36歳での転職は遅いかもしれない・厳しいかもしれないと考えている方もいるのではないでしょうか。
本記事では独自データをもとに、36歳での転職の実情をJAC Recruitment(以下、JAC)が解説いたします。
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目次/Index
36歳で転職は厳しい?
本章では、36歳の転職について、JACのデータをもとに次の2つの観点から解説します。
• 36歳でも転職する方は十分存在する
• 約27%が36歳で初転職
36歳でも転職する方は十分存在する
厚生労働省が公表している以下「令和4年雇用動向調査結果の概況」によると、35〜39歳における転職入職率は女性10.7%、男性7.7%と、一定数存在することがわかりました。

また、JACに登録している方の年代割合は、30代が全体の40.7%を占めており、ほかの年代と比較して、転職に対し興味・関心が高い年代であることがうかがえます。
【JAC登録者 年代別割合】
年代 | 割合 |
---|---|
20代 | 16.9% |
30代 | 40.7% |
40代 | 24.8% |
50代 | 12.5% |
不明 | 5.1% |
※当社実績(2024年1月~2024年12月分データ)より
さらに、JACに登録している30代利用者のうち、36歳が占める割合は9.2%であり、36歳で転職に踏み切る方は少なくないことが理解できます。
【JACに登録している30代利用者の割合】
年代 | 割合 |
---|---|
30歳 | 11.1% |
31歳 | 11.3% |
32歳 | 11.3% |
33歳 | 10.6% |
34歳 | 10.3% |
35歳 | 10.4% |
36歳 | 9.2% |
37歳 | 8.9% |
38歳 | 8.4% |
39歳 | 8.4% |
※当社実績(2024年1月~2024年12月分データ)より
そして、JACに登録している36歳の男女比率を見てみると、JAC登録者全体の男女比率(男性:79.6%、女性:20.4%)と比較して、やや男性の割合が高い傾向が見て取れます。
【JACに登録している36歳利用者の男女比率】
性別 | 割合 |
---|---|
男性 | 80.1% |
女性 | 19.9% |
※当社実績(2024年1月~2024年12月分データ)より
約27%が36歳で初転職
JACを利用し36歳で転職した方のうち、初めての転職だった方の割合は、27.3%でした。2回目の転職になる方は、全体の27.5%を占めており、初めての転職だった方と2回目の方を合算すると54.7%と半数を超える結果となりました。
一方で、36歳の転職時点で3回目以上の転職になる方も4割ほどおり、36歳になると、複数回転職を経験している方も一定数いることがわかります。
【JACに登録する36歳の転職回数歴割合】
転職回数 | 割合 |
---|---|
0回目 | 27.3% |
1回目 | 27.5% |
2回目 | 20.8% |
3回目 | 11.8% |
4回目 | 5.3% |
5回目 | 2.6% |
6回目 | 1.2% |
7回目 | 0.4% |
8回目 | 0.1% |
9回目 | 0.1% |
不明 | 2.9% |
※当社実績(2019年1月~2024年12月分データ)より
36歳における転職活動の実態
本章では、36歳における次の3つの転職活動実態を、JACの独自データ(※)を用いて紹介します。
• 36歳の転職後平均年収
• 36歳の転職で年収アップした方の割合
• 36歳で管理職以上へ転職した方の割合
(※)当社実績(2019年1月~2024年12月分データ)より
36歳の転職後平均年収は720万円前後
JACが提供する転職支援を活用し36歳で転職した方の転職後平均年収は、720万円前後です。
また、転職後の年収帯別の割合は、次のとおりです。
【36歳転職後の年収帯別割合】
年収 | 割合 |
---|---|
300万未満 | 0.1% |
300~399万 | 1.2% |
400~499万 | 8.0% |
500~599万 | 18.8% |
600~699万 | 23.7% |
700~799万 | 18.9% |
800~899万 | 12.3% |
900~999万 | 7.8% |
1,000万以上 | 9.2% |
このデータでは、「600〜699万」が23.7%と一番多く、「1,000万以上」も9.2%と一定数いることがわかります。
36歳の転職で年収アップした方の割合は約45.7%、平均で120万円前後アップ
JACが提供する転職支援を活用し36歳で転職した方のうち、年収アップした方の割合は約45.7%でした。また、平均120万円程度の年収アップを実現しています。
なお、転職後の年収アップ帯別の割合は、次のとおりです。
【36歳転職後の年収アップ帯別割合】
年収 | 割合 |
---|---|
50万未満 | 25.8% |
50万~99万 | 24.9% |
100万~149万 | 19.8% |
150万~199万 | 10.6% |
200万~249万 | 7.4% |
250万~299万 | 4.6% |
300万~349万 | 2.4% |
350万~399万 | 1.4% |
