不動産金融の年収ガイド|平均年収・年代別・役職別・成功事例を解説


不動産金融は、投資・運用の専門性が年収に直結しやすい領域です。
運用資産の拡大や投資案件の高度化を背景に、アセットマネジメントやファンド運営を担うポジションを中心に高水準のオファーが続いています。

本記事では、JAC Recruitment(以下、JAC)の転職支援実績をもとに、不動産金融の平均年収や年代別・役職別の年収傾向、日系など企業タイプごとの違いをわかりやすく解説します。さらに、年収アップを実現した転職成功事例や、最新の求人情報もあわせてご紹介します。

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不動産金融の平均年収は962.4万円、年代別の平均年収なども解説

JACの転職支援実績によると、不動産金融職の平均想定年収は962.4万円となっています。年収のボリュームゾーンは、800万~1,000万円台ですが、担当する業務領域や役割によっては1,500万円を超えるケースも見られます。

不動産金融では、単に不動産に関する知識を有しているだけではなく、投資判断や運用戦略の立案にどこまで関与してきたかが評価を大きく左右します。特にアセットマネジメント、アクイジション、ファンド運営、資金調達など収益に直結する領域の経験は、市場価値を高める要素になりやすい傾向があります。

また近年は、国内外の投資家ニーズの多様化や運用資産の拡大を背景に、不動産運営の知見と金融知識の双方を持つ担い手への需要が高まっています。プロパティマネジメントやリーシングの経験に加え、収益改善や投資家対応、資金管理まで携わった経験をもつ方は、より高い年収帯で採用されるケースも少なくありません。

さらに管理職層では、個別案件の遂行力だけでなく、ファンド全体のパフォーマンス向上や投資戦略の推進、関係者を巻き込んだ意思決定をリードできるかも重要な評価ポイントになります。そのため不動産と金融、それぞれの知見を横断的に活用できるプレイヤーほど、高年収オファーにつながりやすい傾向が見られます。

年代別年収

年代平均年収
20代後半715.9万円
30代前半861.1万円
30代後半949.8万円
40代前半1,130.2万円
40代後半1,272.9万円
50代以上1,306.1万円

年代別に見ると、20代後半の715.9万円から50代以上の1,306.1万円まで一貫して上昇しており、40代前半で1,000万円のラインを超えています。

不動産金融では、年齢そのものよりも、投資判断や運用責任の範囲が年収に反映されやすい傾向があります。20代から30代前半はアセットマネジメントやアクイジション、ファンド管理などの実務経験を蓄積する時期ですが、30代後半以降は案件のソーシングや投資実行、投資家対応など、より上流の業務を担うケースが増えていきます。

さらに40代以降になると、個別案件の担当者としてだけでなく、ファンド全体の運用戦略やポートフォリオ管理に関与する機会も増加します。こうした役割の拡大が年収水準の上昇につながっており、不動産金融では専門性に加えて運用実績や投資判断の経験が市場価値を左右する重要な要素になっています。

役職別年収

役職平均年収
メンバー819.9万円
課長クラス1,128.7万円
部長以上1,641.0万円

役職別に見ると、メンバークラスの平均想定年収は819.9万円、課長以上では1,128.7万円、部長以上では1,641.0万円となっています。不動産金融では役職の上昇に伴い年収水準も大きく上昇しており、特に部長以上では1,600万円を超える水準となっています。

企業タイプ別年収

企業タイプ平均年収
日系955.2万円
外資1,053.2万円

企業タイプ別に見ると、日系企業の平均想定年収は955.2万円、外資系企業は1,053.2万円となっています。外資系企業がやや高い水準にあるものの、大きな差は見られません。

業種別年収(※一部抜粋)

業種平均年収割合
不動産投資967.3万円72.2%
不動産・住宅965.9万円10.2%
リース・ノンバンク878.3万円5.8%
信託銀行882.1万円2.6%
プライベートエクィティ907.6万円1.6%
投資顧問1,101.2万円1.3%
銀行・信金・信組1,078.8万円1.3%
生命保険1,070.0万円1.0%
投資信託1,067.0万円1.0%
エネルギー・プラント675.0万円0.6%

※当社実績(2023年1月~2026年6月、想定年収)より

業種別に見ると、不動産投資が72.2%を占めており、不動産金融の主要な転職先となっています。一方、平均想定年収は投資顧問(1,101.2万円)、銀行・信金・信組(1,078.8万円)、生命保険(1,070.0万円)が高い水準となっています。

