PG(プログラマー)の転職事情|年収相場や求められるスキル・経験を解説

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公開日:2025/02/25 / 最終更新日: 2025/06/11

PG(プログラマー)は、ITシステムやソフトウェアの開発において中心的な役割を担う職種です。近年のデジタル化の加速にともない、企業のDX推進やシステム開発の需要が高まり、プログラマーの重要性はますます増しています。しかし、IT人材は不足しており、プログラマーの需給ギャップも拡大しています。このような状況の中で、プログラマーのキャリアパスや市場価値に対する注目が集まっています。

ここでは、JAC Recruitment(以下、JAC)のIT専門コンサルタントが、PG(プログラマー)とはどのような職種なのか、転職動向や年収、最新の求人情報などをご紹介します。

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PG(プログラマー)の転職動向


2025年現在、PG(プログラマー)の求人は堅調に推移しており、その役割はますます重要性を増しています。

DX・AI・クラウドを軸にした求人ニーズの高まり

企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進やAI活用の加速により、PG(プログラマー)に対する求人ニーズは引き続き高水準で推移しています。特に、以下の分野での求人が顕著です。

AI・機械学習・データ分析:自然言語処理、画像認識、最適化アルゴリズムなどを活用したSaaS開発案件が増加しています。

クラウドネイティブ開発:AWS、GCP、Azureなどのクラウド基盤を活用したマイクロサービスアーキテクチャやCI/CD環境の構築経験の需要が高まっています。

インフラ×アプリのフルスタック人材:インフラ設計からアプリケーション開発まで一貫して対応できるスキルセットが評価されています。

「内製化」志向の高まりと上流工程への期待

また、多くの企業がシステム開発の内製化を進めており、単なるコーディングスキルだけでなく、以下のような上流工程への関与経験が重視されています。

• 要件定義・設計フェーズからの参画
• プロダクト企画や技術選定への貢献
• グローバルチームとの協業経験

特に、「自社サービス開発」や「少人数でのアジャイル開発」を志向する企業では、スピード感と柔軟性を持ったPG(プログラマー)が求められています。

ハイクラス層に求められるスキルとキャリアパス

ハイクラス層のPGには、以下のようなスキルと経験が求められています。

• 技術的リーダーシップ:技術選定やアーキテクチャ設計の主導経験
• マネジメントスキル:チームビルディングや育成、プロジェクト推進力
• 業界知識と事業理解:金融、医療、製造など業界特化型の開発経験

また、キャリアパスとしては、テックリードやCTO候補、プロダクトマネージャーへの転身など、技術とビジネスを橋渡しするポジションへのニーズが高まっています。

PG(プログラマー)に求められるスキルや経験


技術の進化が速いIT業界において、PG(プログラマー)に求められる主なスキルや経験は次のとおりです。

プログラミングスキル

プログラミング言語の知識と実践的なコーディング能力は、PG(プログラマー)にとって必須のスキルです。主にJava、Python、JavaScript、C++などの言語に加えて、新興言語の習得も求められる場合があります。また、バージョン管理システム(Gitなど)の使用やデバッグスキルも重要です。さらに、コードの品質向上のためのコードレビューやリファクタリングも含めたスキルを磨くことを推奨します。

論理的思考力

プログラミングは本質的に論理的な作業です。PG(プログラマー)は問題を分析し、効率的なアルゴリズムを設計し、課題を小さな部分に分解する力が求められます。このスキルはコードの品質向上や、バグの早期発見にも大きく貢献します。実際のプロジェクトにおいて、この能力がどのように活用されるかの具体例を挙げると良いでしょう。

コミュニケーション能力

チーム開発が一般的な現代のソフトウェア開発環境では、同僚や顧客とのコミュニケーション能力が不可欠です。PG(プログラマー)は技術的内容を非技術者にも分かりやすく説明する能力や、チーム内での効果的な情報共有能力が求められます。コミュニケーションの具体的な場面(例:コードレビュー時、プロジェクトミーティング)などを挙げることで、より具体的なイメージをもたせることができます。

