エネルギー業界の年収ガイド|平均年収・年代別・役職別・成功事例を解説


JACリクルートメント(以下、JAC)の支援実績によると、エネルギー業界の平均年収は874.7万円です。社会インフラを担いながら、脱炭素・GXの進展によりキャリア機会が拡大しているエネルギー業界。年収は、担当領域の広さや意思決定への関与度によって差が生まれやすく、マネジメントや大規模プロジェクトを担うほど高水準となる傾向があります。

本記事では、JACの実績データをもとに、エネルギー業界の平均年収や年代別・役職別の年収傾向、企業タイプごとの違い、年収アップを実現した転職成功事例などについて解説します。

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エネルギー業界の平均年収は874.7万円、年代別年収なども解説

JACの支援実績によると、エネルギー業界の平均年収は874.7万円です。年収のボリュームゾーンは700.0万円〜900.0万円で、年代とともに上昇し、40代以降で1,000万円を超える水準が一般的となっています。

特に、発電・再生可能エネルギー・インフラ事業などの大規模プロジェクトに関わるポジションでは高年収帯が形成されやすく、プロジェクトマネジメント経験や事業推進力が評価の軸となります。加えて、意思決定への関与度やマネジメント範囲の広さが年収に直結する傾向があり、専門性に加えて複数領域を横断できる層ほど高い報酬水準に到達しやすい点が特徴です。

年代別エネルギー業界の年収

年代平均年収
20代後半630.5万円
30代前半751.6万円
30代後半874.2万円
40代前半1015.3万円
40代後半1046.2万円
50代以上1112.8万円

※当社実績(2024年1月~2026年5月、想定年収)より

年代別では50代以上が1,112.8万円と最も高く、20代後半との差は約482.3万円です。年収は年代とともに段階的に上昇していきますが、エネルギー業界の特徴は、40代前半で平均年収が1,000万円を超え、その後も伸びが緩やかに継続する点にあります。
これは、発電・インフラ・再エネ開発などの領域において、一定以上の年次からプロジェクト責任や意思決定への関与が求められるためです。
特に、複数ステークホルダーを横断したプロジェクト推進や、事業性判断に関わる役割では、年次ではなく担う責任範囲に応じて報酬が引き上げられる傾向が見られます。

役職別年収

役職平均年収
メンバー776.5万円
課長以上1069.0万円
部長以上1293.6万円
本部長以上1922.4万円

※当社実績(2024年1月~2026年5月、想定年収)より

役職が上がるにつれて年収も段階的に上昇し、本部長以上では1,900万円台と大きく水準が切り上がります。特にエネルギー業界では、単なるラインマネジメントに加えて、事業性判断や大型プロジェクト全体の責任を担うかどうかが、報酬差に反映されやすい点が特徴です。

企業タイプ別年収

企業タイプ平均年収
日系864.4万円
外資1,046.1万円

企業属性別では、外資系企業が1,046.1万円で、日系企業(864.4万円)との差は約180万円にのぼります。こうした差は、外資系企業において成果連動報酬の比率が高く、また採用時に即戦力としての専門性や広範な職責範囲が求められるためです。
探す際は単に提示年収の水準を比較するだけでなく、自身の強みがどちらの評価軸(日系企業の長期・組織横断的な評価か、外資系企業のミッション・成果重視の評価か)にマッチするかを見極めることが重要です。

職種別年収(※一部抜粋)

職種平均年収割合
事業企画・事業開発880.0万円14.8%
設備保全・メンテナンス・施設環境・安全衛生842.0万円6.0%
技術系プロジェクトマネージャー1003.7万円4.9%
法人営業(インフラ業界向け)790.0万円3.9%
法人営業(その他)782.2万円3.5%
IT系プロジェクトマネージャー815.3万円3.4%
プラントエンジニア(機械)763.2万円2.9%
社内SE(アプリケーション)742.5万円2.8%
購買839.9万円2.8%
営業推進・企画780.0万円2.7%
経営企画877.0万円2.7%
機械設計・機構設計・筐体設計・メカトロ設計・装置設計700.9万円2.4%
新規事業開発988.1万円1.9%
経理(非上場)1004.9万円1.8%
データサイエンティスト・データアナリスト831.9万円1.8%
化学(研究・開発・分析)806.2万円1.5%

※当社実績(2024年1月~2026年5月、想定年収)より

職種別の年収分布を俯瞰すると事業企画・事業開発(14.8%)を中心に、設備保全やプロジェクトマネジメントなど、事業運営とインフラ維持の両輪で構成されている点が特徴です。業界のバリューチェーンの広さが、そのまま職種構成に反映されています。

