プライベートバンキングへの転職は未経験でも可能?転職市場動向や最新求人を解説

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公開日:2025/05/29 / 最終更新日: 2025/06/19

富裕層を対象に総合的な金融資産の管理や運用を提供する金融機関である、プライベートバンキング(プライベートバンク)。

本記事では、プライベートバンキングの転職市場動向や転職先候補、転職で求められる経験・スキル・マインド・資格をJAC Recruitment(以下、JAC)が解説いたします。

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プライベートバンキングは、高額資産を保有する個人顧客に対して、資産の管理・運用から、事業承継、相続対策、不動産、ときには美術品投資や慈善活動の支援に至るまで、総合的な資産コンサルティングサービスを提供する業務領域を指します。

一般的な銀行や証券会社が提供するサービスとは異なり、顧客一人ひとりに対して専任のプライベートバンカーが付き、オーダーメイド型のサービスを提供する点が特徴です。顧客の家族構成やライフプラン、価値観を深く理解し、長期的な信頼関係を築きながら、世代を越えた資産の保全と成長をサポートする役割を担います。
金融商品に関する高度な知識はもちろん、税務や法務、不動産など、幅広い分野の専門知識、顧客の複雑かつ多様なニーズを的確に把握し、最適な提案を行う高度なコミュニケーション能力が求められます。

続いて、本章では、プライベートバンキングの転職市場動向について、次の2つの観点から解説します。

• 富裕層の増加にともない、プライベートバンキングの需要は拡大
• 金融以外にも、不動産・法律・税務など幅広い専門知識が求められる

プライベートバンキング市場は、国内外における富裕層人口の増加を背景に、今後も拡大が見込まれる領域です。
株式会社野村総合研究所が実施した調査によると、日本の富裕層(純金融資産1億円以上5億円未満)および超富裕層(同5億円以上)を合わせた世帯数は、2023年時点で推計約165.3万世帯に達し、前回調査(2021年)から11.3%増加しています。このような富裕層人口の増加を受け、国内のメガバンクや大手証券会社は、富裕層向けビジネスを強化しており、プライベートバンカーの採用も活発化しています。

さらに、日本国内だけに限らず、国際的にも富裕層人口は増加傾向にあり、特にアジアや欧米地域などを中心に国際的な資産運用やクロスボーダーな税務対策、資産保全への関心が高まっています。各金融機関は多様化・高度化する顧客ニーズに対応するべく、サービス体制や商品ラインアップの強化を進めています。また、このような背景から、プライベートバンカーの採用・育成に注力する金融機関も増加傾向にあります。

出典:野村総合研究所、日本の富裕層・超富裕層は合計約165万世帯、その純金融資産の総額は約469兆円と推計(野村総合研究所 ニュースリリース)

プライベートバンキングの仕事は、顧客の資産全体を俯瞰しながら最適なソリューションを提供するコンサルティング要素の強い業務が中心です。具体的には、不動産の売却や法人設立のサポート、節税プランの提案などを通じて、長期的な資産成長をサポートします。また、遺言信託や生前贈与の提案など、円滑な資産移転を支援することもあります。
顧客のライフステージに寄り添った包括的な支援が求められることから、プライベートバンカーに求められるスキルは多岐にわたり、金融市場の知識や投資戦略の立案能力はもちろんのこと、不動産評価や信託、遺言をはじめとする法律分野、相続税・贈与税の対応といった税務知識までを網羅的に理解しておかなければなりません。

また、顧客の資産に関する多様な課題や要望に対して、ワンストップで最適なソリューションを提供できる体制を構築することが、企業の競争力を高めるうえで欠かせないことから、最近では金融機関出身者だけに限らず、不動産鑑定士や税理士、弁護士、公認会計士など、各分野の知見に長けた専門家を採用するプライベートバンキングも増えつつあります。


