Webのデザインを制作するWebデザイナーは、自身のアイデアやセンスを生かせると人気の職種です。また、今後もインターネットは発達を続けると考えられるため、Webデザイナーは将来的にも需要が高い職種だといえるでしょう。
Webデザイナーとしてより飛躍をしたいと転職を考えている方の中には、自分の希望に合う求人があるのか、転職はどのように進めればよいのか不安に思っている方もいらっしゃるかもしれません。
そこで本記事では、昨今のWebデザイナーの転職動向や最新の求人などについて、Web業界に詳しいJAC Recruitmentがご説明します。
目次/Index
Webデザイナーの転職動向

Webデザイナーの求人数は、2023年、2024年と横ばいで推移しており、引き続き求人は多い状態にあります。募集の背景には、新規事業の立ち上げやグローバル化などを挙げている企業が多く、組織拡大のために人員を募集する傾向があります。
また、現在では、あらゆる業種の企業がWebサイトを保有しており、Webデザイナーが活躍できる業界は無限に広がっています。
Webデザイナーに求められるスキルや経験・マインド
Webデザイナーには、次のようなスキルや経験が求められる傾向にあります。
Webデザイナーの経験
WebデザイナーとしてUI/UX設計に関わった実務経験が求められています。特に、大規模ECサイトでのWebプロデュース・ディレクション経験やコンテンツマーケティング経験が重視されています。
Illustrator・Photoshopでのデザイン経験
Webデザインを作成する際には、グラフィックソフトを使用します。そのため、Adobe社のIllustratorとPhotoshopの使用経験も重視される傾向にあります。
プログラミングに関する知識
アニメーションを用いた動的ページを導入しているサイトも増加しているため、JavaScriptなど、プログラミング言語に関する知識を求める求人も増加しています。Webデザイナーにプログラミングの専門的な知識を求めるケースはありませんが、Webサイトを制作する際に、プログラミングの知識があるとエンジニアなどとも連携しやすくなるでしょう。
Webマーケティングに関する知識
WebマーケティングはWebデザイナーの専門分野ではありません。しかしながら、Webマーケティングについての知識があれば、よりクライアントのニーズを満たすWebサイトを制作しやすいため、Webマーケティングの知識がある人を歓迎する求人が増えています。
求められるマインド
柔軟な発想と好奇心旺盛な姿勢が求められています。新しい技術やトレンドに対する興味を持ち、積極的に学び続ける姿勢が重要です。また、困難な状況でも態度や行動が安定し、リーダーシップを発揮できる方が理想的です。チームワークを大切にし、社内外を問わず円滑なコミュニケーションが図れる方も求められています
Webデザイナーの平均年収は760万円前後
JACが転職をサポートした事例をまとめると、Webデザイナーの平均年収は約760万円です。ボリュームゾーンは、年収600万円~800万円となっています。

Webデザイナーの年収は、スキルによる部分が大きく、中には1,500万円以上の年収で転職を決定された方もいらっしゃいます。
また、一般的なWebデザイナーの平均年収は350万円~400万円程度です。年代ごとの年収の目安は次のようになっています。
年代 | 平均年収 |
---|---|
20代 | 300万円~400万円 |
30代 | 400万円~450万円 |
40代 | 430万円~500万円 |
表のように、年齢が上がるほど年収も上がる傾向にはありますが、Webクリエイターの場合、年収アップには年齢よりも実力が大きく関わります。SEOの知識やプログラミング技術を取り入れたWebデザインができる場合などは、年齢に関わらず高い年収が期待できます。
また、Webデザイナーの場合、企業に所属せず、フリーランスとして個人で仕事を請け負うケースもあります。高いデザイン技術を保有している場合は高い年収を得られる可能性がありますが、フリーランスの場合はデザインの制作と合わせて自ら営業活動をする必要もあります。そのため、案件に恵まれない場合などは年収が低くなる恐れもあるでしょう。したがって、Webデザイナーは技術だけでなく、所属する組織の規模やフリーランスの場合は自身の営業力などによっても年収が変わってくる点を理解しておく必要があります。
