医療機器メーカーの年収ガイド|平均年収・年代別・役職別・求人動向・成功事例を解説


医療機器メーカー業界は、高齢化やデジタルヘルスの進展を背景に、安定した成長を続けています。
平均年収は788万円と、製造業の中でも高水準に位置し、年代や役職に応じて上昇する一方、外資・日系の違いや担う役割の難度、グローバル対応力によって水準が大きく分かれる点が特徴です。

本記事では、JAC Recruitment(以下、JAC)の実績データをもとに、医療機器メーカーの年収構造と、年収アップにつながるキャリアの考え方を解説します。

管理職・スペシャリスト転職をお考えの方へ
JACリクルートメントは、ハイクラス転職に特化した転職エージェントです。業界・領域に強い専門コンサルタントが、解像度の高い情報を提供し、あなたの転職をサポートします。

医療機器メーカーの平均年収は788万円、年代別年収なども解説

JACの実績データによると、医療機器メーカーにおける全体の平均想定年収は788.0万円です。
年収のボリュームゾーンは600万円台後半〜900万円台で、担う役割や専門領域、マネジメントの有無によって年収レンジが明確に分かれています。

30代後半以降は年次よりも、専門領域での役割(製品・案件の主導、プロジェクト統括)やマネジメント責任が評価されやすくなり、年収が伸びる傾向が顕著です。
特に40代以降は、薬事・品質、事業企画、ファイナンス、IT、研究開発など、事業の中核を担うポジションでの実績や、部門横断のマネジメント経験が年収に直結しやすくなります。

近年は、デジタルヘルス、AI、ロボティクス、再生医療といった成長領域に加え、グローバル展開を前提とした事業企画、ファイナンス、品質・薬事領域での採用が活発です。これらの分野では、従来型の営業やオペレーション中心のポジションと比べて、高い年収水準が提示されるケースも少なくありません。

年代別 医療機器メーカーの平均年収

年代平均年収
20代後半566.8万円
30代前半630.7万円
30代後半711.2万円
40代前半834.3万円
40代後半936.0万円
50代以上1,064.9万円

※当社実績(2025年1月~2026年4月、想定年収)より

年代別では、30代後半から40代後半にかけて年収水準が大きく伸びる点が、医療機器メーカーの特徴です。
50代では平均1,000万円を超えていますが、事業責任や本部機能を担うポジションへの移行が前提となるケースが中心です。

役職別年収

役職平均年収
メンバー(課長未満)689.7万円
管理職(課長以上)1,151.0万円

※当社実績(2025年1月~2026年4月、想定年収)より

役職別では、管理職(課長以上)になることで年収レンジが一段引き上がることが分かります。
医療機器メーカーでは、単なるラインマネジメントにとどまらず、専門領域を横断的に統括し、事業成果に責任をもつ役割が求められるため、その分報酬にも反映されやすい傾向があります。

職種別年収

職種平均想定年収
経営・事業企画1158.2万円
経理・財務1013.9万円
人事・労務979.8万円
内部統制・監査977.0万円
マーケティング・商品開発893.0万円
IT868.7万円
法務・知財849.5万円
購買・物流・生産管理841.2万円

職種別に見ると、経営・事業企画(1,158.2万円)や経理・財務(1,013.9万円)を筆頭に、経営判断に近い領域ほど年収水準が高い傾向が明確です。これらの職種は、単なる専門業務にとどまらず、事業計画や投資判断、収益管理といった意思決定に直接関与する役割を担うため、報酬にも反映されやすくなります。

また、人事・労務、内部統制・監査、法務・知財といった管理・ガバナンス領域も、グローバル対応やリスクマネジメントの重要性が高まる中で、安定して高い年収水準を維持しています。特に外資系や成長フェーズの企業では、制度設計や統制構築をリードできる方の希少性が評価されています。

ITやマーケティング・商品開発、購買・物流・生産管理といった領域では、単一機能の遂行にとどまらず、事業戦略や全社最適の視点で部門横断的に関与できるかどうかが年収を分けるポイントとなっています。

職種そのものよりも、「事業への影響度」と「責任範囲の広さ」が年収を左右している点が、医療機器メーカーの特徴と言えるでしょう。


医療機器メーカーの最新求人情報

JACでは、数多くの医療機器メーカーの求人をお預かりしています。ここではその中から一部をご紹介します。

大手外資系医療機器メーカー整形領域営業職
日系大手医療機器メーカーメディカル事業本部_設計開発エンジニア
医療機器メーカー:営業職
日系医療機器メーカー薬事申請
外資医療機器メーカー:フィールドクリニカルスペシャリスト(看護師)マネジャー(コンチネンスケア製品)

これらは公開求人の一例であり、JACではご転職希望者限定の非公開求人も多数お預かりしています。
ご自身のキャリアや希望に合ったポジションをお探しの方は、ぜひJACにご登録ください。

