リース業界の転職で成功する鍵は、従来の融資・条件提示にとどまらず、不動産・再生可能エネルギー・M&Aといった複合アセットにおける「案件組成力やスキーム設計、意思決定への関与度」を高めることにあります。事業投資・投資主体としての側面が強まる中、複合的な知見を持つ人材の市場価値が高まっています。
JACリクルートメント(以下、JAC)の実績ではリース業界の平均年収は1,000.2万円と高水準であり、特にM&A(平均1,384.9万円)や新規事業開発(平均1,160.0万円)といった投資・戦略領域へのシフトが年収1,000万円超えや大幅アップの大きな分岐点となっています。
本記事では、20代から50代以上の年代別・役職別年収データや年収引き上げのポイント、JACの支援による年収大幅アップの転職事例について解説します。
リース業界の平均年収は1,000.2万円、年代別年収なども解説
JACの転職支援実績によると、リース業界の平均年収は1,000.2万円と、国内の多くの業界と比較しても高水準に位置しています。特筆すべきは、900〜1,200万円台に厚い分布をもちつつ、1,500万円以上の高年収層も一定数存在する点です。
この背景には、リース業界が単なるファイナンス機能にとどまらず、事業投資・不動産・航空機・船舶・再生可能エネルギーなど複合的なアセットを扱う“投資ビジネス”としての性格を強めていることが挙げられます。
案件の収益性とリスクを見極め、スキーム設計や関係者調整、ポートフォリオ設計に関与するケースも多く、業務の複雑性と影響範囲の広さがそのまま報酬に反映されやすい傾向です。
また、IT・データ活用や事業開発機能の強化が進む中で、従来の金融スキルに加えてプロジェクトマネジメント力やデータドリブンな意思決定力を備えたプレイヤーが高く評価される傾向も明確になっています。
20代後半からでも案件次第で1,000万円に到達する事例が見られる一方、40代以降は経営判断への関与度に応じて報酬が大きく上昇する点もこの業界ならではの特徴といえるでしょう。

年代別リース業界の年収
| 年代 | 平均年収 |
|---|---|
| 20代後半 | 798.0万円 |
| 30代前半 | 900.6万円 |
| 30代後半 | 1,004.0万円 |
| 40代前半 | 1,102.1万円 |
| 40代後半 | 1,373.6万円 |
| 50代以上 | 1,383.5万円 |
年代別に見ると、30代後半で1,000万円台に到達し、40代でマネジメントや投資判断への関与により年収が上昇する構造です。
特に40代後半以降では、単なるラインマネジメントにとどまらず、事業投資や資本政策に関与するポジションが増え、年収レンジが一段引き上がる傾向にあります。
役職別年収
| 役職 | 平均年収 |
|---|---|
| メンバー(課長未満) | 935.4万円 |
| 管理職(課長以上) | 1,269.5万円 |
リース業界では日系企業が中心ではあるものの、外資系では成果連動型の報酬設計やグローバル案件への関与機会が多く、平均年収はやや高い水準となる傾向があります。
クロスボーダー案件や外貨建て投資に関わるポジションでは、語学力に加えてファイナンスや法務の知見が求められ、それに見合った報酬設計がなされるケースが見られます。
職種別年収※一部抜粋
| 職種 | 平均年収 | 割合 |
|---|---|---|
| 不動産金融 | 878.3万円 | 10.9% |
| IT系プロジェクトマネージャー | 1,031.3万円 | 9.1% |
| 金融事業法人営業 | 925.5万円 | 7.9% |
| ストラクチャードファイナンス | 891.8万円 | 5.5% |
| M&A | 1,384.9万円 | 4.2% |
| 事業企画・事業開発 | 1,085.4万円 | 4.2% |
| 社内SE(アプリケーション) | 922.9万円 | 4.2% |
| 社内SE(インフラ) | 959.2万円 | 3.0% |
| 新規事業開発 | 1,160.0万円 | 2.4% |
| 海外子会社管理(経理・財務) | 1,067.0万円 | 2.4% |
※当社実績(2023年1月~2026年5月、想定年収)より
構成比として大きいのは、不動産金融やIT系プロジェクトマネージャーであり、いずれもリース会社の中核機能として案件数が多く、マーケットの中心を担っています。
一方で年収水準に目を向けると、M&A(1,384.9万円)や新規事業開発(1,160.0万円)、事業企画(1,085.4万円)といった“投資・戦略寄りの職種”が明確に高水準となっている点が特徴的です。これは、リース業界が単なるファイナンス提供ではなく、事業投資・資本戦略・アセットマネジメントまで含めた「投資主体」へと進化していることを反映しています。M&Aや事業開発は、不確実性の高い領域で意思決定を担い、企業成長に直結するため、提示年収も一段高く設定されます。
また、不動産金融や法人営業、ストラクチャードファイナンスといった従来の中核領域は、案件数が多くキャリアの基盤となるポジションです。これらの領域でも、投資判断や案件全体の設計に関与することで、同一職種内でも年収レンジが大きく上振れる傾向が見られます。