400万~449万 | 0.8% |
450万~499万 | 0.8% |
500万以上 | 1.6% |
大幅な年収アップを叶えた人は少数派ではあるものの、転職で年収アップした人の約半数が、100万円以上の年収アップを実現しています。
36歳で管理職以上へ転職した方の割合は約15%
JACが提供する転職支援を活用し36歳で転職した方のうち、管理職以上のポジションに就任した方の割合は約15%でした。
内訳は、次のとおりです。
【36歳転職後の役職別割合】
役職 | 割合 |
---|---|
本部長以上 | 0.2% |
部長以上 | 1.1% |
課長以上 | 13.7% |
課長未満 | 85.0% |
36歳の転職で管理職に就任する割合は、決して多くはありません。大切なことは、将来のキャリアプランを明確にし、自身のキャリアプランにマッチするポジションを選択することにあるといえるでしょう。
36歳の転職で意識すべきポイント
ここでは、36歳の転職で意識すべき、次の3つのポイントについて解説します。
• 企業文化や将来性を加味し、長期的に働けるか
• 自身のライフプランを加味し、求めるWLBが実現できるか
• 企業ごとに求められる即戦力としての水準がどの程度か
企業文化や将来性を加味し、長期的に働けるか
36歳での転職では、単に給与やポジションなどの条件面だけでなく、転職先の企業文化や将来性も慎重に検討し、長期的に安定して働ける環境かどうかを見極めることが重要です。
企業文化が自身の価値観や働き方に合致しない場合、早期の離職につながる可能性が高まります。また、企業の将来性が不透明な場合、長期的なキャリア形成が難しくなることも考えられます。
企業文化や将来性を判断するには、企業のWebサイトやIR情報、社員の口コミサイトなどを参考にしたり、OB・OGの声を通じた情報収集に努めたりすることが有効です。
特に40代以降は再度の転職が難しくなります。そのため、面接の場でも企業のビジョンや事業戦略、キャリアパスなどについて質問し、長期的な視点でキャリアを築ける環境があるのかを見極めましょう。
自身のライフプランを加味し、求めるWLBが実現できるか
自身の望むワークライフバランスを実現できるかどうかも、考慮しておきたい項目です。36歳は、結婚や出産、住宅の購入など、プライベートにおいても変化の大きい時期です。そのため、転職先を選ぶ際は、自分のライフプランに合ったワークライフバランスが実現できるかを確認しておくことが大切です。
例えば、子育てと仕事との両立を目指すのであれば、フレックスタイム制度やリモートワーク制度の有無などを確認しておく必要があるでしょう。また、将来的にキャリアアップを目指すのであれば、研修制度やキャリアパスの明確さなどを確認しておかなければなりません。
加えて、働く環境や福利厚生だけでなく、将来的な異動・昇進にともなうライフスタイルの変化にも備え、中長期にわたり自分のライフプランと整合性が取れた働き方を実現できるのか、長期的な視点を持って検討することが大切です。
企業ごとに求められる即戦力としての水準がどの程度か
36歳になると、企業も即戦力として活躍できるスキルや経験を重視する傾向が強くなります。従って、応募する企業ごとに求められるスキルや経験の水準を正確に把握し、自身のスキルや経験がその水準に達しているかを慎重に見極めなければなりません。
即戦力の定義は、業界や職種によっても異なります。そのため、求人票だけでなく、リクルーターや採用担当者から得られる情報も参考にしましょう。また、36歳はプレイングマネージャーとしての役割を期待されることも多いため、専門スキルに加えて、マネジメント経験も求められるのか、確かめておくのもよいでしょう。
スキル不足が不安視される要素については、採用選考で入社後に学ぶ意欲を示すのも一つの方法です。
36歳での転職成功事例
ここでは、JACが提供する転職支援サービスを利用し、36歳で転職を成功させた事例を紹介します。
36歳でSIerから証券会社のリスク管理部門に未経験転職した事例(男性)
業種 | 職種 | 年収 | |
---|---|---|---|
転職前 | SIer | ネットワークエンジニア | 800万円 |
転職後 | 証券会社 | リスク管理 | 1,250万円 |
Mさんは、SIer企業のネットワークエンジニアとして、大規模基盤システムの設計から構築、運用まで幅広い工程に携わってきました。さらにITコンサルタントとして顧客のビジネス課題に応じたシステムロードマップの策定にも従事し、技術力だけでなく企画・提案力も磨いてきた実績を持ちます。
その後、より顧客視点に立ったソリューション提供に関わりたい思いが強まり、環境の変化を求めて転職活動を開始しました。
転職活動では、インフラ知見を生かしながら、事業会社側のIT戦略やサービス開発に主体的に関わるポジションを志向し、最終的に証券会社のシステム要件定義や実装推進業務に携わるポジションへの転職を果たしました。未経験業界への挑戦だったものの、これまで培ったシステム全体設計力やプロジェクト推進スキルが評価され、年収も850万円から1,250万円へと大幅アップを実現しました。
※事実をもとにしておりますが、プライバシー保護のため、個人が特定されないように内容を一部変更しています。
