JACリクルートメント(以下、JAC)の実績では、金属業界の平均年収は779.1万円です。金属業界は、自動車・電機・建設など幅広い産業を支える基盤分野であり、近年はEV化や軽量化ニーズ、グローバル供給網の再編などを背景に、高度な技術力と品質管理力が求められています。こうした変化は、人材の専門性や役割に応じた年収水準にも影響を与えています。
本記事では、JACの転職支援実績をもとに、金属業界の平均年収や年代別・役職別・職種別・企業タイプごとの年収傾向をわかりやすく解説します。さらに、年収アップを実現した転職成功事例や、最新の求人情報も併せてご紹介します。
金属業界の平均年収は779.1万円、年代別年収なども解説
JACの実績では、金属業界の平均年収は779.1万円です。年代が上がるにつれて年収も上昇し、50代以上では約900万円と高水準となっています。
一方で、品質管理・品質保証・化学などの職種では、役割の広さや職位によって1,000万円を超える水準も見られます。材料開発や品質保証などの担当領域について、成果と結び付けて説明できると、応募先が求人で求める評価軸と照らし合わせやすくなります。
こうした背景を受けて、採用現場では品質管理・品質保証・化学領域を中心に、専門性を備えた人材の採用が活発で、高年収帯のポジションも見られます。

年代別金属業界の年収
| 年代 | 平均年収 |
| 20代後半 | 555.1万円 |
| 30代前半 | 646.1万円 |
| 30代後半 | 732.9万円 |
| 40代前半 | 784.9万円 |
| 40代後半 | 872.9万円 |
| 50代以上 | 896.3万円 |
年代別では、最も高い50代以上が896.3万円で、20代後半との差は約340万円です。年齢が上がるにつれて担当領域や意思決定への関与が広がるため、年収差が生じます。そのため転職では、年次そのものよりも、任された役割の広さや成果の再現性を整理して示すことが、年収を上げる近道になります。
役職別年収
| 役職 | 平均年収 |
| メンバー | 670.5万円 |
| 課長以上 | 911.1万円 |
| 部長以上 | 1,055.7万円 |
| 本部長以上 | 1,239.5万円 |
役職別では、最も高い本部長以上が1,239.5万円で、メンバーとの差は約570万円です。役職が上がるにつれて責任範囲と意思決定の影響度が増すため、年収差が生じます。そのため転職では、マネジメント経験や担当領域の広さ、成果への貢献を具体的に示せる層ほど、より高い水準が提示されやすくなります。
企業タイプ別年収
| 企業タイプ | 平均年収 |
| 日系 | 776.6万円 |
| 外資 | 839.4万円 |
企業属性別では、最も高い外資が839.4万円で、日系との差は約60万円です。企業ごとに報酬設計や求められる役割が異なるため、年収差が生じます。そのため応募先を選ぶ際は、年収水準だけでなく、自身の経験がどの評価軸に合うかを確認し、強みを伝える順番を変えることが有効です。
職種別年収(※一部抜粋)
| 職種 | 平均年収 | 割合 |
| 品質管理・品質保証(技術系) | 725.9万円 | 7.4% |
| 化学(研究・開発・分析) | 753.1万円 | 7.2% |
| 法人営業(その他) | 686.3万円 | 4.1% |
| 設備保全・メンテナンス・施設環境・安全衛生 | 777.3万円 | 3.9% |
| 社内SE(アプリケーション) | 727.7万円 | 3.9% |
| 経理(非上場) | 676.1万円 | 3.4% |
| 事業企画・事業開発 | 1,035.0万円 | 3.3% |
| 管理職(工場・技術マネジメント) | 913.1万円 | 2.7% |
| 海外営業 | 793.1万円 | 2.7% |
| 生産技術(機械) | 815.8万円 | 2.6% |
※当社実績(2024年1月~2026年5月、想定年収)より
割合が高いのは品質管理・品質保証(技術系)と化学(研究・開発・分析)で、平均年収はそれぞれ725.9万円、753.1万円です。なお、平均年収が最も高いのは事業企画・事業開発の1,035.0万円で、担う役割の専門性や責任範囲の広さが提示水準を押し上げています。年収を上げるには、得意分野をさらに深掘りするか、任される仕事の幅を一段上へ伸ばし、成果に至った過程を再現できる形に整理して示すことが重要です。
金属業界の最新求人情報
JACでは金属業界の求人を多数お預かりしています。ここではその一部をご案内します。
●日鉄ケミカル&マテリアル株式会社:環境安全部 (安全衛生グループ、または、環境防災グループ)
●アサヒメタルファイン株式会社:認証・監査業務/プライム市場上場のARE HDグループ
JACでは、ハイクラス求人を中心に非公開求人も多数お預かりしています。本記事で紹介している求人は一部です。
※募集が終了している場合もございます。あらかじめご了承ください。(2026年9月現在)
金属業界で年収アップを目指すには
金属業界で年収アップを目指すには、応募先が求める専門性や役割を把握し、自身の実績と結び付けて示すことが重要です。
材料開発と品質保証の掛け合わせで市場価値を高める
材料開発で狙いどおりの特性や歩留まりを示しつつ、品質保証で不具合の予防や再発防止まで担えると、量産移行後の安心感が増します。応募では、開発段階での評価観点と、品質保証でどうリスクを潰したかを一連で整理すると伝わりやすいです。
生産技術と意思決定経験を結び付けて上位ポジションを狙う
生産技術に加えて意思決定の場面をもっている人は、現場改善だけでなく投資判断や優先順位付けまで任せやすいと見られます。面接では、設備や工程の制約を踏まえて何を選び、どう関係者をまとめたかを示すと、管理職候補としての強みが出ます。
