財務転職で転職エージェントを選ぶ際は、財務領域への理解に加え、企業ごとの経営課題や採用背景を踏まえて提案できるかを確認することが重要です。
財務は、企業の資金調達や資金管理、資本政策を担う重要な職種です。近年は従来の財務管理業務に加え、M&AやFP&A(経営管理)、IR、グローバル財務などへ役割が広がっており、経営に近い立場で意思決定を支える専門職として、企業から求められる役割が広がっています。そのため、会計・財務の知識だけでなく、経営視点や分析力、事業理解を持つ人材が評価されやすくなっています。
JAC Recruitment(以下、JAC)の転職支援実績では、財務転職者の45.3%が年収アップを実現しており、年収アップした方の平均上昇額は100.4万円となっています。また、1,000万円以上の年収帯で転職した方は39.6%を占めており、高い専門性やマネジメント経験を持つ方への需要の高さがうかがえます。
本記事では、JACの転職支援実績をもとに、財務転職の年収動向や転職者の傾向を解説します。あわせて、年収アップ事例、評価されやすい経験、転職エージェント選びのポイント、年代別の活用戦略も紹介します。
目次/Index
財務転職でJAC Recruitmentが選ばれる理由
財務の転職では、求人件数だけで判断するのではなく、資金調達・財務戦略・FP&A・M&Aなどの経験を企業の採用背景に合わせてどう伝えるかが重要になります。
財務は、資金調達や資金管理だけでなく、資本政策、財務戦略、M&A、FP&A、IRなど、企業経営に近い役割を担うケースも少なくありません。また、企業規模や成長フェーズによって求められる役割が大きく異なるため、自身の経験がどのような企業で評価されるのかを理解したうえで転職活動を進めることが重要です。
ここでは、財務転職においてJAC Recruitmentが選ばれる主な理由を紹介します。
理由1:企業担当が直接支援し、採用背景まで理解できる
財務の採用では、求人票に記載された業務内容だけでなく、「企業がなぜそのポジションを採用するのか」という背景を理解することが重要です。
例えば、以下のように同じ財務でも企業によって採用目的は大きく異なります。
- IPO準備に伴う財務体制強化
- グローバル事業拡大に向けた資金管理強化
- M&A推進に向けた財務人材の採用
- 財務部門のマネジメント強化
- CFO候補人材の確保
JACでは、企業担当のコンサルタントが企業と直接コミュニケーションを取りながら採用ニーズを把握しています。そのため、求人票だけでは分かりにくい採用背景や組織課題、入社後に期待される役割を踏まえた提案を受けやすくなります。
財務は企業の成長戦略や経営判断を支える重要なポジションです。だからこそ、業務内容だけで判断せず、企業の課題や入社後に期待される役割まで確認することで、より納得感のある転職先選びにつながります。
理由2:財務転職のハイクラス支援実績が豊富
JACを利用して財務へ転職した方の年収帯を見ると、800万円台が17.0%で最も多く、700万円台が15.1%、600万円台が13.2%となっています。
また、1,000万円以上の年収帯で転職した方は39.6%を占めており、財務領域において高い専門性やマネジメント経験を持つ方へのニーズが高いことが分かります。
| 年収帯 | 割合 |
|---|---|
| 500万円台 | 7.5% |
| 600万円台 | 13.2% |
| 700万円台 | 15.1% |
| 800万円台 | 17.0% |
| 900万円台 | 7.5% |
| 1,000万円台 | 9.4% |
| 1,100万円台 | 9.4% |
| 1,200万円台 | 5.7% |
| 1,400万円台 | 3.8% |
| 1,500万円台 | 7.5% |
| 1,600万円台 | 3.8% |
※小数点以下の処理により、割合の合計が100%にならない場合があります。
財務は、企業の資金管理や資本政策を担うだけでなく、経営戦略や事業成長に深く関与する職種です。特に近年は、M&Aやグローバル展開、事業再編への対応が求められるケースも増えており、経営に近い立場で意思決定を支援できる人材への需要が高まっています。
