SIerの年収ガイド|平均年収・年代別・役職別・求人動向・成功事例を解説

SIer(システムインテグレーター)では、DX投資の継続やクラウド・データ活用の高度化を背景に、ハイクラス人材の採用がいっそう活発になっています。特にプロジェクトマネジメントやコンサルティングなど、事業に近い役割を担うポジションほど、年収水準が高くなる傾向がデータから確認できます。

本記事ではJAC Recruitment(以下、JAC)の実績データをもとに、SIerの年収実態を年代別・役職別・企業別に整理し、さらに年収アップを実現した転職事例や、年収を伸ばすためのポイントを詳しく解説します。

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SIerの平均年収は931.2万円、年代別年収なども解説

JAC Recruitmentの実績データによると、SIer全体の平均年収は931.2万円です。
年収帯のボリュームゾーンは700万〜1,100万円で、担当する工程や役割、企業属性によって年収に差が出やすい点がSIerの特徴といえます。

SIerでは単なる技術職ではなく、顧客課題に対する提案力やプロジェクト全体を統括する役割が評価されやすく、こうした構造が平均年収を押し上げています。

年代別年収

年代平均年収
20代後半641.3万円
30代前半766.5万円
30代後半866.2万円
40代前半977.9万円
40代後半1,135.4万円
50代以上1,157.1万円

※当社実績(2025年1月~2026年4月、想定年収)より

年代別に見ると、SIerの年収は20代後半から30代にかけて段階的に上昇し、40代以降で年収水準が大きく変わる構造が見られます。特に30代後半から40代前半にかけては、年収が900万円台後半に達しており、担当範囲や意思決定への関与度といった「キャリアの質」が、年収に反映され始めるタイミングです。

この差が生まれる背景には、担当業務の変化があります。若手〜中堅層では個別案件や限定的な工程を担うケースが多い一方、40代以降になると、プロジェクト全体の統括や顧客に対する責任範囲が拡大します。

今後のキャリアを考える際には、「次の年代でどの程度の責任を担えるか」を基準に年収を捉える必要があります。

役職別年収

役職平均年収
メンバー(課長未満)798.9万円
課長以上1,225.8万円
部長以上1,591.0万円
本部長以上1,929.1万円

※当社実績(2025年1月~2026年4月、想定年収)より

役職別に見ると、課長以上になることで年収水準が大きく変わる点が特徴です。課長未満と課長以上では約400万円の差があり、役職の有無が評価軸として明確に機能しています。これは、SIerにおける管理職が単なる人員管理にとどまらず、複数案件の収益性や進捗、顧客満足度に対する責任を負うためです。さらに部長以上になると、事業単位や組織全体への影響範囲が広がり、平均年収は1,500万円を超える水準に達します。

役職別年収のデータは、SIerで高年収を目指すうえで、専門性の深さだけでなく、意思決定や統括責任をどこまで担えるかが重要であることを示唆しています。

企業属性別年収

平均年収
日系883.3万円
外資系1,122.0万円

※当社実績(2025年1月~2026年4月、想定年収)より

企業属性別では、外資系SIerの平均年収が1,122.0万円と、日系を大きく上回っています。この差は、評価制度や報酬設計の違いが反映された結果です。

外資系では、担当プロジェクトや役割に対する成果が報酬に反映されやすく、専門性や実績が年収に直結しやすい傾向があります。一方、日系SIerは平均値では抑えめですが、役職や責任範囲の拡張によって年収が段階的に上がる構造です。

企業属性別の年収差は、「どちらが高いか」ではなく、自身のキャリアの取り方と相性が合うかどうかを考えるための判断材料として捉えることが重要です。

職種別年収 ※一部抜粋

職種平均年収割合
IT系プロジェクトマネージャー913.5万円23.4%
ITコンサルタント1,313.2万円12.6%
IT営業881.5万円7.9%
インフラエンジニア702.0万円6.6%
オープン系SE611.4万円4.4%
戦略コンサルタント1,228.1万円2.6%
ERP導入コンサルタント923.7万円2.3%
事業企画・事業開発1,185.5万円2.1%
WEB系SE638.3万円2.0%
品質保証・QA(IT)691.1万円1.7%

