経営企画に強い転職エージェントの選び方|経営企画・事業企画のキャリアを広げる活用法

経営企画転職エージェントを選ぶ際は、経営企画・事業企画領域への理解があるかに加えて、企業の採用背景や経営課題を踏まえたキャリア提案ができるかも確認することが重要です。経営企画職は、中期経営計画の策定や予算管理だけでなく、M&A、PMI、FP&A、海外事業管理、DX推進など、企業の成長戦略や事業変革に関わる役割へと広がっています。

本記事では、JAC Recruitment(以下、JAC)の転職支援実績をもとに、経営企画転職エージェントの選び方、年収動向、評価されやすい経験、年代別の活用戦略を解説します。

年収800万円以上の転職をお考えの方へ
JAC Recruitmentは、ハイクラス転職に特化した転職エージェントです。業界・領域に強い専門コンサルタントが、解像度の高い情報を提供し、あなたの転職をサポートします。

経営企画のハイクラス転職でJAC Recruitmentが選ばれる理由

経営企画職は、企業の中長期的な成長戦略や経営課題の解決を担う重要なポジションです。ただし、同じ「経営企画」という職種名でも、企業によって求められる役割は大きく異なります。

中期経営計画や予算管理を中心に担うケースもあれば、M&A、PMI、新規事業開発、海外事業管理、DX推進など、事業変革に深く関わるケースもあります。

そのため、ハイクラス転職では、求人票の業務内容だけでなく、採用背景や企業が抱える経営課題まで理解したうえで、応募先を見極めることが重要です。ここでは、経営企画のハイクラス転職でJAC Recruitmentが選ばれている理由を紹介します。

理由1:企業担当が直接支援し、経営課題を踏まえた提案が可能

経営企画職は、企業によって担うテーマやミッションが大きく異なります。

例えば、経営企画部門に期待される役割としては、

  • 中期経営計画の策定
  • 事業戦略の立案
  • M&A・PMI推進
  • 組織改革
  • DX推進

などが挙げられます。

一方で、同じ経営企画職であっても、成長企業では事業拡大や組織構築が重視される一方、成熟企業ではポートフォリオ改革や収益性改善が求められる場合があります。

JACでは、企業と転職希望者の双方を同じコンサルタントが担当する体制を採用しています。そのため、求人票だけでは見えにくい採用背景や経営課題まで把握したうえで情報提供を受けることができます。

例えば、

  • 新規事業の立ち上げを加速したい
  • M&A後のPMIを強化したい
  • DXを推進できる人材を採用したい
  • 次世代経営幹部候補を育成したい

といった企業の狙いを理解しながら転職活動を進められます。

経営企画職は、業務内容そのものよりも「何の課題を解決するための採用なのか」が重要です。企業の経営課題を把握したうえで転職先を選ぶことで、入社後のミスマッチを防ぎながら、自身の経験をより活かせる環境を見極めやすくなります。

理由2:経営企画職のハイクラス転職実績が豊富

JACを利用して転職した経営企画職の年収帯別分布は以下の通りです。

年収帯割合
300万円未満0.8%
300万円台0.4%
400万円台4.3%
500万円台7.1%
600万円台10.2%
700万円台13.8%
800万円台14.6%
900万円台9.4%
1,000万円台7.9%
1,100万円台6.7%
1,200万円台7.5%
1,300万円台3.9%
1,400万円台2.4%
1,500万円台3.5%
1,600万円台2.0%
1,700万円台0.8%
1,800万円台1.6%
1,900万円台1.2%
2,000万円以上2.0%

経営企画職の転職実績を見ると、600万円台〜800万円台がボリュームゾーンとなっています。また、1,000万円以上の年収帯は合計39.5%を占めており、経営企画職では経験や役割によって高年収帯への転職事例も見られます。

経営企画は企業の意思決定や事業成長を支える役割を担います。そのため、単なる企画立案にとどまらず、経営課題の解決や事業変革への貢献が評価されやすい傾向があります。そのため、経験や実績によっては1,500万円以上、さらには2,000万円超のポジションへキャリアアップするケースも見られます。

また、役職別では以下のような傾向があります。

役職平均年収割合
課長未満747.9万円40.9%
課長以上967.9万円29.5%
部長以上1,217.3万円21.3%
本部長以上1,633万円8.3%

課長未満でも平均年収は747.9万円となっていますが、課長以上では967.9万円、部長以上では1,217.3万円、本部長以上では1,633万円まで上昇しています。

