M&A転職に強いエージェントの選び方|年収動向・事例・活用法を解説

M&A転職で転職エージェントを選ぶ際は、M&A業務への理解だけでなく、企業ごとの採用背景や求める人物像を踏まえて提案できるかを確認することが重要です。

M&Aは企業の成長戦略や事業承継、事業再編を支える重要な領域です。近年は事業承継ニーズの拡大や企業による成長投資の活発化を背景に、M&A仲介会社やFAS、事業会社のM&A部門などで採用ニーズが高まっています。一方で、M&A経験者だけでなく、法人営業、会計監査、財務コンサルティング、経営企画、事業開発などの経験を生かしてキャリアチェンジするケースも増えています。

JAC Recruitment(以下、JAC)の転職支援実績では、M&A転職者の約51%が年収アップを実現しており、年収アップした方の平均上昇額は101万円となっています。また、転職後の平均年収は1,012万円であり、1,000万円以上の年収帯で転職した方も全体の44.4%を占めています。

本記事では、JACの転職支援実績をもとに、M&A転職の年収動向や転職者の傾向を解説します。あわせて、年収アップ事例、評価されやすい経験、転職エージェント選びのポイント、年代別の活用戦略も紹介します。

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M&A転職でJAC Recruitmentが選ばれる理由

M&Aの転職では、求人件数だけで判断するのではなく、自身の経験や強みをどのようにM&A業務へ結び付けてアピールするかが重要になります。

M&Aは企業買収や事業承継、事業再編など経営に直結する業務を担うため、高い専門性だけでなく、コミュニケーション力や提案力、課題解決力も求められます。また、企業によって求める人材像も大きく異なるため、自身の経験がどのような企業で評価されるのかを理解したうえで転職活動を進めることが重要です。

ここでは、M&A転職を検討する方にとって、JAC Recruitmentを活用するメリットを紹介します。

理由1:企業担当が直接支援し、採用背景まで理解できる

M&Aの採用では、求人票に書かれた業務内容だけでなく、企業がどのような成長戦略や課題解決を目的として採用を行っているのかを理解することが重要です。

例えば、同じM&Aポジションでも企業によって採用背景は大きく異なります。

  • 事業承継案件の増加に伴う組織強化
  • M&Aアドバイザーの増員
  • 事業会社におけるM&A推進体制の強化
  • PMI(統合プロセス)を担う人材の確保
  • 海外M&Aを見据えた組織拡大

JACでは、企業担当のコンサルタントが採用企業と直接コミュニケーションを取り、求人票だけでは分かりにくい採用背景や組織課題を把握しています。そのため、入社後に期待される役割や選考で重視されるポイントを踏まえた提案を受けやすくなります。

M&Aは経営層やオーナー企業との折衝が発生する業務でもあるため、企業が求める人物像を正確に把握したうえで選考に臨むことが、転職成功の重要なポイントとなるでしょう。

理由2:M&A転職のハイクラス支援実績が豊富

JACを利用してM&Aへ転職した方の年収帯を見ると、800万円台が15.6%で最も多く、900万円台・1,000万円台がそれぞれ13.3%となっています。

また、1,000万円以上の年収帯で転職した方は44.4%を占めており、M&A領域における高い専門性や実績への需要の高さがうかがえます。

年収帯割合
500万円台8.9%
600万円台6.7%
700万円台8.9%
800万円台15.6%
900万円台13.3%
1,000万円台13.3%
1,100万円台6.7%
1,200万円台6.7%
1,300万円台8.9%
1,400万円台2.2%
1,500万円台4.4%
1,800万円台2.2%
1,900万円台2.2%

※当社実績(2025年1月~2026年4月)より

M&Aは企業の成長戦略や事業承継に深く関与する市場であり、成果や専門性が年収に反映されやすい特徴があります。

また、役職別に見ると、課長以上が15.6%、部長以上が11.1%、本部長以上が4.4%を占めています。平均年収は課長未満で861.6万円、課長以上で1,176.1万円、部長以上で1,419.2万円、本部長以上で1,750万円となっており、マネジメント経験や案件責任者としての実績が評価される傾向があります。

