経営企画職で年収1,000万円を実現することは十分に可能です。JACリクルートメント(以下、JAC)の転職支援実績(2025年1月~2026年6月)では、経営企画職の40.3%が想定年収1,000万円以上となっています。特に、経営戦略、中期経営計画、M&A、新規事業開発など経営判断に近い領域の経験をもつ方は、高年収オファーを獲得しやすい傾向があります。
本記事では、JACが保有する転職支援実績データをもとに、経営企画で年収1,000万円を実現しやすい年代や役職、目指しやすい業界、実際の求人例・転職事例まで解説します。
年収1,000万円以上の経営企画の割合は40.3%
JACの実績(2025年1月~2026年6月、想定年収)では、経営企画職のうち、転職時の想定年収が1,000万円以上となっている割合は全体の40.3%です。約4割が年収1,000万円以上となっており、経験やポジションによっては高年収を目指しやすい職種といえます。
◆経営企画の年収1,000万円以上の割合
| 区分 | 全体 |
|---|---|
| 1,000万円未満 | 59.7% |
| 1,000万円以上 | 40.3% |
※当社実績(2025年1月~2026年6月、想定年収)より
経営企画では、担当する業務やポジションによって年収レンジが大きく異なります。特に年収1,000万円以上では、経営に近い立場で全社的なテーマを担うポジションも多くなります。
また、部門やプロジェクトをリードした経験、経営層と直接連携して全社的な課題解決を推進した実績など、担当業務の範囲だけでなく「どの程度の責任を担ってきたか」も年収を左右するポイントだといえるでしょう。

| 年収帯 | 割合 |
|---|---|
| 500万円未満 | 5.2% |
| 500万円~599万円 | 6.9% |
| 600万円~699万円 | 10.0% |
| 700万円~799万円 | 12.8% |
| 800万円~899万円 | 14.5% |
| 900万円~999万円 | 10.3% |
| 1,000万円~1,099万円 | 9.0% |
| 1,100万円~1,199万円 | 6.2% |
| 1,200万円~1,299万円 | 7.6% |
| 1,300万円~1,399万円 | 3.8% |
| 1,400万円~1,499万円 | 4.1% |
| 1,500万円以上 | 9.7% |
※当社実績(2025年1月~2026年6月、想定年収)より
年収帯別に見ると、800万円~899万円が14.5%と最も多く、次いで700万円~799万円が12.8%となっています。一方、1,000万円以上の各年収帯にも幅広く分布しており、1,500万円以上も9.7%を占めています。特定の年収帯に集中するというより、経験や担う役割によって年収に大きな幅があることが経営企画職の特徴です。
経営企画で年収1,000万円に到達しやすい年代・役職
経営企画で年収1,000万円を実現できるかどうかは、年代と役職を分けて考える必要があります。年代別の平均年収は一定の水準で伸びが鈍化しますが、役職別に見ると明確な分岐点が見えてきます。
- 経営企画で平均年収が1,000万円に到達する年代
- 経営企画で平均年収が1,000万円を超える役職は、部長クラス
経営企画で平均年収が1,000万円に到達する年代

| 年代 | 平均年収(全体) | 平均年収(男性) | 平均年収(女性) |
|---|---|---|---|
| 20代後半 | 701.3万円 | 733.9万円 | 645.4万円 |
| 30代前半 | 790.7万円 | 804.3万円 | 738.5万円 |
| 30代後半 | 909.6万円 | 946.6万円 | 719.4万円 |
| 40代前半 | 1,083.9万円 | 1,045.6万円 | 1,459.8万円 |
| 40代後半 | 1,056.3万円 | 1,070.6万円 | 936.0万円 |
| 50代以上 | 1,119.6万円 | 1,147.5万円 | 744.6万円 |
※当社実績(2025年1月~2026年6月、想定年収)より
経営企画の平均年収は30代後半まで上昇し、40代前半では1,083.9万円と、初めて1,000万円を超えています。30代後半では909.6万円のため、30代後半から40代前半にかけて年収水準が大きく上昇していることが分かります。40代後半は1,056.3万円、50代以上は1,119.6万円と、その後も平均年収1,000万円以上を維持しています。
ただし、年齢を重ねるだけで年収1,000万円に到達できるわけではありません。経営企画では、経験を積むにつれて全社戦略の策定や経営資源配分、成長投資の意思決定など、経営の意思決定に近い業務を任されるケースが増えていきます。こうした担当領域や職責の広がりが、40代以降の年収水準を押し上げる要因です。