実際にJACが保有する経営企画関連求人には、以下のような高年収レンジの案件も見られます。なお、掲載している求人は一例で、募集が終了している場合があります。最新の求人状況は個別にご確認ください。特に近年はM&A、PMI、海外事業管理、DX推進といった経営変革テーマへの関与経験が評価される傾向があり、経営企画部長や経営戦略責任者、さらには経営幹部候補へとキャリアを広げることで、さらなる年収アップを目指せる可能性があります。

理由3:高年収レンジの非公開求人を検討できる可能性がある

経営企画職のハイクラスポジションは、企業の成長戦略や経営機密に関わるため、非公開求人として募集されるケースがあります。

実際にJACが保有する経営企画関連求人には、以下のような高年収レンジの案件も見られます。なお、掲載している求人は一例であり、募集が終了している場合があります。最新の求人状況は個別にご確認ください。

業界ポジション年収レンジ
プライベートエクィティ経営企画800~4,000万円
シンクタンク・総研・リサーチ経営企画2,000~4,000万円
システムインテグレーター経営企画2,000~3,000万円
デジタルマーケティング経営企画1,200~3,000万円
ソフトウェア経営企画1,200~2,500万円

※JAC保有求人データ(2026年7月時点)より

これらのポジションでは、経営管理や事業計画の策定だけでなく、

  • M&A推進
  • PMI
  • 海外事業戦略
  • 投資判断支援
  • 経営陣への提言

など、企業経営に近い役割が求められるケースもあります。

また、経営企画責任者や事業戦略責任者クラスの採用は、組織再編や後継者育成と密接に関わることも多く、一般公開されないまま採用活動が進むことも少なくありません。

そのため、非公開求人を含めて検討することで、自身では見つけにくいハイクラス求人も選択肢に入りやすくなります。

理由4:経営企画・事業企画領域に精通したコンサルタントによる支援

経営企画のキャリアは、経営企画職だけで完結するとは限りません。

実際には、

  • 事業企画
  • 事業開発
  • FP&A
  • 経営管理
  • 管理部門責任者

などの領域と密接に関わりながらキャリアを形成していくケースも多く見られます。

そのため転職活動では、「経営企画経験がある」という事実だけでなく、「どのテーマで成果を出してきたのか」「どのような経営課題を解決してきたのか」を整理することが重要です。

JACでは経営企画や事業企画領域を専門とするコンサルタントが、企業の組織体制や採用背景を踏まえながら支援を行っています。

これにより、自身の経験が

  • どの企業で評価されるのか
  • どのポジションで活かせるのか
  • 将来的にどのようなキャリアへつながるのか

を客観的に整理しやすくなります。

経営企画職はキャリアパスが多様だからこそ、市場理解の深いコンサルタントの支援を受けながら転職戦略を描くことが重要です。

理由5:外資系・グローバル企業の経営企画ポジションに強み

近年は企業のグローバル化が進み、経営企画部門にも国際的な視点が求められるようになっています。

特にグローバル企業や外資系企業では、

  • 海外子会社管理
  • グローバル経営管理
  • 英語でのレポーティング
  • PMI
  • 海外M&A

などの経験が評価されるケースがあります。

また、外資系企業では経営層との距離が近く、経営企画部門が経営判断に直接関与するケースも少なくありません。そのため、財務知識や分析力だけでなく、多様な関係者を巻き込みながら意思決定を支援する能力も求められる傾向があります。

JACでは国内外のネットワークを活用しながら、外資系企業やグローバル企業の経営企画ポジションに関する情報提供や選考支援を行っています。

これまで培ってきた経営管理経験や事業推進経験、英語力を活かしながら、より大きな事業や経営に関与できる環境を目指す方にとって、キャリアの選択肢を広げるきっかけになります。

JACを利用した経営企画転職者の傾向

ここでは、JACを利用して経営企画職へ転職した方の年代、転職活動期間、年収変動のデータをもとに、経営企画転職市場の傾向を見ていきます。

経営企画は、中期経営計画の策定や予算管理に加え、M&A、PMI、海外事業管理、DX推進など、企業の成長戦略や事業変革に関わる機会が多い職種です。

そのため転職市場では、単なる企画業務の経験だけでなく、事業成長や収益改善にどのように貢献してきたかが重視されます。実際のデータからも、20代後半から50代以上まで幅広い年代で転職が実現しており、年収アップにつながった事例も見られます。

