VUCAの時代と表現される現代において、社会のニーズは多様化し、これまでにないスピードで変化しています。そのような状況下で企業が持続的な成長を続けるためには、ほかにはない唯一無二の革新的な価値の創出が必要です。
従来のビジネスモデルだけでは成長が難しくなりつつある今、多くの企業では、社会の変化に適応しながら成長を続けるために新規事業開発に取り組んでいます。新規事業開発は、既存の事業とは一線を画す新たな事業を立ち上げ、育成をする職種です。新しい価値を生み出す新規事業開発は、大きなやりがいを得られる職種でもあり、新規事業開発への転職を検討されている方もいらっしゃるでしょう。しかし、新規事業開発ではどのようなスキルが求められるのか、どのような求人があるのか、不安に思うこともあるかもしれません。
そこで今回は、新規事業開発の転職市場の動向や最新の求人情報、年収の相場などについてご説明します。
目次/Index
新規事業開発の転職動向
JACが取り扱う新規事業開発を見ると、自動車製造業や化学関連企業、エネルギー関連企業、ヘルスケア関連企業など、あらゆる業界が新規事業開発に関わるスタッフを募集しています。少子高齢化によって国内市場が縮小される中、既存事業だけでは将来に不安を抱える企業が多いのです。
求人の内容を詳しく見ると、事業開発に携わった経験をもつ方のほか、IT関連の知識や技術をもつ方、技術分野の知識や経験をもつ方、海外企業との協業経験のある方など、多様なスタッフが求められています。技術分野から新規事業の開発を目指す企業もあれば、海外企業との協業、IT技術の開発などによって新たな事業を作り上げようとする企業もあるのです。
さまざまな業界において、いかに収益を生み出す事業を開発することができるのかが経営面での大きな課題になっているかが分かるのではないでしょうか。
新規事業開発で求められるスキル・経験・マインド
新規事業開発では、次のようなスキルや経験、マインドが求められる傾向にあります。
事業開発や事業企画の実務経験
事業企画とは、すでにある事業について、事業戦略や計画を立て、実行する業務です。一方、新規事業開発は新たな事業を生み出すところから責任を負います。両者には違いがあるものの事業企画で経験した事業戦略や参入計画の立案などは、新規事業開発の職でも生かせる経験です。そのため、新規事業開発の求人では、事業開発の経験だけでなく、事業企画の経験をもつ方の求人が多くなっています。
マーケティングや営業の経験
新規事業開発では、事業を開発するだけでなく、事業を成功させなければなりません。そのためには、市場のニーズを的確に把握するマーケティングの経験が役立ちます。また、顧客開拓のためにクライアントを訪問するケースやクライアントに提案する資料を作成するケースもあるため、営業の経験も優遇されるでしょう。
プロジェクトマネジメント経験
新規事業の開発においては、各部門との調整が必要になります。また、組織のメンバーを統率し、計画に合わせて事業を推進させるマネジメント力も求められます。そのため、プロジェクトなどのマネジメント経験を求める求人が多くなっています。
英語力
JACが取り扱う新規事業開発求人の半数近くが英語力を求めています。外資系の企業ではもちろん、海外拠点や海外の協力会社とのコミュニケーションを取るため、ビジネスレベルでの英会話能力を求める求人が多いのです。
チャレンジ精神
新規事業開発は、これまでのビジネスモデルとは異なる、新たな事業を開発する業務です。未知の環境を切り開くにあたっては、旺盛なチャレンジ精神が求められます。新しいものや新しい環境を恐れず、失敗しても挑戦し続ける姿勢は、新たな価値の創出と事業の成功に欠かせないマインドだといえます。
新規事業開発の想定平均年収は956.0万円
JACが転職をサポートした事例を見ると、新規事業開発の想定平均年収は956.0万円と非常に高額になっています。新規事業開発にあたっては、ある程度ビジネスの経験が求められるため、年齢を重ねた方が年収は高くなる傾向にあります。特に、40代から50代では、ほとんどの方が1,000万円を超える年収で転職を決定されており、中には4,000万円に近い年収提示を受けた方もいらっしゃいます。

| 役職 | 平均年収 |
|---|---|