また、役職別に見ると、課長以上が39.6%、部長以上が15.1%、本部長以上が3.8%を占めています。平均年収は課長未満で717.5万円、課長以上で1,052.8万円、部長以上で1,167.4万円、本部長以上で1,500万円となっており、マネジメント経験や経営への関与度に応じて年収水準も高まる傾向があります。
| 役職 | 平均年収 | 割合 |
|---|---|---|
| 課長未満 | 717.5万円 | 41.5% |
| 課長以上 | 1,052.8万円 | 39.6% |
| 部長以上 | 1,167.4万円 | 15.1% |
| 本部長以上 | 1,500万円 | 3.8% |
| 全体 | 947.8万円 | 100.0% |
財務は企業経営を支える専門職であると同時に、将来的にCFOや財務責任者を目指せるキャリアでもあります。こうした市場動向を踏まえてキャリア形成を検討できる点も、JAC Recruitmentが選ばれる理由の一つです。
理由3:高年収帯の非公開求人を含めて検討しやすい
財務領域のハイクラスポジションは、企業の経営戦略や資本政策に関わるため、非公開求人として募集されるケースがあります。
実際にJACが保有する求人には、以下のような高年収レンジの財務関連ポジションがあります。
| 業界 | ポジション | 年収レンジ |
|---|---|---|
| 不動産投資 | 財務 | 1,800~5,000万円 |
| 電気・電機 | 財務 | 1,800~3,000万円 |
| 食品・飲料 | 財務 | 1,200~2,500万円 |
| 医薬品 | 財務 | 1,100~1,950万円 |
| 生命保険 | 財務 | 2,000~2,500万円 |
※JAC保有求人データ(2026年7月時点)より
※上記はJACが保有する求人の一例であり、募集状況や提示年収は時期、経験、スキル、選考評価によって異なります。必ずしも同条件での紹介・内定を保証するものではありません。
近年は企業の資本効率向上やグローバル化が進み、財務部門にも経営戦略と連動した高度な役割が期待されるようになっています。そのため、財務責任者やCFO候補、FP&A責任者などのポジションが非公開で募集されるケースも少なくありません。
理由4:財務領域に精通したコンサルタントによる支援
財務は企業によって担当領域が大きく異なります。
例えば、以下のように多岐にわたる専門領域があります。
- 資金調達
- 資金管理
- 財務戦略
- FP&A
- M&A
- IR
- 資本政策
そのため転職活動では、現在の業務内容だけでなく、
- どのような資金調達を経験したか
- どのような財務戦略に関与したか
- どのような投資判断を支援してきたか
- どのような経営課題を解決してきたか
などを整理することが重要です。
JACでは、財務領域に精通したコンサルタントが、企業の採用背景や財務部門に期待される役割を踏まえて支援します。求人票上は同じ「財務」でも、担当領域(資金調達、FP&A・経営管理、CFO候補など)によって、企業が評価する経験は異なります。その違いを踏まえ、自身の経験をどう伝えるべきかを整理しやすい点が特徴です。
理由5:財務領域のキャリア拡大提案を受けられる
財務のキャリアは、同一職種の中だけで形成されるわけではありません。
実際の転職事例を見ると、
- 経理から財務へ転職
- 管理会計・FP&Aから財務へ転職
- CFOから財務へ転職
- 財務から別業界の財務へ転職
- 経理・財務領域から経営に近いポジションへ転職
など、多様なキャリアパターンが見られます。
財務は、会計知識や分析力だけでなく、経営視点や事業理解、資本市場に関する知識なども活用できる職種です。そのため、周辺領域で培った経験が評価されるケースも少なくありません。
近年は企業価値向上や資本効率向上への関心の高まりから、財務部門に求められる役割も拡大しています。単なる資金管理にとどまらず、経営戦略や企業成長に関与する機会も増えているため、多様な経験を持つ方への需要も高まっています。