幅広い年代が経営企画職での転職を実現

年代別の分布は以下の通りです。

年代割合
20代後半6.7%
30代前半18.9%
30代後半15.0%
40代前半17.7%
40代後半15.0%
50代以上26.0%

※当社実績(2025年1月~2026年4月)より

50代以上(26.0%)が最も高く、30代前半(18.9%)、40代前半(17.7%)と続いています。また、40代前半・40代後半を合わせると32.7%を占めており、ミドル層以上の転職実績が豊富であることが分かります。

この背景には、経営企画職が年齢そのものよりも経験や実績を重視されやすい職種であることが挙げられます。

例えば経営企画では、

  • 中期経営計画の策定
  • 予算管理
  • KPIマネジメント
  • M&A・PMI
  • 事業戦略立案

などの経験が市場価値に直結するケースがあります。

そのため20代後半や30代前半でキャリアチェンジを実現する方がいる一方で、40代以降に経営企画部長や事業責任者候補として転職する方、50代以上で経営幹部候補として採用される方も少なくありません。

経営企画は経験の蓄積そのものが市場価値になりやすい職種です。実際のデータからも、若手層からシニア層まで幅広く転職機会が存在しており、事業理解や経営視点を磨くことで、年代を問わずキャリアアップを目指せることがうかがえます。

転職活動期間は3〜4ヶ月が目安

経営企画職の転職活動では、登録から内定承諾まで3〜4ヶ月程度を一つの目安として準備を進めることが重要です。

経営企画は企業ごとに役割や期待される成果が大きく異なるため、転職活動では自身の経験や強みを整理したうえで求人を見極める必要があります。

例えば、経営企画職として評価される経験には以下のようなものがあります。

  • 中期経営計画策定
  • 予算管理
  • KPI管理
  • 事業計画策定
  • M&A推進

また、経営企画マネージャーや経営企画部長などの管理職採用では、経営陣との面接が行われるケースも少なくありません。さらに、M&Aや経営改革プロジェクトに関わるポジションでは、複数部門との面談を経て選考が進む場合もあります。

そのため、ハイクラス転職を目指す場合は特に、余裕を持ったスケジュールで転職活動を進めることが望ましいでしょう。

経営企画転職では50.5%が年収アップ、平均143万円増

JACを利用して経営企画職へ転職した方のうち、年収アップを実現した方は50.5%です。また、年収アップした方の平均上昇額は143万円となっています。

経営企画職は企業の経営や事業成長に直接関与するポジションであるため、経験や実績が評価されることで転職時の年収アップにつながるケースがあります。

年収変動の内訳は以下の通りです。

年収変動割合
年収ダウン42.5%
変動なし7.1%
1~99万円アップ28.0%
100~199万円アップ15.0%
200万円以上アップ7.5%

※当社実績(2025年1月~2026年4月)より

年収アップを実現した方は50.5%と半数を超えています。さらに、そのうち100万円以上の年収上昇を実現した方は22.5%に達しており、経営企画職が大きなキャリアアップにつながる可能性のある職種であることが分かります。

特に経営企画職の年収アップには、

  • 上場企業への転職
  • 経営企画マネージャーへの昇格
  • M&AやPMI領域への挑戦
  • グローバル企業への転職
  • 経営幹部候補ポジションへの転職

などが影響するケースがあります。

経営企画は単なる企画業務ではなく、企業の将来を左右する意思決定を支援する職種です。そのため、財務知識や分析力だけではなく、事業理解やプロジェクト推進力、経営視点を兼ね備えた人材が高く評価される傾向があります。

特に近年は企業変革や事業ポートフォリオ改革への関心が高まっており、経営企画部門への期待も拡大しています。そのため、自身の専門領域を深めながら経営に近い役割へキャリアを広げていくことで、さらなる年収アップやハイクラスポジションへの転職につながる可能性があるでしょう。

経営企画転職で年収アップを実現した事例

JACの転職支援実績では、経営企画職への転職によって年収アップを実現した事例が数多く見られます。

経営企画は特定の業界経験だけで評価される職種ではありません。企業の経営課題を理解し、事業成長や変革を推進してきた経験が評価されるため、異業種や異職種から経営企画へキャリアチェンジするケースも少なくありません。

また、近年は企業を取り巻く環境変化が激しくなっており、経営企画部門には中期経営計画の策定だけでなく、M&A、DX推進、海外事業管理、事業ポートフォリオ改革など、より高度なテーマへの対応が求められるようになっています。