また、30代後半でも平均年収は909.6万円に達しているため、経験やポジションによっては30代で年収1,000万円を実現することも考えられます。
経営企画で平均年収が1,000万円を超える役職は、部長クラス
まず役職別の想定年収は以下のとおりです。
| 役職 | 平均年収 |
|---|---|
| 課長未満 | 768.2万円 |
| 課長クラス | 988.7万円 |
| 部長以上 | 2,000.0万円 |
※当社実績(2025年1月~2026年6月、想定年収)より
課長未満の平均年収は768.2万円ですが、課長クラスになると988.7万円まで上昇し、1,000万円に迫ります。さらに、部長以上では2,000.0万円となっており、JACの転職支援実績では、平均年収が1,000万円を超えるのは部長以上です。
経営企画は、役職が上がるほど経営の意思決定に直接関わる機会が増える職種です。課長クラスでは担当領域やプロジェクトのマネジメントを担う一方、部長以上になると、全社戦略や中期経営計画の策定、事業ポートフォリオの見直し、M&Aなど、会社全体の方向性を左右するテーマを統括する立場が想定されます。
このように、経営企画では、役職と責任範囲の広がりが年収水準にも大きく表れています。
次に、企業属性別の平均年収です。
| 企業属性 | 平均年収 |
|---|---|
| 外資系 | 1,012.2万円 |
| 日系 | 985.7万円 |
※当社実績(2025年1月~2026年6月、想定年収)より
外資系の平均年収は1,012.2万円、日系は985.7万円で、外資系が26.5万円高い結果となっています。ただし、両者の差は大きくなく、日系企業でも平均年収は1,000万円に近い水準です。経営企画では、企業属性による年収差は比較的小さい傾向です。
年収1,000万円以上が目指せる経営企画の求人例
年収1,000万円以上が提示される経営企画の求人では、経営戦略の策定だけでなく、M&Aや新規事業、事業ポートフォリオの見直し、取締役会の支援など、経営の重要な意思決定に関わる役割が多く見られます。以下では、実際の求人をもとに、業務内容と求められる経験を紹介します。
- 【年収1,200万円~2,500万円】大手金融機関:経営戦略・事業戦略
- 【年収1,000万円~2,000万円】エンターテインメント事業運営会社:経営企画
- 【年収1,500万円~1,700万円】上場メーカー:経営企画エキスパート
【年収1,200万円~2,500万円】大手金融機関:経営戦略・事業戦略
グループ全体の中長期的な経営戦略を担うポジションです。特定の金融事業を中心に、国内外での事業拡大や経営体制の強化、経営管理などに携わります。金融分野での専門性に加え、企画・戦略業務の経験が求められる求人です。
仕事内容
- グループ全体の中長期的な事業戦略
- 中長期的な事業戦略の立案・実行
- 各部門の事業戦略、成長戦略の策定および実行支援
- グループ全体の経営資源・事業ポートフォリオ管理
- グループ全体のリソースマネジメント
- 事業ポートフォリオの最適化
- M&A・新規事業の推進
- M&Aの検討および実行
- 新規ビジネスの立ち上げ
- 国内外における事業拡大
- 国内外における金融事業の拡大
- 経営体制の強化および経営管理
必要な経験・能力
- 金融機関における5年以上の実務経験
- 信託、ローン、ファンド関連業務などの知識・経験
- 企画・戦略関連業務の経験
- 関係部署やステークホルダーとの調整力・コミュニケーション能力
- グローバルな視点と多様性への対応力
- 業務に必要な英語力
【年収1,000万円~2,000万円】エンターテインメント事業運営会社:経営企画
グループ全体の経営戦略から中期経営計画、M&A、新規事業まで幅広く担う経営企画ポジションです。経営者と直接意見を交わしながら課題を分析し、施策を実行するなど、経営に近い立場での業務が想定されています。
仕事内容
- グループ全体の経営戦略
- 経営戦略の企画、立案
- 経営課題や各事業の進捗状況の分析
- 業界動向や財務状況などを踏まえた事業分析
- 経営管理・経営者へのレポーティング
- 予実管理、業績管理
- 経営者へのレポーティング
- 中期経営計画の策定
- グループ全体の中期経営計画の策定
- 計画に基づく各種施策の検討
- M&A・アライアンスの推進
- M&A、アライアンスの交渉
- クロージング
- PMIの推進
- 新規事業の企画
- グループにおける新規事業の企画、立案
必要な経験・能力
- 経営企画または経営管理部門でのマネジメント経験