役職平均年収割合
課長未満861.6万円68.9%
課長以上1,176.1万円15.6%
部長以上1,419.2万円11.1%
本部長以上1,750万円4.4%
全体1,012万円100.0%

M&Aは、成果や経験の蓄積が市場価値に反映されやすく、将来的にマネジメントや経営に近いポジションを目指せる可能性がある職種です。

理由3:高年収帯の非公開求人を含めて検討しやすい

M&A領域のハイクラスポジションは、企業の成長戦略や機密性の高いプロジェクトに関わるため、非公開で募集されるケースがあります。実際にJACが保有する求人には、以下のような高年収レンジのM&Aポジションがあります。

業界ポジション年収レンジ
人材・教育M&A400~5,000万円
銀行・信金・信組M&A600~4,000万円
監査・コンサルティングM&A500~3,000万円
金属・素材M&A1,500~3,000万円
証券M&A600~3,000万円

※JAC保有求人データ(2026年7月時点)より
※上記はJACが保有する求人の一例であり、募集状況や提示年収は時期、経験、スキル、選考評価によって異なります。必ずしも同条件での紹介・内定を保証するものではありません。

こうした背景から、公開求人だけでは把握しきれないM&Aポジションもあります。その一方で、重要ポジションほど非公開で採用されるケースも多く、公開求人だけでは見つからない選択肢も少なくありません。

理由4:M&A領域に精通したコンサルタントによる支援

M&Aと一口にいっても、企業やポジションによって担当領域は大きく異なります。

例えば以下のような領域があります。

  • M&A仲介
  • M&Aアドバイザリー
  • FAS
  • PMI
  • 企業価値評価
  • デューデリジェンス
  • ソーシング
  • エグゼキューション

そのため転職活動では、現在の職種名だけでなく、

  • どのような顧客に提案してきたか
  • どのような案件を担当してきたか
  • どのような成果を創出してきたか
  • どのような課題を解決してきたか

を整理することが重要です。

JACでは、M&A市場やファイナンス領域に精通したコンサルタントが、企業の採用背景や評価ポイントを踏まえて支援します。

M&A経験者はもちろん、法人営業、会計監査、財務コンサルティング、経営企画、事業開発などの経験がM&A市場でどのように評価されるのかを整理しやすい点も特徴です。

理由5:M&A領域のキャリア拡大提案を受けられる

M&Aで培った経験は、M&A職種内にとどまらず、周辺領域のキャリアにもつながる可能性があります。

実際の転職事例を見ると、

  • 財務コンサルタントからM&Aへ転職
  • 会計監査からM&Aへ転職
  • 経営企画からM&Aへ転職
  • 事業開発からM&Aへ転職
  • CFOからM&Aへ転職

など、多様なキャリアパターンが見られます。

M&Aは財務・会計・経営戦略・営業力など幅広いスキルが求められる領域です。そのため、必ずしもM&A経験者だけが活躍しているわけではありません。

近年は事業承継や企業成長支援の重要性が高まる中で、

  • M&A×営業
  • M&A×会計
  • M&A×経営企画
  • M&A×事業開発
  • M&A×ファイナンス

といった経験の掛け合わせが評価されるケースも増えています。

自身の経験を生かしながら、経営・投資・ファイナンス領域へキャリアを広げたい方にとって、M&Aは有力な選択肢の一つです。

JACを利用したM&A転職者の傾向

JACの転職支援実績を見ると、M&A転職では20代後半〜30代前半が中心となっています。専門職経験者だけでなく、法人営業、会計監査、財務コンサルティング、経営企画、事業開発などの経験を生かしてM&Aへキャリアチェンジするケースも見られます。

近年は事業承継ニーズの増加や企業による成長戦略の一環としてM&Aが活用される機会が増えており、人材市場でもM&A経験者への需要が高まっています。一方で、業界未経験者にも門戸が開かれており、高い営業力や分析力、経営視点を持つ人材が評価されるケースも少なくありません。

