「モノ」ではなく、顧客の要望に応じた「サービス」を提供する業種がサービス業です。
サービス業と一口にいっても、ホテルや旅行などの観光業や外食産業、人材派遣・人材紹介業など、細かくさまざまな業種に区分されます。近年、さまざまなサービスが登場していますが、サービス業界の転職動向はどうなっているのでしょうか。
本記事では、JAC Recruitment(以下、JAC)が、サービス業界の転職に求められるスキルや経験、年収相場、最新の求人情報などについてご説明します。
目次/Index
サービス業界の転職動向
JACが取り扱う求人を見ると、2024年のサービス業界の求人数は、前年の約1.4倍に伸長しています。特に「人材派遣・人材紹介業・教育サービス分野」、「ホテル・観光分野」の求人での増加が目立ちます。少子高齢化の急速な進行にともない、さまざまな業界において労働力不足が顕著になっており、新たなメンバーを求める企業が多いことから人材派遣や人材紹介業の求人数が増加していると推測できます。また、コロナ禍を経てインバウンドも増加し続けていることから、ホテル・観光業界においても求人ニーズが増加中です。
一方、職種の面からサービス業界の転職動向を分析すると「事業企画・事業開発」、「法人営業」、「プロダクトマネージャー・ブランドマネージャー」の求人数の伸びが目立ちます。新たな事業の企画や開発や自社のブランド価値向上によって他社との差別化を図り、さらなる成長を目指す企業が増加していると考えることができます。
サービス業界で求められるスキル・経験・マインド
サービス業界では次のようなスキル・経験・マインドをもつ方が求められる傾向にあります。
事業企画や事業開発に携わった経験
サービス業界では、事業企画や事業開発職の求人が急増中です。多くの企業では、事業会社やコンサルティングファームで事業企画や事業開発に携わった経験をもつ方を募集しています。事業企画・事業開発にあたっては、市場の動向や顧客ニーズ、競合他社の状況などの情報を収集し、分析するスキルが求められています。また、事業計画の実現に向けてプロジェクトをまとめるマネジメントスキルも問われています。
サービス業界だけでなく、異業種においても、事業企画や事業開発に関わった経験は転職時に高く評価される可能性があります。
マーケティングやデータ分析の経験
事業企画や事業開発は新たな事業の開発に関連する業務です。企業が成長を続けるためには、変化する時代の流れに合わせ、事業内容を変化させていくことも重要ですが、既存事業の業績も維持していかなければなりません。
現在、サービス業においてもDX化が進んでおり、多くの企業ではマーケティングやデータ分析を積極的に行い、市場や顧客のニーズを踏まえたより質の高いサービスの提供を目指しています。
よって、マーケティングやデータ分析に関わった経験も転職時に生かすことが可能です。
提案力とコミュニケーションスキル
JACが取り扱うサービス業界の求人の多くで、提案力とコミュニケーションスキルが求められています。サービス業は、顧客にサービスを提供する業種です。そのため、形ではないサービスの価値を、顧客のニーズに合わせて魅力的に伝える提案力が求められます。
顧客のニーズを把握するには、会話を通じて本質的な要望を引き出すコミュニケーションスキルが求められます。
サービス業界の想定平均年収は774.8万円
2023年1月~2025年7月までにJACが転職をサポートした事例を見ると、サービス業界の平均年収は774.8万円となっています。また、ボリュームゾーンは700万円~900万円程度です。
サービス業界は、年代別の平均年収を見ても、ほかの業界に比べ、年収相場が高い業界であるといえます。マネジメントのポジションに就いていないケースでも1,000万円を超える年収提示を受けている事例も多く、実力や専門性が評価されやすい業界であるといえます。

| 役職 | 平均年収 |
| メンバークラス | 633.6万円 |
| 管理職 | 927.0万円 |
| 平均年収 | |
| 日系企業 | 772.7万円 |
| 外資系企業 | 785.8万円 |
※当社実績(2023年1月~2025年7月分データ)より
