近年、リース業界は日本の経済回復とともに活況を呈しています。特に、オフィスや住宅のリース市場では、需要の増加とともに新たな機会が広がっている状況です。オフィス市場では、企業が従業員を引き付けるために高品質なオフィス環境を求める傾向が強まり、特に東京や大阪などの大都市で賃貸料が上昇しています。一方、住宅リース市場では、所有コストの高さから賃貸が人気を集め、特に若者や高齢者層での需要が増加傾向にあります。このような背景により、リース業界での転職は魅力的な選択肢として注目されています。
ここでは、金融業界に詳しいJAC Recruitmentが、リース業界の概要や年収相場、最新の転職・求人情報、求められるスキル・経験などをご紹介します。
目次/Index
リース業界の転職動向
リース業界の転職市場は2024年に大きな拡大を見せており、新規求人数は2023年比で1.6倍に増加しています。特に「ファンドマネージャー」や「アナリスト」の求人が増えており、金融関連職種のニーズが高まっています。
ほかにも「事業企画・事業開発」「不動産金融」「IT系プロジェクトマネージャー」「ストラクチャードファイナンス」の求人が多く、デジタル化の進展や新規事業推進の動きが顕著です。特にシステム開発やEV関連事業など、ITや新技術を活用した領域への投資が活発化しており、リース業界全体での変革が進んでいます。
リース業界で求められるスキル・経験、マインドについて
リース業界で転職する場合、以下のようなスキル・経験・マインドが求められます。
・リース業務の知識と経験
・システム開発・ITスキル
・ステークホルダー対応能力
・プロジェクトマネジメントスキル
・データ分析とマーケティング思考
ここから、それぞれの内容を解説します。
リース業務の知識と経験
リース業界では、ファイナンスに関する基礎知識とともに、リース取引の仕組みや会計・税務の知識が求められます。特に法人営業や資産管理の経験があると評価されやすい傾向があります。リース取引では、顧客のニーズに応じた柔軟な提案力も必要であり、業界特有の契約・審査プロセスの理解が重要です。
システム開発・ITスキル
リース業界ではデジタル化が進んでおり、システム開発に関するスキルをもっていると有利です。特に、会計や税務に関わるシステムの企画・開発経験、業務効率化を目的としたデジタルツールの活用能力が重視されます。多くの企業では、既存の業務プロセスをデジタル化し、より効率的なリース管理や与信審査の実現を目指しているため、ITスキルをもつスペシャリストの需要が高まっている状況です。
ステークホルダー対応能力
リース業界では、金融機関、顧客企業、監査法人、法務部門など多くの関係者と連携する機会が多いため、高いコミュニケーション能力と調整力が不可欠です。特にコンプライアンスや契約関連の知識をもち、関係者とのスムーズな交渉を行える方は評価されます。契約書作成やリーガルチェックの経験があると、リスク管理の面でも貢献できるでしょう。
プロジェクトマネジメントスキル
多くの企業において、新規事業開発やシステム導入プロジェクトが増える中、プロジェクトマネジメントのスキルが重要視されています。特に、異なる部門間での調整や、タスク・スケジュール管理の経験があると有利です。また、金融業界特有のリスク管理やコンプライアンス対応を考慮しながらプロジェクトを推進する能力も求められます。
データ分析とマーケティング思考
リース業界でも、データを活用した経営判断や営業戦略の策定が進んでおり、データ分析スキルが重視される傾向です。特に、顧客の利用データをもとにしたマーケティング施策や、与信審査におけるリスク分析のスキルが求められます。BtoBマーケティングの経験や、データを活用した意思決定を支援できる能力があると、キャリアアップの機会が広がるでしょう。
リース業界の平均年収は968.2万円
JACがご支援したリース業界の平均年収は968.2万円で、ボリュームゾーンは年収900万円~1,200万円です。各年代の平均年収は、下記となりますが、スキル・経験によっては2,000万円以上で転職されるケースも見られます。

課長職未満でも、専門性の高い職種や語学力を生かしたグローバル案件で年収1,000万円超となるケースもあります。特に、CEOやCOO、本部長クラスの経営職に就くと3,000万円前後の高年収となるケースも見られます。一方で、30代以下では職種ごとのレンジが広く、法務や審査、広報などの専門職で比較的高収入の傾向が見られます。
なお、一般的なリース市場における平均年収は500万円~800万円前後といわれています。
リース業界の最新転職・求人情報
本章では、リース業界の最新転職・求人情報をご紹介します。
BIPROGY株式会社:リース業界向け新規サービス企画・DX推進営業リーダー候補