自身の専門性を生かしながらキャリアの可能性を広げたい方にとって、財務転職はさまざまな選択肢を検討しやすい領域といえるでしょう。
JACを利用した財務転職者の傾向
JACの転職支援実績を見ると、財務転職では豊富な実務経験を持つミドル・シニア層が中心となっており、高年収帯で転職しているケースも多く見られます。
近年は企業を取り巻く環境が大きく変化し、財務部門には従来の資金管理だけでなく、資本政策やM&A、グローバル展開支援、事業ポートフォリオ管理など、経営に近い役割が期待されるようになっています。そのため、財務知識だけでなく、事業理解や戦略立案能力、マネジメント経験を持つ人材への需要も高まっています。
ここでは、JACの転職支援実績をもとに、財務転職者の年代構成や年収変動の傾向を見ていきます。
経験の蓄積が市場価値につながる専門職市場
財務へ転職した方の年代分布は以下の通りです。
| 年代 | 割合 |
|---|---|
| 20代後半 | 17.0% |
| 30代前半 | 20.8% |
| 30代後半 | 7.5% |
| 40代前半 | 17.0% |
| 40代後半 | 9.4% |
| 50代以上 | 28.3% |
※当社実績(2025年1月~2026年4月)より
50代以上が28.3%で最も高く、40代以上を合計すると54.7%を占めています。このことから、財務転職では、経験豊富なミドル・シニア層の転職実績が多いことが分かります。
財務は専門性の蓄積が市場価値に直結しやすい職種です。特にハイクラス転職市場では、単なる資金管理の経験だけでなく、
- 資金調達経験
- 財務戦略立案経験
- M&A関連業務経験
- FP&A・管理会計経験
- グローバル財務経験
- 経営層との折衝経験
などが評価される傾向があります。
また、近年は企業価値向上や資本効率改善が重視されるようになっており、財務部門に対しても経営戦略と連動した役割が期待されています。そのため、実務経験だけでなく、事業成長や経営課題の解決にどのように貢献してきたかを説明できる人材への需要も高まっています。
今回のデータからも、財務は年齢だけで評価される職種ではなく、経験や専門性の蓄積によって市場価値を高めやすい職種であることがうかがえます。
財務転職は中長期的な視点で計画的に進めることが重要
財務への転職では、求人選定から書類選考、面接、条件交渉まで一定の期間を見込み、計画的に進めることが重要です。
財務は同じ職種名であっても企業によって求められる役割が異なります。
例えば、以下のように担当領域は多岐にわたります。
- 資金調達
- 財務戦略
- FP&A
- 管理会計
- M&A
- IR
- グローバル財務
また、管理職や責任者クラスの採用では、
- 財務戦略立案経験
- 銀行や投資家との折衝経験
- 組織マネジメント経験
- 資本政策の立案経験
- 経営層への提言経験
などについて詳しく確認されるケースもあります。
そのため転職活動では、自身がこれまでどのような財務課題を解決してきたのか、どのような成果を上げてきたのかを整理し、具体的に説明できる状態にしておくことが重要です。
特にハイクラスポジションでは選考期間が長くなることもあるため、余裕を持ったスケジュールで進めることが転職成功のポイントになるでしょう。
財務転職では45.3%が年収アップ、平均100.4万円増
JACを利用して財務へ転職した方のうち、年収アップを実現した方は45.3%となっています。なお、年収変動の内訳は小数点以下の処理により、合計値と一致しない場合があります。
また、年収アップした方の平均上昇額は100.4万円です。
年収変動の内訳は以下の通りです。
| 年収変動 | 割合 |
|---|---|
| 年収ダウン | 47.2% |
| 変動なし | 7.5% |
| 1〜99万円アップ | 26.4% |
| 100〜199万円アップ | 11.3% |
| 200万円以上アップ | 7.5% |
※当社実績(2025年1月~2026年4月)より
財務の転職では、年収アップだけでなく、ポジションや職務領域の拡大を目的として転職するケースも少なくありません。
