営業で年収1,000万円は実現できるか?求人例や転職事例を解説

営業職でも、経験や実績、ポジションによっては年収1,000万円を目指すことが可能です。実際にJACリクルートメント(以下、JAC)の転職支援実績では、営業職の20.4%が想定年収1,000万円以上の条件で転職しています。特にIT・通信、外資系企業、営業マネジメント層やエンタープライズ営業では高年収求人が多く見られます。

本記事では、JACがお預かりする転職支援実績データをもとに、営業職で高年収を狙う際の年代・役職・企業属性・業界別の傾向を整理し、実際の求人例や転職事例も紹介します。

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年収1,000万円以上の営業の割合は20.4%

JACの実績(2025年1月~2026年6月、想定年収)では、営業職のうち、転職時の想定年収が1,000万円以上となっている割合は全体の20.4%です。約5人に1人が年収1,000万円以上となっており、経験や実績によっては営業職でも高年収を目指すことが可能です。

◆営業の年収1,000万円以上の割合

区分全体
1,000万円未満79.6%
1,000万円以上20.4%

※当社実績(2025年1月~2026年6月、想定年収)より

営業職の年収は、これまでの営業実績に加えて、扱ってきた商材や顧客層、営業手法、担当領域などによっても変わります。営業職では、個人の実績だけでなく、担当する顧客や商材、ポジションによって年収レンジが大きく変わります。特に年収1,000万円以上では、大手法人を担当するポジションや、営業組織を率いる管理職なども含まれます。

また、個人として成果を上げるだけでなく、営業戦略の立案や組織のマネジメント、メンバー育成などを担える方は、より上位のポジションも視野に入ります。年収1,000万円を目指すうえでは、営業としての成果と、担ってきた役割・責任範囲の両面が重要だといえるでしょう。

年収帯割合
500万円未満6.7%
500万円~599万円13.0%
600万円~699万円22.2%
700万円~799万円16.3%
800万円~899万円12.7%
900万円~999万円8.7%
1,000万円~1,099万円6.2%
1,100万円~1,199万円3.7%
1,200万円~1,299万円3.2%
1,300万円~1,399万円2.3%
1,400万円~1,499万円1.6%
1,500万円以上3.5%

※当社実績(2025年1月~2026年6月、想定年収)より

年収帯別に見ると、600万円~699万円が22.2%と最も多く、次いで700万円~799万円が16.3%、500万円~599万円が13.0%となっています。600万円台を中心に、500万円~899万円に全体の64.2%が集中しているのが営業職の年収分布の特徴です。

一方、1,000万円以上では、1,000万円~1,099万円が6.2%、1,500万円以上が3.5%となっています。年収1,000万円以上は営業職全体では上位層にあたり、これまでの営業実績に加えて、扱う商材や顧客層、マネジメント経験などによって年収に差が生じていると考えられます。

営業で年収1,000万円を実現するために重要な年代・役職

営業で年収1,000万円を実現できるかどうかは、年代と役職を分けて考える必要があります。年代別の平均年収は一定の水準で伸びが鈍化しますが、役職別に見ると明確な分岐点が見えてきます。

  • 営業で平均年収が1,000万円に到達する年代
  • 営業で平均年収が1,000万円を超える役職は、部長クラス

営業で平均年収が1,000万円に到達する年代

年代平均年収(全体)平均年収(男性)平均年収(女性)
20代後半642.5万円654.7万円615.2万円
30代前半744.7万円758.0万円691.4万円
30代後半844.6万円865.8万円725.4万円
40代後半917.8万円926.3万円854.4万円
50代以上912.1万円903.9万円1,106.4万円

※当社実績(2025年1月~2026年6月、想定年収)より
※サンプル数の関係で40代前半は非掲載

営業職の平均年収は20代後半の642.5万円から40代後半の917.8万円まで上昇し、50代以上では912.1万円とほぼ同水準となっています。従って、営業職では年齢を重ねるだけで年収1,000万円に到達するのではなく、営業としてどのような実績や経験を積んできたかが重要です。

大手企業や重要顧客を担当した実績、高単価・専門性の高い商材を扱った経験、営業戦略の立案や組織マネジメントなど、より難易度が高く、責任の大きい役割を担うことが年収アップにつながります。