リース業界の最新求人情報
JACではリース業界の求人を多数お預かりしています。ここではその一部をご案内します。
●三菱HCキャピタル株式会社:【三菱HCキャピタル不動産投資顧問】アクイジション業務(情報開発部)
●株式会社ジャパンインベストメントアドバイザー:ストラクチャードファイナンス部門マネージャー
●JA三井リース株式会社:グローバル人材(オープンポジション)
●MUFGファイナンス&リーシング株式会社:船舶ファイナンス営業
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※募集が終了している場合もございます。あらかじめご了承ください。(2026年8月現在)
リース業界で年収アップを目指すには
リース業界で年収を引き上げるためには、単に経験年数を重ねるのではなく、「意思決定への関与度」と「扱う案件のスケール」を段階的に引き上げていくことが重要です。
JACの転職支援実績を踏まえると、年収が大きく伸びている層には共通した戦略が見られます。
法人営業・不動産金融を「案件組成力」まで引き上げる
法人営業や不動産金融はボリュームゾーンである一方、単なる関係構築や条件提示にとどまると、年収は一定レンジに収まりやすい傾向があります。年収を引き上げているケースでは、案件の起点から入り、スキーム設計や収益性の検証、条件調整まで関与しています。「どのように案件を組成し、どのリスクをどうコントロールしたか」を具体的に示すことで、より上位ポジションへの接続が可能になります。
ストラクチャードファイナンス・投資領域へ業務範囲を拡張する
リース業界で年収レンジが一段上がるのは、ストラクチャードファイナンスやM&A、事業投資といった領域です。これらは単なる資金提供ではなく、契約スキームの構築や資本構成の設計に踏み込みます。日常業務の中でファイナンススキームや契約ストラクチャーへの理解を深め、案件の組成段階に関与する経験を積むことで、より高付加価値なポジションへとキャリアを広げることができます。
事業開発・PM経験を通じて「収益責任」を担う
新規事業開発やプロジェクトマネジメントの経験は、年収アップに直結しやすい領域です。リース会社では、エネルギー・モビリティ・不動産などの新規事業が拡大しており、単なる支援ではなく、収益を責任範囲として担う役割が求められています。「数値目標に対してどのように構想し、どのように実行したか」を語れるポジション経験は、より高い報酬レンジで評価される傾向があります。
IT・データ基盤の導入経験を「業務変革」として語る
IT系プロジェクト経験も、リース業界では重要な評価ポイントです。ただし評価されるのは単なるシステム導入ではなく、審査・契約管理・リスク管理といった業務をどのように変革したかという観点です。関係部門や外部ベンダーとの調整を含め、「業務を止めずに変革を実現した経験」を示せると、DX領域でのポジション拡張につながりやすくなります。
海外案件・クロスボーダー経験で希少性を高める
航空機・船舶・エネルギーといった分野では、海外案件への関与が年収に直結しやすい特徴があります。海外パートナーとの交渉や現地案件の推進経験は、語学力に加えて実務的な交渉能力やリスク判断力の裏付けとなります。特にクロスボーダー案件では、国内案件よりも収益規模や責任範囲が広がるため、結果として提示年収も引き上がる傾向にあります。
意思決定プロセスを言語化し、「再現性のある成果」として示す
ハイクラス転職で評価されるのは、「何をやったか」だけでなく「どう考え、どう意思決定したか」です。投資判断、リスク評価、関係者調整といったプロセスを分解し、自身の判断軸を言語化できる方は、異なる領域においても成果を再現できる前提で評価されます。これにより、同一職種内でも一段高い水準のオファーにつながりやすくなります。
リース業界の年収アップ転職成功事例
【50代】DX推進からIT戦略へキャリア拡張|年収1,150万→1,600万円事例
Aさん(男性/50代以上)
| 業種 | 職種 | 年収 | |
|---|---|---|---|
| 転職前 | 不動産・住宅 | DX推進マネージャー/DX推進リーダー | 1,150万円 |
| 転職後 | リース | ITガバナンス/IT企画 | 1,600万円 |
Aさんは、不動産・住宅領域においてDX推進を担い、業務改革と経営意思決定支援を横断的に推進してきました。データ基盤の整備やKPI設計を通じて、部門横断で業務プロセスを最適化するなど、戦略と実行の接続に強みをもつポジションです。
一方で、業務改善の領域に軸足があり、「事業や投資判断により近い立場で関与したい」という志向から転職を検討されました。JACでは、同氏のキャリアを単なるDX推進ではなく、「データ活用を軸に経営判断を支える基盤を設計できる役割」と再定義。業務改革・データ活用・意思決定支援という経験を整理し、ITガバナンス/IT企画領域における価値発揮の方向性まで落とし込みました。