Webデザイナー最新求人情報
JACでは、数多くのWebデザイナー求人を取り扱っています。ここではその中から一部のWebデザイナー求人をご紹介します。
● 非公開企業:デザイナー(ハイブリッド/フレックスタイム制)
※求人の募集が終了している場合もございます。ご了承ください。(2025年3月最新)
JACが取り扱う求人の大部分は、非公開求人となっています。そのため、本ページでJACが保有する求人をすべてご紹介することはできません。非公開求人も含め、ご自身の経験を生かしたセマンテック求人や希望を実現できる求人の紹介を希望される場合は、ぜひJACにご登録ください。Web業界に詳しいコンサルタントが、ご希望を詳しくヒアリングしたうえで1人ひとりに合った求人をご紹介します。
Webデザイナーへの転職に生かせる資格
次のような資格を保有している場合、Webデザイナーへの転職の際に役立つ可能性があります。
ウェブデザイン技能検定
ウェブデザイン技能検定は、インターネットスキル認定普及協会が実施する国家検定です。3級から1級までの3段階に分かれており、合格するとウェブデザイン技能士の合格証が発行されます。ウェブデザインに関する知識や技能、実務能力を問う問題が出題され、試験は実技と学科試験で行われます。
参考:ウェブデザイン技能検定
Webクリエイター能力認定試験
Webクリエイター能力認定試験は、株式会社サーティファイが実施するWebサイト制作におけるコーディングとデザインスキルを実証する試験です。試験はスタンダードとエキスパートの2つに区分されており、スタンダードの場合はセマンテックWeb、HTML5のマークアップなどについての知識を持つことの証明となります。また、エキスパートではユーザビリティやアクセシビリティを考慮したデザイン、スクリプトを用いた表示、マルチデバイス対応、新規サイトの構築能力が認定されることになります。
HTML5プロフェッショナル認定資格
特定非営利活動法人エルピーアイジャパンが実施する、HTMLやCSS、JavaScript、APIなどに関する技術力と知識を認定する資格試験です。試験にはレベル1とレベル2があります。レベル1は、マルチデバイスに対応したWebコンテンツ制作の基礎実力を測るものです。一方、レベル2ではシステム間の連携や最新のマルチメディア技術に対応したWebアプリケーションや動的Webコンテンツの開発・設計能力を認定する内容となっています。
Webデザイナーの転職を成功させるポイント

Webデザイナーへの転職を希望する際には、何を目的に転職をするのか、転職の目的を明確にすることが大切です。年収をアップしたい場合には、自身の強みやスキルを十分に生かせる企業に転職をする必要があるでしょう。しかしながら、前述のようにWebデザイナーの仕事は、年齢や経験だけでなく、実力が重視される世界です。そのため、ただ在籍年数が高くなっただけでは年収アップは期待できません。年収を上げるためにはどのようなスキルや経験を身に付ける必要があるのかも事前に確認をしておくと安心でしょう。
また、スキルの幅を拡げるために転職をしたいと考える方もいらっしゃるでしょう。その場合は、どのような言語やツールなどを使用しているのか、Webデザイナーがどこまでの仕事を担うのかを確認しておく必要があります。募集要項にはスキルアップが叶えられると記載されていても、実際には人員が不足しているために、今のスキルで対応できる仕事のみを任せられるケースもあります。そのため、転職前にしっかりと情報収集をしないと、転職をしてもスキルアップは望めない可能性もあるのです。
ほとんどの方は、転職に失敗したくないはずです。しかしながら1人で進める場合、得られる情報には限界があり、十分な情報がないために転職後に後悔してしまうケースは少なくありません。転職失敗のリスクを抑え、十分に納得してから転職するためには、転職エージェントへの相談をおすすめします。転職エージェントでは、転職希望者の希望に合う求人を紹介するため、求人募集の背景や企業の特徴まで、詳細な情報を把握しています。
JACでは、Web業界専門のコンサルタントが転職希望者の希望や悩みにしっかり寄り添い、理想のキャリアを実現できる求人をご紹介します。Webデザイナーへの転職をご検討の際には、ぜひJACにご相談ください。
Webデザイナーの職務経歴書の書き方はこちらをご覧ください。
-