例えば、次のような目的で転職を選択する方もいます。
- 経理から財務へキャリアチェンジしたい
- 資金調達経験を積みたい
- M&Aや財務戦略に関わりたい
- CFO候補を目指したい
- グローバル財務へ挑戦したい
そのため、短期的な年収ではなく、中長期的なキャリア形成を重視して転職先を選ぶケースもあります。
一方で、年収アップした方の平均上昇額は100.4万円となっており、専門性や経験が評価されることで、年収面の改善につながるケースも見られます。特に、本記事で紹介する転職事例の中には300万円以上の年収アップを実現しているケースもあり、経験やスキルによっては大幅な年収向上を目指せる可能性があります。
財務は企業経営を支える専門職であり、経験や専門性が市場価値に反映されやすい職種です。これまで培ってきた経験を整理し、自身が企業にどのような価値を提供できるのかを明確にすることで、さらなる年収アップやキャリアアップにつながる可能性があるでしょう。
財務転職で年収アップを実現した事例
JACの転職支援実績では、財務への転職によって年収アップを実現した事例が数多く見られます。
財務は同一領域でキャリアアップするケースだけでなく、経理や管理会計、FP&Aなど周辺領域で培った経験を生かして財務へ転職し、年収アップを実現するケースもあります。
財務部門では、資金管理に加えて資金調達、資本政策、M&A、グローバル財務などに関わる役割が広がっています。そのため、財務知識に加えて経営視点や事業理解を持つ方は、転職市場でも評価されやすい傾向があります。
ここでは実際の転職事例をもとに、どのような経験が評価され、年収アップにつながったのかを見ていきましょう。
| 性別 | 年代 | 業種 | 職種 | 年収 |
|---|---|---|---|---|
| 男性 | 20代後半 | 証券→不動産・住宅 | 財務→財務 | 700万円→750万円 |
| 女性 | 30代前半 | 半導体→電気・電機 | 経理→財務 | 700万円→750万円 |
| 男性 | 30代前半 | 不動産投資→不動産投資 | 財務→財務 | 800万円→1,100万円 |
| 男性 | 30代後半 | 不動産・住宅→システムインテグレーター | 経理→財務 | 650万円→800万円 |
| 男性 | 40代前半 | 通信→監査・コンサルティング | 財務→財務 | 950万円→1,100万円 |
| 女性 | 40代前半 | クレジットカード→金属・素材 | 管理会計・FP&A→財務 | 700万円→800万円 |
| 男性 | 40代後半 | 運輸・物流→証券 | 管理会計→財務 | 1,200万円→1,400万円 |
| 男性 | 40代後半 | 化学→金属・素材 | 財務→財務 | 1,100万円→1,200万円 |
| 男性 | 50代以上 | WEBメディア・EC→不動産・住宅 | CFO→財務 | 1,350万円→1,400万円 |
| 男性 | 50代以上 | コンピュータハード・周辺機器→金属・素材 | 経理→財務 | 1,500万円→1,600万円 |
これらの事例を見ると、財務転職では同一職種でのキャリアアップだけでなく、経理・管理会計・FP&Aなどの周辺領域で培った経験を生かして財務へキャリアを広げているケースも見られます。
例えば、不動産投資業界で財務を担当していた方は、同業界内で800万円から1,100万円へ年収アップしています。また、不動産・住宅業界で経理を担当していた方がシステムインテグレーターの財務へ転職し、650万円から800万円へ年収アップした事例もあります。
40代以降では、財務・管理会計の経験に加え、組織マネジメントや経営層との折衝経験が評価されるケースもあります。50代以上の事例では、CFO経験を生かして財務ポジションへ転職し、年収アップにつながったケースも見られました。
財務転職では、これまでの業務経験を単に列挙するのではなく、資金調達、財務戦略、管理会計、経営判断支援などを通じて、企業の成長や経営課題の解決にどう貢献してきたかを整理することが重要です。
財務転職で評価されやすい経験とは?