年収水準では、技術系プロジェクトマネージャー(1003.7万円)や新規事業開発(988.1万円)、経理(1004.9万円)など、事業性や投資判断に近い領域が上位に位置します。大規模投資や長期プロジェクトを前提とする業界特性から、収益や意思決定に近い役割ほど報酬が高くなる傾向です。
一方、設備保全やエンジニアリング領域は水準としては中核レンジに収まりつつも、安定稼働を支える基盤職種として一定の厚みがあります。特に、安全・品質・安定供給といった要件を満たす重要性から、専門性を軸に継続的な評価がなされやすいポジションです。

エネルギー業界では、「どの機能に属するか」以上に、「事業全体や投資判断にどう関与するか」が職種間の年収差を生む軸となります。

エネルギー業界の最新求人情報

JACではエネルギー業界の求人を多数お預かりしています。ここではその一部をご案内します。

●シン・エナジー株式会社:太陽光発電所の監理技術者

●関西電力株式会社:エネルギー事業戦略(アライアンス推進)

●コスモ石油株式会社:ポジションサーチ(女性管理職・管理職候補)

●日本工営エナジーソリューションズ株式会社:電気エンジニア(海外案件)

●株式会社クリーンエナジーコネクト:GXソリューション営業部 営業プロジェクトマネージャー

●石油資源開発株式会社:施設エンジニアリンググループ

●四国電力株式会社:再生可能エネルギー開発事業(ファイナンス)

JACでは、ハイクラス求人を中心に非公開求人も多数お預かりしています。本記事で紹介している求人は一部です。

非公開求人について詳しく知りたい方はこちら

※募集が終了している場合もございます。あらかじめご了承ください。(2026年9月現在)


エネルギー業界で年収アップを目指すには

エネルギー業界で年収アップを目指すには、応募先が求める専門性や役割を把握し、自身の実績と結び付けて示すことが重要です。

プロジェクトマネジメントを「事業責任レベル」で語る

単なる進行管理ではなく、収益性や投資判断に関わる立場でどのように意思決定をリードしたかが評価の分かれ目です。工程管理・品質管理にとどまらず、事業全体に与えたインパクトを具体的に示すことで、上位レンジでの検討につながります。

「技術×事業」の接続で市場価値を高める

設計・施工・運用といった技術領域に加え、事業採算や契約スキームへの理解をもつことで、役割の幅が広がります。特に再エネやインフラ開発では、技術バックグラウンドをベースにした事業推進経験が高く評価される傾向があります。

マルチステークホルダー調整を再現性ある強みへ

エネルギー案件は関係者が多く、調整力が成果を左右します。発注者・施工者・行政・パートナーなど、利害の異なる関係者をどう整理し、意思決定まで導いたかを具体的に示すことで、より高いポジションへの接続が可能になります。

意思決定プロセスへの関与度を引き上げる

年収レンジを上げるうえでは、「実行者」から「判断に関与する立場」へのシフトが重要です。投資判断、リスク判断、戦略立案などにどの程度関与してきたかを明確にすることで、評価軸が一段引き上がります。

専門性を「他案件でも通用する型」に言語化する

経験そのものだけでなく、それをどのような思考プロセスで再現できるかが問われます。特定案件の実績にとどまらず、「どのような前提で意思決定し、どのように成果を出したか」を整理することで、市場価値として伝わりやすくなります。


エネルギー業界の年収アップ転職成功事例

DX推進部長から電力会社CIOへ|IT×事業視点で年収250万円アップ

Aさん(男性/50代以上)

 業種職種年収
転職前健康食品メーカーDX推進部長1,600万円
転職後電力会社CIO1,850万円

Aさんは、キャリア初期に開発を軸としながら営業も経験し、技術とビジネスをつなぐ視点を養ってきました。その後、社内SEとして業務改善や運用設計に関わる中で、ITを通じて事業に影響を与える役割への志向を強めていきました。特にEC領域の改善では、売り上げや顧客体験の向上に直結する成果を生み、事業変革への関与をさらに志向するようになりました。

こうした経験を経て、健康食品メーカーではDX推進部長として、ECシステムの管理・構築・改善を担い、業務基盤を支えてきました。開発と営業の経験を背景に、技術と業務の両面から、現場で活用される仕組みづくりに取り組んでいました。