- 5年以上の職務経験
【年収1,500万円~1,700万円】上場メーカー:経営企画エキスパート
取締役会の運営支援やコーポレート・ガバナンスの高度化などを通じて、企業価値向上を支えるポジションです。資本政策やM&Aをはじめとする重要な経営課題について評価・提案するなど、経営企画の専門性を経営の意思決定に直接活かす役割が求められます。
仕事内容
- 取締役会の企画・運営支援
- 取締役会による企業価値向上の取り組みを支援
- 取締役会機能の高度化
- コーポレート・ガバナンスの推進
- ガバナンス体制の強化
- 経営戦略の評価、監督の支援
- 重要な経営課題への対応
- 経営企画の専門性を活かした経営判断の支援
- 全社的な経営課題への対応
- 株主・投資家などステークホルダーとの連携
- 株主、投資家の意見を踏まえた取締役会の企画、運営
- ステークホルダーの期待や課題を経営の意思決定に反映
必要な経験・能力
- 上場企業の経営企画領域における実務経験、または戦略コンサルティングファームでの実務経験
- M&A、新規事業、事業・資産の売却など全社的な経営プロジェクトを推進した経験
- 経営戦略、経営計画、事業ポートフォリオ、資源配分などに関する知識・経験
- 経営課題の分析、戦略立案、意思決定支援の経験
- 社内外のステークホルダーと連携できるコミュニケーション能力
- 業務に必要な英語力
経営企画で年収1,000万円を目指しやすい業界
経営企画で年収1,000万円を目指すうえでは、経験や役職に加えて、どの業界でキャリアを積むかも重要です。業界によって事業構造や経営企画に求められる役割が異なり、平均年収にも差が見られます。
| 業種 | 平均年収(全体) | 平均年収(管理職以上) |
|---|---|---|
| コンサルティング・シンクタンク・事務所 | 1,334.3万円 | 1,551.5万円 |
| 流通 | 1,197.7万円 | 1,288.4万円 |
| 建設・不動産 | 1,101.1万円 | 1,382.3万円 |
| Web | 1,097.6万円 | 1,191.0万円 |
| メディカル・バイオ | 1,081.7万円 | 1,190.4万円 |
| マスコミ | 1,014.0万円 | 700.0万円 |
| 金融 | 989.2万円 | 1,430.4万円 |
| サービス | 982.3万円 | 1,116.5万円 |
| 商社 | 928.3万円 | 994.9万円 |
| 消費財 | 925.9万円 | 1,145.6万円 |
| EMC | 924.8万円 | 1,070.4万円 |
| IT・通信 | 911.6万円 | 1,056.2万円 |
| 医療・介護・福祉 | 860.2万円 | 860.2万円 |
※当社実績(2025年1月~2026年6月、想定年収)より
全体平均が最も高いのは「コンサルティング・シンクタンク・事務所」で1,334.3万円、管理職以上では1,551.5万円に達しています。経営戦略や事業戦略の策定、M&Aなど、経営課題に直接関わる経験を活かしやすいことが、高い年収水準につながっていると考えられます。
次いで、流通が1,197.7万円、建設・不動産が1,101.1万円、Webが1,097.6万円、メディカル・バイオが1,081.7万円となっており、いずれも全体平均で1,000万円を超えています。経営企画の場合、特定の業界に限らず、幅広い分野で年収1,000万円を目指せるのが特徴です。
一方、金融は全体平均では989.2万円と1,000万円をわずかに下回るものの、管理職以上では1,430.4万円まで上昇します。消費財も925.9万円から1,145.6万円、IT・通信も911.6万円から1,056.2万円となるなど、管理職になることで平均年収が1,000万円を超える業界も少なくありません。
こうした結果から、経営企画の年収は業界によって差がある一方、役職による年収の伸び方も業界ごとに異なることが分かります。年収1,000万円を目指す際は、業界の平均年収だけでなく、管理職になった場合の年収水準まで確認しておくとよいでしょう。
経営企画への転職で年収1,000万円以上を実現した方の事例
ここでは、JACが提供する転職支援サービスを利用して、経営企画への転職で年収1,000万円以上を実現した事例を紹介します。
事業企画から経営企画へ転職して年収300万円アップ
Aさん(40代前半/男性)
| 業種 | 職種 | 年収 | |
|---|---|---|---|
| 転職前 | 総合化学 | 事業企画 | 1,200万円 |
| 転職後 | 非鉄金属・素材 | 経営企画 | 1,500万円 |