なお、全体平均では、どの年代も1,000万円に届いていません。そのため、年収1,000万円を目指すうえでは、年齢だけでなく経験や実績、ポジションが大切です。

営業で平均年収が1,000万円を超える役職は、部長クラス

まず役職別の想定年収は以下のとおりです。

役職平均年収
課長未満765.8万円
課長クラス928.0万円
部長以上1,153.3万円

※当社実績(2025年1月~2026年6月、想定年収)より

課長未満の平均年収は765.8万円ですが、課長クラスになると928.0万円まで上昇します。さらに、部長以上では1,153.3万円となっており、JACの転職支援実績では、平均年収が1,000万円を超えるのは部長以上です。

営業職では、役職が上がるにつれて個人の営業成果だけでなく、組織全体の成果に対する責任が大きくなります。課長クラスではチームの目標管理やメンバー育成などを担い、部長以上になると営業部門全体の戦略策定や予算・売上管理、組織づくりなど、より広い範囲を統括することが求められます。

こうしたデータからも、営業職で年収1,000万円を目指すうえでは、部長クラスが1つの目安といえるでしょう。

次に、企業属性別の平均年収です。

企業属性平均年収
外資系944.7万円
日系745.2万円

※当社実績(2025年1月~2026年6月、想定年収)より

外資系の平均年収は944.7万円、日系は745.2万円で、外資系が199.5万円高い結果となっています。外資系では平均年収が1,000万円に迫っており、日系企業と比べて高い水準です。

営業職では、外資系企業で成果に応じた報酬体系が採用されているケースもあり、専門性の高い商材や高単価な商材を扱うポジションでは、高年収を目指せる求人も見られます。

年収1,000万円以上が目指せる営業の求人例

年収レンジが1,000万円以上を含む営業求人では、大手企業の経営層への提案や、専門性の高いソリューション営業、組織を率いるマネジメントなど、高度な営業力や専門知識が求められる傾向があります。以下では、実際の求人をもとに、業務内容と求められる経験を紹介します。

  • 【年収900万円~1,500万円】外資系コンサルティングファーム:アカウントエグゼクティブ
  • 【年収1,000万円~1,500万円】AI系スタートアップ:ソリューション営業
  • 【年収1,000万円~1,500万円】大手通信会社:技術渉外部門・部長候補

【年収900万円~1,500万円】外資系コンサルティングファーム:アカウントエグゼクティブ

大手企業の経営層を対象に、リサーチやコンサルティングサービスを提案するポジションです。顧客との対話から課題やニーズを把握し、社内の専門家と連携して最適な提案につなげる営業力が求められます。

仕事内容

  • 大手企業の経営層に対する提案営業
    • CXOクラスの経営層を対象とした営業活動
    • リサーチサービスの提案
    • コンサルティングサービスの提案
  • 社内専門家と連携したソリューション提案
    • 顧客とのコミュニケーションを通じた情報収集
    • 社内のアナリストやコンサルタントとの協業
    • 顧客のニーズに応じた提案の実施

必要な経験・能力

  • IT企業における大企業向け営業経験
  • 顧客から得た情報をもとに、社内の専門家と連携して提案できる能力
  • 職種未経験者は応募不可

【年収1,000万円~1,500万円】AI系スタートアップ:ソリューション営業

顧客の業務課題を分析し、AIをはじめとするテクノロジーを活用した解決策を提案するポジションです。新規顧客の開拓だけでなく、エンジニアと連携しながら提案から納品まで一貫して担当し、中長期的な顧客関係を構築します。

仕事内容

  • 顧客との関係構築
    • 顧客との継続的なコミュニケーション
    • 自社のテクノロジーや導入事例の説明
  • 顧客課題の分析・ソリューション提案
    • 顧客の業務分析、課題分析
    • 提案書、見積書の作成
    • 顧客の課題に応じたソリューションの提案
  • 案件の推進
    • エンジニアと連携したプロジェクトの推進
    • 顧客開拓から納品までの一連の対応
  • 新規顧客の開拓・営業活動の改善
    • 新規顧客のターゲティングおよび開拓
    • 営業活動の分析
    • 課題設定および改善施策の実行

必要な経験・能力

  • IT業界におけるBtoB無形商材営業の実務経験3年以上
  • PowerPointを使用した提案資料の作成経験
  • Excelを使用した数値管理の経験
  • 社内外の関係者と連携できるコミュニケーション能力
  • コンサルティングファーム、SIer、商社での経験があれば歓迎

【年収1,000万円~1,500万円】大手通信会社:技術渉外部門・部長候補

通信事業に関する政策・規制への対応を担う部門の管理職ポジションです。官公庁をはじめとした社外ステークホルダーとの折衝に加え、社内関係部署との調整や部門マネジメントなどを担います。

