人手不足の深刻化やインバウンド需要の回復、フードダイバーシティへの取り組みなど、複合的理由により、ニーズが高まっている外食業界。
今回は、外食業界への転職を検討されている方のために、外食業界の転職動向や求められるスキル、外食業界への転職事例などについてご紹介します。
目次/Index
外食業界の転職動向
外食業界の求人数は大幅な増加傾向にあり、2024年の新規求人数は前年の1.5倍に増加しています。
さまざまな職種が増加傾向にありますが、JACのデータによると、特に顕著なのが、IT関連の職種。これは、深刻な人手不足を補うため、タッチパネルでのオーダーや配膳ロボットなど、多くの企業がIT化を推進しているためと想定されます。また、インバウンド対応や海外展開を強化するための事業企画・事業開発の募集も増加傾向に。以下ではニーズの高い職種と職務内容についてまとめます。
IT関連職種
・システム開発: タッチパネルでのオーダーシステムや配膳ロボットの開発・運用
・情報システム管理: 社内システムの運用・保守、ヘルプデスク業務
・デジタルマーケティング: アプリやウェブサイトの運営、デジタル広告の企画・運用
サービス業関連職種
・店舗運営: 外国人観光客対応のための接客業務、店舗管理
・営業企画: 観光客向けのプロモーション企画、マーケティング戦略の立案
事業企画・事業開発、商品企画、営業企画、法人営業
・事業企画・事業開発: 海外市場での新規事業立ち上げ、マーケットリサーチ、事業計画の策定と実行
・商品企画: 海外市場向けの新商品の企画・開発、マーケットリサーチ
・営業企画: 海外市場での営業戦略の立案、営業活動のサポート
・法人営業: 海外法人顧客への営業活動、新規顧客の開拓
商品企画・開発、マーケティング
・商品企画・開発: 食材価格の高騰に対応する新商品の企画・開発
・マーケティング: 市場環境の変化に対応するマーケティング戦略の立案
外食業界で求められるスキル・経験、マインドについて
外食業界では、次のようなスキルや経験、マインドが求められる傾向にあります。
メニュー開発や商品開発の経験
外食業界では、自社だからこそ提供できるメニューを提供し続けることも大切ですが、新たな客層を獲得するためには新メニューの開発も必要です。そのため、食品業界や飲食業界でのメニュー開発や新商品開発の経験がある人のニーズは高くなっています。
IT関連の知識・経験
外食業界では人出不足解消のため、業務効率を高める手段として積極的IT機器を導入しています。そのため、受発注などを管理するインフラシステムの運用・管理経験、Webサイトの開発経験など、ITリテラシーへのニーズが高まっています。そのほか、アプリでのクーポン配付によって集客を進める企業も増えており、アプリケーションの開発経験をもつエンジニアなどのニーズも高まっています。
マーケティングの経験
多くの飲食店がある中、継続して成長していくためには、他店との差別化を図り、自社の強みを見極め、オリジナルのメニューの提案や独自の店舗運営などを進める必要があります。集客には宣伝活動も必要ですが、まずは自社のターゲット層のニーズの分析や市場ニーズの分析が必要です。また、SNSを活用した話題作りなども外食産業のマーケティングには欠かせません。
そのため、マーケティングの経験やWebマーケティングの知識を保有する人は、転職時に優遇される傾向にあります。
語学力
外国人観光客や外国人労働者が増加し、当然、飲食店でも外国人の利用が増えています。外国人旅行者が多い観光地や外国人労働者が多い地域などでは、外国人を受け入れる環境づくりも必要です。外国人に好まれるメニュー開発や外国語表記のメニューの作成なども必要になるでしょう。
また、日本の食の魅力を海外に伝えようと、海外進出を検討する企業も増えています。外国に出店するためには、現地の調査や出店をすすめるうえで語学力が必要不可欠となります。そのため、語学力を求める求人も増加しています。
外食業界の想定年収は800万円前後