技術トレンドへの適応力

IT業界は急速に進化しているため、PG(プログラマー)には新しい技術やツールに対する学習意欲が求められます。現在のトレンドに加え、データサイエンスやAIに関する知識も重視されているため、最新技術の知識だけでなく、その技術をいかに活用できるかも問われるフェーズに入っています。

データベースとインフラの知識

多くのアプリケーションはデータベースと連携しており、SQLなどのデータベース言語やクラウドインフラストラクチャに関する基本的な知識が求められます。これらの知識はアプリケーション開発と運用に不可欠であり、最適化の観点からも深い理解が必要とされます。

PG(プログラマー)の平均年収


JACの実績では、PG(プログラマー)の平均想定年収は640万円で、500~700万円がボリュームゾーンとなっています。

※当社実績(2023年1月~2025年4月、想定年収)より

また、一般的にはPG(プログラマー)の平均年収は550万円前後と言われています。ただし年齢や経験、スキル、企業規模などによって大きく異なります。

<年代による違い>

年代平均年収
20代380~500万円程度
30代540~580万円程度
40代620~650万円程度
50代640~660万円程度

20代から30代前半にかけては年収の伸びが大きく、スキルアップによる収入増加が期待できます。しかし、35歳以降は年収の伸びが緩やかになり、55歳以降は減少傾向です。

<経験年数による違い>

経験年数平均年収
未経験~3年目300万円~400万円程度
3~5年目400万円~500万円程度
5~10年目500万円~700万円程度
10年目以上700万円~1,000万円以上

経験を積むにつれて年収は上昇しますが、10年目以降は個人のスキルや役職によって大きな差が出てきます。

<役職による違い>

役職平均年収
PG(プログラマー)550万円程度
SE(システムエンジニア)650万円程度
PM(プロジェクトマネージャー)800万円以上

PG(プログラマー)がキャリアアップしてSEやPMになると、さらに年収が上がる傾向にあります。また、管理職になると年収が1,000万円を超えることも珍しくありません。

<企業規模による違い>

役職平均年収
10~99人規模390万円程度
100~999人規模430万円程度
1,000人以上規模550万円程度

大企業に勤務するPG(プログラマー)は、中小企業のPG(プログラマー)と比べて100万円以上高い年収を得ている傾向がみられます。

<言語・スキルによる違い>

プログラミング言語やスキルによっても年収に差が出ます。需要の高い言語や最新技術のスキルをもつPG(プログラマー)は、より高い年収を得られる傾向です。例えば、Pythonやクラウド技術に精通したPG(プログラマー)は、平均よりも高い年収を得られる可能性が高いでしょう。

PG(プログラマーの最新転職・求人情報


ここからは、PG(プログラマー)の最新求人情報をご紹介します。求められる経験やスキル、年収条件などをご確認ください。

富士通株式会社:クラウドベースの業務プラットフォーム導入・開発メンバー

Astemo株式会社:自動運転・先進運転支援システム向けAI、画像認識ソフト開発の担当者

アバナード:Back-End Developer

非公開企業:【電子楽器】アプリケーションソフトウェア開発

カナデビア株式会社:IoTシステム開発担当

非公開企業:アプリケーション基盤

※求人の募集が終了している場合もございます。ご了承ください。(2025年5月最新)

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PG(プログラマー)への転職に生かせる資格


プログラミングに関して必要な資格はありませんが、以下の資格が転職に役立つ可能性があります。

基本情報技術者試験

基本情報技術者試験は、ITエンジニアの登竜門として広く認知されている国家資格です。プログラミングやデータベース、ネットワークなど、IT全般の基礎知識を問う試験で、難易度は中程度といわれています。

合格率は20~30%程度で、平均的な勉強時間は200時間程度です。IT知識がある人であれば50時間程度で合格を目指せますが、初心者は半年以上の準備期間が必要です。

