
日本では急速な少子高齢化が進み、多くの企業が労働力不足に直面しています。また、働き方改革の推進にともない、従業員の労務管理もより徹底していかなければなりません。労働力が不足する中、企業が成長を続けるためには、効率よく利益を上げる必要があります。そこで、業務の効率化を推進する業務コンサルタントの役割が注目を集めています。
今回は、JAC Recruitment(以下、JAC)が業務コンサルタントの仕事内容や年収、転職時に求められるスキルについて分かりやすく解説します。
業界のプロがあなたにあった転職支援を行います
今現在、
- 経験を活かして異業界への転職を検討している
- 業界内でより自分にあった企業へ転職したい
- より年収を上げたい
上記のようなお困りごとがございましたら、私たちJACへ相談してみませんか?
登録してプロの転職支援を受ける業界のプロがあなたにあった転職支援を行います
今現在、
- 経験を活かして異業界への転職を検討している
- 業界内でより自分にあった企業へ転職したい
- より年収を上げたい
上記のようなお困りごとがございましたら、私たちJACへ相談してみませんか?
登録してプロの転職支援を受ける目次/Index
業務コンサルタントとは
業務コンサルタントは、業務プロセスを改善し、業務効率を向上させるためのコンサルティングを行う専門家です。業務コンサルタントが扱うテーマには、ERP(企業資源計画)やSCM(サプライチェーンマネジメント)が含まれます。ERPは、企業経営に必要なヒト・モノ・カネ・情報を適切に分配し、有効活用する計画です。SCMは、原材料の調達から流通までのプロセスにおける情報の流れを共有し、全体の業務の最適化を図るマネジメント手法です。
クライアント企業の業務プロセスを見直し、企業全体の業務効率を高めることが業務コンサルタントの求められる役割です。業務効率の改善にはITシステムの活用が欠かせなくなっており、業務コンサルタントにはITに関する知識が求められるケースも増えています。
-
コンサルタントとはどういう仕事?種類・役職別の仕事内容など全体観を解説
「次のキャリアとしてコンサルタントという職業を検討したい」という方もいるのではないでしょうか。 本記事では、コンサルタントの種類・役職別の仕事内容や求められるスキル・向いている人の特徴などを解説します。 業界のプロがあな… 続きを読む コンサルタントとはどういう仕事?種類・役職別の仕事内容など全体観を解説
1. 業務コンサルタントと経営コンサルタントの違い
業務内容:
- 業務コンサルタント: 企業の業務プロセスを分析し、効率化や改善の提案を行います。具体的には、業務フローの最適化、コスト削減、品質向上などを支援します。
- 経営コンサルタント: 企業全般の経営状態を可視化し、業績アップや企業成長につなげるためのアドバイスを行います。財務分析や経営戦略の立案、組織改革などを担当します。
必要なスキル:
- 業務コンサルタント: 業務プロセスの分析能力、改善提案能力、プロジェクト管理能力が求められます。幅広い業務知識とビジネスの理解が重要です。
- 経営コンサルタント: 経営に関する深い知識、分析能力、コミュニケーションスキルが求められます。多角的な視点から企業の課題を捉える能力が重要です。
経営コンサルタントの転職事情|仕事内容や年収、転職動向を解説
2. 業務コンサルタントとITコンサルタントの違い
業務内容:
- 業務コンサルタント: 企業の業務プロセスを分析し、効率化や改善の提案を行います。具体的には、業務フローの最適化、コスト削減、品質向上などを支援します。
- ITコンサルタント: クライアントのIT戦略全般に対するアドバイスを提供します。ITインフラの最適化やシステム導入、運用改善などを支援します。
必要なスキル:
- 業務コンサルタント: 業務プロセスの分析能力、改善提案能力、プロジェクト管理能力が求められます。幅広い業務知識とビジネスの理解が重要です。
- ITコンサルタント: IT戦略の立案能力、技術知識、プロジェクト管理能力が求められます。経営層との折衝やプレゼンテーション能力も重要です。