財務は企業の資金管理や資本政策を担うだけでなく、経営戦略や事業成長を支える重要な役割を担う職種です。そのため転職市場では、単なる財務実務の経験だけでなく、「企業価値向上や経営課題の解決にどのように貢献してきたか」が重視される傾向があります。
近年は、グローバル化や資本市場の変化、M&Aの活発化などを背景に、財務部門に求められる役割も高度化しています。従来の資金繰り管理に加え、資金調達や財務戦略、FP&A、資本政策などを担うケースも増えています。
実際に本記事で紹介した転職事例でも、財務経験者だけでなく、経理や管理会計、FP&Aなどで培った経験が評価され、年収アップにつながっています。
ここでは、財務転職で特に評価されやすい経験を紹介します。
資金調達経験
財務転職において最も評価されやすい経験の一つが、資金調達に関する経験です。
企業の成長戦略を実現するためには、適切な資金調達が欠かせません。そのため、金融機関や投資家との折衝経験を持つ人材は多くの企業で求められています。
例えば、
- 銀行借入交渉
- シンジケートローン組成
- 社債発行
- エクイティファイナンス
- 投資家対応
- 資金調達計画策定
などの経験が該当します。
特に成長企業や上場企業では、事業拡大や新規投資を支える財務人材への需要が高い傾向があります。そのため、資金調達の経験を持つ人材は転職市場でも高く評価されるでしょう。
財務戦略・資本政策経験
企業価値向上に直結する財務戦略や資本政策の経験も評価されやすい経験の一つです。
近年は株主や投資家から資本効率の向上が求められるようになっており、財務部門にも経営戦略に近い役割が期待されています。
例えば、
- 財務戦略立案
- 資本政策策定
- ROE改善施策
- キャッシュマネジメント
- グループ財務戦略
- 投資判断支援
などの経験が該当します。
こうした経験は企業経営そのものに大きな影響を与えるため、高年収レンジや管理職ポジションの採用で評価されやすい傾向があります。
FP&A・管理会計経験
近年特に需要が高まっているのが、FP&A(Financial Planning & Analysis)や管理会計の経験です。
企業を取り巻く環境変化が激しくなる中で、経営判断の精度を高めるための分析機能が重要視されています。
例えば、
- 予算策定
- 予実管理
- 業績分析
- KPI設計
- 事業計画策定
- 経営レポーティング
などの経験が挙げられます。
今回の転職事例でも、管理会計やFP&Aの経験を生かして財務へ転職し、年収アップを実現したケースが見られました。
財務と経営企画の双方に近い立場で活躍できる人材は、今後も高い市場価値を維持しやすいでしょう。
M&A・投資関連経験
M&Aや投資関連の経験も高く評価される経験の一つです。
企業が持続的な成長を目指す中で、事業買収や投資案件に関与できる人材への需要が高まっています。
そのため、
- M&A戦略立案
- 財務デューデリジェンス
- 企業価値評価
- PMI支援
- 出資案件検討
- 投資採算分析
などの経験は高く評価される傾向があります。
特に上場企業やPEファンド投資先企業、成長企業では、財務と経営戦略の双方への理解が求められるケースも少なくありません。
M&A関連の経験は、財務責任者やCFO候補などの上位ポジションにつながりやすい経験の一つといえるでしょう。
グローバル財務経験
グローバル財務の経験も、市場価値を高める重要な要素です。
多くの企業が海外展開を進める中で、海外子会社や海外投資家とのコミュニケーションを担える人材への需要が高まっています。
例えば、
- 海外子会社管理
- グローバル資金管理
- クロスボーダーM&A
- 英文財務資料作成
- 海外金融機関対応
- 外貨資金管理
などが該当します。
特に外資系企業やグローバル企業では、財務経験に加えて語学力や異文化対応力を持つ人材が高く評価される傾向があります。
また、グローバル財務経験を持つ人材は、将来的に財務責任者やCFOなどの経営幹部候補を目指しやすくなるでしょう。