ここでは、JACの転職支援実績をもとに、M&A転職者の年代構成や年収変動の傾向を見ていきます。

20代後半〜30代前半がM&A転職者の中心

M&Aへ転職した方の年代分布は以下の通りです。

年代割合
20代後半35.6%
30代前半17.8%
30代後半15.6%
40代前半11.1%
40代後半11.1%
50代以上6.7%

※当社実績(2025年1月~2026年4月)より

※小数点以下の処理や「その他」区分の影響により、合計が100%にならない場合があります。

20代後半が35.6%で最も高く、30代前半と合わせると53.4%を占めています。このことから、M&A転職では比較的若い世代が中心となっていることが分かります。

M&Aは専門知識が求められる一方で、必ずしもM&A経験者だけが採用される市場ではありません。実際には、

  • 法人営業経験
  • 金融機関での営業経験
  • 会計監査経験
  • 財務コンサルティング経験
  • 経営企画経験
  • 事業開発経験

などが評価されるケースも多くあります。

特にM&A業務では、経営者との信頼関係構築や企業分析、案件推進が求められるため、営業力や課題解決力、財務・会計知識などを備えた人材への需要が高い傾向があります。

今回のデータからも、M&Aは専門職経験者に加え、これまで培ってきたビジネススキルや成長可能性を評価されるケースがある領域といえます。

未経験領域への転職では、経験の転用可能性が評価される

M&A転職では、高い専門性が求められる一方で、今後の成長可能性や成果創出への意欲も重視されます。

JACの支援実績では、

  • 財務コンサルタントからM&Aへ転職
  • 会計監査からM&Aへ転職
  • 経営企画からM&Aへ転職
  • 事業開発からM&Aへ転職
  • CFOからM&Aへ転職

など、多様なバックグラウンドを持つ方が活躍しています。

M&A業務では、財務・会計知識だけでなく、

  • 経営者との折衝力
  • 法人営業力
  • 論理的思考力
  • 分析力
  • 案件推進力

なども重要な評価ポイントになります。

そのため転職活動では、「M&A経験があるかどうか」だけでなく、「これまでどのような成果を創出し、どのような課題を解決してきたか」を整理することが重要です。

特に若手層の場合は、過去の実績だけでなく学習意欲や成長意欲も評価対象となるため、自身の強みを整理したうえで転職活動を進めることが重要になるでしょう。

M&A転職では約51%が年収アップ、上昇者の平均上昇額は101万円

JACを利用してM&Aへ転職した方のうち、年収アップを実現した方は約51%となっています。

また、年収アップした方の平均上昇額は101万円です。

年収変動の内訳は以下の通りです。

年収変動割合
年収ダウン42.2%
変動なし6.7%
1〜99万円アップ26.7%
100〜199万円アップ17.8%
200万円以上アップ6.7%

※当社実績(2025年1月~2026年4月)より

M&A転職では年収アップを実現する方が一定数いる一方で、短期的な年収向上だけを目的としない転職もあります。

例えば、

  • M&A業界へキャリアチェンジしたい
  • より大型案件に携わりたい
  • FASや事業会社M&A部門を目指したい
  • 将来的に投資領域へ進みたい
  • 経営に近いポジションを目指したい

といった中長期的なキャリア形成を目的として転職する方もいます。

そのため、一時的に年収が変わらない、もしくは下がるケースがあっても、将来的な市場価値向上やキャリア拡大を見据えて転職を選択するケースも少なくありません。

一方で、年収アップした方の平均上昇額は101万円となっており、専門性や成果が評価されることで大きな年収向上につながるケースも見られます。

M&A領域では、成果や専門性が評価に反映されるケースもあるため、経験や実績を積み重ねることで、高年収ポジションや経営に近い役割を目指せる可能性があります。

M&A転職で年収アップを実現した事例

JACの転職支援実績では、M&Aへの転職によって年収アップを実現した事例が複数見られます。

M&Aは経験者向けの領域と捉えられることもありますが、実際には会計監査、財務コンサルティング、経営企画、事業開発、CFOなど、多様なバックグラウンドを持つ方がM&A領域へ転職し、キャリアアップや年収アップを実現しています。