非公開求人で詳しく知りたい方はこちら

※求人の募集が終了している場合もございます。ご了承ください。(2026年4月最新)

医療機器メーカーで年収アップを目指すには

医療機器メーカーで年収アップを実現している層には、いくつか共通する特徴があります。
中でも顕著なのが、特定の専門領域を軸としながら、事業成果に対する影響度の高いミッションを担っている点です。単一機能の遂行にとどまらず、製品戦略や規制対応、収益構造、さらにはグローバル展開まで視野に入れ、事業全体を俯瞰する役割を担うことで、評価と報酬の水準が段階的に引き上げられている傾向が見られます。
つまり、専門性とマネジメントをどのように掛け合わせるかが、年収の分水嶺となります。

事業の「成長領域」を担う専門性を獲得する

高年収層に共通するのは、既存製品や成熟市場の維持ではなく、事業としての成長領域を担うミッションに関与してきた点です。
デジタルヘルス、AI・ソフトウェア連携製品、低侵襲治療、在宅医療といった分野では、市場そのものが拡張局面にあり、前例の少ない判断や設計が求められます。こうした領域での経験は一見すると再現性が低いものの、不確実性の高い環境下で事業性・規制・医療現場を横断的に捉え、意思決定してきたプロセスは、次の環境でも再現可能な能力として評価されます。
成長テーマを担った経験は、そのまま年収レンジを押し上げやすい要因となります。

薬事・品質・ファイナンスなど「事業中枢」に近い役割へ広げる

年収水準が高い層ほど、営業や開発といった単一機能にとどまらず、薬事・品質、事業企画、ファイナンス、SCMなど、事業の中枢に関わる役割へと守備範囲を広げています。
承認戦略の設計や品質体制の構築、事業計画・予算策定への関与といった経験は、その場限りのスキルではありません。事業リスクをどう読み、どう構造化し、意思決定を支えてきたかという再現可能な判断軸として評価されます。自身の専門領域を起点に、事業全体への影響度を高めていくことが、年収アップの王道と言えるでしょう。

「マネジメント+専門性」の両立を明確にする

医療機器メーカーでは、管理職に就いたという事実だけで、年収が大きく伸びるわけではありません。重視されるのは、何を、どの単位で統括しているのかです。
転職成功者の多くは、ピープルマネジメントに加え、製品群、地域、機能横断プロジェクトなど、明確な責任範囲を担っています。「何名を管理したか」ではなく、「どの領域で、どのような成果創出に責任をもったか」を言語化できるかどうかが重要です。専門性を軸にマネジメントを担った経験は、40代以降の年収上昇に直結しやすい要素となります。

グローバル対応力を“業務実績”として示す

外資・日系を問わず、年収水準が高い層には、海外本社や海外拠点と連携した実務経験が見られます。ただし評価されるのは英語力そのものではありません。
グローバルプロジェクトへの参画、海外承認対応、国・地域を跨いだ意思決定プロセスへの関与など、どの局面で判断に関わってきたかが問われます。単なるレポーティングや調整にとどまらず、企画や判断に主体的に関与していたかどうかが、年収レンジを分ける分岐点になります。

「職務の難度」を客観的に言語化する

年収アップを実現している転職者ほど、自身の経験を「希少な環境で、何を再現可能な能力として身につけたのか」という視点で整理しています。
例えば、新規製品立ち上げや未整備領域での体制構築、複数規制を跨ぐ対応といった経験そのものは再現性が高いものではありません。しかし、そこで培われた意思決定力、関係者調整力、リスク判断のプロセスは、次の環境でも再現可能な価値として評価されます。
単なる業務内容ではなく、なぜ難しかったのか、どの判断や工夫が事業成果につながったのかを言語化できるかどうかが、次のポジションで提示される年収を左右します。

医療機器メーカーの年収アップ転職成功事例

以下は、医療機器メーカーで年収アップに成功した事例です。

【年収+500万円】営業マネジメント経験を“事業責任”に転換した40代の転職

Sさん(40代前半/男性)

業種職種年収
転職前医療機器メーカー(日系)営業マネジメント900万円
転職後医療機器メーカー(外資系)事業責任ポジション1,400万円

Sさんは、日系医療機器メーカーにて営業マネージャーとしてキャリアを積み、重点製品の拡販や複数名のチームマネジメントを通じて、安定的に成果を上げてきました。一方で、国内市場を前提とした営業体制の中では、自身の裁量や事業への影響範囲に限界を感じ、より上流から事業に関与できる環境を求めて転職を検討されました。

JACでは、Sさんの経験を単なる「営業管理」ではなく、市場分析に基づく戦略立案、KOLとの関係構築、売上・利益に対する実質的な責任として再定義。外資系医療機器メーカーにおける、製品・市場単位での事業責任を担うポジションを提案しました。