一般的なサービス業界の平均年収は350万円~380万円程度といわれており、決して高い額ではありません。しかし、サービス業界にはさまざまな業種、職種があり、年収にも大きな差が生じるのが事実です。例えば、サービス業界の中でも財務・会計アドバイザリーやコンサルティングファームなどでは、高年収が期待できます。
サービス業界の最新求人情報
JACでは、多数のサービス業界の求人を扱っています。当社が取り扱うサービス業界の求人の中から一部をご紹介します。
組織・人事コンサルティング/人材育成・研修会社:法人向けセールス
プライム上場・大手総合人材サービス企業:コンプライアンス担当
株式会社BREXA Technology:【受託開発組織】 クラウドエンジニアPM/PL ※定年65歳※
※求人の募集が終了している場合もございます。ご了承ください。(2026年2月最新)
JACでは、ハイクラス求人を中心に、非公開求人も多数取り扱っています。本記事で紹介している求人は、JACが取り扱う求人の一部です。
JACでは、上記でご紹介した求人以外にも多数のサービス業界関連求人を取り扱っています。転職希望者には非公開求人も含めた豊富な求人の中から希望に合った最適な求人のご紹介が可能です。
サービス業界への転職をお考えの際には、ぜひJACにご登録ください。
サービス業界への転職で有利となる資格
サービス業界への転職を検討する場合、何らかの資格が必要になるわけではありません。しかしながら、次のような資格がある場合、スキルの証明となるため、転職時に役立つ可能性があります。
MBA
MBA(Master of Business Administration)の略で、日本語では経営学修士と呼ばれる学位です。資格ではありませんが、MBAを保有している場合、経営戦略や組織論、マーケティング、財務、会計など、企業経営に必要な体系的な知識を保有していることの証明となります。
MBAを取得するためには大学院やビジネススクールに通学するか、オンラインのMBAプログラムを受講することで取得が可能です。
公認会計士の資格
コンサルティングファームなどにおける求人では、経営企画や事業企画、事業開発などを行う際、クライアントの課題を分析・解決するために、財務状況を読み解く力が求められます。そのため、経営支援や事業戦略の立案などに関わるコンサルティングファームの求人では、公認会計士の資格が求められる傾向にあります。
公認会計士の資格は、公認会計士試験に合格後、実務経験を3年積み、実務補修で全単位を取得し、終了考査に合格すると公認会計士として登録できるようになります。
日本公認会計士協会:公認会計士とは
TOEIC
サービス業界では、グローバル展開を進める企業や海外パートナーと連携するケースが増えています。そのため、英語力を求める求人も多く見受けられます。
TOEICは、ビジネスシーンで通用する英語力を客観的に示す資格の一つです。
英語力が必要なポジションへの転職を目指す場合、TOEICのスコアを取得しておくことで、自身の語学力をアピールしやすくなります。
一般財団法人国際ビジネスコミュニケーションコミュニ協会:TOEIC
サービス業界のキャリアパス
サービス業界関連企業では、次のようなキャリアパスを目指すケースが一般的です。
スペシャリストを目指す
サービス業界にはさまざまな業種・職種があり、各分野の専門性を追求し、その分野のスペシャリストを目指すキャリアパスがあります。近年、高度な専門性や技術をもつスペシャリストにフェローと呼ばれるポジションを用意し、役員同等の待遇を提示している事例も増加中です。特定分野を深く掘り下げる意欲のある方には、スペシャリストとしてのキャリアが適しています。
マネジメントのポジションを目指す
マネジメントのポジションも目指すキャリアパスの一つです。メンバーのモチベーションを維持しながら、部門の目標を達成するためには、リーダーシップや目標管理能力、マネジメント能力など、さまざまなスキルが求められます。
チームが協力しながら目標を達成することにやりがいを感じる人や人の育成に関心がある方などは、マネジメントのポジションが適しています。
サービス業界への転職を成功させる3つのポイント
JACの取り扱い求人をもとに、サービス業界への転職を成功させるために意識すべきポイントを3つご紹介します。