本章では、プライベートバンカーが求められる、主な転職先候補として次の2つの金融機関を紹介します。

• 国内金融機関(銀行・証券)
• 外資系金融機関

プライベートバンカーの主要な活動の場として、国内の大手金融機関が挙げられます。三菱UFJ銀行や三井住友銀行、みずほ銀行などのメガバンクグループは、それぞれ専門のプライベートバンキング部門やウェルス・マネジメント部門を設置し、富裕層向けに独自のサービスを展開しています。
また、野村證券や大和証券などをはじめとする大手証券会社も、富裕層向けビジネスを重要な収益源と位置づけており、高度な資産運用コンサルティングを提供できるプライベートバンカーを積極的に採用しています。さらに、一部の大手地方銀行や信託銀行も、地域に根差した富裕層や事業オーナーをターゲットとしたプライベートバンキングサービスを展開しています。
国内金融機関は、銀行や信託、証券などグループ連携を通じて、資産運用だけでなく、事業承継や不動産活用など、幅広いソリューションを提供できる体制を整えている点が特徴といえるでしょう。

外資系金融機関においてもプライベートバンカーの需要は根強く、特に純金融資産額が数十億円を超えるような超富裕層や、海外資産を多く保有する顧客、クロスボーダーなビジネスを展開する企業オーナーなどを主要なターゲットとしています。
ファミリーオフィスの設立支援や国際的な相続・税務対策、クロスボーダーM&Aのサポートなど高難度かつグローバルな業務が中心になるため、プライベートバンカーには、高度な金融リテラシーと国際的な視点、さらには高い語学力が求められます。

外資系金融機関の特徴としては、成果主義・実力主義の文化が色濃い点が挙げられます。多くの場合、インセンティブ制度が採用されており、成果や実績を残すことができれば高収入を実現できるでしょう。一方、目標達成に対するプレッシャーも大きいため、精神的タフさや結果への強いコミットメントが求められることを理解しておきましょう。


プライベートバンキング業務は、高度な金融知識と顧客対応力が求められることから、金融業界における実務経験がまったくない状態から、直接プライベートバンカーとして転職することは、容易ではありません。
多くの場合、金融機関での営業もしくは資産運用経験が求められるでしょう。
しかし、近年の富裕層の増加やサービス強化の流れを背景に、ジュニアバンカーやアソシエイトクラスのポジションを設け、OJTや研修を通じてプライベートバンカーの育成に取り組む金融機関も増加傾向にあります。ただし、この場合も、金融業界における何らかの職務経験、もしくは金融に関する基礎知識を持ち合わせていることが望まれます。

未経験者がプライベートバンキングに挑戦するには、まず銀行や証券会社で営業や資産運用などの実務経験を積むことが優先されます。加えて、採用選考ではこれまでの経験のなかで、顧客志向や学習意欲、コミュニケーション能力など、プライベートバンカーに求められる素養をどのように発揮してきたか、そして今後どのように専門性を高めていきたいかを具体的に示すことが大切です。

最近は、プライベートバンキングの基礎が学べる研修を設ける金融機関も増えています。業務経験がなくても、入社後に専門知識やスキルを習得する機会が設けられているため、不足している知識を積極的に学ぶ姿勢を示すことができれば、ポテンシャルが見込まれ採用に至ることもあるでしょう。


ここでは、プライベートバンキングの最新求人・転職情報を紹介します。

本記事で紹介している求人は、JACが取り扱う求人の一部です。JACでは取り扱い求人の大半が非公開であるため、非公開求人も含めプライベートバンキングの求人紹介を受けたい方は、ぜひJACへご登録ください。
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ネット系証券会社:プライベートバンカー
株式会社りそな銀行:【りそな銀行】事業承継・資産承継コンサルタント(大阪)
非公開:CREAL事業本部/富裕層営業
日系証券会社:プライベートバンキング担当

※求人の募集が終了している場合もございます。ご了承ください。(2025年5月最新)


ここでは、プライベートバンキングへの転職で求められる、次の4つの要素について解説します。

• 金融営業・資産運用経験、富裕層対応経験や相続・事業承継関連業務経験
• ヒアリング・提案力やコミュニケーション・信頼構築力
• 倫理観・顧客志向や継続力・向上心
• PB資格・FP資格や証券外務員資格(1種)