| メンバークラス | 797.2万円 |
| 管理職 | 1,135.9万円 |
| 企業 | 平均年収 |
|---|---|
| 日系企業 | 949.3万円 |
| 外資系企業 | 1,140.7万円 |
一般的には、新規事業開発の平均年収は600万円前後とされています。ただし、企業規模や新規事業の成功度合いによって年収は大きく変わってきます。新規事業開発が成功し、企業に大きな収益をもたらすことができれば、当然、成果に応じた年収を期待できるため、能力次第で高い年収を得ることができるでしょう。
新規事業開発の最新求人情報
JACが取り扱う多数の新規事業開発の中から一部をピックアップしてご紹介します。
株式会社豊田自動織機:事業拡大や新事業創出に向けた活動の企画・推進
三井金属鉱業株式会社:事業創造本部 市場共創推進部(新規事業開発)
COVER株式会社:新規規事業開発 PdM (経営企画室)/世界最大規模のVtuber企業
※求人の募集が終了している場合もございます。ご了承ください。(2026年2月現在)
JACでは、上記以外にも多数の新規事業開発の求人を取り扱っています。しかし、JACの求人の70%近くは、非公開求人であり、Web上で詳細を紹介することはできません。非公開求人はJACにご登録いただいた方のみにご紹介が可能な求人です。
新規事業開発の職といっても、あらゆる業界の企業が求人を募集しており、求人によって求められるスキルや生かせる知識・経験も異なります。より自分の理想に近い求人への応募を希望される際にはぜひJACにご登録ください。新規事業開発に詳しいコンサルタントが、じっくりと希望をお伺いしたうえで目指すキャリアの実現につながる最適な求人をご紹介します。
新規事業開発への転職で有利となる資格
新規事業開発へ転職する際に役立つ可能性がある資格をご紹介します。
TOEIC
新規事業開発では英語力が求められる傾向にあります。TOEICは、英語の能力を合格・不合格ではなく、スコアで表示する英語能力の検定試験です。ビジネスで英語を使用した経験がない場合には、TOEICのスコアが英語のスキルの証明となるでしょう。また、企業によっては応募条件として一定以上のTOEICスコアの保有を求めるケースもあります。
参考:一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会:TOEIC
マーケティング・ビジネス実務検定
国際実務マーケティング協会が主催する資格試験です。試験では、特定の業種・業界にとらわれない共通のマーケティング知識が問われます。A級からC級までの3つのレベルがあり、A級はマーケティング戦略の立案や意思決定に関わる業務など、高いレベルの業務に携わることができるマーケティングの知識・スキルを保有していることの証明になります。
参考:国際実務マーケティング協会:マーケティング・ビジネス実務検定
PMP(プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル)資格
PMP資格は、アメリカに本部を置くPMI(Project Management Institute)が認定する資格です。プロジェクトマネジメントに関する専門知識を保有していることを証明する国際資格であり、IT関連のプロジェクトをはじめ、多くの業界から注目を集めています。PMPの資格保有後も、CCRと呼ばれるプログラムでの学びを続け、3年ごとに資格の更新が必要となります。
新規事業開発のキャリアパス
新規事業開発では、次のようなキャリアパスが考えられます。
事業開発部のプロジェクトマネージャーやリーダー
新規事業開発のメンバーとして、現場を経験した後は、事業開発プロジェクトのリーダーやプロジェクトマネージャーを目指すケースが一般的です。新規事業開発に求められるノウハウのほか、プロジェクトを成功させるためのマネジメント能力やリーダーシップが求められます。
事業開発部のマネジメント職を目指す
プロジェクトマネージャーとしてプロジェクトをマネジメントする経験を積んだ後は、事業開発部門全体を統率するマネジメント職を目指すことができます。新規事業開発全体における責任をもつポジションであり、企業の将来をも左右するやりがいの大きなポジションでもあります。チャレンジ精神があり、成長意欲が強い方、組織を牽引する高いリーダーシップを発揮できる方に向いています。