こうした背景から、事業理解や課題解決力を持つ人材への需要が高まっており、転職によって年収アップにつながるケースも見られます。

ここでは、実際の転職事例をもとに、どのような経験が評価され、年収アップにつながったのかを見ていきましょう。

性別年代業種職種年収
男性20代後半コンサルティング→教育汎用系SE→経営企画700万円→900万円
女性30代前半コンサルティング→機械・装置戦略コンサルタント→経営企画850万円→950万円
男性30代前半WEBメディア→デジタルマーケティング事業企画・事業開発→経営企画1,000万円→1,100万円
男性30代後半デジタルマーケティング→デジタルマーケティング経営企画→経営企画1,000万円→1,100万円
男性40代前半電気・電機→映画・音楽管理部門責任者→経営企画1,350万円→1,550万円
男性40代前半コンサルティング→アパレル・スポーツ人事・労務→経営企画1,400万円→1,600万円
男性40代後半広告→デジタルマーケティング事業企画・事業開発→経営企画1,800万円→2,000万円
男性40代後半銀行→コンサルティング事業企画・事業開発→経営企画1,500万円→1,600万円
男性50代以上スーパー・小売→百貨店マーケティング→経営企画1,600万円→1,700万円
男性50代以上運輸→商社(消費財系)経営・事業企画→経営企画1,350万円→1,500万円

これらの事例からは、経営企画転職において「業界経験」や「職種名」以上に、「事業成長や経営課題の解決にどのように関与してきたか」が重視されている傾向が見られます。

20代後半の事例では、システム開発経験を持つ方が教育業界の経営企画へ転職し、年収は700万円から900万円へ上昇しています。DX推進やデータ活用を経営課題とする企業では、IT領域の知見を事業改善や意思決定支援に生かせる人材が評価されるケースがあります。

30代前半では、戦略コンサルタントからメーカーの経営企画へ転職し850万円から950万円へ、事業企画・事業開発職から経営企画へ転職し1,000万円から1,100万円へ年収アップした事例が見られます。経営企画職は、経営層への提言や事業戦略の立案が求められるため、戦略立案や事業推進に携わった経験との親和性が高い職種です。特に近年は市場環境の変化が激しくなっていることから、変革を推進できる人材への需要が高まっています。

30代後半では、同じ経営企画職であってもより経営に近い役割を担う企業へ転職することで年収アップを実現したケースが見られます。経営企画職の市場では、担当業務の範囲や経営への関与度によって評価が大きく変わるため、同じ職種内でもキャリアアップの余地が存在します。

40代になると、管理部門全体を統括した経験や組織変革を推進した経験が評価されるケースが目立ちます。管理部門責任者から経営企画へ転職した方は1,350万円から1,550万円へ、人事・労務領域で組織運営に携わっていた方は1,400万円から1,600万円へ年収を伸ばしています。経営企画職では財務や戦略だけでなく、組織マネジメントや全社横断プロジェクトを推進した経験も高く評価される傾向があります。

40代後半になると、事業企画や事業開発の経験を生かしながら、より大きな事業や経営課題を担うポジションへ転職している事例が見られます。広告業界からデジタルマーケティング業界へ転職した方は2,000万円の年収レンジへ到達しており、事業成長への貢献実績や経営視点が市場で高く評価されたケースと考えられます。

さらに50代以上では、長年培ってきた事業経験や経営経験が評価される傾向があります。マーケティング領域から経営企画へ転職した方は1,700万円、経営・事業企画経験を持つ方は1,500万円へ年収アップを実現しています。経営企画職は経験年数や役職がそのまま価値になるのではなく、企業成長や事業変革にどのように貢献してきたかが重要な評価ポイントとなるため、豊富な経験を持つシニア層にも転職機会が存在します。

このように経営企画転職では、単に企画業務の経験を積むだけではなく、「どのような経営課題を解決してきたか」「どのような事業成長を支援してきたか」を示せる人材が評価される傾向があります。

中期経営計画、事業企画、M&A、PMI、DX推進、経営管理などの経験を深めながら、事業全体を俯瞰できる視点を身に付けることで、より高い年収レンジや責任あるポジションへのキャリアアップにつながる可能性があるでしょう。

経営企画転職で評価されやすい経験とは?

