社労士の年収ガイド|平均年収・年代別・役職別・成功事例を解説

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公開日:2025/11/16 / 最終更新日: 2025/11/16

組織運営の健全化に貢献するプロフェッショナル、社会保険労務士(以下、社労士)。その中でも、企業内で人事・労務業務に従事し、社労士資格を活かして働く「勤務社労士」は、専門性と実務経験をもって組織の成長を支える存在として注目されています。

年収面では、勤務形態や業界、経験年数などによって差があるものの、戦略人事や経営課題に関与するポジションでは高年収を実現するケースも増えており、今後も専門性を活かしたキャリア形成によって収入向上が期待されます。

本記事では、JAC Recruitment(以下、JAC)の転職支援実績をもとに、社労士の平均年収や役職・企業別の年収傾向、年収アップを実現するポイント、さらには転職成功事例までを詳しく解説します。

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社労士の平均年収と年代別年収

厚生労働省などの調べによると、一般的な社会保険労務士の平均年収は600万~700万円程度とされており、年代や勤務形態によって大きく異なります。特に開業社労士の場合、顧問契約数に応じて1,000万円を超える高収入となるケースもあります。

一方で、JACの転職支援実績によると、勤務社労士の平均年収は817.6万円と一般的な水準を大きく上回っています。また、管理職層では1,000万円を超え、部長クラスともなると1,300万~1,500万円台の事例も確認されています。

企業の規模や業界によっては、さらに高い年収を得られる可能性も十分にあり、また、外資系企業や人材、金融、医療といった専門性の高い業界ほど年収が高くなる傾向にあります。

>>>2024年度 社労士実態調査調査結果 概要

年代平均年収
20代後半581.4万円
30代前半725.0万円
30代後半718.2万円
40代前半844.9万円
40代後半852.6万円
50代以上848.2万円

役職別年収

役職平均年収
メンバー(課長未満)  659.2万円
管理職(課長以上)915.3万円

企業別年収

企業領域平均年収
日系 810.9万円
外資895.0万円

業種別年収(抜粋)

業種平均年収
金融 1094.5万円
製造業782.6万円
IT/通信 802.3万円
コンサルティング840万円
メディカル・バイオ847万円
建設・不動産781.5万円
流通902.3万円
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社労士の最新求人情報

JACでは多くの社労士の求人情報を取り扱っています。ここではその一部をご紹介します。

●創業以来無借金経営の日本経営グループ:労務担当
創業3年の急成長ベンチャー/累計38億円調達のEC×M&Aスタートアップ:グループ労務・制度マネージャー候補
ヘルステックベンチャー:管理部門職(経理・総務・現場事務等)【全国型総合職/地域型総合職】
●株式会社奥村組:管理部門職(経理・総務・現場事務等)
●非公開:労務 ~急成長を遂げる 東証スタンダード上場企業~
●永谷園グループ/海外15か国に進出中のグローバル企業:総務労務担当

※求人の募集が終了している場合もございます。ご了承ください。(2025年11月最新)

JACでは、上記以外にも多くの求人をお預かりしています。当社が取り扱う求人の約7割は、当社にご登録いただいている方だけにご紹介が可能な非公開求人です。


>>非公開求人について詳しく知りたい方はこちら

社労士で年収アップを目指すには?

近年、社労士のキャリアは「手続き業務」から「戦略的人事・労務」へと進化しています。特に年収1,000万円を超えるポジションを目指すためには、専門性と経営的視点を兼ね備えたキャリア戦略が不可欠です。ここでは、ハイクラス転職市場で高く評価されている5つの戦略をご紹介します。

労務コンサル領域への専門特化

IPO準備企業や外資系企業では、労務リスク対応や人事制度設計に精通した社労士が高く評価されており、年収800万円〜1,200万円の求人も珍しくありません。特に、労務DD(デューデリジェンス)や就業規則のグローバル対応など、実務と制度設計の両輪を担える方は希少価値が高く戦略人事部門での登用が進んでいます。

複数資格の掛け合わせによる希少性の演出

社労士資格に加え、中小企業診断士やキャリアコンサルタントなどの資格を保有することで、企業内外での活躍の幅が広がります。特に「人材開発」「組織改革」「人事制度設計」などの分野において、複合的な視点をもつスペシャリストは、コンサルティングファームや大手企業で高く評価されており、年収アップにもつながっています。

  • ハイクラス転職で資格は取得した方がよい?役立つ資格を解説

    ハイクラス転職を目指すうえで「資格」が選考に及ぼす影響について、気になっている方も多いでしょう。 資格の中にはあまり意味がないものも含まれますが、ハイクラス転職では確かに有利になる資格も存在します。 この記事では、ハイク… 続きを読む ハイクラス転職で資格は取得した方がよい?役立つ資格を解説