36歳で化学メーカーから総合商社に異業種転職した事例(男性)
業種 | 職種 | 年収 | |
---|---|---|---|
転職前 | 化学メーカー | 経営・事業企画 | 900万円 |
転職後 | 総合商社 | 経営・事業企画 | 1,300万円 |
Yさんは、新卒で日系化学メーカーに入社後、営業やセールスマーケティング、さらには海外子会社への出向も経験し、幅広い業界とグローバルビジネスに精通したキャリアを築いてきました。特に海外子会社では、多様な業界向けに販売戦略を展開し、現地拠点管理業務も担うなど、現場感覚とマネジメント力を磨いてきました。帰国後は事業部門のマネージャーとして、チームをリードしながら、収益管理や市場開拓にも力を注ぎ、企業成長に多方面から貢献してきたとのことです。
多様な業務経験を積むなかで、より広いビジネスフィールドでキャリア成長を図りたいという思いが強まり、異業種である商社への転職を決意しました。特に、事業投資や新規事業開発などの部門で、自身の国際経験と営業企画力を生かしたいという強い意向を持っていました。最終的に、第一志望としていた商社からの内定を獲得し、年収も900万円から1,300万円へと大幅アップを果たしました。
Yさんの転職成功の鍵は、専門領域にとどまらない柔軟なキャリアビジョンと、異業界でも即戦力となる営業・事業企画スキルを持ち合わせていた点にあるといえるでしょう。
※事実をもとにしておりますが、プライバシー保護のため、個人が特定されないように内容を一部変更しています。
36歳で一般消費財業界からEC業界に転職し、年収600万円アップさせた事例(男性)
業種 | 職種 | 年収 | |
---|---|---|---|
転職前 | 一般消費財 | 海外法人営業 | 500万円 |
転職後 | 通販・EC | 法人営業 | 1,100万円 |
Tさんは、一般消費財業界に新卒入社し、国内大手メーカー向けの法人営業を経験後、海外出向を経て営業からマーケティング、物流管理など幅広い業務に携わってきました。海外駐在では、現地企業の新規開拓にも成功し、現地マネジメントポジションも務めるなど、グローバル環境下で営業力とチーム統括力を磨いてきました。
順調にキャリアを築いてきたTさんですが、さらなる年収アップやキャリア拡大を目指して転職活動を開始しました。当初は素材メーカーや商社への転職を希望していましたが、最終的には「英語を生かせる」「グローバルな環境でキャリアを広げられる」といった観点から、EC企業の法人営業への転職を決断しました。結果、年収は500万円から1,100万円へと大幅にアップし、本人が希望していたチャレンジングな環境と広がりのあるキャリアを実現しました。
※事実をもとにしておりますが、プライバシー保護のため、個人が特定されないように内容を一部変更しています。
36歳で公務員から民間企業の事業企画職に転職した事例(男性)
業種 | 職種 | 年収 | |
---|---|---|---|
転職前 | 公務(官公庁・団体・福祉) | 経営・事業企画 | 750万円 |
転職後 | 建設・不動産 | 経営・事業企画 | 900万円 |
Nさんは、大学院修了後に地方自治体に建築職として入庁し、耐震促進や都市計画、再開発プロジェクトなど、幅広い都市整備分野に携わってきました。特に、特定地区への出向では、民間企業や地域団体と連携しながら、官民連携によるまちづくりビジョンの策定に注力されました。
転職活動を開始したきっかけは、より主体的に都市づくりに関われる環境を求めて、ということでした。応募先企業を選ぶ際は、「企画・開発」領域で社会貢献度の高いプロジェクトに関わること、そして柔軟な発想で新たなまちづくりに挑戦できるフィールドを重視し、希望に即した企業やポジションに絞り込んでいきました。
最終的にNさんは、民間企業の事業企画職への転職を果たし、本人が希望していた都市計画と官民連携に携わる環境を手にすることができました。
※事実をもとにしておりますが、プライバシー保護のため、個人が特定されないように内容を一部変更しています。
36歳でハイクラス転職を成功させたい方はぜひJACへご相談を
36歳は、専門性とマネジメント経験の両立が期待されるキャリアの中核期であり、特にハイクラス転職を目指す際は経験やスキルがシビアに評価されます。そのため、36歳でハイクラス転職を成功させたいと考える方は、ハイクラス転職支援の実績が豊富な転職エージェントの活用を推奨します。
その点、JACは、ハイクラス転職を目指す方への支援に長けており、外資系企業や日系大手、成長企業との強固なネットワークを有している点が特徴です。また、案件を多数取り扱っているため、マネージャー層以上のポジションや業界をまたいだキャリアチェンジにも対応でき、多様な選択肢の提案が可能です。さらに、JACはコンサルタント型の転職支援体制を採用していることから、企業側の求める人物像を熟知したうえで、一人ひとりに最適な求人を提案することができます。
36歳での転職は、中長期的なキャリアビジョンを見据えた戦略的な意思決定が求められます。JACでは、短期的な成果に偏らず、中長期的なキャリア形成を見据えたアドバイス提供に努めているため、満足度の高い転職を実現できるでしょう。
36歳でハイクラス転職を成功させ、新たなキャリアを築きたいと考える方は、ぜひJACにご相談ください。