多いです。
人材業界で求められるスキル・経験、マインドについて
人材業界では次のようなスキルや経験、マインドが求められる傾向にあります。
特定分野に関する知識
人材業界で営業やキャリアコンサルタントの業務に就く場合、業界ごとに担当者を分けているケースがあります。人材紹介までの流れは同じであっても、業界ごとに特色は異なります。そのため、IT業界や製造業、メディカル業界といったように、専門分野を分け、専門チームを結成して転職者をサポートする人材会社の場合、特定分野の知識や就業経験が生かせる可能性があります。
コミュニケーション能力
人材業界では、コミュニケーション能力は不可欠です。人材の採用に関連する人材紹介業や人材派遣業だけでなく、人材育成に関わる企業においても、相手の意図を的確に読み取り、ニーズに合わせた人材や求人、サービスを提供するコミュニケーション能力は欠かせません。
労働関連法規に関する知識
人材派遣業や人材紹介業では、労働基準法など、労働関連法案に関する知識があると業務に役立てられます。また、勤怠管理システムなどを取り扱う企業においても、労働関連法規の知識は必要でしょう。関連法に関しては入社後に学ぶことも可能ですが、人材業界を希望するのであれば、事前に労働関連法規を確認しておくと転職後にスムーズに業務を進められる可能性があります。
課題解決能力
組織人事コンサルタントを目指す場合などは、クライアントの課題を見極め、適切な施策を提案する問題解決能力が必要です。また、人材紹介業や人材派遣業の場合でも、クライアントの採用課題を解消するといった点では必要な人材を見極め、提案する能力が求められるといえるでしょう。
人材業界の想定年収は720万円前後
JACが転職をサポートした事例に限定した場合、人材業界に転職をされた方の平均年収は720万円程度です。課長以上のポジションとなる場合、年収は750万円以上になる傾向にあり、部長クラスとなると年収は1,000万円に到達するケースが多くなっています。
年代別にみると、それぞれの年代の平均年収は次のようになっています。

また、人材業界の一般的な年収は500万円前後が目安といわれています。しかしながら、人材業界にはさまざまな業種やビジネスモデルがあります。そのため、人材業界でも、どのようなビジネスモデルの会社に所属し、どのような職種に就くかによって年収は大きく変わってくる点に注意が必要です。また、営業職の場合にはインセンティブ制度が採用されているケースも多く、成果によって年収も前後するため、規模の大きな企業で良い成績を収める場合は、より高額の年収を得られる可能性があります。
人材業界の最新求人情報
JACでは、多数の人材業界関連の求人を取り扱っています。JACが取り扱う人材業界関連求人の一部をご紹介します。
※求人の募集が終了している場合もございます。ご了承ください。(2025年3月最新)
JACでは、多くの人材関連会社と取り引きをしており、このほかにも多数の人材業界求人を保有しています。しかしながら、JACが保有する求人の約7割は非公開求人であり、JACにご登録いただいていない方にはご紹介することができません。
一部ご紹介した求人情報をご覧いただいてもわかるように、人材業界への転職を希望される場合、募集されている職種は多岐に渡り、さまざまな方向性からのアプローチが可能です。JACでは、人材業界に詳しいコンサルタントが転職希望者とじっくり向き合い、丁寧なカウンセリングを実施したうえで、多数の求人の中から希望や適性に合致した求人をご紹介しています。
人材業界への転職をご検討の際には、ぜひJACにご登録ください
人材業界への転職に生かせる資格
人材業界への転職に役立つ可能性がある資格をご紹介します。
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コンサルタントに役立つ資格は?15の資格を徹底解説
「コンサルタントになるために必要な資格を有しているか把握したい…」という方もいるのではないでしょうか。本記事では、コンサルタントに役立つ15の資格を解説します。 業界のプロがあなたにあった転職支援を行います 今現在、 経… 続きを読む コンサルタントに役立つ資格は?15の資格を徹底解説
キャリアコンサルタント