DX・HR Techへの理解と実務経験

人事労務領域におけるDX推進やHR Tech導入の経験は、スタートアップや成長企業でのニーズが急増しています。特に、労務管理システムの導入やペーパーレス化、データドリブンな人事戦略の立案に関与した経験は、ITリテラシーをもつ社労士として高く評価されます。

  • DX(デジタルトランスフォーメーション)時代のキャリア形成

    ITトレンドを日々キャッチアップし、技術・コンサル職種を支援しているなかで、最近よく耳にする言葉に、DX(デジタルトランスフォーメーション)があります。 いったいDXとはどういうものなのか、またDXはこれからのキャリア形… 続きを読む DX(デジタルトランスフォーメーション)時代のキャリア形成

業界横断の労務対応経験

製造業、IT、医療、物流など、複数業界での労務対応経験をもつ社労士は、業界特有の課題に柔軟に対応できる即戦力として重宝されます。特に、M&Aや事業再編に伴う労務対応経験は、コンサルティング会社や大手企業での高年収ポジションに直結します。

社労士の年収アップ転職成功事例

人的資本経営を推進、給与・労務経験で年収250万円アップ

Kさん(40代後半/女性)

業種職種年収
転職前物流業人事(HR)/ダイバーシティ推進責任者950 万円
転職後総合化学メーカー人事マネージャー(課長職)1,200万円

ある大手企業の人事部門で長年キャリアを積んできたKさん。社会保険労務士資格を保有し、給与・社会保険や労務管理、ダイバーシティ推進などの幅広い業務経験があります。近年は人的資本開示やESG関連のプロジェクトにも携わり、現場と経営層の橋渡し役として、戦略人事の視点をもち、組織の成長に貢献してきた点が社内外で高く評価されていました。

しかし、会社の経営体制が変わったことをきっかけに、これまでの経験をさらに活かせる新たな環境を求めて転職を決意。JACのコンサルタントは、Kさんの強みや志向性が整理し、社労士としての専門性を活かせる人的資本経営やESG推進に注力する企業の人事マネージャー職をご提案しました。

選考過程では、選考過程では、社労士資格に裏付けされた幅広い人事経験や、経営戦略と連動した制度設計・推進力をしっかりアピール。結果として、年収は大幅にアップし、より高いポジションでのキャリアアップを実現しました。新天地では、ダイバーシティや人的資本経営の推進役として、グローバルな視点で組織づくりに携わっています。

今後は、経営と現場をつなぐ戦略人事として、さらに活躍のフィールドを広げていく予定です。

多国籍な労務対応経験でキャリアアップ、専門性を高め年収アップを実現

Oさん(40代後半/女性)

業種職種年収
転職前外資系メーカーリサーチアナリストアシスタント950万円
転職後エンターテインメント・メディア給与管理課長1,050万円

Oさんは、グローバル企業の人事部門でキャリアを重ねてきた経験豊富な人事プロフェッショナルです。社会保険労務士資格を保有しており、これまで、給与・社会保険のアウトソーシング管理や、チームマネジメント、外資系企業向けのペイロール業務など、幅広い実務に携わってきました。特に、複数の国や拠点をまたぐプロジェクトや、英語を使ったグローバルな労務対応力が強みです。

新たなキャリアを模索する中で、これまでの経験や語学力をさらに活かせる環境を求めて転職を決意。JACとの面談では、Oさんの「グローバル対応力」「マネジメント経験」「社労士としての制度運用力」を明確に整理し、外資系大手企業の給与管理責任者ポジションをご提案しました。

選考では、社労士資格に裏付けられた幅広い人事・労務経験や、海外拠点との連携、プロジェクト推進力がしっかりアピール。結果として、年収は950万円から1,025万円へとアップし、より専門性の高いポジションでのキャリアアップを実現しました。新しい職場では、グローバルな給与管理や人事制度運用の中核を担い、経営層や海外メンバーと連携しながら、組織の成長を支えています。

今後は、グローバル人事の専門性をさらに高めつつ、次世代の人材育成や新たな制度設計にも積極的に関わっていく予定です。

社労士の転職ならJAC

JACでは、社労士としての専門性やキャリア志向を丁寧にヒアリングし、戦略人事・グローバル人事・D&I推進など、ハイクラス領域での多様なポジションをご提案しています。
業界や企業規模を問わず、人的資本経営やESG推進など時代のニーズに合った非公開求人も豊富にご用意。ご経験や強みを言語化し、選考対策や面接準備まで一貫してサポートすることで、年収やポジション面でも納得感のあるキャリアアップを実現します。
短期的な条件だけでなく、中長期的なキャリアの可能性まで見据えた転職支援で、社労士としてさらなる高みを目指す方を全力でサポートします。

この記事の筆者

株式会社JAC Recruitment

 編集部 


当サイトを運営する、JACの編集部です。 日々、採用企業とコミュニケーションを取っているJACのコンサルタントや、最新の転職市場を分析しているJACのアナリストなどにインタビューし、皆様がキャリアを描く際に、また転職の際に役立つ情報をお届けしています。