顧客ごとの資産状況やニーズに応じた提案力が求められるプライベートバンキングでは、実務経験の有無が採否に大きな影響を与えます。特に、金融機関での営業経験や資産運用経験があれば、採用選考時に高く評価されるでしょう。
また、富裕層は資産運用だけでなく、相続や事業承継など、特有の課題を抱えていることも珍しくありません。そのため、信託銀行などで相続対策コンサルティングや事業承継支援に携わった経験も、アドバンテージになる場合があります。
加えて、決裁権を持つ経営者層との折衝経験も、プライベートバンキング業務への適性を示す際に有利に働くでしょう。

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プライベートバンカーには、高度な対人スキルも求められます。
顧客の表面的な言葉だけでなく、価値観や将来への希望、あるいは潜在的な不安や課題まで深く理解するための卓越したヒアリング力は、プライベートバンカーとして活躍するにあたって必須の能力といえるでしょう。加えて、具体的な施策を論理的かつ、わかりやすく伝える提案力も欠かせません。

さらに、プライベートバンキングは、顧客やその家族との長期にわたる信頼関係の上に成り立つビジネスです。そのため、誠実かつ丁寧な対応を通じて、顧客からの絶対的な信頼を勝ち取るコミュニケーション能力に加え、信頼関係を維持・深化させる人間力も不可欠です。
プライベートバンキングでは、事業継承や相続などセンシティブなテーマに踏み込む機会も多いため、誠実さや共感力が問われます。定期的な対話を通じて長期的に信頼を積み上げる姿勢がなければ、高額資産を託される存在にはなれません。
単なる専門知識の提供者ではなく、顧客の人生に寄り添うパートナーとしての資質が問われることを念頭に入れておきましょう。

プライベートバンカーは、顧客の大切な資産を預かり、その将来に大きな影響を与える可能性のあるアドバイスを提供します。そのため、高い倫理観と職業規範を持ち合わせていることが絶対条件となります。
常に顧客の利益を最優先に考え、自身の利益や所属する金融機関の都合を優先するような行動は厳に慎まなければなりません。

加えて、金融制度や商品は日々変化しているため、最新の知識を継続的に学び、自己研鑽を怠らない姿勢も必須となります。長期的な視点を持ち、目標達成に向けて努力し続ける継続力もプライベートバンカーとして成功するための重要な資質といえるでしょう。

プライベートバンキング業務に関連する資格の保有は、転職活動時に有利に働くことがあります。
公益社団法人 日本証券アナリスト協会が認定するPB(プライベートバンカー)資格は、富裕層ビジネスに必要な知識やスキルを対外的に証明する資格として広く知られています。また、NPO法人日本FP協会が認定するCFP®(サーティファイド ファイナンシャル プランナー®)やAFP(アフィリエイテッド ファイナンシャル プランナー)をはじめとするFP(ファイナンシャル・プランニング)資格も、個人のライフプランニング全般に関する知識を有している旨を証明できます。
各資格は、必ずしもプライベートバンキング業務を推進するにあたって必須になるわけではありませんが、自身の専門性を示す際に有効です。

一方、証券外務員資格は、金融商品の販売や勧誘を行う際に必須となる資格であり、プライベートバンキングに関連する求人に応募する際は、デリバティブ商品なども扱える一種証券外務員資格の保有が必須になるケースもあります。

プライベートバンキングの転職では、応募先の金融機関が求める専門性や自身の経験を考慮し、必要に応じて関連資格の取得に取り組むのもよいでしょう。


プライベートバンキングは、各種金融機関のなかでも比較的高水準の年収が期待できる分野です。
日系金融機関のプライベートバンキング部門に所属する場合、経験や役職にもよりますが、年収600万円から1,200万円程度が一つの目安となるでしょう。また、外資系金融機関の場合、インセンティブ制度を設けていることが多いため、成果を残すことができれば相場を大きく上回る年収を得られることもあります。

年収を左右する要因としては、担当する顧客の預かり資産規模(AUM:Assets Under Management)が挙げられ、より多くの資産を管理するプライベートバンカーほど、一般的に高い報酬を得る傾向にあります。また、提供するサービスの範囲や深度も年収に影響を与えるといわれています。複雑な相続対策や事業承継コンサルティング、国際的な投資案件の紹介など、高度な専門性を要するサービスを提供できれば、実績や実力に見合った報酬が期待できるでしょう。

