機器や装置の複雑化が進む中、安定稼働を支えるフィールドサービスの重要性が高まっています。近年では、保守・点検に加え、顧客対応力や課題解決力も求められるなど、フィールドサービスの役割は大きく変化。技術とサービスの両面で進化するこの分野が注目を集めています。
本記事では、JAC Recruitment(以下、JAC)が、フィールドサービスの求人動向や求められるスキルなど、昨今の転職事情について詳しく説明します。
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フィールドサービスの転職動向
JACが取り扱う求人を見ると、フィールドサービスの転職市場には次のような傾向が見られます。
電気・機械メーカーと医療機器メーカーを中心に幅広い分野でニーズが増加
半導体製造装置、理化学機器、制御装置、空調機械、工作機械、フィットネスマシンなど、さまざまな機器や装置のメンテナンス・修理・設置を担当するフィールドサービス職の求人数が増加しています。また、医療機器関連業界においても、画像診断装置や手術支援ロボット、歯科医療機器などの分野でフィールドサービス職の募集が活発化しています。
さらに、エネルギー関連企業や通信業界でも募集が見られ、フィールドサービスのニーズは幅広い業界に広がっています。

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業績拡大や事業拡大による増員募集が中心
募集の背景をみると、業績や事業拡大にともなう増員募集が中心となっています。特に近年は、自動車や家電のスマート化やDXの進展により半導体の需要が拡大しています。その結果、半導体製造装置メーカーでフィールドサービス職の採用が活発になっています。
また、現場対応力を強化し、顧客満足度を向上させる目的でフィールドサービスの増員募集を行う企業も増加傾向です。フィールドサービスを顧客接点の一つと位置づけ、顧客との関係をより強固に築こうとする企業も増えています。
統合後の体制整備にともなうマネジメント経験者を募集する企業も増加
外資系企業やグローバル企業では、積極的にM&Aが進められています。事業統合後は、均質なサービス提供体制を確立するため、フィールドサービスの体制整備を進めています。こうした理由から、フィールドサービスの実務経験者を募集する企業が増加しています。
また、人員補強による体制整備を目指す企業では、プロジェクトマネージャーやチームリーダー経験者の募集事例も多く見られます。
フィールドサービスに求められる役割も変化
以前は、フィールドサービスの主な業務は自社製品の修理や点検など、販売後のアフターサポートが中心でした。しかし近年では、顧客との接点を生かし、長期契約やアップグレードの提案、関連製品の紹介など、より付加価値の高い業務も求められるようになっています。こうした変化にともない、フィールドサービス職に求められるスキルや資質も変化しています。
フィールドサービスに求められるスキル・経験・マインド
JACが取り扱うフィールドサービスの求人をみると、近年、次のようなスキルや経験、マインドをもつ方を歓迎する傾向にあります。
即戦力として期待できる同業界でのフィールドサービス経験
装置に関する技術的な知識に加え、業界特有のルールや慣習についての理解があれば、多くの場合、即戦力として評価されます。そのため、医療機器メーカーや機械メーカー、電子部品メーカーでは、同じ業界での実務経験が重視される傾向です。
ただし、全ての求人において同業界の経験が求められるわけではありません。フィールドサービスの経験があれば業界が異なっていても応募可能な求人もあります。
スピーディーな対応ができるメンテナンス技術力と顧客対応経験
フィールドサービスは、顧客先に出向き、コミュニケーションを図りながら機器の点検や修理を行う職種です。トラブル発生時には、顧客のニーズをしっかりと理解したうえで、短期間で問題を解決し、復旧させる技術力が必要不可欠です。
さらに、フィールドサービスには、顧客の状況に応じた対応力も欠かせません。その点から、たとえフィールドサービスの実務経験がない場合でも、カスタマーサポートやテクニカルサポートなど、顧客対応の経験者が歓迎される傾向があります。
根本原因を特定し、改善策を提示できる論理的思考力と構造理解力
顧客の意見に耳を傾けることも重要ですが、トラブルが発生した場合に現象を正確に把握することが大切です。仮説に基づいて問題を切り分け、根本原因を特定する論理的思考力や構造理解力はフィールドサービスに欠かせないスキルだといえるでしょう。
さらに、トラブル箇所の修繕だけでなく、再発防止や改善に向けた設計や運用の提案まで行えると、より高く評価されます。
フィールドサービスの想定平均年収は757.5万円
JACの2023年1月から2025年9月の実績では、フィールドサービスの平均年収は757.5万円です。また、多くの方が該当する年収帯は750万円~950万円になっています。
年代別の年収グラフを見ると、年齢による年収差はそれほど大きくありません。このことから、フィールドサービスは実績が重視される職種であるといえるでしょう。一方で、メンバー職と管理職の年収差は大きく、収入アップを考える場合は管理職を目指すのが効果的です。また、日系企業と外資系企業の間で年収の大きな差は見られません。