ITコンサルタントの転職事情|仕事内容や年収、転職動向を解説
3. 業務コンサルタントとマーケティングコンサルタントの違い
業務内容:
- 業務コンサルタント: 企業の業務プロセスを分析し、効率化や改善の提案を行います。具体的には、業務フローの最適化、コスト削減、品質向上などを支援します。
- マーケティングコンサルタント: 市場調査や競合分析を通じて、企業のマーケティング戦略を策定し、実行支援を行います。ブランド戦略やプロモーション戦略の立案も担当します。
必要なスキル:
- 業務コンサルタント: 業務プロセスの分析能力、改善提案能力、プロジェクト管理能力が求められます。幅広い業務知識とビジネスの理解が重要です。
- マーケティングコンサルタント: マーケティング知識、分析能力、クリエイティブな発想力が求められます。市場動向を的確に捉える能力が重要です。
マーケティングコンサルタントの転職事情|仕事内容や年収、転職動向を解説
業務コンサルタントの仕事内容
業務コンサルタントはクライアント企業の課題を把握し、解決を目指します。具体的な仕事内容はクライアント企業の状況によって異なりますが、一般的な流れは以下の通りです。
クライアントの現状の把握と課題発見
業務効率の向上を目指すためには、まず現状の業務プロセスを分析する必要があります。業種によって社内の組織は異なりますが、製造業であれば、原材料の仕入れ部門や品質管理部門、生産管理、営業、人事、経理など、あらゆる部門で業務効率を改善できる可能性があります。そのため、業務コンサルタントは企業の業務フローを確認し、必要に応じて従業員のヒアリングを行い、情報を解析して課題を特定します。
改善案と業務フローの提案
課題が明確になったら、業務効率を向上させる改善案や新たな業務フローを立案し、提案します。改善案が現場から支持されなければ、成果が得られないリスクがあります。そのため、提案の前には念入りな検証と現場の意見をヒアリングすることが重要です。
改善案の実行支援
業務効率を改善する新たな業務フローの提案を行うのは業務コンサルタントですが、実際の業務実行はクライアントの役割です。業務コンサルタントは、プランをスムーズに実行できるよう支援します。
モニタリングと評価、定着支援
業務フローを実行した後、効果を測るモニタリングや評価も業務コンサルタントの仕事です。現場の声を反映しながら改善点をクライアントと相談し、最適な業務フローを確立します。また、マニュアルの作成などによって改善案を定着させるサポートも行います。
業務コンサルタントの平均年収
業務コンサルタントの平均年収はおおよそ700万円前後といわれていますが、年齢や経験年数、任される業務の内容、所属するコンサルティング会社によって変動します。職位や年齢ごとの年収のおおよその目安は以下の通りです。
1〜3年の経験 | 約400万〜600万円 |
3〜5年の経験 | 約600万〜900万円 |
5〜10年の経験 | 約900万〜1,200万円 |
マネージャー・シニアコンサルタント(10年以上の経験) | 1,200万〜1,500万円以上 |
パートナー・ディレクター | 1,500万〜2,500万円以上 |
業務コンサルタントが所属する代表的企業

業務コンサルタントは多くの場合、コンサルティングファームに所属しています。以下は、業務コンサルタントが所属する代表的な企業です。
デロイトトーマツコンサルティング合同会社
デロイトトーマツコンサルティングは、世界最大規模の会計事務所であるデロイトトウシュトーマツグループのメンバー企業で、業務プロセスの改善やコスト構造の最適化に取り組んでいます。
アビームコンサルティング株式会社
アビームコンサルティングは日系の総合コンサルティングファームで、海外にも多くの拠点をもち、グローバルに事業を展開しています。ERPパッケージの導入サポートをはじめ、幅広い業種に対して業務改善プランを提案しています。
株式会社NTTデータビジネスシステムズ