また、企業の成長戦略や事業承継ニーズの高まりを背景に、M&A人材への需要は拡大しています。そのため、財務・会計知識や企業分析力に加え、法人営業経験や経営視点、事業推進経験などを持つ人材が高く評価されるケースも少なくありません。

ここでは、実際の転職事例をもとに、どのような経験が評価され、M&A転職による年収アップにつながったのかを解説します。

性別年代業種職種年収
男性20代後半監査・コンサルティング→証券財務コンサルタント→M&A900万円→1,050万円
男性20代後半監査・コンサルティング→証券会計監査→M&A600万円→1,000万円
男性30代前半監査法人→監査・コンサルティング会計監査→M&A800万円→1,100万円
男性30代後半人材サービス→デジタルマーケティング事業企画・事業開発→M&A1,000万円→1,050万円
女性30代後半ベンチャーキャピタル→ベンチャーキャピタル経営企画→M&A850万円→950万円
男性40代前半エネルギー・プラント→食品・飲料事業企画・事業開発→M&A1,100万円→1,200万円
男性40代前半ソフトウェア→介護・福祉CFO→M&A1,300万円→1,500万円
男性40代後半生命保険→アパレルM&A→M&A1,200万円→1,300万円
男性40代後半食品・飲料→食品・飲料経営企画→M&A1,200万円→1,300万円
男性50代以上機械・装置→半導体事業企画・事業開発→M&A1,500万円→1,550万円

これらの事例から、M&A転職ではM&A経験だけでなく、会計・財務、経営企画、事業開発などの経験が評価されるケースもあることが分かります。

例えば、20代後半では財務コンサルタントや会計監査の経験を生かして証券会社のM&Aポジションへ転職し、150万円〜400万円の年収アップを実現しています。特に会計監査からM&Aへ転職した事例では、600万円から1,000万円へと年収が上昇しています。

また、30代以降では事業企画・事業開発や経営企画など、経営に近い立場で培った経験が評価されるケースも見られます。企業成長や事業戦略に関わった経験は、M&Aにおける企業分析や投資判断、PMIなどとの親和性が高く、市場でも評価されやすい傾向があります。

40代以降になると、より高度な経営経験や管理職経験が求められるようになります。実際に、CFO経験者がM&Aポジションへ転職し、1,300万円から1,500万円へ年収アップした事例も見られました。財務戦略や資本政策、経営層との折衝経験は、M&A領域において高い市場価値を持つ経験といえるでしょう。

さらに、生命保険業界でM&A業務を担当していた方がアパレル業界のM&Aポジションへ転職した事例のように、M&A経験者が業界を変えながらキャリアアップを実現するケースもあります。

M&A転職では、職種名だけでなく、「どのような成果を創出してきたか」も重要な評価ポイントになります。会計・財務知識、法人営業経験、事業企画経験、経営視点などを通じて、企業や顧客の課題解決にどのように貢献してきたかを整理することで、さらなる年収アップやキャリアアップにつながる可能性があります。

M&A転職で評価されやすい経験とは?

M&A転職では、財務・会計などの専門性に加え、経営層との折衝力や案件推進力なども評価されます。

一方で、必ずしもM&A経験者だけが評価されるわけではありません。実際に本記事で紹介した転職事例でも、会計監査や財務コンサルティング、経営企画、事業開発、CFOなどの経験を生かしてM&Aへ転職し、年収アップを実現しているケースが見られます。

M&Aでは企業価値評価や財務分析だけでなく、経営者との折衝や案件推進、投資判断など幅広い業務に携わるため、「どのような成果を上げてきたか」「どのような課題を解決してきたか」が重視される傾向があります。