仕事内容

  • 通信政策・規制への対応
    • 官公庁が主導する各種政策、プロジェクトへの対応
    • 通信事業者に求められる各種定期報告への対応
    • 通信政策に関する各種会合への参加、窓口対応
  • 社内外のステークホルダーとの折衝・調整
    • 官公庁への意見照会
    • 社内関係部署との連携、調整
    • 通信政策に関する政策提言や折衝
  • 技術渉外部門のマネジメント
    • 部門業務全体の管理
    • メンバーの育成、管理
    • 経営幹部とのコミュニケーション

必要な経験・能力

  • 通信関連プロジェクトにおけるPM経験、通信関連企業または規制行政における実務経験のいずれか
  • 法令やガイドラインに関する理解
  • 官公庁や事業者などとのコミュニケーション、調整能力
  • 政策提言や意見表明に必要な対外向け資料の作成能力
  • メンバーの育成、管理能力
  • 業務に必要な英語力

営業で年収1,000万円を目指しやすい業界

営業で年収1,000万円を目指すうえでは、経験や役職に加えて、どの業界でキャリアを積むかも重要です。業界によって扱う商材や顧客層、営業に求められる専門性が異なり、平均年収にも差が見られます。

業種平均年収(全体)平均年収(管理職以上)
IT・通信1,080.2万円1,099.9万円
金融874.1万円1,074.3万円
メディカル・バイオ825.2万円1,167.1万円
Web805.8万円985.4万円
コンサルティング・シンクタンク・事務所793.2万円1,075.3万円
EMC787.5万円988.9万円
マスコミ783.8万円962.0万円
消費財745.3万円936.2万円
流通743.6万円801.4万円
建設・不動産732.3万円936.5万円
商社731.6万円924.2万円
医療・介護・福祉693.9万円935.5万円
サービス693.3万円787.5万円

※当社実績(2025年1月~2026年6月、想定年収)より

全体平均が最も高いのはIT・通信で1,080.2万円となっており、唯一1,000万円を超えています。管理職以上でも1,099.9万円と高い水準です。法人向けのITソリューションなど、商材や提案内容によっては高度な専門知識や顧客の課題を把握する力が求められることもあり、こうした営業への評価が年収に反映されていると考えられます。

全体平均では1,000万円に届かなくても、管理職になることで大きく年収が上昇する業界もあります。メディカル・バイオは全体平均825.2万円に対して管理職以上では1,167.1万円、金融は874.1万円から1,074.3万円、コンサルティング・シンクタンク・事務所は793.2万円から1,075.3万円です。

一方、WebやEMC、マスコミなどは、管理職以上でも平均年収は900万円台です。同じ営業職でも、業界によって管理職になった後の年収水準には違いが見られます。

営業で年収1,000万円を目指す場合、業界そのものの年収水準に加え、管理職になった際にどこまで年収が伸びるかも確認しておきたいポイントです。自身の営業経験や専門性を活かせる業界を選びながら、その先のキャリアパスまで見据えると安心でしょう。

営業への転職で年収1,000万円以上を実現した方の事例

ここでは、JACの提供する転職支援サービスを利用して、営業への転職で年収1,000万円以上を実現した事例を紹介します。

建設業界とエンタープライズ営業の経験を活かしSaaS企業へ転職、年収800万円アップ

Aさん(30代後半/男性)

業種職種年収
転職前ソフトウェアエンタープライズセールス1,700万円
転職後SaaSアカウントエグゼクティブ2,500万円

Aさんは建設業界で施工管理や設計、営業などを経験した後、商社や外資系メーカーで法人営業・事業開発に従事してきました。建設現場での実務から顧客への提案まで幅広く経験しており、業界への深い理解を培ってきたことが強みです。

その後、外資系ソフトウェア企業へ転職し、建設業界で培った知見を活かしながら、BIM・CADなどのソリューションを提案し、既存顧客へのアップセルやクロスセルにも携わってきました。実績が評価され、早期に昇進するなど、IT領域でも営業として成果を上げています。

現職の仕事内容や製品には満足していたものの、会社の人員整理をきっかけに転職を検討。IT業界でのキャリア継続と、これまでの年収水準を維持できることを重視して転職活動を進めました。

JACのコンサルタントは、Aさんが培ってきた建設業界への深い知見に加え、外資系ソフトウェア企業でのエンタープライズ営業経験に着目。大手企業への提案力やアカウントマネジメント、既存顧客との関係を深めながらアップセル・クロスセルにつなげてきた経験を活かせるポジションとして、SaaS企業のアカウントエグゼクティブを提案しました。