Webデザイナーの職務経歴書サンプルと書き方
「Webデザイナー」の職務経歴書を作成する際に役立つサンプル・テンプレートをご用意。職種別の書き方ポイントも解説しています。 ご自身が担当したサイト・コンテンツに関して、どの部分に携わったのか、どのような役割を果たしたの… 続きを読む Webデザイナーの職務経歴書サンプルと書き方
Webデザイナーのキャリアパス
Webデザイナーとして経験を積んだ方のキャリアパスとしては、一般的に次のような方向性が考えられます。
Webディレクター
Webディレクターは、ウェブサイトの構築や改修にあたり、クライアントの要求をヒアリングし、プロジェクトをまとめる職種です。Webデザイナーやプログラマーなど、プロジェクトのメンバーをまとめ、納期に合わせて質の高いWebサイトを構築できるようにディレクションをします。
デザインだけでなく、より深くWebサイトの制作に関わりたい方に向いているでしょう。
-
Webディレクターの転職事情|平均年収、求められるスキル経験などを解説
近年、デジタル化が進む中で、Webディレクターの需要は急速に高まっています。Webディレクターは、Webサイトの企画から制作、公開までを指揮する役割を担い、企業のオンラインプレゼンスを強化するために不可欠な存在です。特に… 続きを読む Webディレクターの転職事情|平均年収、求められるスキル経験などを解説
アートディレクター
アートディレクターは、クライアントの要望を叶えるデザイン面での責任者であり、Webサイトの制作目的を理解したうえで、クライアントのニーズを満たすデザインのコンセプト設計をします。Webデザイナーなどに制作の指示を出しながら、デザインのチェックを行い、期日までにデザインを完成させるのがアートディレクターの仕事です。
アートディレクターは、Webデザイナーとしての経験を生かし、クライアントのニーズをより正確にビジュアル面で表現したいと考える方に向いています。
Webデザイナーの転職事例
JACがWebデザイナーへの転職をサポートした事例の中から、30代男性の例をご紹介します。
Oさん(男性/30代後半)
業種 | 職種 | 年収 | |
---|---|---|---|
転職前 | 精密機器メーカー | プロダクトデザイン | 750万円 |
転職後 | 金融機関 | Webデザイナー | 900万円 |
Oさんは、大学卒業後、デザイナーとして精密機器メーカーに入社された方です。柔軟な発想力と論理的思考力が評価され、新規事業担当者としてブランド戦略や事業戦略の立案、ECサイト導入に向けたフロントエンド開発の責任者として活躍された実績もお持ちでした。転職のきっかけは、製品をデザインするだけでなく、サービスデザイナーやビジネスデザイナーとして能力を発揮したいという希望が大きくなったことです。
当社からは、新規事業や新規サービスの企画開発から携わり、ウェブサービスやアプリのCX設計を担う求人をご紹介したところ、責任者としてチームを率いた経験、新規事業の立ち上げ経験が求人企業から大きく評価されました。また、Oさんも希望していたサービスデザイナーの職であることから、双方が合意し、無事に入社が決定しました。
Webデザイナーの転職なら、JAC Recruitmentへ
Webデザイナーは、自分のアイデアやスキルを活用することで、クライアントのニーズを叶えることができる仕事です。制作したWebサイトを通じ、高い反響を得られたときには大きなやりがいを感じられるでしょう。
JACでは、Web業界に特化したコンサルタントが在籍しており、WebデザイナーをはじめWeb業界への転職希望者を数多くサポートしてきた実績があります。Webデザイナーへの転職をご希望の際にはぜひお気軽にご相談ください。
-
Webサービス/ゲーム業界の転職ならJAC Recruitment
JAC Recruitmentでは、ゲームディレクター、プロデューサー、エンジニアといった幅広い職種への実績もあります。当社のコンサルティングは、1人のコンサルタントがご登録者と企業の両方と直接取引する「コンサルタント型… 続きを読む Webサービス/ゲーム業界の転職ならJAC Recruitment
Web業界に特化した専任コンサルタントが、あなたの転職をサポートします。
業界における市場価値はもちろん、レジュメの効果的な書き方、面接対策、企業傾向の情報収集など、JACのコンサルタントにご相談ください。