ここでは、M&A転職で評価されやすい経験を紹介します。

法人営業経験

M&A転職において評価されやすい経験の一つが法人営業経験です。

特にM&A仲介会社やアドバイザリーファームでは、経営者との信頼関係構築や新規案件開拓が重要な業務となるため、高い営業力を持つ人材への需要があります。

例えば、

  • 新規顧客開拓
  • 経営層への提案営業
  • 高額商材の営業経験
  • 無形商材営業経験
  • 法人向けコンサルティング営業
  • 課題解決型営業

などの経験が該当します。

実際にM&A業界では、金融機関や人材業界、IT業界などで成果を上げた法人営業経験者が活躍しているケースも少なくありません。

M&A業務では、顧客の経営課題を理解したうえで、最適な選択肢を提案する力が求められます。そのため、顧客との信頼関係構築力や課題解決力を持つ人材は市場でも高く評価されるでしょう。

会計・財務に関する経験

M&Aでは企業価値評価や財務分析が重要な業務となるため、会計・財務に関する経験も高く評価されます。

例えば、

  • 会計監査
  • 財務コンサルティング
  • 財務分析
  • 管理会計
  • 財務会計
  • 資金調達
  • 財務デューデリジェンス

などの経験が該当します。

実際に転職事例でも、会計監査や財務コンサルティング経験者がM&Aポジションへ転職し、大幅な年収アップを実現しています。

M&Aの現場では、財務諸表を正しく読み解き、企業の収益性や成長性、リスクを分析する能力が求められます。会計・財務に関する知識や実務経験は、M&A業務との親和性が高く、評価されやすい要素といえるでしょう。

経営企画・事業企画経験

経営企画や事業企画の経験も、M&A転職で評価されやすい経験の一つです。

近年は事業会社においてM&Aを成長戦略の一環として活用するケースが増えており、経営視点を持つ人材への需要が高まっています。

例えば、

  • 中期経営計画策定
  • 事業戦略立案
  • 投資判断支援
  • KPI設計・管理
  • 新規事業企画
  • 事業ポートフォリオ戦略

などの経験が挙げられます。

M&Aでは買収そのものではなく、企業価値向上や事業成長につなげる視点が求められます。そのため、戦略立案や事業運営に関わった経験を持つ人材は高く評価される傾向があります。

実際の転職事例でも、経営企画や事業企画経験者がM&Aポジションへ転職し、年収アップを実現しているケースが見られました。

M&A・投資関連経験

M&Aや投資に関する実務経験は、転職市場でも評価されやすい経験です。

例えば、

  • M&A案件推進
  • ソーシング
  • 企業価値評価
  • デューデリジェンス
  • PMI
  • 投資案件評価
  • 出資案件管理

などの経験が該当します。

特にM&A経験者の場合は、

  • どの規模の案件を担当したか
  • どのプロセスを担当したか
  • どのような成果を上げたか

が重要な評価ポイントになります。

また、ベンチャーキャピタルやPEファンド、事業会社の投資部門で培った投資判断経験もM&Aとの親和性が高く、市場価値につながりやすい経験の一つです。

経営層との折衝・マネジメント経験

40代以降やハイクラスポジションになると、経営層との折衝経験やマネジメント経験がより重視される傾向があります。

例えば、

  • 役員・経営層への提案経験
  • 組織マネジメント経験
  • 部門責任者経験
  • 事業責任者経験
  • CFO経験
  • 経営会議運営経験

などが評価対象となります。

M&Aは企業の成長戦略や事業再編に関わる業務であるため、経営層と議論しながら意思決定を支援した経験は評価されやすいでしょう。

実際に本記事で紹介した事例の中には、CFO経験を生かしてM&Aポジションへ転職し、年収アップにつながったケースも見られました。

また、管理職として組織運営や人材育成に携わった経験も、マネジメント層の採用では重要な評価ポイントとなります。

M&A転職では、単に「M&A経験があるか」だけでなく、営業力、会計・財務知識、経営視点、事業推進力などを通じて企業や顧客の課題解決にどのように貢献してきたかが重視されます。自身の経験を職種名ではなく成果や役割の観点から整理し、応募先企業が求める人物像に合わせてアピールすることが、転職成功のポイントになるでしょう。