JACが転職をサポートした事例を見ると、外食業界へ転職された方の平均的な年収は800万円程度です。1,000万円以上の年収で転職が決定された方も非常に多く、経験やスキルによっては高年収が期待できる業界であるといえるでしょう。JACがサポートした中で年収が約2,600万円で転職されたケースもあります。
年齢よりも実力が評価される業界であり、同年代であっても年収の幅は非常に広くなる傾向にあります。

外食業界といっても、幅広い職種があり、業態にもさまざまな種類があります。また、企業規模によっても年収には開きがあり、多店舗展開をしている企業の方が業務効率化を進められます。近年は、食材や光熱費の高騰が続いていますが、大量に仕入れることで原材料費を抑えることも可能です。さらに、セントラルキッチンでまとめて調理することで人件費や光熱費などを抑えられるため、規模の大きい企業ほど、年収は高くなる傾向にあるといえます。
外食業界の最新求人情報
JACが取り扱う外食業界関連求人の一部をご紹介します。
※求人の募集が終了している場合もございます。ご了承ください。(2026年2月現在)
JACでは、多数の外食業界関連求人を取り扱っています。しかしながら、当社が取り扱う求人のほとんどは、非公開求人となっており、JACに登録をされていない方には詳細をご紹介することができません。
JACでは、外食業界専任のコンサルタントが在籍しており、ご登録の際には転職希望者のご希望やこれまでのご経歴、今後のキャリアについてのお考えなどを丁寧にヒアリングし、1人ひとりに合った求人をご紹介しています。飲食業界への転職をお考えの際にはぜひJACにご相談ください。
人材業界への転職をご検討の際には、ぜひJACにご登録ください
外食業界への転職に生かせる資格
外食業界で、実際に調理に関わる場合には調理師免許や食品衛生責任者などの資格が必要です。しかし、調理ではなく、店舗運営やマーケティングなどに関わる職種を希望する場合、必ず求められる資格はありません。ただし、次のような資格を保有している場合は、特定のスキルの証明となるため、転職時に役立つケースもあるでしょう。
ビジネスマネジャー検定試験
外食業界だけでなく、あらゆる業種の管理職にあたる人が身に付けておくべきマネジメントに必要な知識を習得できる検定試験です。東京商工会議所の主催による検定試験であり、マネジャーの役割や人・組織のマネジメント、業務のマネジメント、リスクマネジメントに関する問題が出題されます。実践的かつ実務的なマネジメントの基本知識を身に付けていることの証明となるものであり、マネジメントのポジションを目指すのであれば、受験してみるとよいでしょう。
マーケティング検定
公益社団法人日本マーケティング協会が主催する資格試験です。マーケティングの基礎的な知識をもっていることの証明となる3級、幅広い知識と応用力の認定につながる2級、マーケティング部門のリーダーを対象とした1級と3つのレベルが用意されています。
飲食業界では、マーケティング経験者のニーズが高まっており、マーケティング検定の資格を取得していれば、実務経験とともにマーケティングの知識を保有していることの証明となるため、取得を検討してみるとよいでしょう。
外食業界のキャリアパス
外食業界にはさまざまな職種があるため、キャリアパスにもさまざまな方向性があります。ここでは、代表的なキャリアパスをご紹介します。
マネジメントのポジションを目指す
現場での経験を積むと、各部門のマネジメントのポジションを担える可能性があります。部署によって具体的な業務内容は異なるものの、組織やチームが目指すべき方向性を明確に示し、メンバーのパフォーマンスを最大に引きだせるようチームを管理するという役割は同じです。
人材育成に安心がある人や責任を持って組織を率いる能力がある方などに適したポジションです。
スペシャリストを目指す
ゼネラリストを目指すのではなく、専門分野における高い技術やスキルの習得を目指す方法もあります。1つのことを深く追究したい方や継続的に学び、常に成長に対して意欲的な方、困難にも粘り強く取り組める方などは、スペシャリストが向いているでしょう。また、リーダーとして専門部門の現場をまとめ、後進の育成に携わったり、業務効率をより改善する施策を実施したりといった業務にも就くこともできます。