プロジェクトをマネジメントした経験をアピールする
サービス業界では、新規事業開発や事業計画などを推進している企業が多く、事業計画に基づき、プロジェクトを成功に導くプロジェクトマネジメントの経験は、転職時に高く評価される可能性があります。
これまでプロジェクトマネジメントの経験がある場合、面接などにおいて、具体的なプロジェクト内容や規模、結果などについて積極的にアピールすることをおすすめします。
マーケティングやデータ分析の経験をアピールする
サービス業界には、コンサルティングファームからホテル観光業界、飲食業界、人材紹介・人材派遣業界など、幅広い業種が含まれます。しかし、どの業種も、市場の状況や顧客の状況を分析し、より顧客ニーズを満たすサービスの提供を実現するマーケティングに力を入れています。特に膨大な量のデータを分析し、適切なマーケティングによって事業を成功に導いた経験がある方などは、その成果が高く評価される可能性があります。実務経験をアピールする際には、データ分析の手法だけでなく、得られた成果にまで言及するとともに、応募企業でどのように応用することができるかについてもアピールすることが重要です。
サービス業に造詣の深い転職エージェントを活用する
効率よく転職活動を進めるうえでは、転職エージェントの活用が有効です。転職エージェントでは、自分に合った求人の提案から応募書類の作成に関するアドバイス、面接のスケジューリングなど、転職活動を総合的にサポートしています。また、コンサルタントと面談をする中で、自身が目指すキャリアの方向性がはっきりするケースも少なくありません。より効率よく、ミスマッチの少ない転職活動を希望する場合には、サービス業界に強い転職エージェントの活用も検討した方がよいでしょう。
サービス業界の転職事例
JACが転職をサポートし、サービス業界へ入社された方の事例をご紹介します。
ホテル業から運輸業への転職事例
Fさん(男性/40代前半)
| 業種 | 職種 | 年収 | |
| 転職前 | ホテル業 | 経営企画 | 800万円 |
| 転職後 | 運輸業 | 事業企画・事業開発 | 1,000万円 |
Fさんは、ホテル業などを営む企業において、社長アシスタントや人事などに携わった後、海外リゾートの立ち上げ責任者として現地でのマネジメント業務にも関わった経験をもつ方です。また、海外から帰国後は、経営企画部門において管理会計の視点からホテルブランドの開拓に向けたオーナー折衝にも取り組まれました。
TOEIC930点の英語力のほか、日商簿記検定など資格も積極的に取得され、新たな環境への挑戦や学びにも意欲的に取り組んでこられた方です。会社の成長とともに自身の業務の幅が限定されてきたことから、新しい業務に挑戦できる環境を希望され、転職を決意されました。
当社からは、日本だけでなく、海外でもモビリティサービスを提供している企業の社長室長候補の求人をご紹介しました。観光業の活発化を見越した組織強化のための求人であり、海外の既存事業の推進や新規事業の立ち上げ支援、海外関連会社のBS管理、資金調達など、幅広い業務に携わる仕事です。
Fさんの海外における事業開発の経験、高い英語力に加え、管理会計の知識も高く評価され、面接後すぐに採用が決定しました。Fさんも新たに挑戦できる環境であることに大きな魅力を感じられたとのことで、スムーズに入社が決定しています。
サービス業界の転職なら、JAC Recruitmentへ
サービス業界の求人は増加傾向にあります。形にならないサービスを提供し、顧客満足度の向上を目指すサービス業界で培った提案力やコミュニケーションスキルなどは、どの業界でも活用できるものです。また、新規事業や事業企画に携わった経験、法人営業の経験なども転職時には高く評価されるでしょう。
JACにはサービス業界に詳しいコンサルタントが在籍しています。当社の特徴は、転職希望者と求人企業の両方を同じコンサルタントが担当する点です。求人企業をよく知るコンサルタントだからこそ、求人を提案する際には、求人票だけではわからない、詳細な情報の提供が可能です。
サービス業界の転職をご検討の際には、サービス業界の転職サポート実績を豊富にもつJACにご相談ください。




