経営コンサルタントの転職事情|仕事内容や年収、転職動向を解説

経営コンサルタントは、クライアント企業の経営に関わる重要な責任を負う職業であり、難易度が高い仕事です。しかし、多様な業種に携わることができ、大きなやりがいや達成感を得られる職種でもあります。そのため、経営コンサルタントへの転職を検討されている方も多いでしょう。

本記事では、経営コンサルタントの仕事内容や年収、最新の求人情報などについて、JAC Recruitment(以下、JAC)が解説します。

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経営コンサルタントとは


経営コンサルタントは、企業のさまざまな経営上の課題を分析し、適切なアドバイスを行い、課題解決をサポートする専門家です。経営コンサルタントと戦略コンサルタントは同じく企業の課題解決を支援しますが、両者には大きな違いがあります。戦略コンサルタントは経営戦略や事業戦略など、経営層を対象にコンサルティングを行うのに対し、経営コンサルタントは、決定された企業戦略や事業戦略に基づき、具体的な実行方法を提案します。

経営コンサルタントはコンサルティングファームに所属し、クライアントの依頼に応じてチームを組み、プロジェクトに取り組むケースが一般的です。

1. 経営コンサルタント職と戦略コンサルタントの違い

<業務内容>

  • 経営コンサルタント職:企業の経営状態を可視化し、業績アップや企業成長につなげるためのアドバイスを行います。売上・収益向上施策の立案から資金調達、経営体質強化、社内体制改革まで幅広い業務を担当します。
  • 戦略コンサルタント:全社戦略、事業戦略、新規事業の立ち上げなど、企業の上位意思決定に関わるシーンが多いのが特徴です。会社の行く末を大きく左右する戦略的なアドバイスを提供します。

<必要なスキル>

  • 経営コンサルタント職:経営に関する深い知識、分析能力、コミュニケーションスキルが求められます。多角的な視点から企業の課題を捉える能力が重要です。
  • 戦略コンサルタント: 高度な分析能力、戦略立案能力、リーダーシップが求められます。経営層との折衝やプレゼンテーション能力も重要です。

<キャリアパス>

  • 経営コンサルタント職: マネージャーやパートナー、さらには企業の経営層へのキャリアパスが開かれています。
  • 戦略コンサルタント: 戦略ディレクターやC-level(CEO、COOなど)へのキャリアパスがあります。

2. 経営コンサルタント職と公認会計士の違い

<業務内容>

  • 経営コンサルタント職: 企業の経営状態を可視化し、業績アップや企業成長につなげるためのアドバイスを行います。売上・収益向上施策の立案から資金調達、経営体質強化、社内体制改革まで幅広い業務を担当します。
  • 公認会計士:会計・監査・税務を担当し、企業の財務状況を正確に把握し、適切な会計処理を行います。財務報告や税務申告の正確性を確保する役割を担います。

<必要なスキル>

  • 経営コンサルタント職: 経営に関する深い知識、分析能力、コミュニケーションスキルが求められます。多角的な視点から企業の課題を捉える能力が重要です。
  • 公認会計士: 会計知識、監査スキル、税務知識が求められます。細部にわたる正確性と倫理観が重要です。

<キャリアパス

  • 経営コンサルタント職:マネージャーやパートナー、さらには企業の経営層へのキャリアパスが開かれています。
  • 公認会計士: 監査法人のパートナーやCFO(最高財務責任者)へのキャリアパスがあります。

3. 経営コンサルタント職とリサーチャーの違い

<業務内容>

  • 経営コンサルタント職: 企業の経営状態を可視化し、業績アップや企業成長につなげるためのアドバイスを行います。売上・収益向上施策の立案から資金調達、経営体質強化、社内体制改革まで幅広い業務を担当します。
  • リサーチャー:データ分析や情報収集を行い、企業の将来予測をサポートします。市場調査や競合分析などを通じて、経営判断のための情報を提供します。

<必要なスキル>

  • 経営コンサルタント職:経営に関する深い知識、分析能力、コミュニケーションスキルが求められます。多角的な視点から企業の課題を捉える能力が重要です。
  • リサーチャー: データ分析能力、情報収集能力、統計知識が求められます。正確なデータ処理と分析が重要です。

<キャリアパス>

  • リサーチャー: シニアリサーチャーやアナリスト、さらにはコンサルタントへのキャリアパスがあります。
  • 経営コンサルタント職: マネージャーやパートナー、さらには企業の経営層へのキャリアパスが開かれています。