NTTデータビジネスシステムズはNTTグループに属するコンサルティング会社で、ITを活用した業務改善コンサルティングを実施しています。業務改善プランの立案や提案だけでなく、システム設計から運用、保守まで全行程に対応しています。
業務コンサルタントの最新転職・求人情報
JACでは、多数のコンサルタント求人を取り扱っています。その中から業務コンサルタントの求人をいくつかご紹介します。
※求人の募集が終了している場合もございます。ご了承ください。(2025年1月最新)
業務コンサルタントに求められるスキルや経験
業務コンサルタントへの転職にあたっては、次のようなスキルや経験をもつ人が優遇される傾向があります。
業務・ITに関する専門的知識や経験
業務コンサルタントは、クライアント企業の課題を特定し、それを改善するプランを提案します。製造や調達、人事など、専門的な業務の経験があれば、クライアントの状況を理解しやすく、適切なアドバイスが行いやすくなります。また、業務改善においてITシステムの活用が不可欠なため、ITに関する深い知識も求められます。ERPパッケージの導入経験があれば、転職時に優遇される可能性が高くなります。
論理的思考力と伝達力
業務改善を目指すには、クライアント企業の現状業務プロセスを分析し、問題点とその対策を論理的に考える力が必要です。また、提案するプランは従業員が十分に納得できるものでなければなりません。そのため、業務コンサルタントには高い伝達力も求められます。
コミュニケーション能力
現状の業務プロセスの課題を抽出するためには、担当者からのヒアリングだけでなく、日常的に業務を行っている従業員からも意見を収集しなければなりません。さまざまなポジションの人から本音を聞き出すためには、相手の気持ちを開かせるコミュニケーション能力が不可欠です。
-
コンサルタントに必要な15のスキル・能力を徹底解説
「自分がコンサルタントとして求められるスキル・能力を有しているか把握したい…」という方もいるのではないでしょうか。本記事では、共通してコンサルタントに必要なスキル・能力やコンサルタントの種類別に必要なスキル・能力を、解説… 続きを読む コンサルタントに必要な15のスキル・能力を徹底解説
業務コンサルタントへの転職に生かせる資格
業務コンサルタントには特定の資格は必要ありませんが、以下の資格が業務に生かせる可能性があり、転職に有利に働く場合があります。
公認会計士
業務コンサルタントとして経理や財務の業務プロセス改善に関与することが考えられます。公認会計士は、会計業務のプロフェッショナルであることを証明する資格で、業務フローを見直す際に役立つ知識をもっています。
SAP認定コンサルタント
SAPは、ドイツのソフトウェア開発会社が提供するERP製品で、世界最大のシェアを誇っています。SAP認定コンサルタントは、SAPシステムの導入や運用に関する専門知識をもつことを示す資格で、業務コンサルタントとして非常に役立つ資格です。
ITストラテジスト
ITストラテジストは、高度なITの知識を経営戦略に生かし、IT戦略の策定やシステム開発を統括する専門職です。業務効率の改善においてITシステムの活用は不可欠で、その資格は高いITスキルの証明となります。ITストラテジスト試験は国家資格です。
-
コンサルタントに役立つ資格は?15の資格を徹底解説
「コンサルタントになるために必要な資格を有しているか把握したい…」という方もいるのではないでしょうか。本記事では、コンサルタントに役立つ15の資格を解説します。 業界のプロがあなたにあった転職支援を行います 今現在、 経… 続きを読む コンサルタントに役立つ資格は?15の資格を徹底解説
業務コンサルタントになるには
日本の国際競争力の低下の原因の一つにDX化の遅れが関連しています。多くの日本企業では、ITシステムの導入が遅れており、業務に無駄が生じているため、生産性の向上が難しいという問題に直面しています。各企業では、DX化を推進し業務プロセスの改善や生産性の向上に注力しており、IT知識をもつ業務コンサルタントのニーズは今後も高まると考えられています。