選考過程では、個人・チームの売上実績に加え、どのような判断が事業成果につながったのかを具体的に言語化できた点が評価され、ハイレンジでのオファーを獲得。転職後は、製品戦略から販売体制構築までを統括する立場として活躍しており、年収は900万円から1,400万円へと大きく上昇。営業経験を「事業運営力」へ昇華させたことが、年収アップにつながった事例です。

異業界ファイナンス経験を武器に年収1,200万円へ|医療機器FP&A転職

Dさん(30代後半/男性)

業種職種年収
転職前製造業(医療機器以外)管理会計・コントローリング950万円
転職後医療機器メーカー(外資系)FP&A1,200万円

Dさんは、製造業にて管理会計・コントローリングを担当し、海外拠点を含む予算策定、業績管理、経営層へのレポーティングなどを担ってきました。数字を通じて経営判断を支える役割にやりがいを感じる一方で、より成長性の高い業界で、事業成長に直接関与したいという志向が強まり、医療機器メーカーへの転職を検討されました。

JACでは、業界未経験という点を補うため、Dさんの経験をグローバル環境でのFP&A実務、事業部門との連携力、投資判断を支える分析力として整理。医療機器メーカーにおけるFP&Aポジションを、非公開求人の中から提案しました。
選考では、単なる数値管理ではなく、「どのように事業の意思決定に関与してきたか」を具体的に説明できた点が高く評価されました。転職後は、事業計画策定や投資判断に深く関与する立場として活躍しており、年収は950万円から1,200万円へ上昇。異業界で培った専門性を、医療機器メーカーの中核機能へと接続したことで、年収と役割の双方を引き上げた事例です。

“事業支援”から“研究開発の中核”へ。医療×デジタル領域での転職事例

Yさん(40代後半/男性)

業種職種年収
転職前医療機器メーカー(外資系)医療×デジタルコンテンツ開発/トレーニングソリューション950万円
転職後医療機器/メドテック(ロボティクス領域)研究開発プロジェクトマネージャー1,000万円

Yさんは、外資系医療機器メーカーにて、循環器領域を中心とした医療トレーニングコンテンツの企画・開発を担当。人体解剖データの3D化、VR/ARを活用したインタラクティブなトレーニング設計、学会イベントの企画・運営など、医療とデジタルを掛け合わせた領域で一貫して実績を積んできました。前職で培った3D設計、ロボティクス、デジタル技術の知見を活かし、医療従事者と共同で開発を主導してきた点が大きな強みです。

一方で、事業会社内での役割がコンテンツ・トレーニング領域に限定されていることから、より技術寄りの立場で研究開発そのものをリードしたいという志向が明確になり、転職を検討。JACでは、Yさんの経験を「マーコム・トレーニング」ではなく、医療×ロボティクス×デジタルを横断できる研究開発型プロジェクトマネジメント力として再定義しました。

その結果、国の大型研究補助金を活用した手術支援ロボット開発プロジェクトにおける研究開発プロジェクトマネージャー職を提案。技術者・医師・外部研究機関を束ねるプレイングマネージャーとしての適性が評価され、年収は950万円から1,000万円へ上昇。専門性の軸を変えずに、役割の重心を「事業支援」から「研究開発の中核」へ移した転職成功事例です。

医療機器メーカーの転職ならJAC

医療機器メーカーの転職では、単なる職種マッチではなく、専門性がどの事業フェーズで、どのような価値を生むのかを正しく見極めることが重要です。営業、研究開発、薬事・品質、ファイナンス、ITなど、いずれの領域においても、事業への影響度やミッションの難度によって年収レンジは大きく変わります。

JACは、医療機器・メドテック領域に精通した専任コンサルタントが、これまでのご経験を丁寧に紐解き、市場でどう評価されるのかを客観的に整理します。求人票に表れない組織課題や期待役割、年収交渉の余地まで踏まえた提案ができる点は、ハイクラスから選ばれている理由の一つです。

短期的な条件改善にとどまらず、専門性をどう深化・拡張させるか、中長期のキャリアをどう描くかまで見据えた支援を行っています。医療機器メーカーで次のキャリアステージを検討される際は、ぜひJACをご活用ください。

業界・領域に特化した専任コンサルタントが、あなたの転職をサポートします。

業界における市場価値はもちろん、レジュメの効果的な書き方面接対策

企業傾向の情報収集など、JACのコンサルタントにご相談ください。

この記事の筆者

株式会社JACリクルートメント

編集部

当サイトを運営する、JACの編集部です。日々、採用企業とコミュニケーションを取っているJACのコンサルタントや、最新の転職市場を分析しているJACのアナリストなどにインタビューし、皆様がキャリアを描く際に、また転職の際に役立つ情報をお届けしています。

各業界・職種に精通したプロがあなたの転職を支援します。