選考では、業務改善の成果だけでなく、経営指標への影響や意思決定プロセスへの関与度を構造的に言語化。企業側との役割期待もすり合わせることで、単なる機能移行ではなく、全社の意思決定基盤を担うポジションとして評価に至っています。
結果として年収は1,150万円から1,600万円へと上昇。業務の延長ではなく、「実行」から「統制・意思決定支援」へと関与領域が拡張される転職となりました。今後は、IT統制とデータ活用を起点に、投資判断やリスクマネジメントへの関与をさらに深めていくことが見込まれます。
※事実をもとにしていますが、プライバシー保護のため、個人が特定されないように内容を一部変更しています。
【30代後半】技術営業からリース営業へ|年収650万→1,200万円転職成功事例
Bさん(男性/30代後半)
| 業種 | 職種 | 年収 | |
|---|---|---|---|
| 転職前 | エネルギー・プラント | 技術営業 | 650万円 |
| 転職後 | リース・ノンバンク | ソリューション営業 | 1,200万円 |
Bさんは、エネルギー分野で技術営業として経験を積み、専門知識を背景とした提案活動に強みをもっている方です。設備や運用に関する理解をもとに顧客の要望に応える実務を担ってきた一方で、技術領域に軸足があるため、「より事業の中核に近い立場で課題解決に関与したい」という志向をもつようになり、転職を検討されました。
JACでは、同氏のキャリアを単なる技術営業ではなく、「専門知識を起点に顧客課題を構造的に捉え、提案へ落とし込める役割」と再定義。加えて、技術的なバックグラウンドが金融領域における提案の質をどのように高めるかまで整理し、金融事業法人営業への接続を明確にしました。
選考では、資格や知識といったスペックだけでなく、顧客課題の整理力や提案プロセスの再現性を中心に言語化。企業側との期待値調整も行うことで、単なる職種転換ではなく、専門性を生かした課題解決型の営業として評価に至っています。
結果として年収は650万円から1,200万円へと上昇。役割は「技術起点の対応」から「事業視点での提案」へとシフトし、関与領域が大きく拡張されました。今後は、金融知見と提案力を組み合わせながら、より大きな案件や複雑な課題に関与していくことが期待されます。
※事実をもとにしていますが、プライバシー保護のため、個人が特定されないように内容を一部変更しています。
【30代後半】コンサルから事業会社へ転職|海外子会社経理で年収900万→1,100万円
Cさん(男性/30代後半)
| 業種 | 職種 | 年収 | |
|---|---|---|---|
| 転職前 | 監査・コンサルティング | PMIコンサルタント(M&A・経営統合) | 900万円 |
| 転職後 | リース・ノンバンク | 海外子会社管理(経理・財務) | 1,100万円 |
Cさんは、監査・コンサルティング領域においてPMI(M&A後の統合)を中心に、ガバナンス構築や業務プロセスの整備に携わってきました。経営統合に伴う制度設計や内部統制の構築を通じて、企業運営の基盤を整える役割を担ってきた点が強みです。一方で、プロジェクトベースでの関与が中心であったことから、「事業会社の中で継続的に経営基盤の強化に関わりたい」という志向を背景に転職を検討されました。
JACでは、同氏のキャリアを単なるコンサルタントではなく、「ガバナンス・内部統制・業務設計を横断的に推進できるポジション」と再定義。PMIにおける実務経験や調整力、数値管理の視点を整理し、海外子会社管理(経理・財務)との接続性を明確にしました。選考では、プロジェクトの成果だけでなく、組織運営にどのような構造的改善をもたらしたか、意思決定プロセスにどう関与したかを中心に言語化。企業側との期待役割もすり合わせることで、単なるバックオフィス補充ではなく、海外拠点の統制と運営を担うポジションとして評価されています。
結果として年収は900万円から1,100万円へと上昇。役割は「外部からの支援」から「内部での統制・運営」へとシフトし、関与領域が継続性と責任を伴う形へ拡張されました。今後は、海外子会社の管理高度化やガバナンス強化を通じて、グローバル経営の基盤構築に深く関与していくことが期待されます。
※事実をもとにしていますが、プライバシー保護のため、個人が特定されないように内容を一部変更しています。
リース業界の転職ならJACリクルートメント
JACでは、リース業界に精通した専任コンサルタントが、あなたの専門性やキャリア志向を丁寧に整理し、将来につながるポジションをご提案しています。事業環境の変化やデジタル化の進展、専門人材への需要の高まりなど、業界特有の動向を踏まえたアドバイスが可能です。
リース業界の非公開求人も豊富にお預かりしており、専門性やマネジメント経験が正当に評価される機会をご紹介できます。年収やポジションの納得感はもちろん、短期的な条件だけでなく中長期的なキャリアパスまで見据えた伴走型の支援を行っています。
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