大手IT企業:将来の自動車レンタリース業界を支えるシステム開発リーダー
※求人の募集が終了している場合もございます。ご了承ください。(2025年3月最新)
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リース業界への転職に生かせる資格
リース業界での転職を志す場合、以下の資格を取得していると有利です。
・TOEIC
・税理士
・宅地建物取引士
・公認会計士
・簿記(特に日商簿記2級以上)
ここから、それぞれの内容を確認しておきましょう。
TOEIC
海外案件やグローバル企業との取引があるリース会社では、英語力が必須となることもあります。特にTOEICで800点以上を求める求人もあり、経営企画や国際部門で重視される傾向です。英語は資格ではありませんが、語学力は即戦力と見なされやすく、TOEICのスコアはその客観的な指標として活用されます。
参考:一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会「TOEIC」
税理士
税務知識は、リース契約における資産管理や節税スキームの設計に欠かせません。特に、不動産や設備投資型のファイナンス商品を扱う際に重宝され、経理・財務職やファイナンスアドバイザー職での評価が高い傾向です。取得には長期の学習が必要で、合格までに数年を要することもあります。
参考:国税庁「税理士試験」
宅地建物取引士
不動産リースや建物を担保とした契約においては、宅建の知識が活用できます。不動産部門やプロジェクトファイナンスに携わる際に重視される資格です。合格率は15~17%程度で、一般的には半年~1年程度の学習期間が目安です。法令知識をもつことで契約リスクを見抜く力が評価されます。
公認会計士
財務諸表の分析や内部統制の構築、IFRS対応など、高度な会計スキルが求められるポジションでは公認会計士資格が有利です。経理・監査・リスク管理職種で特に重宝され、金融業界全体でのニーズも高いでしょう。難易度は非常に高く、合格までに2~3年以上かかることもあります。
簿記(特に日商簿記2級以上)
経理・財務に限らず、営業や審査職でも会計の基礎知識は業務理解に直結するため評価されます。特に日商簿記2級以上の取得者は、数字に強いスタッフとして認識されやすく、実務に直結するでしょう。2級の合格には数ヵ月の学習が必要で、難易度も中程度です。
参考:日本商工会議所「日商簿記検定試験(2級・3級)ネット試験について」
リース業界のキャリアパス
リース業界のキャリアパスは、従事する業務によって大きく変わります。ここでは、主なキャリアパスをご紹介します。
営業職からのキャリアパス
営業職からのキャリアパスは、リース契約の提案や営業活動を通じて顧客との信頼関係を築き、企業の成長に貢献します。まず、リース契約の提案や営業活動を通じて顧客との信頼関係を築きましょう。成功した案件を通じてチームリーダーや管理職に昇進し、市場価値を高めます。高い収入を実現するためには、複数の大型契約を獲得することを目指します。営業職からのキャリアパスは、コミュニケーション能力や交渉力に優れた方に向いているでしょう。
M&Aコンサルタントへのキャリアパス
リース業界での経験を生かし、企業の成長戦略策定やM&A業務に携わるM&Aコンサルタントへのキャリアパスもあります。リース営業で顧客理解や交渉力を身につけた後、財務分析スキルを深め、M&Aコンサルティングの基礎知識を学ぶことが一般的な方法です。最終的には、企業の成長戦略策定や業務改善提案などを担うポジションを目指します。このキャリアパスは、経営戦略や財務分析に興味をもつ方に向いています。
資産管理職へのキャリアパス
リース品物の管理や活用を通じて企業の効率性を高める、資産管理職へのキャリアパスも考えられます。リース品物の管理や契約状況の把握を学び、品物の効果的な活用法を研究し、利益増加に貢献することが可能です。最終的には資産管理の専門家として、会社全体の戦略に影響を与える役割を目指します。資産管理職のキャリアパスは、整理力や分析力に優れた方に向いているでしょう。
経理職へのキャリアパス
経理職へのキャリアパスは、リース契約の税務処理や会計業務を通じて企業の財務基盤を支える役割です。リース契約の税務処理や会計業務を担当することからはじめ、リース契約の契約書作成や財務分析を学んだ後、企業の財務戦略に貢献する役割を目指します。金融や会計に興味をもつ方に向いているキャリアパスです。
国際業務へのキャリアパス
海外でのリース業務を通じてグローバルな視野をもつ専門家として成長するキャリアパスもあります。まず、国内での営業活動を通じて基礎知識を習得しましょう。その後、海外公募に応募し、現地法人での経験を積みます。キャリアの後半で、国際的なリース案件を担当し、専門分野をもったスペシャリストとして成長します。このキャリアパスは、海外での仕事に興味がある方に向いているでしょう。