M&A転職でエージェントを選ぶ際のポイント

M&A転職でエージェントを選ぶ際は、求人紹介の有無だけでなく、M&A業界特有の採用ニーズやキャリアパスを理解しているかを確認することが重要です。

M&Aは専門性の高い領域ですが、採用企業が求める人材は必ずしもM&A経験者に限りません。実際には、法人営業、会計監査、財務コンサルティング、経営企画、事業開発など、多様なバックグラウンドを持つ人材が活躍しています。

また、M&A業界は企業ごとに求める人物像や評価ポイントが大きく異なるため、自身の経験をどのようにアピールするかが転職成功を左右します。

ここでは、M&A転職でエージェントを選ぶ際に確認したいポイントを紹介します。

M&A業界への理解があるか

M&A転職では、まずM&A業界そのものへの理解が深いエージェントを選ぶことが重要です。

一口にM&Aといっても、

  • M&A仲介
  • FAS(ファイナンシャル・アドバイザリー)
  • 事業会社M&A
  • PEファンド
  • ベンチャーキャピタル
  • PMI(統合プロセス)

など、業態によって求められる経験や業務内容は大きく異なります。

例えば、M&A仲介では法人営業力や案件開拓力が重視される傾向があります。一方でFASでは会計・財務知識や分析力、事業会社のM&A部門では経営企画や事業戦略の経験が評価されるケースもあります。

そのため、自身の経験がどの領域で評価されるのかを整理しながら提案できるエージェントを選ぶことが重要です。

M&A業界への理解が深いエージェントであれば、自身の強みをより効果的に企業へアピールしやすくなるでしょう。

未経験からのキャリアチェンジ支援実績があるか

M&Aは経験者採用のイメージを持たれやすい一方で、会計・財務、法人営業、経営企画、事業開発などの周辺経験を生かして転職するケースもあります。

本記事で紹介した事例でも、

  • 財務コンサルタント→M&A
  • 会計監査→M&A
  • 経営企画→M&A
  • 事業開発→M&A
  • CFO→M&A

など、多様なバックグラウンドからM&Aへ転職しています。

そのため、

  • 自分の経験がM&A市場でどう評価されるのか
  • どのような企業が未経験者を採用しているのか
  • 面接で何をアピールすべきか

を具体的にアドバイスできるエージェントかどうかを確認することが重要です。

特に20代後半〜30代前半でM&Aへのキャリアチェンジを検討している方は、未経験転職の支援実績が豊富なエージェントを活用することで、選択肢を広げやすくなるでしょう。

ハイクラス・高年収求人の取り扱いがあるか

M&Aは成果や専門性が年収に反映されやすい職種です。

今回のJAC利用実績でも、

  • 平均年収:1,012万円
  • 1,000万円以上の年収帯:44.4%

となっており、高年収帯での転職実績が多いことが分かります。

また、前述のとおり、JACが保有する求人には1,000万円以上を含む年収レンジのポジションもあります。

こうした求人は非公開で募集されるケースも多いため、公開求人だけでなく非公開求人まで含めて提案できるエージェントかどうかを確認することが重要です。

より高いポジションや年収レンジを目指す場合は、ハイクラス市場に強みを持つエージェントを選ぶとよいでしょう。

M&A人材のキャリアパスを提案できるか

M&Aで培った経験は、複数のキャリアパスにつながる可能性があります。

例えば、

  • M&A仲介→FAS
  • FAS→PEファンド
  • M&A→事業会社M&A
  • M&A→経営企画
  • M&A→CFO候補
  • M&A→投資先経営人材