キャリアコンサルタントとは、労働者の職業の選択や職業生活設計、職業能力の開発などに関する相談に応じ、助言や指導を行うキャリアコンサルティングの専門家です。
キャリアコンサルタント試験は国家試験であり、合格するとキャリアコンサルタント名簿に登録ができます。キャリアコンサルタント試験を受験するためには、厚生労働大臣が認定する講習の修了、キャリアコンサルティングに係る3年以上の実務経験、技能検定キャリアコンサティング職種の学科試験または実技試験の合格のいずれかの条件を満たす必要があります。
キャリアコンサルタント試験は、学科試験と実技試験があり、2024年に実施された第27回キャリアコンサルタント試験の合格率は52.7%です。
キャリアコンサルティング技能検定
特定非営利活動法人キャリアコンサルティング協議会が実施する、キャリアコンサルティングの知識と技能を測る国家検定です。学科試験と実技試験が実施され、両方に合格するとキャリアコンサルティング技能士の称号を得られます。
2級キャリアコンサルティング技能士には、1対1の相談支援を的確に行えるレベルにあることが認められます。また、1級キャリアコンサルティング技能士は、キャリアコンサルタントからの相談にも応じることができる、高水準のキャリアコンサルタント能力があることが認定されるものです。
メンタルヘルス・マネジメント検定
近年、職場で働く人のメンタルヘルス・マネジメントの重要性が高まっています。メンタル・ヘルスマネジメント認定試験は大阪商工会議所が主催する試験であり、働く人たちの心の不調を未然に防止し、活力ある職場づくりを目指すために必要な知識を認定するものです。
試験には人事労務管理スタッフや経営幹部を対象としたⅠ種、管理監督者を対象としたⅡ種、セルフケアコースとして一般社員を対象としたⅢ種があります。
人材業界のキャリアパス
人材業界のキャリアパスには、さまざまな方向性がありますが代表的なキャリアパスをご紹介します。
マネジメントのポジションを目指す
人材業界にもさまざまな職種がありますが、すべての職種の人が目指せるのは、マネジメントのポジションです。マネジメントのポジションには、経営戦略や事業戦略の実現に向け、所属部署でのメンバーをまとめる役割が求められます。
人材の育成に関心のある方や企業の成長に貢献したいという考えが強い方などにおすすめです。
スペシャリストを目指す
転職コンサルタント/キャリアアドバイザーの仕事に大きなやりがいを抱いている場合は、スペシャリストを目指す方法もあります。求人企業のニーズと転職希望者のスキルや適性、希望を的確に把握すれば、両者にとってメリットの多い出会いを作り出すことができます。経験を積むほどノウハウが蓄積され、転職コンサルタント/キャリアアドバイザーとしての技能も高まっていくでしょう。また、質の高い紹介ができるようになれば、当然成約率も高まり、年収も上がっていくことが期待できます。人との出会いが好きな方、人から感謝される仕事を続けていきたい方はスペシャリストを目指してみてはいかがでしょうか。
組織・人事コンサルタントを目指す
キャリアコンサルタントとしての経験を積んだ人や営業担当者としての経験を積んだ場合、多くの求職者や求人企業と関りを持つことになります。そのため、どのような人材を採用すべきか、人事戦略をどのように立てるべきかといった視点を養うことも可能です。
これらの経験を生かすことで、人事戦略や採用戦略など、企業の人事活動全体をコンサルティングする組織・人事コンサルタントを目指すこともできるでしょう。
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人事コンサルタントの転職事情|仕事内容や年収、転職動向を解説
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人材業界の転職を成功させる5つのポイント
人材業界への転職を成功させるためのポイントをご紹介します。
専門的なスキルと資格を強調する

JACのデータによると、人材業界の求人要件として「プロジェクトマネジメント」「データ分析」「営業企画」「マーケティング戦略」などが多くみられます。これらのスキルや資格を持っていることを強調することで、企業が求める具体的な能力に合致することをアピールできます。例えば、プロジェクトマネジメントの経験やデータ分析のスキルを持っている場合、それを具体的な事例とともに説明することで、企業に対する説得力が増すでしょう。
クライアントの課題解決能力をアピールする
JACのデータによると、人材業界の求人要件として「事業戦略立案」「クライアント営業」「新規営業活動」などの業務内容も頻出しています。例えば、過去にクライアントの課題を解決した具体的な事例を挙げ、その結果として得られた成果を説明すれば、より信頼性を高めることができます。
自分の希望を実現できる企業を選ぶ
自分の希望する事業を営んでいるか、自分が希望する職種であるかという点だけでなく、企業の考え方や会社の雰囲気が自分に合うかどうかも見極めることが大切です。どんなに希望する仕事であっても、企業理念に納得できない場合や会社の雰囲気に馴染めない場合は、能力を存分に発揮することができません。
転職エージェントなども活用しながら、事前にできるだけ詳細な情報を確認すると、より自分の理想に近い企業に出会うことができるでしょう。
人材業界の転職事例
JACが人材業界への転職をサポートした事例をご紹介します。
Dさん(男性/40代後半)
業種 | 職種 | 年収 | |
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転職前 | 人材派遣会社 | 営業 | 650万円 |
転職後 | 人材派遣会社 | 新規事業責任者 | 900万円 |
Dさんは、ある業界に特化した人材派遣会社の営業統括責任者として、従業員のマネジメントや派遣スタッフの管理に従事されてきました。また、新規事業の立ち上げや事業戦略などにも携わった経験もおもちの方です。
所属企業の組織改編のため、これまでの経験を生かせる人材ビジネスに携わることができず、転職を決意され、JACに相談されました。Dさんのご希望やご経歴に適していると判断し、新規事業として希望業界の派遣事業を始める予定の企業の派遣事業部長候補の求人をご紹介しました。
企業からは、業界に特化した人材派遣会社において営業統括責任者まで経験した経歴を持つDさんにぜひ入社してほしいと強い希望をいただき、Dさんもこれまで培ったノウハウを生かせる環境であると感じ、転職に至りました。
Dさんの誠実なお人柄は、入社先企業のメンバーにも伝わっており、存分に経験と能力を発揮しながら新たな環境で手腕をふるっていると転職先企業からの嬉しい言葉もいただいています。
人材業界への転職なら、JAC Recruitmentへ
人材業界は、企業と個人を結びつける重要な役割を担っています。人材確保に悩む求人企業と転職で新たな人生を歩もうとする転職者の双方をサポートできるやりがいの大きな仕事です。
JACでは、人材業界への転職を数多くサポートしてきた実績があります。JACも人材業界に属する企業であり、人材業界については熟知しています。人材業界で働く魅力や人材業界で働くうえでの注意点など、的確なアドバイスも可能です。人材業界への転職をご検討の際にはぜひJACにご相談ください。
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サービス/物流/商社転職情報
サービス(HR・教育研修/商社・海運/リテール・フードサービス)の転職市場においても、JAC Recruitmentは多くの方々の転職を成功させてきました。当社のコンサルティングは1人のコンサルタントがご登録者と企業の両… 続きを読む サービス/物流/商社転職情報