リース業界の転職を成功させる7つのポイント
リース業界の転職を成功させるためには、以下のポイントを押さえることが重要です。
法人営業経験の強調
リース会社、メガバンク、地銀、証券会社、信託銀行などでの法人営業経験が求められています。具体的な営業実績や顧客との関係構築能力を強調することが重要です。例えば、どのような成果を上げたか、どのように顧客との信頼関係を築いたかを具体的に示すと良いでしょう。
ファイナンス経験の強調
ストラクチャードファイナンス、アセットファイナンス、プロジェクトファイナンスの経験があると有利です。特に再生可能エネルギー、不動産、企業価値に基づくファイナンスの提供経験をアピールしましょう。具体的なプロジェクトや案件での経験を示すことで、専門性を強調できます。
英語力のアピール
英語力があると、英文契約や海外との協議・調整が可能となり、評価が高まります。TOEICスコアや具体的な英語使用経験を示すと良いでしょう。例えば、どのような場面で英語を使用したか、どのような成果を上げたかを具体的に説明すると効果的です。
不動産業務経験の強調
不動産プロジェクト開発や不動産証券化の経験があると、リース業界での評価が高まります。宅地建物取引士資格なども有利です。具体的なプロジェクトや案件での経験を示すことで、専門性を強調できます。
分析スキルのアピール
財務分析やキャッシュフロー分析のスキルを持っていることを強調しましょう。具体的なプロジェクトや案件での分析経験を示すと効果的です。例えば、どのような分析を行い、どのような成果を上げたかを具体的に説明すると良いでしょう。
ドキュメンテーション業務経験の強調
英文契約を含むドキュメンテーション業務の経験があると評価されます。契約書作成や法務対応の具体的な経験をアピールしましょう。例えば、どのような契約書を作成したか、どのような法務対応を行ったかを具体的に説明すると効果的です。
プロジェクトマネジメント能力の強調
プロジェクトの進行管理や関係者との調整能力を強調しましょう。大規模プロジェクトや複数のステークホルダーとの協業経験を示すと良いです。例えば、どのようなプロジェクトを管理し、どのように関係者との調整を行ったかを具体的に説明すると効果的です。
これらのポイントを押さえて自己PRを行うことで、リース業界での転職を成功させる可能性が高まります。具体的な経験やスキルを示し、企業のニーズに合わせたアピールを行うことが重要です。
リース業界の転職事例
ここからは、JAC経由でリース業界へ転職した事例をご紹介します。
Tさん(男性/40代前半)
| 業種 | 職種 | 年収 | |
|---|---|---|---|
| 転職前 | 大手証券会社 | 金融ミドルバックオフィス | 900万円 |
| 転職後 | 大手リース会社 | ストラクチャードファイナンス | 1,000万円 |
Tさんは「金融領域での専門性をさらに深め、キャリアの後半を見据えた成長を実現したい」という明確な思いをもって転職を決断。JACのコンサルタントとの面談を通じて、ご自身の強みやこれまでの経験を整理し、債権流動化やストラクチャードファイナンスといった専門性の高い分野への転職を目指す方針を固めました。
Tさんの強みは、複数の金融機関や不動産会社で培った多様な経験に加え、信託勘定を用いた金銭債権流動化の実務を一気通貫で対応してきた実績です。さらに、柔軟な対応力と周囲を巻き込む推進力は、企業側からも高く評価されました。
最終的に、ストラクチャードファイナンスとして成長が期待できるポジションへの転職が決定。年収も900万円から1,000万円にアップし、専門性を生かしながら新たなステージでのキャリアをスタートしています。
リース業界へ転職なら、JAC Recruitmentへ
リース業界は、顧客やサプライヤー、ビジネスパートナーなど、多様なステークホルダーと関わるケースが多いです。また契約管理や資産運用、法務対応など、任される業務には高度な専門性と戦略性が求められ、成功を収めることで大きな達成感を得られる仕事です。
JACは、リース業界を含む金融や不動産金融など多岐にわたる専門領域に特化したコンサルタントが、多くの転職希望者をサポートしてきた実績があります。リース業界への転職をお考えの際には、JACの専門コンサルタントが、企業のニーズを深く理解したうえで、適切な転職支援を提供します。リース業界への転職を検討している方は、ぜひJACへお気軽にご相談ください。
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