しかし、業務コンサルタントの求人は一般的な求人サイトには掲載されていないケースがほとんどです。これは、業務コンサルタントが非常に専門性の高い職種であることに起因します。求人サイトからの応募を待つだけでは、希望に合った候補者からの応募を得るのが難しいのです。
そのため、多くのコンサルティングファームは業務コンサルタントの採用に転職エージェントを活用しています。専門性の高い職種を扱う転職エージェントであれば、ニーズに適した紹介を受けやすく、効率的な採用活動が可能です。業務コンサルタントへの転職を検討されている方は、ぜひ転職エージェントを利用することをおすすめします。各コンサルティングファームの特徴を理解した上で、自分に最適な転職先を見極めることができるでしょう。
-
コンサルタントに向いている人とは?コンサルティング業界で活躍する方の特徴と必要なスキル
コンサルティング業界ではこの数年、採用が活発。コンサルタント未経験者にも門戸が開かれています。コンサルタントへの転職を考えながらも、「自分に向いているのだろうか」と不安を抱いている方も多いのではないでしょうか。コンサルタ… 続きを読む コンサルタントに向いている人とは?コンサルティング業界で活躍する方の特徴と必要なスキル
業務コンサルタントの転職事例
ここでは、業務コンサルタントの転職事例をご紹介します。
Aさん(男性/30代後半)
業種 | 職種 | 年収 | |
---|---|---|---|
転職前 | 大手グローバル企業 | グローバルプロジェクトマネージャー | 1,100万円 |
転職後 | 大手外資系コンサルティングファーム | 業務プロセスコンサルタント | 1,200万円 |
大手グローバルメーカーにて、グローバルプロジェクトマネージャーとしていくつものシステムを世界中の拠点に導入・展開していたAさん。現状に大きな不満はなかったものの、ご自身の経験をより生かせる場がないかを模索し、JACに相談されました。Aさんのエンジニアとしての知見、これまでのグローバルでの活躍が大手外資系コンサルティングファームに認められ、業務プロセス領域のシニアコンサルタントとしてご入社が決定しました。より規模の大きな案件に関わることができ、年収も100万円アップでき、Aさんも満足のいく転職を実現されました。
業務コンサルタントへの転職なら、JAC Recruitmentへ
JACは、業務コンサルタントをはじめ、専門性の高い職種への転職やエグゼクティブポジションへの転職を専門にサポートしている転職エージェントです。日系はもちろん、外資系のコンサルティングファームとのつながりも強く、多くの業務コンサルタント希望者の転職をサポートしてきました。実績豊富なキャリアコンサルタントが多数在籍し、希望や悩み、不安に寄り添いながら、きめ細やかな転職支援を行っています。
業務コンサルタントへの転職をご検討の際には、ぜひJACにお任せください。
-
コンサルティング業界転職情報
コンサルティング業界の転職ならJAC Recruitment ハイクラス・ミドルクラス転職 顧客満足度 7年連続 2019~2025年 オリコン顧客満足度Ⓡ調査 ※1 No.1 コンサルティング業界に特化したプロがいる登… 続きを読む コンサルティング業界転職情報
-
Step 1ご登録
まずはご登録ください。弊社コンサルタントから、ご連絡いたします。
-
Step 2面談・求人紹介
業界・職種に特化したコンサルタントが、複数人であなたをサポート。
最適な求人・キャリアプランをご提案いたします。 -
Step 3応募・面接
ご提案求人の中から、ご興味いただいた企業へ、あなたをご推薦します。
レジュメ添削、面接対策、スケジュール調整は、コンサルタントにお任せください。
-
Step 4内定・入社
条件交渉や入社日の調整などをお手伝いいたします。
ご要望によって、円満退社に向けたアドバイス等も行っております。 -
Step 5アフターフォロー
ご入社後も、キャリアについてご相談がございましたら、お気軽にご連絡ください。
人生を共に歩むパートナーとして、あなたのキャリアをサポートし続けます。