経営企画職は企業の意思決定や成長戦略を支える重要なポジションですが、転職市場ではすべての経験が同じように評価されるわけではありません。

近年は事業環境の変化が激しくなっており、多くの企業で経営企画部門に求められる役割も拡大しています。そのため、資料作成や分析業務だけでなく、経営課題の解決や事業成長にどのように貢献してきたかが重要な評価ポイントになっています。

特にハイクラス転職や管理職採用では、「何を担当していたか」ではなく、「どのような成果を生み出したか」が重視される傾向があります。

ここでは、経営企画転職において評価されやすい代表的な経験を紹介します。

中期経営計画策定の経験

中期経営計画(中計)の策定経験は、経営企画職の代表的な専門性として評価されやすい経験の一つです。

中期経営計画は企業の成長戦略や経営目標を示す重要な計画であり、経営陣と連携しながら将来の方向性を描く役割が求められます。そのため、計画策定に関与した経験は、経営視点を持ちながら事業を捉える能力を示す実績として評価される傾向があります。

例えば、以下のような経験が該当します。

  • 中期経営計画の策定
  • 事業ポートフォリオ分析
  • 市場調査・競合分析
  • 成長戦略立案
  • 経営会議資料の作成

特に近年は業界再編や事業構造改革が進んでいるため、企業が将来どのような成長を目指すべきかを考え、戦略へ落とし込んだ経験を持つ人材への需要が高まっています。

また、単に資料作成を担当した経験だけではなく、経営陣への提言や事業部門との調整を行いながらプロジェクトを推進した経験があれば、より高く評価される可能性があります。

予算管理・管理会計の経験

予算管理や管理会計の経験も、経営企画転職において高く評価される経験の一つです。

企業経営では、事業戦略を実行するだけでなく、その進捗や成果を定量的に管理することが重要です。そのため、経営企画部門にも数値面から経営を支援できる能力が求められています。

具体的には、以下のような経験が挙げられます。

  • 予算策定
  • 予実管理
  • 管理会計
  • 収益分析
  • 業績モニタリング

特に上場企業やグローバル企業では、経営判断を迅速に行うために数値管理の高度化が進んでいます。

そのため、単にデータを集計していた経験だけでなく、分析結果をもとに経営課題を発見し、改善提案まで行った経験は高く評価される傾向があります。

また、近年はFP&A(Financial Planning & Analysis)の重要性が高まっており、財務と経営をつなぐ人材への需要も増えています。

事業企画・事業開発の経験

事業企画や事業開発の経験は、経営企画職との親和性が高く、転職市場でも評価されやすい経験です。

経営企画と事業企画は担当範囲こそ異なりますが、いずれも事業成長を実現するための戦略立案や推進を担う点で共通しています。

例えば、以下のような経験が該当します。

  • 新規事業立ち上げ
  • 事業計画策定
  • 市場分析
  • アライアンス推進
  • 事業戦略立案

近年は企業が既存事業だけでなく、新たな収益源の確立を目指すケースも増えており、新規事業や事業開発の経験を持つ人材への期待が高まっています。

また、企画立案だけでなく、関係部署を巻き込みながら施策を実行し、成果につなげた経験は再現性の高い実績として評価される傾向があります。

特に事業責任者や経営幹部候補を目指す場合には、事業全体を俯瞰しながら意思決定を支援した経験が強みになります。

M&A・PMIの経験

M&AやPMI(Post Merger Integration)の経験は、経営企画領域の中でも特に市場価値が高い専門領域の一つです。

企業買収や事業再編は経営戦略そのものであり、そのプロジェクトに関与できる人材は限られています。そのため、実務経験を持つ人材は転職市場でも高く評価される傾向があります。

具体的には、以下のような経験が該当します。

  • M&A戦略立案
  • デューデリジェンス
  • PMI推進
  • 経営統合作業
  • 投資案件評価

M&A案件では財務や法務だけでなく、組織や事業そのものを理解しながらプロジェクトを進める力が求められます。

また、買収そのものよりも、その後の統合作業であるPMIの難易度が高いといわれています。そのため、買収後に組織や業務の統合を推進した経験は、経営課題を実行フェーズまで落とし込める人材として高く評価されるケースがあります。

近年は事業再編やスタートアップ投資も活発化しており、M&A経験を持つ経営企画人材への需要は拡大しています。

KPI設計・経営管理の経験

KPI設計や経営管理の経験も、経営企画職において評価されやすい経験です。

企業が成長戦略を実現するためには、経営目標を具体的な数値目標へ落とし込み、その進捗を継続的に管理していく必要があります。その役割を担うのがKPI設計や経営管理です。