JACでは、これまでの経験を「事業とITをつなぐ役割」として整理し、電力会社におけるIoT活用や需給可視化、顧客サービス開発との親和性を踏まえてCIOポジションを提案しました。

転職後は、年収が1,600万円から1,850万円へ上昇。社内改善にとどまらず、エネルギー企業のIT戦略全体に関与する立場へと役割が広がっています。今後は複数領域の経験を生かし、事業とITの橋渡し役としてさらなる活躍が期待されています。

※事実をもとにしていますが、プライバシー保護のため、個人が特定されないように内容を一部変更しています。

インフラ土木から資源開発へ転身|1,250万円を実現したキャリア戦略

Bさん(男性/40代前半)

 業種職種年収
転職前道路運営会社工事監理(土木系)850万円
転職後石油・天然ガス開発会社工事監理(土木系)1,250万円

Bさんは工事受注者として実務を積み、その後は鉄道新設工事の工事管理を経験しました。さらに高速道路分野では長年にわたり土木技術者として複数のプロジェクトを担当し、工事の発注や管理、関係機関との調整を重ねてきました。受注者と発注者の双方を経験してきたことが、判断の速さと柔軟さにつながっています。

こうした経験を踏まえ、直近では土木工事における設計や工事発注、関係機関との調整に加え、点検業務の高度化や効率化に向けたDX推進にも携わってきました。現場を支えるだけでなく、仕組みから改善を進める役割への関心がより強まっていました。

JACでは、発注者・受注者双方で培った実務経験とマネジメント経験を整理し、石油・天然ガス開発会社の土木系の工事監理として設計から発注、進捗管理、関係者調整までを広く担うポジションを提案しました。

転職後の年収は、850万円から1,250万円へ上昇。これまでの実績が評価され、キャリアとポジションの双方で前進しました。今後は、広い視点で工事全体を見渡しながら、複数案件を安定して推進する役割が期待されています。

※事実をもとにしていますが、プライバシー保護のため、個人が特定されないように内容を一部変更しています。

エネルギー営業からトレーダーへ転身|市場価値を高め900万円へ

Cさん(男性/30代前半)

 業種職種年収
転職前新電力会社電源調達・需給管理650万円
転職後電力トレーディング会社電力トレーダー900万円

Cさんは、不動産業界のエネルギー事業部門で新規開拓営業に従事したことをきっかけに、再生可能エネルギーや電力ビジネスに関わるようになりました。案件を売るだけでなく、取引条件や採算性まで見極める業務に携わる中で、より専門性の高い役割への志向を強めていきました。

その後は新電力会社に転職し、電力小売りの新規顧客開拓営業から、太陽光発電所の建設請負営業、自社投資用太陽光発電所の取得営業へと、エネルギー事業の営業領域を段階的に拡大してきました。その中で、電気代削減や非化石価値の付加によるCO2排出量削減を提案し、案件取得時にはデューデリジェンス(DD)で内容を精査するなど、営業活動と事業性の見極めを両立してきました。

JACでは、新電力や再生可能エネルギー案件で培った知識と、営業からDDまでを担った経験を整理。そのうえで、市場や案件の動きを見極める電力トレーダーのポジションが、これまでの経験を最も生かせると判断し提案しました。

転職後は、年収が650万円から900万円へと上昇。営業経験を土台としながら、より事業運営に近い立場へと役割が広がりました。今後は、市場感覚と案件理解の双方を備えた人材として、安定した価値発揮が期待されています。

※事実をもとにしていますが、プライバシー保護のため、個人が特定されないように内容を一部変更しています。

エネルギー業界の転職ならJACリクルートメント

JACでは、エネルギー業界に精通した専任コンサルタントが、あなたの専門性やキャリア志向を丁寧に整理し、将来につながるポジションをご提案しています。事業環境の変化やデジタル化の進展、専門職への需要の高まりなど、業界特有の動向を踏まえたアドバイスが可能です。

エネルギー業界の非公開求人も豊富にお預かりしており、専門性やマネジメント経験が正当に評価される機会をご紹介できます。年収やポジションの納得感はもちろん、短期的な条件だけでなく中長期的なキャリアパスまで見据えた伴走型の支援を行っています。

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この記事の筆者

株式会社JACリクルートメント

編集部

当サイトを運営する、JACの編集部です。日々、採用企業とコミュニケーションを取っているJACのコンサルタントや、最新の転職市場を分析しているJACのアナリストなどにインタビューし、皆様がキャリアを描く際に、また転職の際に役立つ情報をお届けしています。

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