| 年代 | 平均年収 |
|---|---|
| 20代後半 | 605.4万円 |
| 30代前半 | 767.4万円 |
| 30代後半 | 753.3万円 |
| 40代前半 | 786.9万円 |
| 40代後半 | 814.3万円 |
| 50代前半 | 944.7万円 |
| 役職 | 平均年収 |
| メンバークラス | 706.4万円 |
| 管理職 | 1113.6万円 |
| 平均年収 | |
| 日系企業 | 756.8万円 |
| 外資系企業 | 758.4万円 |
※当社実績(2023年1月~2025年9月、想定年収)より
フィールドサービスの最新求人情報
JACが取り扱う多数のフィールドサービスの中から一部をピックアップしてご紹介します。
●ラボオートメーション グローバル企業:Field Service Engineer
●エレファンテック株式会社:フィールドサービスエンジニア(金属インクジェット印刷装置)
●アジレント・テクノロジー株式会社:フィールドサービスエンジニア (東日本担当)
※掲載されている求人の中には、募集が終了している場合がございます。あらかじめご了承ください。(2026年1月現在)
上記以外にも、JACではさまざまなフィールドサービスの求人を取り扱っています。しかし、JACが取り扱う求人の7割超は、求人企業の意向によって詳細を一般に公開できない非公開求人です。
非公開求人は、JACに登録いただいた方だけに紹介が可能です。フィールドサービスへの転職を検討されている方は、JACへのご登録もご検討ください。登録いただいた方には、非公開求人を含め、多数の求人の中から、経験やスキルを最大限に発揮できる案件をご案内します。
フィールドサービスへの転職で有利となる資格
フィールドサービスでは、次のような資格を有していると転職時に役立つ可能性があります。
普通自動車第一種運転免許
フィールドサービスは顧客先を訪問し、現地で点検や修理を行うため、社用車を使って移動することがほとんどです。そのため、多くの求人で普通自動車第一種運転免許の取得が必須条件となっています。
電気工事士
電気工事士は、電気工事作業を行ううえで必要となる国家資格です。電気工事士の資格には第一種と第二種があります。第二種は、一般家庭など低圧で電気を受ける場所の屋内配線の設備工事に必要な資格です。また、第一種は、高電圧で受電する小規模なビルや工場などの工事に従事できる資格となります。フィールドサービスの場合は、第二種電気工事士の資格取得を目指すとよいでしょう。
参照:電気工事士
臨床工学技士
臨床工学技士は、医療機器のスペシャリストであることを証明する国家資格です。医療機器メーカーのフィールドサービスを目指す場合、臨床工学技士の資格保有者を歓迎する企業が多く見られます。ただし、臨床工学技士になるためには臨床工学技士の養成校において厚生労働大臣の指定する科目を履修した後、国家試験に合格しなければなりません。従って、取得するにはハードルが高い資格です。医療機器業界において専門性を磨きたいという強い思いがある場合は、取得を検討してもよいでしょう。
参照:臨床工学技士

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フィールドサービスのキャリアパス
フィールドサービスのキャリアパスには、さまざまな方向性が考えられます。
フィールドサービスのスペシャリストを目指す
特定分野の技術力を高めれば、フィールドサービスのスペシャリストとして活躍することが可能です。今後は、IoTやクラウド活用、AIの知識も求められるケースが増えるでしょう。新たな技術も積極的に学び、専門性を追求したい方には、スペシャリストが向いています。

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マネジメントのポジションを目指す
現場で培った対応経験を生かし、メンバーをまとめて後進の育成や品質管理などを担うマネージャーやリーダーのポジションを目指すことも可能です。技術力に加え、顧客満足度を向上させるための施策立案など、さまざまなスキルが求められますが、その分、大きなやりがいも得られるでしょう。組織の目標達成に大きな喜びを感じる人などは、マネジメントのポジションが向いています。

