ゲーム業界の転職事情|年収相場や求められるスキル・経験を解説

  1. Webサービス/ゲーム業界
  2. 転職マーケット×Webサービス/ゲーム業界

公開日:2025/06/11 / 最終更新日: 2025/06/11

今やゲーム業界は日本を代表する産業に発展しています。ゲームに慣れ親しんできた方の中には、関心の強いゲーム業界へ転職したいと考える人も多いのではないでしょうか。
しかしながら、ゲーム業界ではどのような求人があり、どのようなスキルや経験が求められているのか、明確に把握できていないケースもあるでしょう。

そこで本記事では、ゲーム業界への転職を目指す方のために、ゲーム業界の昨今の転職動向や最新の求人、年収相場、求められるスキルなどについてご説明します。

ゲーム業界の転職動向


日本のみならず、世界のゲーム市場は年々拡大しています。家庭用ゲーム機器やパソコン、モバイルなどのデバイスで使用するゲームがありますが、国内を見ても、世界を見てもモバイルゲームが占める割合が最も多くなっています。また、国内のゲーム市場においては、スマートフォンやパソコンなどを利用したオンラインプラットフォームの販売額が大きく伸びており、2020年から日本のゲーム市場は2兆円を超えるほどの一大産業となっているのです。

ゲーム市場の拡大にともない、ゲーム業界の求人数も増加しています。JACが2024年に取り扱ったゲーム業界の新規求人数の伸長率は、前年の1.26倍です。職種別にみると、ゲームディレクター、ゲームグラフィックデザイナー、ゲームプログラマーなど、クリエイティブ部門の求人が多くなっています。国内市場の売り上げを反映する形で、スマートフォンゲームの開発に関連する求人が多く見られ、そのほか、新規タイトル開発を目的としたエンジニアの求人が多い傾向にあります。

ゲーム業界で求められるスキル・経験・マインド


ゲーム業界で求められるスキル・経験・マインドをご紹介します。

ゲーム業界での就業経験

ゲーム業界の求人のほとんどは、ゲーム業界での就業経験を必須または優遇条件としており、未経験者を募集する求人は非常に少なくなっています。変化の激しいゲーム業界では、即戦力として実務経験のある方を求める傾向が強いと考えられるでしょう。しかしながら、アプリの開発経験やゲーム業界に近いアニメ業界や映像制作業界、エンタメ業界、IT業界、広告代理店などの就業経験があれば、応募が可能な求人もあります。

プロジェクトマネジメント経験

ゲーム開発に関するプロジェクトや海外進出に向けたプロジェクトのマネジメント経験をもつ方を募集する企業が増加中です。プロジェクトマネージャーには、メンバーを統率し、期日までにプロジェクトを完了させる能力と各部門との調整をスムーズに行う高いコミュニケーションスキルが求められます。

英語をはじめとした外国語の能力

日本のゲームは海外でも人気が高く、2022年のゲームの海外売り上げは2兆7,800万円にも上るほどです。ゲーム業界では、海外進出事業に注力しているケースや海外のゲームパブリッシャーなどと協業するケースも増加しています。そのため、英語をはじめとした外国語の能力を求める求人も少なくありません。

コミュニケーション能力

ゲームの制作やゲームのプロモーションを行う際には、さまざまな職種や関連会社との連携が必要です。自身の考えや意見を分かりやすく伝え、相手の意図していることを読み取るコミュニケーション能力は、業務を遂行するうえで欠かせません。従って、あらゆる職種においてコミュニケーション能力を求める求人が多くなっています。

ゲーム業界の想定平均年収は785.0万円


JACが転職をサポートした実績によると、ゲーム業界の想定平均年収は785.0万円です。中には30代半ばで2,000万円を超える年収提示を受けた方や40代前半で2,500万円を超える年収提示を受けた方もいらっしゃいます。

また、20代後半や30代でも管理職のポジションに就任しているケースも珍しくありません。年代別のグラフを見ても分かるように、30代前半と後半では平均年収に差が生じるものの、その後はほぼ横ばいの状態となっています。このことからも、ゲーム業界では実力が年収評価につながる業界だと考えることができるでしょう。

役職
メンバークラス670.8万円
管理職1,057.0万円

一般社団法人コンピューターエンターテインメント協会が2024年に発表したデータによると、国内でのゲーム関連産業の就業人口は約20万人であるとしています。また、ゲームメーカーだけでなく、ゲームの2次展開を含む流通や小売り、知的財産活用ビジネスも含めた企業の平均年収は708万円であることも公表しています。