事業企画や経営戦略への関与を目指す
マーケティングの知識を生かせば、企業の更なる成長のために出店計画を立てたり、新事業の計画に関わることも可能です。また、国内のみならず、海外進出を企画することもできるでしょう。
組織全体の発展を目指し、収益やコストを分析する能力に長けている方は、将来的に経営戦略に携わるような経営部門を目指すこともできます。
外食業界の転職を成功させる3つのポイント
外食業界への転職を成功させるためのポイントをご紹介します。
外食業界の現状を研究する
新型コロナウイルスの感染拡大にともない、外食業界は多大な影響を受けました。しかし、デリバリーやテイクアウトの強化、アプリを活用したマーケティング、外国人観光客を対象としたメニューの開発など、さまざまな工夫で苦境を乗り切った経験があります。
現在、外食業界は堅調に成長を続けているものの、物価高の影響が表れ始めており、商品の値上げを検討せざるをえない状況が続いています。値上げには消費者の反発が予想されるものの、値上げ以上の付加価値を提供できれば、自社の新たな強みを創出することも可能です。
トレンドを把握する
外食業界には、トレンドが大きく影響します。例えば、デリバリーやテイクアウトの強化、アプリを活用したマーケティング、外国人観光客を対象としたメニューの開発など、業界の最新動向を把握することで、企業が求めるスキルや経験を理解しやすくなります。また、物価高の影響や商品の値上げに対する消費者の反応など、業界の課題を理解することで、面接時に具体的な提案や解決策を示すことができ、企業に対するアピールポイントとなります。
転職エージェントを活用する
理想のキャリアを実現するためには、自身の能力を十分に発揮できる環境を選ばなければなりません。しかしながら、前述したように、企業によっては転職エージェントのみに求人依頼を出しており、求人サイトなどには募集情報を掲載していないケースがあります。そのため、より自分に合った求人と出会う確率を高めるためには、転職エージェントを上手に活用した方がよいでしょう。
外食業界の転職事例
JACでは、さまざまな業界への転職をサポートしています。ここでは、外食業界へ転職された男性の事例をご紹介しましょう。
Cさん(男性/50代)
| 業種 | 職種 | 年収 | |
|---|---|---|---|
| 転職前 | 電子決済サービス会社 | 経営企画 | 1,800万円 |
| 転職後 | 大手外食企業 | 経営企画責任者 | 2,000万円 |
Cさんは、メガバンクや電子決済サービス会社などの就業経験をもつ方です。経営企画に携わっていた期間が長く、経営計画や事業計画の策定、事業買収にも関わった経験がありました。積極的に転職を考えていたわけではないものの、新しい分野に挑戦したいという意欲が強かったので、大手外食企業の経営企画責任者の求人紹介。M&Aに積極的に取り組み、成長を続けていきた企業ですが、今後、更なる成長を目指し、海外への進出や新たな業態への進出を計画しており、経営企画の責任者として活躍できる方を募集されていたのです。
Cさんは、外食業界は初めてだったものの、積極的に新しい取り組みに挑戦する企業ビジョンに共鳴されました。また、企業もCさんの経営企画やM&A関する実績を高く評価し、見事、将来の幹部候補として入社となったのです。
外食業界への転職なら、JAC Recruitmentへ
人の生活にとって、食は必要不可欠な要素です。外食業界は、人の生活に欠かせない食をサポートする産業であり、また、楽しく食事を楽しむ空間を提供する役割も担っています。日本の飲食店が提供する食事とサービスの質は高く、外食が日本を観光する外国人の目的の1つともなるなど、外食産業は日本を代表する産業ともなりつつあります。
JACでは、外食業界への転職希望者を多数サポートしてきた実績があります。外食業界に詳しいコンサルタントが、丁寧なキャリアカウンセリングのもと、希望を実現する求人をご紹介します。成長が続く外食業界への転職をお考えの際には、ぜひJACにご相談ください。
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