財務転職では、数字を管理する経験だけでなく、企業成長や経営戦略にどのように貢献してきたかが重視されます。資金調達、財務戦略、FP&A、M&A、グローバル財務などの経験を整理し、応募企業が求める役割に合わせて伝えることが、財務転職を進めるうえで重要です。
財務転職でエージェントを選ぶ際のポイント
財務転職でエージェントを選ぶ際は、まず財務の業務範囲を正しく理解しているかを確認しましょう。
財務は「財務」という職種名が同じでも、企業によって求められる役割が大きく異なります。資金管理を中心とする企業もあれば、資金調達や財務戦略、FP&A、M&A、IRなどを重視する企業もあります。
また、財務責任者やCFO候補などのハイクラスポジションでは、非公開で採用が進むケースも少なくありません。
そのため転職活動では、単に求人を紹介するだけでなく、自身の経験や市場価値を整理し、中長期的なキャリア形成まで支援できるエージェントを選ぶことが重要です。
ここでは、財務転職でエージェントを選ぶ際に確認したいポイントを紹介します。
財務への理解があるか
財務転職では、財務そのものへの理解が深いエージェントを選ぶことが重要です。
財務と一口にいっても、
- 資金調達
- 資金管理
- 財務戦略
- FP&A
- IR
- M&A
- 資本政策
など、担当領域は多岐にわたります。
例えば、資金調達であれば金融機関や投資家との折衝経験が重視される一方、FP&Aでは経営管理や予実分析の経験が求められるケースもあります。
そのため、単に「財務経験がある」というだけではなく、自身の経験がどのような企業で評価されるのかを整理しながら提案できるエージェントかどうかを確認することが重要です。
財務領域への理解が深いエージェントであれば、自身の経験や強みをより適切に企業へアピールしやすくなるでしょう。
業界ごとの財務特性を理解しているか
財務は業界によって求められる役割が大きく異なります。
例えば、
- メーカー
- 金融
- 不動産
- IT・ソフトウェア
- 医薬品
- 商社
では、財務部門に求められる役割や必要な知識が変わります。
不動産やインフラ業界では大型投資や資金調達の経験が重視されるケースがある一方、IT企業や成長企業では資本政策やIPO準備、資金管理体制の構築などが求められることもあります。
また、上場企業ではIRや投資家対応、グローバル企業では海外子会社管理や外貨資金管理の経験が評価されるケースも少なくありません。
同じ財務でも業界によって評価される経験は異なるため、業界ごとの採用動向や企業が求めるスキルを理解しているエージェントを選ぶことが重要です。
CFO・財務責任者クラスの支援実績があるか
財務は経験を積むにつれて、より経営に近いポジションを目指すケースが増えていきます。
例えば、
- 財務マネージャー
- 財務部長
- 財務責任者
- FP&A責任者
- CFO候補
- CFO
などのポジションが挙げられます。
今回のデータでも、課長以上が39.6%、部長以上が15.1%、本部長以上が3.8%を占めており、管理職比率の高さが特徴的です。
また平均年収は、
- 課長未満:717.5万円
- 課長以上:1,052.8万円
- 部長以上:1,167.4万円
- 本部長以上:1,500万円
となっており、マネジメント層の市場価値の高さがうかがえます。
こうした採用では、
- 財務戦略立案経験
- 資金調達経験
- 経営層との折衝経験
- 組織マネジメント経験
- M&Aや投資案件の経験
などが重視される傾向があります。
責任者クラスの支援実績を持つエージェントであれば、企業が求める役割や選考で見られるポイントを踏まえた支援を受けやすいでしょう。
財務領域のキャリアパスを提案できるか
財務のキャリアは、必ずしも同じ職種の中だけで形成されるわけではありません。
実際の転職事例では、
- 経理から財務へ転職
- 管理会計から財務へ転職
- FP&Aから財務へ転職
- 財務から別業界の財務へ転職
- CFOから財務責任者ポジションへ転職
など、多様なキャリアパターンが見られます。
近年は財務部門に対して単なる資金管理ではなく、経営戦略や企業価値向上を担う役割が期待されるようになっています。