経営コンサルタントの仕事内容


近年、さまざまな分野のコンサルティングが必要になっており、経営コンサルタントは幅広い業務に携わります。以下に、経営コンサルタントが担当する主な仕事内容をご紹介します。

クライアントの課題解決に向けたヒアリング

クライアントの経営課題を解決するためには、正確にクライアントの希望を把握することが重要です。問題意識とコンサルティングの内容にずれがあれば、クライアントを満足させることはできません。信頼関係の構築がプロジェクトの成功に大きく関わるため、しっかりとクライアントの話に耳を傾け、悩みを理解することが求められます。

企業状況の調査と分析

経営コンサルタントは、クライアント企業の課題を解決するため、企業の状況を詳細に調査し、分析を行います。調査結果をもとに課題を明確化し、問題の根本原因を追求することが重要です。

課題解決プランの策定と提案

クライアントによって改善すべき課題はさまざまです。生産性の低下が業務効率の悪さに起因している場合、デジタルツールの導入や業務プロセスの見直しが必要です。従業員のモチベーション低下による生産性の低下が問題の場合、人事評価制度や研修の導入が求められます。クライアントの課題に合わせた解決プランを策定し、仮説の検証も行うことが経営コンサルタントの業務です。

解決プランの実行支援

課題を解決するプランを提案するだけでなく、その実行支援も経営コンサルタントの重要な役割です。プランの実行はクライアントの担当者が行うべきですが、成果を上げるためには適切なアドバイスや実行状況の確認が求められます。


経営コンサルタントの平均年収は800万円前後


経営コンサルタントの年収は、職位や経験によって異なります。一般的には以下のような年収の目安があります。

職位経験年数年収
アナリスト~3年400~900万円
コンサルタント~6年900~1,300万円
マネージャー2~10年1,300~2,000万円
プリンシパル5~15年1,700~2,500万円
パートナー7年以上2,500万円以上


経営コンサルタントが所属する代表的企業


経営コンサルタントはコンサルティングファームに所属することが一般的です。以下は代表的なコンサルティングファームです。

• マッキンゼー・アンド・カンパニー
• ボストン・コンサルティング・グループ合同会社
• アビームコンサルティング株式会社
• 合同会社デロイト トーマツ

マッキンゼー・アンド・カンパニー

マッキンゼー・アンド・カンパニーは、アメリカに本社を置く、世界最大級のコンサルティングファームです。グローバルファームとして、日本でもあらゆる業種の大手企業の経営コンサルティング業務を請け負っています。また、公益事業や非営利機関のサポートも行っています。

ボストン・コンサルティング・グループ合同会社

ボストン・コンサルティング・グループ合同会社も世界最大手のコンサルティングファームの一つです。多種多様な業界に対し、経営分野を中心としたコンサルティングサービスを提供しています。

>>ボストン コンサルティング グループ合同会社の採用・求人情報/企業情報

アビームコンサルティング株式会社

アビームコンサルティング株式会社は東京に本社を置く日本の総合コンサルティングファームで、経営戦略からIT戦略、システム導入、アウトソーシングなどの一貫したサービスを提供しています。

>>アビームコンサルティング株式会社の採用・求人情報/企業情報

合同会社デロイト トーマツ

合同会社デロイト トーマツは世界最大の会計法人であるデロイト トーマツ グループのコンサルティング会社で、経営全般の課題解決を支援するファームです。

>>合同会社デロイト トーマツの採用・求人情報/企業情報


経営コンサルタントの最新転職・求人情報


JACが取り扱っている最新の経営コンサルタント求人をいくつかご紹介します。求められる経験やスキル、年収条件などの参考にご確認ください。

※すでに求人の募集が終了している場合もございますので、ご了承ください。(2026年2月最新)


経営コンサルタントに求められるスキルや経験


経営コンサルタントを志望する場合に求められるスキルや経験には、次のようなものがあります。

データ分析能力

クライアントが経営コンサルタントに依頼する目的は、経営課題の解決です。問題の原因を把握しているケースもあれば、原因が分からないケースもあります。また、問題の原因がクライアントの想定とは異なることも少なくありません。従って、経営コンサルタントには経営課題を明確に捉える能力が必要です。そのためには、クライアントや市場の状況を分析し、データを正しく読み取る力が求められます。