不動産金融のキャリアは不動産業界のなかで完結するとは限りません。近年は不動産を投資対象として捉える金融機関や運用会社でも採用が活発であり、運用や投資判断に近い役割ほど高い年収水準が見られる傾向があります。





不動産金融の最新求人情報

JACでは不動産金融に関連する求人を多数お預かりしています。ここではその一部をご案内します。

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不動産金融で年収アップを目指すには

不動産金融で年収アップを目指すには、経験を職務名で終わらせず、どの課題にどう取り組み、どの成果へつなげたかを具体的に示すことが重要です。JACの実績から見えてきた、評価されやすい経験の掛け合わせを紹介します。

投資判断に近い業務経験を増やす

不動産金融では、リーシングやプロパティマネジメント、アセットマネジメントなどの実務経験を土台に、アクイジションやファンド運営、投資家対応へと担当領域を広げることで年収が上がるケースが見られます。足元の業務だけでなく、投資判断や運用成果にどのように関与したかが重要になります。

NOI・IRRなど運用成果を説明できるようにする

高年収帯で採用される方に共通するのは、個別案件の経験だけでなく運用資産全体を俯瞰した視点をもっていることです。担当物件の稼働率改善や賃料増額だけでなく、それが運用成果にどのような影響を与えたのかまで説明できると評価につながりやすくなります。

アセットマネジメントから投資サイドへ領域を広げる

不動産金融のキャリアは不動産業界のなかだけで完結するとは限りません。実際に高年収帯では、不動産会社に加えて投資顧問や銀行、保険会社なども有力な転職先となっています。不動産と金融の両面から事業を捉えられる方ほど選択肢が広がる傾向があります。

投資家・レンダー対応の経験を積む

同じ業務経験であっても、評価される方は職務内容ではなく成果を語っています。稼働率の改善、NOIの向上、資産価値向上、売却益創出など、自身の取り組みがどのようなリターンにつながったのかを整理して伝えることが年収アップへの近道です。




不動産金融の年収アップ転職成功事例

信託銀行のREIT経理経験を不動産ファンド運営へ活かし、800万円→1,100万円を実現

Aさん(男性/30代前半)

業種職種年収
転職前銀行・信託銀行REIT経理800万円
転職後不動産ファンド不動産金融(アセットマネジメント)1,100万円

信託銀行でREIT経理に従事していたAさんは、それ以前にも事業会社において経理・財務領域のキャリアを積み、予実管理や管理会計、資金管理、税務など幅広い業務を経験してきました。特に近年は、REITの会計・決算業務や開示対応に携わり、不動産金融の運営基盤を支える実務経験を蓄積していました。

一方で、会計受託や管理業務にとどまらず、より不動産ファンド運営に近い立場で専門性を高めたいという思いを抱くようになり転職を検討。これまで培ってきた会計・財務の知見を活かしながら、不動産金融領域でキャリアの幅を広げたいと考えていました。

JACでは、事業会社で培った経理・財務経験と、信託銀行でのREIT経理経験を一貫したキャリアとして整理。単なる経理スペシャリストではなく、不動産金融における会計・資金管理・開示実務を理解する即戦力として市場価値を言語化しました。また、候補者自身も気付いていなかった不動産ファンド運営との親和性を明確化し、私募不動産ファンドや私募REITのバックオフィス機能を担うポジションを提案しました。

結果として、年収は800万円から1,100万円へ上昇。会計・財務の専門性を軸にしながら、不動産金融の運用基盤を支えるより専門性の高い役割へとキャリアを発展させることに成功しました。

※事実をもとにしていますが、プライバシー保護のため、個人が特定されないように内容を一部変更しています。

PM経験をアセットマネジメントへ発展させ、800万円→1,300万円を実現

Bさん(女性/40代前半)

業種職種年収
転職前不動産・住宅プロパティマネジメント(PM)800万円
転職後生命保険不動産金融(アセットマネジメント)1,300万円

Bさんは、不動産業界で長年キャリアを積み、物件取得・運営からプロパティマネジメント、大型複合ビルの運営管理まで幅広く経験してきました。私募ファンドやREITが保有するオフィスビルの管理業務に加え、オーナー向けレポーティングや予算策定、リーシングなどにも従事。近年は大型開発案件における運営体制の構築やマネジメント業務にも携わり、不動産の運営実務を多面的に担ってきました。