参考:独立行政法人情報処理推進機構「基本情報技術者試験」

PHP技術者認定試験

PHP技術者認定試験は、Webアプリケーション開発で広く使用されるPHPの技術力を証明する資格です。初級、上級/準上級、認定ウィザードの3つのランクがあり、難易度は段階的に上がります。

初級は比較的取得しやすく、PHPの基本的な知識があれば1~2ヵ月程度の学習で合格可能です。上級は実務レベルの知識が問われるため、より長期的な学習が求められます。

参考:PHP技術者認定機構「PHP技術者認定試験」

Javaプログラミング能力認定試験

Javaプログラミング能力認定試験は、3級、2級、1級の3つのレベルがあり、Javaの基礎から応用までの能力を評価する資格です。3級は入門者向けで、2級は一般的な知識、1級は実践的なプログラム作成能力が求められます。

3級の取得には約50時間の学習が必要で、1~2ヵ月程度の準備期間が必要です。上位級になるほど難易度が上がり、より長い学習期間が必要となります。

参考:サーティファイ情報処理能力認定委員会「Javaプログラミング能力認定試験」

Python3エンジニア認定基礎試験

Python3エンジニア認定基礎試験は、近年需要が高まっているPythonの基礎的な知識と技能を評価する資格です。AIやデータ分析分野でも重要視されているため、将来性が高い資格といえます。

難易度は中程度で、Pythonの基本構文や標準ライブラリの使用方法などが出題されます。プログラミング経験者であれば2~3ヵ月程度の学習で合格を目指せますが、初心者は4~6ヵ月ほどの準備期間を設けるのが得策です。

参考:オデッセイコミュニケーションズ「Python 3 エンジニア認定基礎試験」

AWS認定資格(機械学習専門)

AWS認定資格の中でも、機械学習専門は、AIやデータサイエンス分野に特化したプログラマー(PG)にとって有用な資格です。AWSのクラウドサービスを使用した機械学習モデルの設計、実装、デプロイなどの知識が問われます。

難易度は高めで、AWS及び機械学習の実務経験が必要です。取得までの期間は、関連知識や経験によって大きく異なりますが、6ヵ月から1年程度の準備期間を設けるのが一般的です。

参考:AWS Certified Machine Learning – Specialty

PG(プログラマー)のキャリアパス


PG(プログラマー)のキャリアパスには、主に以下の4つがあります。

  • SE(システムエンジニア)
  • スペシャリスト
  • PM(プロジェクトマネージャー)
  • ITコンサルタント

SE(システムエンジニア)

概要
SEは、顧客の要望を理解し、システム全体の設計や管理を行う職種です。技術的な知識を生かしつつ、要件定義や設計のスキルが求められます。

必要なスキル

  • プログラミングスキル(特定のテクノロジーに関する知識)
  • 要件定義や設計ができる能力
  • ドキュメンテーション能力
  • ユーザビリティへの理解

キャリアの道筋
PG(プログラマー)としての経験を積みながら、少しずつ上流工程(要件定義、設計)に関与していくことが重要です。小規模なプロジェクトでのリーダー役を経験し、要件定義の重要性を理解することで、3〜5年以内にSEへの転換が可能です。必要に応じて、システム開発に関する資格(例:基本情報技術者試験など)を取得することで、より高いレベルのポジションへ進むことが期待できます。

スペシャリスト

概要
スペシャリストは、特定の技術分野やプログラミング言語に特化したエキスパートを目指すキャリアパスです。

必要なスキル

  • 特定の分野に関する深い技術知識(例:セキュリティ、機械学習、クラウドアーキテクチャ)
  • プロジェクト開発の実績
  • 新しい技術やフレームワークの習得意欲

キャリアの道筋
特定の分野を選択し、その領域での深い知識と実務経験を積むことが重要です。専門学校やオンライン講座で専門的な資格(例:AWS認定資格や特定のプログラミング言語に関する資格)を取得することで、競合との差別化を図ることが可能です。また、技術コミュニティへの参加や勉強会での発表を通じて、自身の専門性をアピールすることも効果的です。

PM(プロジェクトマネージャー)