なお、JACが提供する転職支援サービスを利用し、プライベートバンキングに転職した方の平均年収は850万円前後であり、最高年収は、4,000万円程度(役職:部長以上)でした。

年代別・役職別の平均年収は、次のとおりです。

【プライベートバンキングに転職した方の年代別平均年収】

年代 平均年収
20代 600万円程度
30 800万円程度
40 1,000万円程度
50 1,200万円程度

【プライベートバンキングに転職した方の役職別平均年収】

役職 平均年収
課長未満 750万円程度
課長以上 1,050万円程度
部長以上 2,000万円程度
本部長以上 3,200万円程度

※当社実績(2019年1月~2025年4月分データ)より


ここでは、JACが提供する転職支援サービスを利用し、プライベートバンキングへの転職を成功させた事例を紹介します。

  業種 職種 年収
転職前 金融 コンサルティング・アドバイザリー 1,050万円
転職後 プライベートバンキング コンサルティング・アドバイザリー 1,250万円

これまで金融機関やコンサルティング会社でキャリアを重ねてきたAさんは、相続や事業承継などの分野で専門性を高めてきました。資産管理に関する提案・支援業務にも携わり、確かな実績を積んできたとのことです。

転職を考えるようになったきっかけは、これまで培ってきた専門知識や経験を、より長期的かつ戦略的な視点で発揮できる環境を求めたことにあります。特に、顧客に寄り添いながら中長期的なフォローが可能なポジションを志向しており、次のステップとしてプライベートバンキング業界への転職を検討するに至りました。

転職活動では、事業承継・相続の知見が生かせる環境に焦点を当て、複数の候補先を比較検討。最終的に、顧客に寄り添ったコンサルティングに注力できる体制を整えた企業に興味を持ち、内定を承諾しました。現在は、税務・会計・法律・金融など多角的な観点からのコンサルティングを提供しており、自身の専門性をより深めるキャリアへと歩みを進めています。

※事実をもとにしておりますが、プライバシー保護のため、個人が特定されないように内容を一部変更しています。

  業種 職種 年収
転職前 金融 マーケティング・商品開発 600万円
転職後 プライベートバンキング マーケティング・商品開発 850万円

Yさんは、これまで金融機関において、国内外での大規模イベントの企画・運営に一貫して携わってこられました。企画立案から運営、関係者との調整、現場対応までを一手に担い、顧客満足度を意識した丁寧な対応力と調整力は、社内外から高く評価されてきたとのことです。

転職を検討し始めた背景には、自身のキャリアの専門性をより深めたいという思いが芽生えたことがありました。転職先を選定するにあたっては、これまでの経験や得意分野をさらに伸ばせる環境を軸に据え、応募先企業を選んだと語ります。さまざまな企業を比較・検討するなかで、プライベートバンキングのイベント企画・運営を担うポジションに興味を持ち、転職するに至りました。

最終的に前職で培った企画力やプロジェクト推進力が評価され、年収面も大きく上昇する結果になった好例です。

※事実をもとにしておりますが、プライバシー保護のため、個人が特定されないように内容を一部変更しています。

  業種 職種 年収
転職前 銀行・信金・信組 リテール営業 650万円
転職後 プライベートバンキング ミドルバックオフィス 800万円

Aさんは、長年にわたり銀行のリテール営業としてのキャリアを積み重ねてきました。専門性を高めるなかで、将来的に淘汰される可能性のある汎用的なスキルではなく、専門性の高い領域でキャリアを築きたいという思いが強まり、転職を決意しました。
転職活動では、これまでの経験を土台としつつも、信託・相続など専門的な分野へのステップアップを希望したと語ります。また、「人の役に立てるような仕事に就きたい」という強い思いがあり、顧客のために貢献できるフィールドに興味を持ったことも、転職を後押しするきっかけになったとのことです。

最終的にAさんは、プライベートバンキング領域におけるミドルバック業務への転職を決意しました。個人営業で培った信頼構築力ときめ細かな対応力は、新たな領域でも十分に発揮されています。