一方で、運営・管理の立場から資産価値向上に携わるなかで、より投資・運用に近い立場で不動産の価値創出に関わりたいという思いが強まり、転職を検討するようになりました。特に、個別物件の管理に留まらず、ポートフォリオ全体を見据えた運用や投資判断に関与できる環境を志向していました。

JACでは、これまでのキャリアを単なるプロパティマネジメント経験として捉えるのではなく、オーナー視点で資産価値向上に取り組んできた実績として整理。リーシングや収益改善、予算管理に加え、大型案件における関係者調整や組織運営の経験まで含めて市場価値を言語化しました。その上で、アセットマネジメント領域で求められる要件との接続を行い、運用サイドへのキャリアシフトを実現できるポジションを提案しました。

結果として、年収は800万円から1,300万円へ上昇。これまで培ってきた不動産運営の経験を活かしながら、より投資・運用に近い立場で資産価値向上を担うキャリアを実現しています。

※事実をもとにしていますが、プライバシー保護のため、個人が特定されないように内容を一部変更しています。

REIT運用経験を評価され、総合デベロッパーで750万円→1,150万円へ

Cさん(女性/30代前半)

業種職種年収
転職前不動産投資顧問・REIT運営会社アセットマネジメント(不動産AM)750万円
転職後総合不動産デベロッパー不動産金融(アセットマネジメント)1,150万円

Cさんは、金融機関での営業経験を経て不動産業界へ転じ、その後は不動産運営領域でキャリアを積んできました。不動産営業では法人顧客向けの提案や契約交渉に従事し、さらに上場REITの運用会社では、保有不動産の収益最大化に向けた予算策定や収支分析、リーシング方針の立案、関係各所との調整など、運用業務全般を担当。物件単位ではなく収益資産として不動産を捉える視点を培っていました。

一方で、運営・管理の枠を超え、より投資判断や資産運用に近い立場でキャリアを構築したいという思いが強まり転職を検討。蓄積してきた不動産運営の知見を活かしながら、より広い視点で投資や運用に関与できる環境を求めていました。

JACでは、これまでの経験を単なるリーシングや運営管理の実績としてではなく、収益向上や資産価値向上に継続的に取り組んできたキャリアとして整理。不動産営業で培った折衝力に加え、REIT運用会社での予算管理や収支分析、運用計画策定などの経験を可視化し、投資・運用領域との接続を明確にしました。そのうえで、転職希望者の志向や将来的なキャリアの方向性を踏まえ、より運用責任の大きなポジションを提案しました。

結果として、年収は750万円から1,150万円へ上昇。不動産運営で培った知見を投資・運用の領域へ発展させ、より高い付加価値を発揮できるキャリアへの転換を実現しました。

※事実をもとにしていますが、プライバシー保護のため、個人が特定されないように内容を一部変更しています。




不動産金融の転職ならJAC Recruitment

不動産金融の転職市場では、同じ職種や経験年数であっても、年収やポジションに大きな差が生じることがあります。その背景には、企業ごとに評価するポイントが異なることに加え、自身の経験をどのように市場価値へ変換して伝えられるかが大きく影響しています。

例えば、プロパティマネジメント経験であっても資産価値向上や収益改善の実績として整理できる場合があります。また、会計・財務の経験が不動産ファンド運営を支える専門性として評価されるケースや、不動産運営の経験がアセットマネジメント領域へのキャリア拡大につながるケースもあります。

JACでは、不動産金融領域に精通したコンサルタントが、これまでの経験や実績を棚卸しし、市場で評価される強みとして整理します。そのうえで年収水準や組織構成、採用背景まで踏まえながら、一人ひとりに適したポジションをご提案しています。
不動産金融領域でさらなる年収アップやキャリアの発展を目指したい方は、ぜひJAC Recruitmentへご相談ください。

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企業傾向の情報収集など、JACのコンサルタントにご相談ください。

この記事の筆者

株式会社JAC Recruitment

編集部

当サイトを運営する、JACの編集部です。日々、採用企業とコミュニケーションを取っているJACのコンサルタントや、最新の転職市場を分析しているJACのアナリストなどにインタビューし、皆様がキャリアを描く際に、また転職の際に役立つ情報をお届けしています。

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