など、多様なキャリアパスがあります。

また、M&A市場で蓄積した経験は、

  • 財務・会計
  • 投資判断
  • 経営戦略
  • 事業開発
  • 経営管理

といった幅広い領域で活用することが可能です。

そのため、目先の転職だけでなく、「将来的にどのようなキャリアを目指したいのか」まで踏まえて提案できるエージェントを選ぶことが重要です。

中長期的なキャリア形成まで支援してくれるエージェントであれば、自身の市場価値を高める選択肢を検討しやすくなるでしょう。

企業の採用背景や評価ポイントを把握しているか

M&Aの採用では、職務経歴だけでなく、企業がそのポジションを募集する背景を理解することも重要です。

例えば同じM&Aポジションでも、

  • 事業承継案件増加への対応
  • 新規拠点立ち上げ
  • 大型案件への対応強化
  • PMI体制の構築
  • 海外M&A推進

など、企業によって採用背景は異なります。

また、企業によって評価されるポイントも変わります。

  • 営業実績
  • 財務・会計知識
  • 案件推進経験
  • マネジメント経験
  • 経営層との折衝経験

など、重視される項目はさまざまです。

企業との接点が強く、採用背景や組織課題まで把握しているエージェントであれば、選考対策や企業選びをより効果的に進められるでしょう。

M&A転職では、求人件数だけでエージェントを選ぶのではなく、M&A業界への理解、未経験者支援実績、ハイクラス求人の保有状況、キャリア提案力、企業理解の深さといった観点から比較検討することが重要です。特にM&Aは職種名以上に経験の活かし方が重要になるため、自身の強みや市場価値を客観的に整理しながら転職活動を進められるパートナーを選ぶことが、転職活動をより効果的に進めるうえで役立つでしょう。

【年代別】M&A転職におけるエージェント活用戦略

M&A転職では、年代によって企業から求められる役割や評価される経験が異なります。

20代ではポテンシャルや基礎的なビジネススキル、30代では専門性や案件推進力、40代以降ではマネジメント経験や経営視点が重視される傾向があります。

実際にJACの転職支援実績では、20代後半が35.6%、30代前半が17.8%を占めており、20代後半〜30代前半だけで全体の53.4%に達しています。一方で、40代以上の転職事例もあり、経験や専門性を生かして新たなポジションへ転職しているケースも見られます。

また、M&Aは法人営業、会計監査、財務コンサルティング、経営企画、事業開発など、さまざまな職種からキャリアチェンジできる点も特徴です。そのため転職活動では、現在の経験をどのようにM&A市場で評価してもらうかを整理しながら進めることが重要になります。