Aさんは、総合化学メーカーで研究開発から生産、事業企画まで幅広い経験を積んできました。研究部門では新規製品の企画や技術開発、研究マネジメントを担当し、その後は生産部門で製品の立ち上げや量産化、生産技術開発、サプライチェーン管理などを経験しています。
直近では本社事業部のプロダクトラインマネジャーとして、売上100億円規模の製品群を担当。中期計画や年間予算の策定、予実管理に加え、生産・営業・マーケティング・研究開発など複数部門を横断した事業推進を担っていました。担当製品群の収益構造を分析して価格戦略やコスト削減施策を進め、増益にも貢献しています。
一方で、40代前半を迎え、今後のキャリアの可能性を広げたいという思いから転職を検討。これまで培ってきた素材業界の知見や事業運営経験を活かしつつ、より成長に向けた戦略立案や新たな事業機会の創出に携われる環境を希望していました。
JACのコンサルタントは、研究開発・生産・事業企画と素材メーカーのバリューチェーンを幅広く経験している点に加え、部門横断で事業を動かしてきた実績に着目。単なる事業企画の経験者ではなく、技術と現場への理解をもちながら、事業戦略を実行まで推進できる点を強みとして企業へ提案しました。
その結果、非鉄金属・素材メーカーの経営企画部門における事業戦略策定ポジションへ転職。新規事業の創出や事業戦略の立案に加え、M&AやPMIなどにも関わることが想定される、企業価値向上に直結するポジションです。年収も1,200万円から1,500万円へアップしました。
M&A経験を武器に経営企画部長候補へ転職
Bさん(40代後半/男性)
| 業種 | 職種 | 年収 | |
|---|---|---|---|
| 転職前 | SIer・システムインテグレーション | 経営企画 | 1,100万円 |
| 転職後 | SIer・ITソリューション | 経営企画 | 1,300万円 |
Bさんは、長年SIerに勤務し、事業開発・経営企画を中心にキャリアを築いてきました。経営企画では、中期経営計画の策定や業績分析、KPI管理、予算策定などを経験。主要子会社では、経営企画やSI事業を所掌する取締役も務めています。
特に強みとしていたのが、M&A・事業開発領域の経験です。M&A候補企業のソーシングから事業分析、企業価値算定、経営層への説明まで一連のプロセスに携わり、直近2年間では数社の買収とPMIを経験。スタートアップへの出資やファンド出資などにも関わり、幅広い手法で事業成長を支えてきました。
前職では順調に昇格していたものの、上位ポジションが限られるなかで、今後のキャリアパスを描きにくいことが転職を考えるきっかけとなりました。これまでの経営企画やM&Aの経験を活かしながら、より上位のポジションを目指し、企業価値の向上に深く関われる環境を希望していました。
転職先では、M&A戦略を推進する担当部長またはPMIリードとして、候補企業の発掘からデューデリジェンス、企業価値評価、経営層との交渉、買収後のPMIまでを担うポジションに転職しました。これまで培ってきたIT業界の知見とM&Aの実務経験を直接活かせる転職となり、年収も1,100万円から1,300万円へアップしました。
経営企画の転職で年収1,000万円を目指すなら、JACリクルートメント
経営企画は、企業によって担当領域や求められる役割が大きく異なる職種です。同じ「経営企画」という求人でも、予算策定や業績管理を中心とする場合もあれば、M&Aや新規事業、経営戦略の策定などを担う場合もあります。そのため、年収だけで転職先を選ぶのではなく、自身の経験を活かせる環境か、今後希望するキャリアにつながるポジションかを見極めることが重要です。
特に年収1,000万円以上の求人では、求人票だけでは分かりにくい採用背景や期待されるミッション、経営層との関わり方なども確認しておきたいポイントです。こうした情報を個人で収集し、複数の求人を比較するのは容易ではありません。
JACでは、管理職やミドル・ハイクラス層の転職を数多く支援しています。求人企業を担当するコンサルタントが転職希望者も担当するため、企業の採用背景や組織体制、ポジションに期待される役割など、求人票だけでは把握しにくい情報も踏まえて求人をご紹介します。
また、これまでの経験や今後のキャリアについて整理したうえで、求人紹介から応募書類の添削、面接対策、条件交渉まで転職活動をサポートします。
経営企画として次のキャリアを検討している方は、自身の経験が転職市場でどのように評価されるのかを確認するところから始めてみてはいかがでしょうか。
自身の市場価値や、年収1,000万円以上を狙える求人があるか知りたい方は、まずはJACの無料転職相談をご利用ください。業界専任コンサルタントが、経験やキャリア志向を踏まえて最適な選択肢をご提案します。