例えば、以下のような経験が挙げられます。

  • KPI設計
  • 経営指標管理
  • ダッシュボード構築
  • 業績管理体制整備
  • 経営会議運営

特に近年はデータ活用や経営の可視化に取り組む企業が増えており、経営状況を定量的に把握できる仕組みを構築した経験への評価が高まっています。

また、単に数値を管理するだけではなく、KPIを通じて課題を発見し、改善策を提案した経験があれば、より高い市場価値につながる可能性があります。

このような経験は、経営企画だけでなく事業責任者や経営幹部候補としてのキャリア形成にも役立つ重要な実績といえるでしょう。

経営企画転職でエージェントを選ぶ際のポイント

経営企画転職で評価されやすい経験を理解したうえで、自身の市場価値を適切に整理し、企業へ伝えられるエージェントを選ぶことが重要です。

経営企画は企業の意思決定や成長戦略を支える職種ですが、企業によって求められる役割が大きく異なります。中期経営計画や予算管理を中心とする企業もあれば、M&Aや事業開発、海外事業管理、DX推進などを担う企業もあります。

また、経営企画と近い領域には事業企画、経営管理、FP&Aなどがあり、職種名だけでは実際の業務内容や期待役割を判断しにくいケースも少なくありません。

そのため転職活動では、求人紹介だけでなく、自身の経験や強みを客観的に整理しながらキャリア提案できるエージェントを選ぶことが重要です。

ここでは、経営企画転職エージェントを選ぶ際に確認したいポイントを紹介します。

経営企画と事業企画の違いを理解しているか

経営企画転職では、経営企画と事業企画の違いを理解しているエージェントかどうかを確認することが重要です。

両者は似た職種として扱われることがありますが、一般的には役割が異なります。

例えば、

  • 経営企画:全社戦略や経営課題を担当
  • 事業企画:特定事業の成長戦略を担当

といった違いがあります。

また企業によっては、

  • 経営企画が事業企画を兼務している
  • 事業企画が経営戦略を担っている
  • 経営管理やFP&Aが同じ組織に属している

など、組織体制もさまざまです。

そのため単純に職種名だけで求人を紹介するのではなく、実際に何を期待されているポジションなのかを理解しているエージェントを選ぶことが重要です。

自身の経験が経営企画として評価されるのか、事業企画や経営管理として評価されるのかを整理できるエージェントであれば、より適した求人を選びやすくなるでしょう。

業界ごとの経営課題を理解しているか

経営企画職は同じ職種であっても、業界によって求められる役割が大きく異なります。

例えば、

  • IT業界:成長戦略、SaaS経営指標、DX推進
  • メーカー:グローバル経営管理、事業ポートフォリオ改革
  • 商社:投資管理、海外事業戦略
  • PEファンド投資先企業:企業価値向上、PMI推進
  • コンサルティング業界:経営戦略立案、新規事業開発

など、重視されるテーマは大きく異なります。

そのため、経営企画経験があるからといって、すべての企業で同じように評価されるわけではありません。

業界ごとの経営課題や採用背景を理解しているエージェントであれば、自身の経験がどの企業で活かせるのかを把握しやすくなります。

また、同じ「経営企画求人」であっても実際には求められる専門性が大きく異なることもあるため、業界理解の深いエージェントの存在は重要な判断材料になるでしょう。

財務・経理・コンサル出身者のキャリアを理解しているか

経営企画職は、多様なバックグラウンドからキャリア形成できる職種です。

実際に経営企画へ転職する方の出身職種には、

  • 財務
  • 経理
  • FP&A
  • 戦略コンサルタント
  • 事業企画
  • マーケティング
  • 管理部門責任者

などがあります。

そのため、自身の現在の職種からどのような経営企画キャリアを目指せるのかを理解しているエージェントを選ぶことが重要です。

例えば、

  • 財務・経理経験者なら経営管理やFP&A
  • コンサル経験者なら経営戦略やM&A
  • 事業企画経験者なら経営企画や事業責任者候補

など、経験によって評価される領域が異なる場合があります。

また、経営企画は将来的に事業責任者や経営幹部へつながるケースもあるため、転職先だけでなく中長期的なキャリア形成まで相談できるエージェントを選ぶことが望ましいでしょう。