設備保全と役割拡大の実績を一体で示す
設備保全の実績に役割拡大を重ねて示すと、止めない運用に加えて周辺工程への目配りもできる方として評価されます。担当外の不具合対応や改善提案まで広げた経験を、どの現場課題に効いたのかと合わせて話すと、任せられる範囲の広さが伝わります。
技術営業と関係者調整を成果の文脈で伝える
技術営業は仕様の理解だけでなく、関係者調整を通じて納期や条件のずれを抑えた実績があると、提案の信頼度が上がります。国内外の相手と認識をそろえた場面では、誰と何を調整し、受注や進行にどう結び付いたかを成果の流れで説明すると効果的です。
業務改革と成果の再現性を整理して伝える
業務改革は、手順を変えた事実よりも、成果につながったプロセスを再現できるかが評価の分かれ目になります。応募では、金属業界特有の課題に対し、どのように見直し・横展開したかを整理して示すことで、再現性のある成果として評価されやすくなります。
金属業界の年収アップ転職成功事例
商社トレーディング経験を活かし、非鉄メーカーで年収450万円アップ
Eさん(男性/40代前半)
| 業種 | 職種 | 年収 | |
| 転職前 | 総合商社 | 海外営業 | 1,000万円 |
| 転職後 | 非鉄金属メーカー | 海外営業 | 1,450万円 |
Eさんは総合商社にて、非鉄金属製品のトレーディング業務に一貫して携わってきました。営業活動に加えて、市場動向の調査やヘッジ対応まで担い、単なる顧客対応にとどまらず、相場を踏まえた取引判断を積み重ねてきた点が強みです。こうした経験を通じて、海外営業としての基盤を築いてきました。
その後、事業拡大にともない非鉄金属領域でのポジションが増えたことを背景に転職を検討。これまでの経験をよりダイレクトに生かせる環境で、海外向け商流に軸足を置きながら力を発揮したいと考え、転職活動を開始しました。
JACでは、営業力と市場分析力の両面を強みとして整理し、海外営業の要件との接点を明確化。これまでの実務経験が活かしやすいポジションを中心に提案を進めました。その結果、非鉄金属に関わる海外営業職への転職が実現し、経験と親和性の高い業務内容で新たなキャリアをスタートさせました。
年収は1,000万円から1,450万円へと上昇し、役割の広がりとともに待遇面でも大きく前進。今後は、これまで培ってきた商流理解と英語での対応力を武器に、海外取引の現場でさらなる活躍が期待されています。
※事実をもとにしていますが、プライバシー保護のため、個人が特定されないように内容を一部変更しています。
化学研究×技術営業で年収1.5倍、金属業界で価値最大化
Bさん(男性/30代後半)
| 業種 | 職種 | 年収 | |
| 転職前 | 化学メーカー | 研究開発 | 800万円 |
| 転職後 | 鉄鋼メーカー | 研究開発+プロセス改善支援 | 1,200万円 |
Bさんは、長年化学メーカーで研究開発に従事していました。研究開発だけでなく、その成果を事業につなげたい。そのような思いをきっかけに、Bさんは転職を決意。これまでも材料開発に加え、技術営業や品質管理にも関わってきた経験から、「研究の先にあるビジネス全体を見渡したい」という志向を強めていました。
転職支援では、研究開発だけでなく、技術営業・品質管理まで横断してきた経験を強みとして整理。金属業界の中でも、これまでの材料開発の知見を生かせるポジションにフォーカスし、事業拡大フェーズにある企業への転職を後押ししました。
その結果、年収は800万円から1,200万円へと大きくアップ。研究中心のキャリアから一歩進み、事業との結びつきがより強いポジションへと進化しました。今後は、開発と実用化の橋渡し役として、さらなる活躍が期待されています。
※事実をもとにしていますが、プライバシー保護のため、個人が特定されないように内容を一部変更しています。
異業界経験で年収250万円アップ、SCM転職の成功事例
Cさん(男性/40代後半)
| 業種 | 職種 | 年収 | |
| 転職前 | 総合化学メーカー | SCM | 750万円 |
| 転職後 | 金属素材メーカー | SCM | 1,000万円 |
Cさんは総合化学メーカーにて、システム、購買、総務、広報・IR、監査室、CSR企画といった複数の部門を経験し、バックオフィス領域を横断的に担ってきました。規程管理やコンプライアンス推進などの統制業務に携わる一方、総務ではトラブル対応にも関与し、部門間の調整力や現場対応力を磨いてきました。
こうした経験を積む中で、より事業に近い領域で価値を発揮したいという思いが強まり、転職を検討。JACでは、これまでの幅広いバックオフィス経験をSCMの業務要件と照らし合わせ、強みとして活かせる形に整理しました。併せて、事業統合に伴う組織強化という求人背景を踏まえ、内部統制や管理系業務の経験が生きるポジションとして提案を行いました。
その結果、Cさんは金属業界のSCM職への転職を実現。年収は750万円から1,000万円へと大きく伸びました。新たな環境では、事業統合後の組織強化を支える役割として、これまで以上に広い業務を担う機会を得ています。
今後は、バックオフィスで培った正確性や調整力に加え、現場と管理の双方を理解してきた視点を活かし、SCM領域において組織運営を支える存在として活躍が期待されています。
※事実をもとにしていますが、プライバシー保護のため、個人が特定されないように内容を一部変更しています。
金属業界の転職ならJACリクルートメント
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