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テクニカルセールスへのキャリアチェンジを目指す
フィールドサービスは、顧客と良好な関係が築ける職種です。また、技術的知識も有しているため、新商品の導入やアップグレードの提案も具体的に行うことができます。そのため、フィールドサービスでの経験を生かし、より直接的に売り上げに関われるテクニカルセールスへのキャリアチェンジを目指すことも可能といえます。
フィールドサービスへの転職を成功させる4つのポイント
フィールドサービスへの転職を成功させるうえでポイントとなる4つの要素について解説します。
フィールドサービスの実務経験やトラブル対応経験の具体的なアピール
即戦力を求める動きが強まる中、フィールドサービスの実務経験は転職時の大きなアドバンテージとなります。1日の対応件数やトラブル解決率などを数値で示し、フィールドサービスとしての実績を具体的にアピールすることが重要です。
新しい技術や新製品への対応力のアピール
IoTなどの技術を使って装置の状態をリアルタイムで監視したり、現場を訪れずともリモートで診断を行うようなケースも増加しています。新製品の開発も活発化しており、新たな技術や製品の仕組み、原理を理解しようとする姿勢を強調することは、成長意欲や応用力のアピールとなります。また、自身の応用力を示すため、応募先企業の製品に合わせ、汎用的なスキルをどのように生かせるのかについて技術的視点からアピールすることも大切です。
顧客対応力や顧客満足度・売り上げアップへの貢献経験の強調
フィールドサービスでは、トラブルを迅速に解決する技術力に加えて、トラブルの原因を顧客に分かりやすく説明する力が必要です。また、顧客からの不満や要望を聞き取り、それを開発部門へ伝えて製品改善につなげる役割も求められます。さらに、顧客との信頼関係を築くことで、売り上げの向上にも貢献できます。
顧客との関係を深めたり、製品の改善を提案したりして、顧客満足度や売り上げ向上に貢献した経験があれば、積極的にアピールしましょう。その際、顧客満足度や売り上げへの貢献を具体的な数値で示すと、説得力が高まります。
海外拠点や海外顧客の対応経験や英語力のアピール
外資系の製品や海外製の装置の場合、マニュアルが英語で書かれていることが多いため、技術書を正しく読める英語力が求められます。また、本国のエンジニアと連携する際にも、英語でコミュニケーションを取る必要があります。
そのほか、海外展開を進める企業も多く、現地法人のサポート経験や海外顧客のサポート経験は高い評価を得られます。対応した国や期間、方法などを具体的に伝えることで、グローバルな対応力をより効果的にアピールできます。
フィールドサービスの転職事例
JACの転職によってフィールドサービス職に転職された方の事例を紹介します。
先行・基盤技術開発からフィールドサービスへの転職
Kさん(男性/30代前半)
| 業種 | 職種 | 年収 | |
| 転職前 | 自動車メーカー | 先行・基盤技術開発 | 900万円 |
| 転職後 | 半導体製造装置メーカー | フィールドサービス | 1,800万円 |
Kさんは、自動車メーカーのエンジニアとして先行・基盤技術開発の職に携わってこられた方です。海外プロジェクトへの参加経験により、さまざまなバックグラウンドの人たちと協働する環境に刺激を受け、海外での就業希望が強くなり、転職を決意されました。
Kさんとの面談後、JACのコンサルタントは、高い世界シェアを誇る半導体製造装置メーカーのフィールドサービス職をご紹介しました。海外にも拠点をもつ企業であることから、Kさんの経歴を生かしながら、海外就業の希望を叶えられる可能性が高いと判断したためです。
半導体装置に関する業務経験はなかったものの、エンジニアとしての確かな技術と国際プロジェクトの参画経験は高い評価につながりました。結果として、前職の2倍となる年収の提示を受け、見事採用が決定しています。
フィールドサービスへの転職ならJAC Recruitment
フィールドサービスは、装置や機械のメンテナンス、修繕のみならず、適切な対応を通じて顧客との信頼関係や売り上げの向上にも貢献できる職種です。
JACには、フィールドサービスへの転職を希望される方を数多くサポートしてきた実績があります。各業界に精通したコンサルタントが、一人ひとりの転職希望者に寄り添いながら、これまでの実績やスキルを最大限に発揮できる求人をご案内します。
フィールドサービスとして、さらなるステップアップを目指す方は、ぜひJACにお任せください。求人の紹介から面接アドバイスまで、丁寧にサポートします。

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メーカー転職情報
メーカーの転職市場においても、JAC Recruitmentは多くの方々の転職を成功させてきました。JACは業界専任制のコンサルティングを行っているため、高い専門性や業界の知識を豊富に蓄積しており、また市場動向についても… 続きを読む メーカー転職情報