※当社実績(2025年1月~2026年4月、想定年収)より

SIerにおいて最も構成比が高い職種は、IT系プロジェクトマネージャー(23.4%)です。案件全体を統括する役割が多く、SIerの中核を担うポジションであることが分かります。次いで多いのはITコンサルタント(12.6%)で、システム導入や業務改革の上流工程を担う職種が一定の比率を占めています。

構成比が高い10職種の中で、平均年収が最も高いのはITコンサルタント(1,313.2万円)で、戦略コンサルタント(1,228.1万円)、事業企画・事業開発(1,185.5万円)が続きます。これらの職種に共通しているのは、技術実装そのものよりも、意思決定への関与度や事業・業務全体への影響範囲が大きい点です。一方、オープン系SEやWEB系SEは、平均年収が600万円台にとどまっており、担当範囲の違いが年収差として表れています。

SIerでは、システムを「作る」役割だけでなく、「どう使い、どう変えるか」を設計・推進できるスペシャリストへの需要が高まっています。その結果、ITコンサルタントや戦略コンサルタント、ERP導入コンサルタントといった、上流・変革寄りの職種が高い年収水準を維持しています。



SIerの最新求人情報

JACでは、SIerの求人を多数お預かりしています。ここではその中から一部をご紹介します。

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社:アプリケーションエンジニア(PL/PMクラス)
株式会社JSOL:Salesforceプロジェクトマネージャー・プロジェクトリーダー
大手日系SIer:アカウント/ソリューション営業
商社系日系大手SIer:AIソリューション / ビジネスデベロップメント職
大手SIer:コンタクトセンター×DX推進ポジション

※求人の募集が終了している場合もございます。ご了承ください。(2026年6月現在)

これらは公開求人の一例であり、JACではご転職希望者限定の非公開求人も多数取り扱っています。
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SIerで年収アップを目指すには

SIerで年収を高めるには、これまでの経験を単なる業務内容として捉えず、「どのような役割を担い、どのような価値を提供してきたか」という視点で整理することが重要です。自身の強みや専門性を明確に言語化し、次のポジションでどのように活かせるかを示すことが、年収アップ転職を成功させる鍵といえるでしょう。

上流工程・意思決定に関与できる経験を示す

SIerの年収データを見ると、ITコンサルタントや戦略コンサルタントなど、上流工程に関与する職種の平均年収が高水準です。これらの職種では、設計や実装だけでなく、システム導入の目的や業務全体への影響を踏まえた判断が求められます。

年収アップを目指す場合、要件定義や企画段階でどこまで提案・判断に関与したかを整理し、意思決定への関与度を具体的に伝えることが重要です。

プロジェクト全体を統括した実績を明確にする

職種別では、IT系プロジェクトマネージャーの構成比が最も高く、平均年収も900万円を超えています。SIerでは、プロジェクト全体を統括する役割が年収評価に直結しやすい構造があります。

「PM経験あり」という表現にとどまらず、どの規模・範囲を統括し、品質・進捗・コストのどこに責任をもっていたのかを明確にすることで、年収水準の高いポジションと結びつきやすくなります。

役職・責任範囲の拡張をキャリア戦略に組み込む

役職別年収では、課長以上になることで大きく年収水準が変わります。SIerでは、役職が上がるにつれて、個別案件ではなく複数案件や組織単位での意思決定が求められます。

年収アップを狙うには、現職で担っている責任範囲を整理し、次のポジションでどこまで広げられるかを言語化することが重要です。役職名よりも、実際の責任と判断領域を伝えることが評価につながります。



SIerの年収アップ転職成功事例

クラウド基盤の技術統括経験を評価され、SIerで年収150万円アップ

Jさん(20代後半/男性)

業種職種年収
転職前航空会社系IT企業ITプロジェクトマネージャー600万円
転職後SIerインフラエンジニア750万円

Jさんは、新卒で航空会社系IT企業に入社後、ITインフラ部門にてクラウド基盤開発に従事してきました。AWS上で構築される共通プラットフォームの開発を主担当とし、設計から構築、テスト、移行まで一連の工程を経験。直近の案件では技術統括担当として、インフラ全体の品質と整合性を担う役割を果たしていました。