給与所得者の平均年収458万円と比較してもゲーム業界は、高額な年収が期待できる業界だといえるでしょう。

ゲーム業界の最新求人情報


JACでは、多数のゲーム関連の求人を取り扱っています。当社が取り扱うゲーム業界の求人の一部をご紹介します。

非公開企業:エンジニアオープンポジション

株式会社カプコン:データエンジニア(ゲーム開発)

株式会社カプコン:ソリューションエンジニア

大手ゲームメーカー:労務担当スペシャリスト

KLab株式会社:プロジェクトマネージャー

KLab株式会社:ゲーム制作部門(企画職)

ポノス株式会社:情報システム(コーポレートエンジニア)

非公開企業:≪新規ゲーム開発≫Unityエンジニア

株式会社Cygames:AIエンジニア(自然言語処理)

株式会社Cygames:プロジェクトマネージャー

※求人の募集が終了している場合もございます。ご了承ください。(2025年5月最新)

JACでは、このほかにも多数のゲーム業界の求人を取り扱っています。しかしながら当社が取り扱う求人の約7割は非公開求人であり、ご登録者以外に詳細をご紹介することができません。

当社では、ゲーム業界専任のコンサルタントが在籍しています。転職希望者の悩みや不安を丁寧にヒアリングし、非公開求人も含めた豊富な求人の中から、理想のキャリアプランの実現につながる最適な求人のご紹介が可能です。ゲーム業界への転職をお考えの際には、ぜひJACにご登録ください。

>>非公開求人について詳しく知りたい方はこちら

ゲーム業界への転職で有利となる資格


ゲーム業界へ転職をするにあたり、資格が求められるケースはほとんどありません。しかし、職種に応じたスキルを保有していることを証明できる資格があると転職活動を有利に進められる可能性があります。

基本情報技術者試験

ITエンジニアの登竜門と呼ばれる試験です。ITを活用したサービスやソフトウェアなどの制作スタッフに求められる基礎的な知識と技能を保有していることの証明となります。エンジニアとの調整もしやすくなるため、ゲームプランナーを目指す場合などに役立つ試験です。

>> 独立行政法人情報処理推進機構:基本情報技術者試験

Unity認定試験

Unityは、世界中のゲーム開発者が使用するゲームエンジンです。Unity認定試験は、ゲームエンジンであるUnityの習熟度の証明につながる資格試験で、ユーザー、アソシエイト、プロフェッショナルの3つのレベルに分かれています。ゲーム業界でエンジニアとして活躍したい場合には、アソシエイト以上のUnity認定資格を取得するとスキルの証明になるでしょう。

>> Unity Technologies:Unity認定試験

CGクリエイター検定

ゲームグラフィックデザイナーを目指す場合に役立つ試験です。CGクリエイター検定には、基礎的な知識を測るベーシックと専門的な理解と知識を応用する能力を測るエキスパートの2つのレベルが用意されています。表現の基礎から2次元CG、3次元CGの制作手法、ワークフロー、知的財産権、プロダクションワークなど、幅広い出題範囲からCG制作に必要な知識が問われます。

>> 公益財団法人画像情報教育振興協会:CGクリエイター検定

ゲーム業界のキャリアパス


ゲーム業界にはさまざまな職種があり、細かなキャリアパスは職種ごとに変わってきます。しかしながら、基本的には専門性の追求または管理職を目指す、どちらかの選択が必要になるでしょう。

専門性を追求する

ゲームエンジニアの場合は、開発チームのリーダーとしてプログラミングだけでなく、業務の割り振りや進捗管理、プログラマーの指導などを行うテックリードと呼ばれるポジションがあります。テックリードにはエンジニアとして高いスキルと経験のほか、チームをマネジメントする能力も求められます。

また、ゲームコンピューターグラフィックの職においても、専門性を追求し、CGスーパーバイザーやテクニカルディレクターなどを目指す方向性も考えられるでしょう。自身の技術力を磨きながら、現場をまとめたいと考える人に向いたキャリアパスです。

プロジェクトマネージャーを目指す

プロジェクトマネージャーは、プロジェクトの成功を目指し、メンバー招集から計画の立案、進捗管理などの責任を担うポジションです。納期だけでなく、予算や品質についての責任も負い、他部署との交渉力なども求められます。
組織を率いるマネジメント能力を高めたい方に向いているでしょう。

プロダクトマネージャーを目指す

ゲームの企画から開発、販売に至るまで、全ての工程において責任をもつポジションです。市場のニーズを分析するマーケティングや組織を統率するマネジメント能力、ゲームの開発技術に関連する知識など、幅広いジャンルのスキルや知識が求められます。ユーザーからのフィードバックも収集し、製品をより魅力的なものになるようアップデートすることもプロダクトマネージャーの役割です。
ユーザーにより楽しめるゲームを提供したい、さまざまな部門と協力しながらプロジェクトを推進していきたいという意向が強い方におすすめです。