論理的思考力

経営コンサルタントには論理的思考が必須です。論理的思考とは、物事を順序立てて考える方法であり、原因から解決法を見いだす際に、直観や思いつきだけでは不十分です。提案するプランは、課題の解決が期待できるものでなければなりません。そのため、仮説を立て、仮説を徹底的に検証し、根拠をもってプランを提案する論理的思考力が求められます。

コミュニケーション能力・交渉力

クライアントの課題を探るためには、現状を把握しなければなりません。クライアントの課題を理解するため、担当者から依頼の経緯をヒアリングすることはもちろん、従業員へのインタビューも必要になります。相手の言葉に耳を傾け、本音を引き出すコミュニケーション能力は欠かせません。また、調査やインタビューを実施する際にはクライアントの協力も必要で、解決策を提案する際にもクライアントの理解が必要となるため、交渉力も求められます。

経営コンサルタントへの転職に生かせる資格


経営コンサルタントは資格が必要ではありませんが、以下の資格をもっていると転職活動や業務に役立つ可能性があります。

MBA(経営学修士号)

MBAは資格ではありませんが、経営学の大学院修士課程を修了すると授与される学位です。企業の経営についての基本的な知識を体系的に学べるため、MBAを取得すると実務でも学んだ知識を生かせる可能性があります。ただし、MBA取得には大学院を修了する必要があり、1~2年程度の時間がかかります。仕事をしながら取得する場合は、夜間や休日の通学やオンライン講義が必要ですので、取得すべきか否かは慎重に判断することが重要です。

中小企業診断士

中小企業診断士は、経営戦略や財務、マーケティングなど、中小企業の経営に必要な知識を備えていることを証明する資格です。経営コンサルタントとしての実績がない場合でも、この資格があれば経営に関する一定の知識をもつ適任者として評価される可能性があります。取得には試験に合格する必要があり、合格率は低めです。

参考:日本中小企業診断士連合会

公認会計士

公認会計士は、企業の会計・監査の専門家です。財務に関する専門的な知識は、財務面における経営課題の解決に大いに役立つでしょう。資格取得には、短答式試験と論文試験に合格後、実務補習を受ける必要があります。公認会計士試験は難易度が高く、2024年の合格率は7.4%です。

参考:日本公認会計士協会


経営コンサルタントになるには


経営コンサルタントになるためには、コンサルティングファームに入社するケースが一般的です。経営コンサルタントはクライアント企業に経営課題の改善について提案する仕事であり、経営についての知識は必要不可欠です。実務経験がない場合でも、経営企画や財務に関する経験が評価される可能性があります。

現在、社会のニーズが多様化しているため、経営コンサルタントの求人はそれほど多くはありません。また、一般的な求人サイトでは必要なスキルが具体的に記載されていないことも多いため、自身での転職活動は難航する可能性があります。経営コンサルタントを目指す場合は、専門性の高い職種の転職サポート経験が豊富なエージェントへの相談をおすすめします。コンサルタントとの面談を通じて、自身の経験やスキルがどのように生かせるかを把握し、希望する転職先に出会う可能性が高まります。


経営コンサルタントの転職事例


Aさん(男性/20代)

業種職種年収
転職前大手重電メーカープロジェクトマネージャー700万円
転職後ITコンサルティング企業経営コンサルタント1,100万円

情報通信事業部門の開発チームのリーダーとして顧客調整や上流~下流の各工程に従事されてきたAさん。担当システムにおけるヘルプデスクのリーダーも兼任し活躍されていましたが、よりテック寄りのキャリアを築きたいと転職を決意しJACに相談されました。

公共サービスを対象とした実務経験を評価され、ITコンサルティング企業の経営コンサルタントとして年収400万円アップの転職を実現されました。


経営コンサルタントへの転職なら、JAC Recruitmentへ


JACは、経営コンサルタントをはじめ、スペシャリストの転職支援の実績が豊富です。時代の変化にともない、企業の経営課題も多様化しており、経営コンサルタントに求められる知識や経験、資質も変化しています。JACのコンサルタントは、コンサルティング会社ごとの特徴を詳細に把握しており、転職希望者の希望に合った求人を提案できます。

経営コンサルタントへの転職をお考えの際には、ぜひJACにお任せください。

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企業傾向の情報収集など、JACのコンサルタントにご相談ください。

この記事の筆者

株式会社JAC Recruitment

編集部

当サイトを運営する、JACの編集部です。日々、採用企業とコミュニケーションを取っているJACのコンサルタントや、最新の転職市場を分析しているJACのアナリストなどにインタビューし、皆様がキャリアを描く際に、また転職の際に役立つ情報をお届けしています。

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