一方で、既存環境のアーキテクチャが固定化され、新しい技術を試す機会が限られていたことから、よりモダンな環境で技術力を伸ばせる場を求めて転職を検討。JACでは、Jさんが担ってきたクラウド基盤における技術統括経験と、上流から下流まで一貫して対応できる点に着目しました。

その結果、マルチベンダー環境で大規模インフラ構築を担うSIerのインフラエンジニアポジションでの採用が決定。役割と裁量の拡大により、年収150万円アップを実現しています。

※本事例は実際の転職成功事例をもとに構成していますが、プライバシー保護のため一部内容を変更しています。

大型SaaS案件を牽引する営業力を評価され、SIerで年収250万円アップ

Sさん(40代前半/男性)

業種職種年収
転職前経営コンサルティング会社アカウントエグゼクティブ900万円
転職後SIerアカウントエグゼクティブ1,150万円

Sさんは、メーカー・通信企業を中心に一貫して法人営業に携わった後、経営コンサルティング会社にて無形商材のコンサルティング営業を担当。大手法人を中心とした顧客開拓に加え、営業マネージャーとしてメンバー育成や営業戦略の立案にも携わってきました。

これまでの営業経験を、より成長性のある分野で発揮したいという思いから転職を決意。JACでは、大手企業向けに数千万円〜数億円規模の商談を推進してきた実績と、長期リードタイム案件を管理してきた点を評価。ServiceNow導入を軸としたエンタープライズ向けSIerでのアカウントエグゼクティブ(リーダークラス)を提案し、見事採用が決まりました。結果として年収は1,150万円へと大きく伸長しています。

※本事例は実際の転職成功事例をもとに構成していますが、プライバシー保護のため一部内容を変更しています。

海外事業を統括してきた経験を活かし、SIer事業企画で年収300万円アップ

Uさん(40代前半/女性)

業種職種年収
転職前大手自動車メーカー事業企画1,000万円
転職後SIer事業企画1,300万円

Uさんは、大手自動車メーカーにて17年以上にわたり海外事業に携わり、日本と海外拠点をつなぐ事業計画・販売計画の立案や管理を経験してきました。中国・アジア地域を中心とした海外ビジネスを担当し、直近ではマネージャーとして組織管理にも従事しています。

更なる成長機会を求めて転職を検討する中で、JACでは、海外拠点と連携しながら事業を推進してきた点と、プロジェクトベースで課題解決を行ってきた経験を評価。アジア・パシフィック地域のビジネス強化を担うSIerの事業企画ポジションを提案し、転職が実現しました。事業影響度の高い役割への挑戦とともに、年収300万円アップを実現しています。

※本事例は実際の転職成功事例をもとに構成していますが、プライバシー保護のため一部内容を変更しています。



SIerの転職なら、JAC Recruitment

SIerへの転職では、単に年収水準を見るだけでは判断が難しいケースが少なくありません。職種や役割、担当工程によって年収レンジが大きく異なり、同じ「SIer」という業種でも評価軸が分かれるためです。そのため、年収だけでなく「どのような役割を担い、どこまで責任をもつのか」を踏まえたキャリア設計が重要になります。

JACでは、SIerやIT領域に精通したコンサルタントが、職種・役割・年収データをもとに転職を支援しています。IT系プロジェクトマネージャー、インフラエンジニア、ITコンサルタント、事業企画、エンタープライズセールスなど、SIer内でも多様なポジションの求人を扱っており、ハイクラス層向けの非公開求人も多数お預かりしています。

転職活動では、現在のスキルや実績が「開発・運用寄りなのか」「上流・推進寄りなのか」「事業に近い役割なのか」を整理し、次のポジションでどこまで責任を広げられるかを明確にすることが欠かせません。JACでは、SIer特有の評価軸を踏まえ、年収だけでなく役割の広がりや中長期のキャリアも見据えた提案を行っています。

SIerでのキャリア形成や年収アップを検討されている方は、ぜひJAC Recruitmentにご相談ください。

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企業傾向の情報収集など、JACのコンサルタントにご相談ください。

この記事の筆者

株式会社JACリクルートメント

編集部

当サイトを運営する、JACの編集部です。日々、採用企業とコミュニケーションを取っているJACのコンサルタントや、最新の転職市場を分析しているJACのアナリストなどにインタビューし、皆様がキャリアを描く際に、また転職の際に役立つ情報をお届けしています。

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