※事実をもとにしておりますが、プライバシー保護のため、個人が特定されないように内容を一部変更しています。


ここでは、プライベートバンキングから描ける、次の3つのキャリアパスについて解説します。

• 上級バンカーや部門マネジメント職へ昇進
• マルチファミリーオフィスや独立系投資顧問会社の資産運用助言を行う専門職に転職
• 海外拠点や外資系への異動を通じてグローバルなキャリアを形成

プライベートバンキングにおける典型的なキャリアパスとして、上級バンカーやチームマネージャーへの昇進が挙げられます。将来的に、プライベートバンキング部門全体を統括する部長職への昇格も、視野に入れることができるでしょう。

昇進や昇格の過程ではプレイヤーとしての営業スキルから、マネジメントとしてのKPI管理や育成力へのスキル転換が求められるため、自身の役割を徐々にシフトさせていく意識が欠かせません。後輩や若手の育成・指導にあたったり、チームや部門全体の戦略策定、業績管理を担うなど、役職ごとに求められる職務を理解し、最大限の成果を残すことに努めましょう。

プライベートバンキングで培った資産管理の経験は、マルチファミリーオフィスや独立系投資顧問会社など、特化型の資産運用アドバイザリー業務へのキャリア転換にも生かされます。

マルチファミリーオフィスや独立系投資顧問会社では、資産家ごとの異なるニーズに対して、税務・法務・信託などを絡めた総合的な資産戦略の設計と助言の提供が主な業務となります。特に、事業承継や相続対策、非上場株式の評価など専門性の高い領域では、実務対応力が問われるため、プライベートバンカー時代に多様な資産ポートフォリオに関わった経験は大いに役立つでしょう。

自身の専門性や顧客本位の姿勢をより追求したいと考えるプライベートバンカーにとって、有力なキャリアパスの一つです。

海外拠点への異動や外資系金融機関への移籍などを通じて、グローバルなキャリアを形成する例もあります。特に香港やシンガポール、スイスなど富裕層が数多く暮らすエリアでは、日本人顧客やアジアの資産家を対象としたクロスボーダーの資産運用ニーズが増加しており、現地で活躍する日本人バンカーの需要も高まっています。

日系金融機関に所属している場合でも、社内公募制度などを活用すれば、海外支店や現地法人に異動し、現地の富裕層向けビジネスに関わるチャンスを得ることがあります。
また、高い語学力と国際的な金融市場に関する知識を持ち合わせていれば、外資系プライベートバンクへの転職も有力な選択肢となります。外資系プライベートバンクでは、より多様な国籍の顧客を担当したり、クロスボーダーな資産移転や投資案件に携わったりする機会が多く、グローバルな舞台で自身の専門性を高められるでしょう。


プライベートバンキングという専門性の高い領域への転職を目指す場合、業界や職種に精通した転職エージェントの活用を推奨します。
その点、JACは、長年にわたり国内外の主要金融機関と強固なネットワークを築いており、一般には公開されない非公開求人や、経営幹部候補を含むエクスクルーシブなポジションの求人情報を多数保有しています。ほかでは得られない、貴重な求人情報にアクセスできる可能性もあり、自身のキャリアの可能性をより広げることができるでしょう。

また、JACに在籍するコンサルタントは、富裕層ビジネスの市場動向や各金融機関の特色、組織文化を深く理解しており、一人ひとりの経験やキャリアプランを丁寧にヒアリングしたうえで、最適な求人を提案いたします。加えて、採用選考では、履歴書・職務経歴書の添削から面接対策、年収交渉に至るまで、きめ細やかなサポートを提供し、皆さまの転職成功を力強くバックアップします。

プライベートバンキングへの転職をお考えの方は、ぜひJACにご相談ください。

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この記事の筆者

株式会社JAC Recruitment

 編集部 


当サイトを運営する、JACの編集部です。 日々、採用企業とコミュニケーションを取っているJACのコンサルタントや、最新の転職市場を分析しているJACのアナリストなどにインタビューし、皆様がキャリアを描く際に、また転職の際に役立つ情報をお届けしています。