そのため、
- 財務×経営企画
- 財務×FP&A
- 財務×M&A
- 財務×IR
- 財務×グローバル経営
といった形で専門性を広げることが、市場価値向上につながるケースもあります。
現在の職種だけでなく、中長期的なキャリア形成まで見据えた提案ができるエージェントであれば、将来の選択肢を広げやすくなるでしょう。
非公開求人に対応しているか
財務領域のハイクラスポジションは、非公開求人として募集されるケースが少なくありません。
例えば、
- 財務責任者
- CFO候補
- FP&A責任者
- 財務部長
- 財務マネージャー
- 経営企画・財務責任者
などのポジションが該当します。
こうした採用は、企業の資本政策や経営戦略と密接に関わる場合が多く、一般公開されずに採用活動が進むケースもあります。
また、高年収レンジのポジションでは応募者を限定して選考を進めたいという企業側の意向から、非公開で募集されることも少なくありません。
実際にJACが保有する求人には、財務領域で3,000万円以上、なかには5,000万円までの年収レンジの求人も見られます。財務転職では、公開求人だけでなく非公開求人も含めて情報収集することで、自身の経験に合う選択肢を比較しやすくなります。さらに、企業の採用背景や期待される役割まで把握したうえで応募できる点も、エージェントを活用する大きなメリットといえるでしょう。
【年代別】財務転職におけるエージェント活用戦略
財務は年代によって企業から求められる役割や期待される成果が大きく異なります。
20代では財務の基礎スキルや会計知識が重視される一方、30代では専門性や事業理解が求められるようになります。さらに40代以降になると、財務戦略の立案やマネジメント経験、経営層との折衝経験などが重要な評価ポイントになります。
実際にJACの転職支援実績では、50代以上が28.3%と最も高く、40代以上の割合が全体の54.7%を占めています。このことからも、財務は経験や専門性の蓄積が市場価値につながりやすい職種であることが分かります。
近年は企業価値向上や資本効率改善への関心の高まりを背景に、財務部門にも経営戦略と連動した役割が期待されています。そのため転職活動では、現在のスキルだけでなく、「次の年代で求められる役割」を意識しながらキャリアを形成していくことが重要です。
ここでは、年代別に財務転職におけるエージェント活用のポイントを解説します。
20代:財務の基礎スキルを広げ市場価値を高める
20代の財務転職では、財務の基礎を築きながら将来的な専門性につながる経験を積むことが重要です。
この年代では、
- 資金管理
- 出納業務
- 資金繰り管理
- 財務分析
- 銀行対応
- 財務資料作成
などの基礎的な経験が評価されます。
また、本記事で紹介した事例のように、経理から財務へキャリアチェンジして年収アップを実現したケースもあります。
この年代では財務経験だけでなく、
- 会計知識
- 数値分析力
- コミュニケーション力
- Excelを用いた数値管理・財務分析スキル
なども評価される傾向があります。
エージェントを活用することで、将来的に資金調達や財務戦略、FP&Aなどを目指すためにどのような経験が必要なのかを整理しながら転職活動を進めやすくなるでしょう。
将来的に財務戦略やFP&A、資金調達へキャリアを広げたい場合は、現職でどのような数値管理・分析・金融機関対応を経験しているかを整理しておくと、転職時に強みを伝えやすくなります。
30代:財務専門性を高めながらキャリアの幅を広げる
30代の財務転職では、実務経験に加えて専門性や事業理解が求められるようになり、以下の経験が評価されやすくなります。
- 資金調達
- 財務戦略立案
- 予実管理
- FP&A
- 資本政策
- 経営分析
実際にJACの転職支援実績でも、30代前半・後半で28.3%を占めています。
この年代では、単に財務業務を担当するだけでなく、
- 「財務×経営企画」
- 「財務×FP&A」
- 「財務×M&A」
- 「財務×事業戦略」
といった専門性の掛け合わせが市場価値向上につながるケースもあります。