ここでは、年代別にM&A転職におけるエージェント活用のポイントを解説します。

20代:法人営業・金融・会計の経験を生かしてM&A転職を目指す

20代のM&A転職では、ポテンシャルと成長意欲に加え、これまで培った基礎的なビジネススキルが評価されます。

この年代では、

  • 法人営業経験
  • 金融機関での営業経験
  • 会計・財務知識
  • コンサルティング経験
  • 数値分析力
  • コミュニケーション力

などの経験が評価される傾向があります。

実際に本記事で紹介した事例でも、財務コンサルタントや会計監査の経験を生かしてM&Aへ転職し、大幅な年収アップを実現したケースが見られました。

M&A業界では、若手層に対して即戦力性だけでなく、将来的な成長可能性も期待されています。そのため、現時点でM&A経験がなくても、

  • 高い営業実績
  • 財務・会計の知識
  • 経営課題への関心
  • 学習意欲

などをアピールすることが重要です。

エージェントを活用することで、自身の経験がどの企業・ポジションで評価されるのかを整理しながら、M&Aへのキャリアチェンジを検討しやすくなります。

30代:専門性と案件推進力を生かしてM&A領域でのキャリアを広げる

30代のM&A転職では、基礎スキルに加えて専門性や案件推進力が求められるようになります。

特に、

  • 会計監査
  • 財務コンサルティング
  • M&A関連業務
  • 経営企画
  • 事業開発
  • 投資判断支援

などの経験は高く評価される傾向があります。

実際にJACの転職支援実績でも、30代前半・後半で33.4%を占めており、M&A市場における中心的な人材層となっています。

この年代では、

  • どのような案件に携わったか
  • どのような成果を上げたか
  • どのような課題を解決したか

を具体的に説明できるかが重要です。

また、

  • M&A仲介
  • FAS
  • 事業会社M&A
  • PEファンド周辺領域

など、キャリアの方向性によって求められる経験も変わります。

エージェントを活用することで、自身の専門性がどの市場で評価されるのかを把握しながら、中長期的なキャリア形成を検討しやすくなるでしょう。

40代:案件推進力とマネジメント経験を強みとして伝える

40代のM&A転職では、個人としての実務能力だけでなく、組織や案件全体をリードしてきた経験が重要になります。

企業が期待するのは、

  • M&A責任者
  • 投資責任者
  • 経営企画責任者
  • PMI責任者
  • 部門マネージャー

などのポジションを担える人材です。

この年代では、

  • 経営層との折衝経験
  • 案件責任者経験
  • 組織マネジメント経験
  • 事業計画策定経験
  • 投資判断経験
  • 財務戦略立案経験

などが評価されやすくなります。

実際に本記事で紹介した事例でも、事業企画やCFO経験を生かしてM&Aポジションへ転職し、年収アップを実現したケースが見られました。

40代では、「何を担当していたか」ではなく、「事業成長や企業価値向上にどのように貢献したか」を整理して伝えることが重要です。

エージェントを活用することで、採用企業が求める役割と自身の実績を照らし合わせながら、より適したポジションを検討しやすくなるでしょう。

50代以上:経営・投資・事業承継領域で価値を発揮する

50代以上のM&A転職では、これまで培った経営経験や専門知識、人脈をどのように生かせるかが重要になります。

この年代では、

  • M&A責任者
  • 投資責任者
  • 経営企画責任者
  • CFO
  • 経営幹部候補

などのポジションが選択肢となります。

企業が期待する役割は、

  • 企業価値向上
  • M&A戦略の推進
  • 事業承継支援
  • PMI推進
  • 経営意思決定支援
  • 次世代リーダー育成

などです。

事業承継や企業再編に関わる領域では、豊富な経験を持つ人材が求められるケースもあります。

実際に本記事で紹介した事例では、50代以上で事業企画・事業開発経験を生かし、半導体業界のM&Aポジションへ転職したケースも見られました。

50代以上の転職では、過去の職務内容だけでなく、「どのような意思決定を行い、企業へどのような価値を提供してきたか」を整理して伝えることが重要です。

エージェントを活用することで、経営人材としての経験を評価する企業や、事業承継・投資領域のポジションなども含めて選択肢を広げやすくなるでしょう。

まとめ|M&A転職では専門性とビジネス力の掛け合わせが評価される

M&Aは、事業会社・金融機関・コンサルティングファームなど幅広い業界で採用ニーズが見られる領域です。JACの転職支援実績でも、M&A転職者の約51%が年収アップを実現しており、年収アップした方の平均上昇額は101万円となっています。また、転職後の平均年収は1,012万円と高く、M&A市場の需要の高さがうかがえます。

一方で、M&A転職は必ずしもM&A経験者だけの市場ではありません。実際の転職事例では、会計監査、財務コンサルティング、経営企画、事業開発、CFOなどの経験を生かし、M&A領域へキャリアチェンジしているケースも多く見られました。M&A市場では、財務・会計の専門知識に加え、法人営業力、分析力、経営視点、課題解決力なども重要な評価ポイントになります。

また、M&Aは将来的にFAS、PEファンド、事業会社のM&A部門、投資領域、CFO候補など、多様なキャリアパスへつながる可能性のある職種です。そのため転職活動では、目先の年収やポジションだけでなく、中長期的なキャリア形成も視野に入れて検討することが重要です。

JAC Recruitmentでは、M&A領域に精通したコンサルタントが、企業ごとの採用背景や求める人材像を踏まえ、経験の整理から求人提案、選考対策まで支援しています。M&A業界へのキャリアチェンジを検討している方や、さらなる年収アップ・キャリアアップを目指したい方は、まずは自身の経験や市場価値を整理し、どのような選択肢があるのかを確認してみてください。

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企業傾向の情報収集など、JACのコンサルタントにご相談ください。

この記事の筆者

株式会社JAC Recruitment

編集部

当サイトを運営する、JACの編集部です。日々、採用企業とコミュニケーションを取っているJACのコンサルタントや、最新の転職市場を分析しているJACのアナリストなどにインタビューし、皆様がキャリアを描く際に、また転職の際に役立つ情報をお届けしています。

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