ゲーム業界への転職を成功させる3つのポイント


ゲーム業界への転職を成功させるために押さえておきたいポイントを3つご紹介します。

ゲームへの熱意をアピールする

自身がゲームの愛好家ではない場合、ユーザーの視点からゲームの開発に携わることはできません。ゲームを開発するうえで最も重要なことは、ユーザーが楽しめるかという点です。ゲームの何に魅力を感じているのか、どのようなゲームを開発したい、またはユーザーに届けたいと考えているのか、ゲーム業界を目指すうえではゲームに対する熱意のアピールが欠かせません。

新たな技術への関心と習得の意欲をアピールする

さまざまな技術が次々に開発されている現在、常に新しい技術に関心をもち、習得しようとする意欲がなければ、自身のスキルをアップデートすることができません。エンジニアの職を目指すのであれば、より良いゲームの開発に不可欠となる新たな技術への関心と向上心のアピールが重要になります。

挑戦への意欲と姿勢をアピールする

ゲーム業界は比較的新しい業界であり、現状に満足せず、新たなことに積極的に挑戦する姿勢が評価される傾向にあります。また、新しいものを生み出すうえでは、困難に直面する機会も多くなるでしょう。しかし、失敗しても原因を探り、粘り強く課題解決に取り組む姿勢こそが成功につながります。これまでの経験から、新たなことに挑戦し、努力の末に得られた成果などを具体的にアピールすることをおすすめします。

ゲーム業界の転職事例


JACでは、ゲーム業界への転職を希望される方を数多くサポートしてきました。ここでは大手ゲーム会社のゲームプランナーへの転職を成功させた方の事例をご紹介します。

Hさん(男性/30代後半)

業種職種年収
転職前ゲーム制作会社アウトゲームプランナー500万円
転職後大手ゲーム開発・販売会社ゲームプランナー800万円

Hさんは、ゲーム業界において、長年ゲームプランナーの業務に従事された経験をもつ方です。中小規模のゲーム制作会社での就業経験があるため、さまざまなジャンルのゲーム企画に関与し、大型タイトルにも携わった経験もありました。

コンシューマーゲームを中心に開発をしているゲーム会社への転職を希望されており、当社からは大手ゲーム会社のゲームプランナーの求人をご紹介しました。応募先ではHさんのゲームプランナーとしての十分な実績と経験、穏やかながらしっかりと自身の意見を主張できる高いコミュニケーション能力が高く評価され、無事に入社が決定しました。

マネジメント職への転職であり、Hさんの転職理由であるキャリアアップも叶えられた形です。現在はこれまでに身に付けてこられたノウハウを生かし、意欲的に業務を遂行されているとのご報告をいただいています。

ゲーム業界の転職なら、JAC Recruitmentへ


ゲーム業界は成長著しい産業です。日本だけでなく、世界中でゲーム市場は拡大しており、今後ますます発展する業界だと考えられます。ゲームの開発にあたっては、さまざまな職種や協力会社などとの連携が必要です。また、良い作品を生み出すうえでは新たなことに積極的に挑戦する意欲や独創的なアイデアにつながる柔軟な思考も必要になるでしょう。自身が関わったゲームがリリースされたときの喜びは、計り知れないものです。

JACにはゲーム業界に特化したコンサルタントが在籍しています。これまでにも、数多くのゲーム業界への転職希望者をサポートしてきた実績もあります。これまでの経験や適性も踏まえ、希望のキャリアを実現する最適な求人をご紹介しておりますので、ゲーム業界への転職をお考えの際には、ぜひお気軽にご相談ください。

  • Webサービス/ゲーム業界の転職ならJAC Recruitment

    JAC Recruitmentでは、ゲームディレクター、プロデューサー、エンジニアといった幅広い職種への実績もあります。当社のコンサルティングは、1人のコンサルタントがご登録者と企業の両方と直接取引する「コンサルタント型… 続きを読む Webサービス/ゲーム業界の転職ならJAC Recruitment

ゲーム業界に特化した専任コンサルタントが、あなたの転職をサポートします。
業界における市場価値はもちろん、レジュメの効果的な書き方、面接対策、企業傾向の情報収集など、JACのコンサルタントにご相談ください。

この記事の筆者

株式会社JAC Recruitment

 編集部 


当サイトを運営する、JACの編集部です。 日々、採用企業とコミュニケーションを取っているJACのコンサルタントや、最新の転職市場を分析しているJACのアナリストなどにインタビューし、皆様がキャリアを描く際に、また転職の際に役立つ情報をお届けしています。