特に財務部門は経営判断を支援する重要な機能であるため、数字を管理するだけでなく、その数字をもとに経営へ提言できる人材が高く評価される傾向があります。
30代では、単なる担当業務ではなく、担当領域の中でどのような改善や意思決定支援を行ったかが重要です。予実差異の分析、資金繰り改善、事業部門への提案など、成果を具体的に説明できるようにしておきましょう。
その際、エージェントを活用することで、自身の強みをどのように伸ばすことで次のキャリアにつながるのかを整理しやすくなります。
40代:財務マネジメントと経営視点を武器にする
40代の財務転職では、財務実務そのものよりも、経営課題の解決や組織運営に貢献してきた経験が重視される傾向があります。
企業が求めるのは、
- 財務マネージャー
- 財務部長
- FP&A責任者
- 財務責任者
- CFO候補
などのポジションを担える人材です。
この年代では、
- 財務戦略立案経験
- 組織マネジメント経験
- 資金調達経験
- 金融機関との折衝経験
- M&A関連経験
- 経営層への提言経験
などが評価されやすくなります。
実際にJACの転職支援実績では、40代前半・後半で26.4%を占めています。
40代では、「どのような財務業務を担当したか」だけではなく、「その結果として企業価値向上や事業成長にどのように貢献したか」を整理することが重要です。
エージェントを活用することで、企業が求める役割や採用背景を踏まえながら、自身の経験をより効果的にアピールしやすくなるでしょう。
50代以上:CFO・経営層として価値を発揮する
50代以上の財務転職では、これまで培ってきた経験やネットワーク、経営視点をどのように活用できるかが重要になります。
今回のデータでも50代以上が28.3%と最も高く、財務が経験の蓄積によって市場価値を高めやすい職種であることが分かります。
この年代では、
- 財務責任者
- CFO候補
- CFO
- 経営企画・財務責任者
- ファイナンス責任者
などのポジションが視野に入ります。
企業が期待するのは、
- 企業価値向上
- 資本政策の推進
- 財務戦略立案
- 経営意思決定支援
- 組織づくり
- 後進育成
などです。
近年は資本効率向上や企業価値向上への関心が高まる中で、財務部門が経営戦略の中心的な役割を担うケースも増えています。
そのため50代以上の転職では、単なる財務経験ではなく、
- 経営への貢献実績
- 財務戦略立案実績
- 資金調達実績
- 組織マネジメント経験
などを整理して伝えることが重要です。
50代以上の財務転職では、これまでの経験を単なる職務経歴としてではなく、企業の成長や経営課題の解決にどう貢献してきたかという観点で整理することが重要です。エージェントを活用することで、企業が求める役割と自身の経験の接点を確認しながら、CFO候補や財務責任者などの選択肢を検討しやすくなります。
まとめ|財務転職は「経営への貢献」をどう示せるかが重要
財務は、資金管理や資金調達にとどまらず、財務戦略、資本政策、M&A、FP&A、IR、グローバル財務などを通じて経営判断を支える職種へと役割が広がっています。JACの転職支援実績でも、財務転職者の45.3%が年収アップを実現しており、1,000万円以上の年収帯で転職した方も39.6%を占めています。
一方で、財務転職では年収アップだけでなく、より経営に近い役割への挑戦や専門領域の拡大を目的に転職するケースもあります。資金調達、財務戦略、FP&A、M&A、グローバル財務などの経験をどのように企業価値向上や経営課題の解決に結び付けて伝えるかが重要です。
JAC Recruitmentでは、財務・経理領域に精通したコンサルタントが、企業ごとの採用背景や期待される役割を踏まえてキャリア形成を支援しています。財務としてより責任の大きなポジションや高年収レンジの求人を検討したい方は、まずは自身の経験や市場価値を整理し、どのような選択肢があるのかを確認してみてください。
業界における市場価値はもちろん、レジュメの効果的な書き方、面接対策、
企業傾向の情報収集など、JACのコンサルタントにご相談ください。