経営に携わるポジションを目指す
事業開発部のマネジメントを経験した後は、経営に携わるポジションを目指すこともできるでしょう。新規事業の開発に成功すれば、企業の業績にも大きな影響を与えます。その実行力とマネジメント能力は大きく評価され、部門だけでなく、企業全体を率いるポジションに昇進できる可能性もあります。
新規事業開発への転職を成功させる3つのポイント
新規事業開発への転職を成功させるために押さえておきたいポイントをご紹介します。
専門分野のスキルや経験を生かせる業種を選ぶ
新規事業開発の求人においては、事業の方向性がまったく定まっていない中での募集ではなく、進出したい分野が決まっており、その分野に詳しい方を募集する傾向にあります。そのため、新規事業開発の求人の中でも自身が専門としてきた分野のスキルや経験を生かせる求人を選ぶと、転職に成功しやすくなるでしょう。
プロジェクトマネジメントの経験をアピールする
新規事業開発の業務は、プロジェクトごとに進められるケースが一般的です。そのため、何らかのプロジェクトの進捗管理やメンバーのマネジメントなどをしてきた経験、関連部署や外部との折衝経験などは、新規事業開発の業務において大いに役立ちます。プロジェクトマネジメントの経験がある場合には、どのようなプロジェクトでどのような成果を得られたのか経験を具体的にアピールすることをおすすめします。
海外企業などとの折衝経験をアピールする
新規事業開発では、海外市場への展開を目指すケースや海外の拠点とのコミュニケーションを行うケースが少なくありません。海外進出に携わった経験や海外の協力企業などと調整を行ってきた経験は、海外とのやり取りが発生する新規事業開発において高く評価されるでしょう。担当してきた業務の内容や担当した国、地域などを含め、実務経歴を具体的にアピールすることが重要です。
新規事業開発に特化した専任コンサルタントが、あなたの転職をサポートします。
業界における市場価値はもちろん、レジュメの効果的な書き方、面接対策、企業傾向の情報収集など、JACのコンサルタントにご相談ください。
新規事業開発の転職事例
JACがサポートした新規事業開発の転職事例を紹介いたします。
Jさん(女性/40代後半)
| 業種 | 職種 | 年収 | |
|---|---|---|---|
| 転職前 | 外資系エネルギー関連会社 | 契約交渉業務 | 750万円 |
| 転職後 | 食品容器製造企業 | 新規事業開発マネージャー | 1,250万円 |
Jさんは、日本企業の海外支店での勤務経験や外資系企業での就業経験をもつ方です。プロジェクトマネージャーとして現地パートナーとの交渉や契約締結、事業戦略の策定などに携わった経験もおもちでした。
今回、より安定した企業での就業を希望され、JACにご相談をいただいたという経緯があります。JACからは、容器包装業界において世界的なシェアを誇る企業の新規事業開発の求人をご紹介しました。まったく異なる分野ではあるものの、事業戦略の立案や顧客との契約交渉で培ったスキルを十分に生かせる業務であり、応募先企業からは面接終了後、ぜひ採用したいとのお返事をいただきました。Jさんは成長意欲の強い方でもあり、新たな業界でさらなるスキルアップを図りたいと入社を快諾され、現在は新規事業開発マネージャーとしてご活躍されています。
新規事業開発の転職なら、JAC Recruitmentへ
新規事業開発は、企業の将来をも左右する可能性をもつほど重大な役割を担う職種です。事業を成功させるためには、市場のニーズを正確に把握し、社内外のさまざまなステークホルダーとの連携も必要となる難易度の高い業務を担当することとなります。しかしながら、事業を成功に導いた暁には、大きなやりがいを得られることでしょう。
JACにはさまざまな業界に詳しいコンサルタントが在籍しており、目指すキャリアビジョンをお伺いしながら、適切な求人をご紹介します。新規事業開発への転職をお考えの際には、ぜひJACにご相談ください。
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