概要
PMは、プロジェクト全体の管理や調整を担当する職種であり、プロジェクトの成功に向けたリーダーシップが求められます。

必要なスキル

  • プロジェクト管理技術(進捗管理、リソース管理、リスク管理など)
  • 優れたコミュニケーション能力
  • チーム運営やメンバーのモチベーション管理能力

キャリアの道筋
はじめはPGとして技術的なスキルを磨き、小規模プロジェクトのリーダーやサブリーダーとして経験を積むことが基本です。プロジェクト管理の知識(例:PMBOKやPMP資格)を学ぶことも重要です。また、チームメンバーとのコミュニケーションをしっかりと取り、信頼関係を築くことで大規模なプロジェクトを任されるようになります。

ITコンサルタント

概要
ITコンサルタントは、クライアントに対してIT戦略に関するアドバイスや企画立案を行う職種です。技術的知識とビジネスの視点を融合させる能力が求められます。

必要なスキル

  • ITに関する深い専門知識
  • ビジネスプロセスについての理解
  • 提案書作成やプレゼンテーション能力

キャリアの道筋
PG(プログラマー)としての技術的経験を積むだけでなく、ビジネス関連の知識も必要になります。MBAやビジネス分析関連の資格を取得することは、ITコンサルタントとしてのキャリアを築く上で非常に有用です。さまざまなプロジェクトに携わり、クライアントとのコミュニケーションを通じて実務経験を蓄積し、徐々にコンサルティング業務にシフトしていくことが望まれます。

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PG(プログラマー)の転職事例


ここからは、JAC経由でPG(プログラマー)へ転職した事例を2つご紹介します。

Gさん(男性/30代後半)

業種職種年収
転職前外資系大手通信会社PG(プログラマー)750万円
転職後日系大手通信会社PG(プログラマー)800万円

Gさんは「通信が好き」という情熱をもちながらも、現職ではOSS活動への関与が限定的であることから、転職により「大規模な基盤エンジニア×OSS活動」の両立が可能な環境を目指していました。面談を通じて、現職のやりがいを尊重しつつ、キャリアのさらなる可能性を広げる方向性が整理されました。

Gさんは日系大手通信会社への転職を決定。入社後は、通信キャリア向け基盤プロジェクトにおけるPM・PLに従事するポジションに就きました。これまでの誠実で勉強熱心な姿勢やシステム開発管理における経験が評価され、さらなるスキルを磨ける環境を手に入れています。

T.Oさん(男性/30代半ば)

業種職種年収
転職前ゲーム開発会社PG(プログラマー)430万円
転職後VRゲーム開発会社PG(プログラマー)600万円

T.Oさんは将来、大手ゲームメーカーのプロデューサーとして活躍することを目標に掲げていましたが、優先すべきは「プロデューサーとしてのキャリア構築」であると面談を通じて整理されました。そこで、JACのコンサルタントは大手企業だけでなく、キャリアパスが明確なベンチャー企業も視野に入れることを提案。

最終的に、プロデューサーへの早期ステップアップが可能な50人規模のベンチャー企業への入社を決定されました。入社後はプロジェクト全体を統括する機会が増え、目標に近づく確かな実績を積んでいます。

>>ゲームプログラマーの転職を成功させたT.Oさんの事例はこちら

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JACは業界や職種に特化したコンサルタントが在籍しており、IT分野に精通した専門家が的確なアドバイスを提供します。

また、ハイクラス向けの求人が豊富で、経験豊富なプログラマーのキャリアアップを支援できる環境が整っていることも強みです。

採用企業の経営層・現場責任者と深くコミュニケーションをとっているため、企業のニーズと転職希望者の適性を深く理解し、最適な職場環境を提案することが可能です。

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この記事の筆者

株式会社JAC Recruitment

 編集部 


当サイトを運営する、JACの編集部です。 日々、採用企業とコミュニケーションを取っているJACのコンサルタントや、最新の転職市場を分析しているJACのアナリストなどにインタビューし、皆様がキャリアを描く際に、また転職の際に役立つ情報をお届けしています。




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