経営幹部・管理職クラスの支援実績があるか

経営企画職は経験を積むにつれて、より経営に近いポジションを求められるようになります。

実際には、

  • 経営企画マネージャー
  • 経営企画部長
  • 事業責任者
  • 経営戦略責任者
  • CXO候補

などのポジションが募集されるケースもあります。

こうしたポジションでは、分析力や企画力だけでなく、

  • 組織マネジメント
  • 全社横断プロジェクト推進
  • 経営層との折衝
  • 企業変革の実行

といった経験も重視される傾向があります。

また、企業ごとに期待役割や採用背景が大きく異なるため、一般公開されている求人情報だけでは十分に理解できないことも少なくありません。

そのため、経営幹部や管理職クラスの支援実績が豊富なエージェントであれば、企業の期待を理解しながら転職活動を進めやすくなるでしょう。

ハイクラス求人・非公開求人に対応しているか

経営企画職のハイクラスポジションは、経営戦略や組織変革と密接に関わるため、非公開求人として募集されるケースがあります。

例えば、

  • 経営企画部長
  • 経営戦略責任者
  • FP&A責任者
  • 事業責任者
  • CXO候補

といったポジションが該当します。

これらの採用は、後継者育成や組織再編、新規事業立ち上げなど、経営上重要なテーマと関わることも多く、一般公開されずに採用活動が進められることも少なくありません。

また、高年収レンジの求人では、企業が応募者を限定して検討したいと考える場合もあります。

そのため、ハイクラス求人や非公開求人を扱う転職エージェントを活用することで、自身では把握できない選択肢に出会える可能性があります。

さらに、企業の経営課題や採用背景、求める人物像といった公開情報だけでは見えない情報を得られる点も、エージェントを活用する大きなメリットといえるでしょう。

【年代別】経営企画転職におけるエージェント活用戦略

経営企画職は年代によって求められる役割や期待される成果が大きく変化します。

20代では分析力や事業理解を身に付けることが重視される一方、30代では専門領域の確立が求められるようになります。40代以降ではマネジメント経験や経営への参画が重視され、50代以上では経営幹部としての視点や事業変革の実績が評価されるケースも少なくありません。

そのため転職活動では、現在の経験やスキルだけで応募先を考えるのではなく、「次の年代で求められる役割」を見据えながらキャリアを設計することが重要です。

ここでは、年代別に経営企画転職におけるエージェント活用のポイントを解説します。

20代:分析力と事業理解を身につける

20代の経営企画転職では、将来的な市場価値につながる基礎能力を身に付けられる環境を選ぶことが重要です。

この年代では、経営企画として高度な意思決定を担うというよりも、事業や経営を理解するための土台を築く段階といえます。

例えば、

  • 市場分析
  • データ分析
  • 予算管理
  • KPI管理
  • 経営会議資料作成

などの経験は、その後のキャリア形成につながる重要な実務経験です。

また、20代では経営企画職へのキャリアチェンジを目指す方も少なくありません。

実際に、

  • SE
  • コンサルタント
  • 財務・経理
  • 営業企画
  • 事業企画

などから経営企画へ転職するケースも見られます。

エージェントを活用することで、自身の経験がどのように評価されるのか、どのような企業で成長機会を得られるのかを整理しやすくなります。

特に20代は短期的な年収だけでなく、将来的にどのような経営人材を目指すのかという視点で転職先を選ぶことが重要です。

30代:専門領域を確立する

30代の経営企画転職では、自身の強みとなる専門領域を確立することが重要です。

この年代になると、単なる分析業務や資料作成だけではなく、事業成長や経営課題の解決に直接関与した経験が求められるようになります。

特に市場で評価されやすい専門領域としては、

  • FP&A
  • M&A
  • 経営管理

などが挙げられます。

例えばFP&Aでは、予算策定や業績分析を通じて経営判断を支援する経験が評価されます。また、M&Aでは事業投資やPMIへの関与経験が市場価値の向上につながるケースがあります。