転職先では、企業のデータや計画をつなぎ、意思決定を支援するSaaSの営業を担当します。扱う製品は変わるものの、IT業界での直販営業や大手企業へのアカウント営業、顧客との継続的な関係構築といった経験を活かせるポジションです。

結果として、年収は1,700万円から2,500万円へ800万円アップ。これまで培った業界知識とエンタープライズ営業の経験を活かしながら、SaaS領域でさらなるキャリアアップを実現しました。

※事実をもとにしていますが、プライバシー保護のため、個人が特定されないように内容を一部変更しています。

HR Tech営業の経験を活かして成長企業へ。年収1,500万円から1,900万円へアップした事例

Bさん(40代後半/男性)

業種職種年収
転職前HR Tech法人営業1,500万円
転職後HR TechIT営業1,900万円

Bさんはこれまで金融業界やIT業界で、複数社にわたり大手企業向けの提案営業を経験してきました。営業として成果を上げるだけでなく、営業戦略の策定やKPI設計、組織マネジメントなど、営業組織づくりに関する経験も豊富です。

過去には営業本部長として複数部門・100名を超える組織を統括し、営業戦略の立案や組織改革、新規事業などを推進。直近のHR Tech企業では、営業組織の立ち上げフェーズから参画し、新規顧客の開拓や提案、クロージングに取り組みました。その後はディレクターとして、直販・パートナー戦略の見直しや営業プロセスの整備、KPIの再構築などにも携わっています。

転職を考えた背景には、今後5~10年のキャリアを見据え、事業や組織の方向性を共有しながら成長できる環境で働きたいという思いがありました。JACのコンサルタントは、Bさんが培ってきた大手法人への提案営業力に加え、SaaS営業や新規開拓、営業組織の立ち上げ・改善まで経験している点に着目。これまでの強みを活かせるポジションとして、同じHR Tech領域のハイプレイヤーセールスを提案しました。

転職先では、大手企業の人事・組織課題をヒアリングし、複数のHRソリューションを組み合わせて解決へ導くエンタープライズセールスを担当します。担当者だけでなく役員などのステークホルダーを巻き込んだ提案が求められるため、Bさんが長年培ってきた大手法人向けの提案経験を活かせるポジションです。

結果として、年収は1,500万円から1,900万円へ400万円アップ。業界を大きく変えるのではなく、これまで蓄積してきたHR Tech・SaaS領域の知見とエンタープライズ営業の経験を活かし、より高い報酬水準で新たなキャリアへ進まれました。

※事実をもとにしていますが、プライバシー保護のため、個人が特定されないように内容を一部変更しています。

営業の転職で年収1,000万円を目指すなら、JACリクルートメント

営業職は、同じ職種名でも扱う商材や顧客層、営業手法によって求められる経験が大きく異なります。特に年収1,000万円以上の求人では、単純な売り上げ実績だけでなく、大手企業への提案経験や業界・商材への専門性、営業戦略の立案、組織マネジメントなどが評価されるケースもあります。

そのため、転職では提示されている年収だけを見るのではなく、自身の営業経験がどのように評価されるのか、入社後にどのような顧客や商材を担当し、どのような成果を期待されるのかまで確認することが重要です。インセンティブを含む報酬体系や評価制度なども、企業によって異なります。

JACでは、管理職やミドル・ハイクラス層を中心に、多くの営業職の転職を支援しています。求人企業と転職希望者の双方を担当するコンサルタントが対応するため、採用背景や営業組織の体制、期待されるミッション、評価制度など、求人票だけでは把握しにくい情報も踏まえてご紹介します。

さらに、これまでの営業実績や強みを整理し、応募書類での伝え方や面接でアピールすべきポイントについてもアドバイスします。求人紹介から面接対策、条件交渉まで一貫してサポートしているため、仕事を続けながら転職活動を進めたい方にもご活用いただけます。

これまで培ってきた営業経験を活かして年収1,000万円以上やさらなるキャリアアップを目指したい方は、ぜひJACにご相談ください。

この記事の筆者

株式会社JACリクルートメント

編集部

当サイトを運営する、JACの編集部です。日々、採用企業とコミュニケーションを取っているJACのコンサルタントや、最新の転職市場を分析しているJACのアナリストなどにインタビューし、皆様がキャリアを描く際に、また転職の際に役立つ情報をお届けしています。

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