経営管理領域では、KPI設計や予実管理を通じて企業全体の業績向上に貢献した経験が評価されやすい傾向があります。

企業側も30代には「将来の幹部候補」としての期待を持つケースが増えるため、自身の専門領域を明確にしながら転職活動を進めることが重要です。

エージェントを活用することで、自身の経験がどの業界やポジションで評価されるのかを客観的に把握しやすくなるでしょう。

40代:経営企画部長・事業責任者を目指す

40代の経営企画転職では、専門知識だけでなくマネジメント経験や経営視点が重要な評価ポイントになります。

この年代では、

  • 経営企画部長
  • 経営戦略責任者
  • 事業責任者

などを目指すケースも増えてきます。

企業が求めるのは分析業務を担う人材ではなく、事業や組織を動かしながら経営課題を解決できる人材です。

そのため、

  • 部門横断プロジェクト推進
  • 組織マネジメント
  • 中期経営計画策定
  • M&A推進
  • 企業変革の実行

といった経験が高く評価される傾向があります。

また、40代になると企業ごとの期待役割が大きく異なるため、求人票だけでは判断が難しいケースも少なくありません。

エージェントを活用することで、採用背景や経営課題を理解しながら転職活動を進めやすくなります。

特に経営企画部長クラス以上になると、企業が将来的な経営幹部候補として採用を検討しているケースもあり、中長期的な視点でキャリアを考えることが重要になります。

50代以上:CXO・経営幹部候補を視野に入れる

50代以上の経営企画転職では、これまで培ってきた経験や実績をどのように経営へ活かせるかが重要になります。

経営企画職は年齢そのものよりも、事業成長や企業変革にどのように貢献してきたかが評価されやすい職種です。

そのため、

  • 中期経営計画策定
  • M&A・PMI
  • 海外事業管理
  • 経営管理体制構築
  • 組織変革推進

などの経験を持つ方は、年齢を問わず評価される可能性があります。

また、この年代では、

  • CXO候補
  • 経営戦略責任者
  • 経営企画本部長
  • 事業統括責任者
  • 社長室長

など、経営に近いポジションへキャリアアップするケースもあります。

一方で、こうしたポジションは一般公開されず、非公開求人として募集されることも少なくありません。

そのためエージェントを活用し、自身の経験や強みを継続的に共有しておくことで、条件に合うポジションが発生した際に相談できる可能性が広がります。

50代以上では、専門知識だけでなく、経営層との折衝経験や全社視点での意思決定支援経験も重要な評価ポイントになります。これまでのキャリアを整理しながら、自身がどのような価値を企業へ提供できるのかを明確にすることが、納得度の高い転職活動につながります。

まとめ:経営企画転職は「経営視点×事業推進力」で市場価値が変わる

経営企画職は、企業の意思決定や成長戦略を支える重要なポジションです。中期経営計画の策定や予算管理だけでなく、M&A、PMI、事業ポートフォリオ改革、海外事業管理、DX推進など、企業の将来を左右するテーマに関わる機会も多くあります。

そのため経営企画転職では、業界経験や職種経験だけではなく、「どのような経営課題を解決してきたか」「事業成長にどのように貢献してきたか」が重要な評価ポイントになります。

JACの転職支援実績を見ると、経営企画職へ転職した方の50.4%が年収アップを実現しており、年収アップした方の平均上昇額は143万円となっています。また、年収帯別では1,000万円以上の割合が39.5%を占めており、経営企画職がハイクラス転職につながりやすい職種であることがうかがえます。

さらに、役職別では課長以上の平均年収が967.9万円、部長以上が1,217.3万円、本部長以上では1,633万円となっており、経営への関与度が高まるにつれて年収水準も上昇する傾向があります。

特にハイクラス転職では、以下のような経験が評価されるケースがあります。

  • 中期経営計画策定の経験
  • 予算管理・管理会計の経験
  • 事業企画・事業開発の経験
  • M&A・PMIの経験
  • FP&Aや経営管理の経験
  • KPI設計・業績管理の経験
  • 海外事業管理やDX推進の経験

なかでもM&A、PMI、FP&A、IR・資本政策、海外事業管理、DX推進といった専門領域は、市場価値の向上や年収アップにつながりやすい傾向があります。経営企画職としてキャリアアップを目指す場合は、こうした経営に近いテーマへの関与経験を積み重ねていくことが重要です。

また、経営企画部長や経営戦略責任者、事業責任者、CXO候補といったハイクラスポジションは、非公開求人として募集されるケースも少なくありません。そのため、転職活動では公開求人だけでなく、非公開求人を含めて幅広く情報収集することも重要なポイントになります。

経営企画転職では、目の前の求人条件だけで判断するのではなく、「今後どのような経営人材を目指したいのか」という中長期的な視点を持つことが大切です。専門性を深めながら経営視点と事業推進力を磨いていくことで、市場価値を高め、より大きな裁量と責任を持つポジションへのキャリアアップにつなげられる可能性があるでしょう。

転職エージェントを活用することで、自身の経験や強みが市場でどのように評価されるのかを客観的に把握しやすくなります。経営企画として次のキャリアステージを目指す際は、自身の将来像と企業の経営課題の双方を見据えながら、最適なキャリア選択を進めていきましょう。

業界・領域に特化した専任コンサルタントが、あなたの転職をサポートします。

業界における市場価値はもちろん、レジュメの効果的な書き方面接対策

企業傾向の情報収集など、JACのコンサルタントにご相談ください。

この記事の筆者

株式会社JAC Recruitment

編集部

当サイトを運営する、JACの編集部です。日々、採用企業とコミュニケーションを取っているJACのコンサルタントや、最新の転職市場を分析しているJACのアナリストなどにインタビューし、皆様がキャリアを描く際に、また転職の際に役立つ情報をお届けしています。

各業界・職種に精通したプロがあなたの転職を支援します。