RPAコンサルタントとしてハイクラス転職(マネージャー・シニア層)を目指す場合、職務経歴書では「何を自動化したか」ではなく、「どの業務課題に対し、どの設計思想でRPAを位置づけ、どのレベルの成果を創出したか」が評価されます。
本記事ではJAC Recruitment(以下、JAC)が、RPAコンサルタントとしてキャリアアップ・年収アップを実現するために、採用側の評価軸を踏まえた職務経歴書の書き方を、具体的なサンプルとともに解説します。
目次/Index
RPAコンサルタントの職務経歴書で求められる視点とは?
RPAコンサルタントでは、以下のような視点が重視されます。
- 成果の定量化:業務効率化を数値で語り、RPAの経営価値を明確に示せる力
- 業務改革視点(BPR×RPA):業務全体を構造的に捉え、RPAを手段として最適な業務改革を設計できる力
- 上流〜下流の一気通貫経験:構想策定から導入・運用定着まで、RPAの全工程を一貫して推進できる力
- プロジェクト推進力・マネジメント力:多様なステークホルダーを巻き込み、RPAプロジェクトを成果創出まで導く力
- テクノロジー理解と適切な使い分け:RPAに固執せず、業務課題に応じて最適な技術を選択・組み合わせる力
- 横展開・定着化の視点:PoCに留めず、全社・複数拠点へ展開し運用定着まで見据えられる力
上記のポイントを踏まえながら、以下にサンプルとポイントを解説します。
【RPAコンサルタント】職務経歴書のテンプレート/サンプルダウンロード
職務経歴書
氏名:●● ●●
■ 職務概要
■ 職務経歴
勤務先名:○○アドバイザリー&コンサルティング株式会社
勤務期間:20xx年x月~現在
部署名:デジタル・オペレーション改革コンサルティング部
◆事業内容:RPA/BPRコンサルティング/業務改革構想策定/RPA導入・運用支援(AMO)/OCR・ワークフロー導入/データ可視化(BI)/業務内製化支援/グローバル業務標準化支援
◆資本金:xxx百万円 ◆売上高:xx百万円 ◆従業員数:xx名
| 期間 | 事業内容 |
|---|---|
| 2014年4月 ~現在 | 部署名:デジタル・オペレーション改革コンサルティング部 |
【担当職務】
|
■ 保有資格・スキル
資格:- RPA関連ベンダー認定資格(UiPath/BizRobo! 等)
- プロジェクトマネジメント関連資格(PMP 等・任意)
- IT系基礎資格(基本情報技術者 等)
- TOEIC 700点以上、業務レベルの英語対応(海外拠点案件経験あり)
- 業務棚卸し・業務分析(BPR)
- RPA導入計画策定・PoC設計
- RPA要件定義・設計・開発・運用(UiPath/BizRobo! 等)
- OCR/ワークフロー/BI連携
- RPA運用設計(AMO)・内製化支援
- プロジェクトマネジメント/PMO
- PowerPoint(構想・経営報告)・Excel(業務分析・効果算定)
■ 自己PR
RPAを起点に業務プロセス全体を再設計し、業務改革の手段としてRPAを位置づけながら、上流の業務分析・構想策定から導入・運用定着までを一貫して推進してきました。業務棚卸しを通じて課題を構造化し、RPA・OCR・ワークフロー・システム化など複数の選択肢から最適解を設計することで、業務削減時間や工数削減率といった定量成果を創出してきた点が強みです。また、業務部門・IT部門・経営層など多様なステークホルダーと連携し、利害や前提条件が異なる中でも合意形成を図りながらプロジェクトを完遂してきました。今後は、RPAを起点としたデジタルオペレーション改革の知見をさらに深め、企業の生産性向上と持続的な競争力強化に貢献していきたいと考えています。
以上
RPAコンサルタント(Word形式)のサンプルダウンロードはこちらから
【RPAコンサルタント】職務経歴書の各項目の書き方とポイント解説
1.職務概要(200文字程度)
ポイント:キャリア全体の要約と、RPAコンサルタントとしての専門性・立ち位置を簡潔に示します。
ハイクラス転職では、「RPAが作れる」ではなく、どのレイヤーの課題を任されてきたかが評価されます。特に以下の観点を明確にすると効果的です。
観点:
例文:
「大手企業および国内外グループ会社を対象に、RPAを核とした業務改革・業務効率化コンサルティングに従事。業務棚卸し・業務分析から導入計画策定、要件定義・開発・運用定着までを一貫して担当し、業務削減時間や工数削減率といった定量成果を創出してきた点を強みとする。」
2. 事業内容
ポイント:所属企業の事業内容は、自身がどのレベルのRPA案件を経験してきたかを示す重要な情報です。
RPA単体ではなく、BPR・業務改革・周辺テクノロジーまで含めて記載することで、上流経験を印象づけられます。
記載ポイント:
3. 就業中の会社概要の記載
ポイント:現在所属する企業の概要を示すことで、扱ってきた業務改革テーマの規模・難易度が伝わります。
特にRPAコンサルでは、「PoC中心か」「全社展開・定着まで経験しているか」が評価を分けます。
4. 担当業務の具体的な記載
ポイント:「何をやったか」ではなく、「どのフェーズを、どこまで再現性高く担当したか」を書くのがポイントです。RPAコンサルは業務範囲が広いため、箇条書きで構造的に記載します。
成功者の記載例:
など
5. 保有資格・スキル
ポイント:RPAコンサルでは、資格よりも「実務で何ができるか」が重視されます。ただし、資格は専門性と再現性を補強する要素として有効です。
例:
【資格】:RPAベンダー認定資格(UiPath/BizRobo! 等)、プロジェクトマネジメント関連資格(任意)、IT系基礎資格
【スキル】:業務棚卸し・業務分析(BPR)、RPA導入計画策定・PoC設計、RPA開発・運用
(UiPath/BizRobo! 等)、OCR/ワークフロー/BI連携、RPA運用設計(AMO)、内製化支援、プロジェクトマネジメント
など
6. 自己PR (300〜400字)
ポイント:自己PRでは、「RPAで何を変えられる人か」を明確にします。技術力よりも、業務改革・成果創出・推進力にフォーカスするとハイクラス向けになります。
例文:
「RPAを起点に、業務プロセス全体を再設計する役割を担い、業務改革を実現するための手段として位置づけ、上流の業務分析・構想策定から導入・運用定着までを一貫して推進してきました。業務棚卸しを通じて課題を構造化し、RPA・OCR・ワークフロー・システム化など複数の選択肢から最適解を設計することで、業務削減時間や工数削減率といった定量成果を創出してきた点が強みです。」
また、業務部門・IT部門・経営層など多様なステークホルダーと連携し、利害や前提条件が異なる中でも合意形成を図りながらプロジェクトを完遂してきました。今後は、RPAを起点としたデジタルオペレーション改革の知見をさらに深め、企業の生産性向上と持続的な競争力強化に貢献していきたいと考えています。」
など
成功者に共通する「書き方の工夫」
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 成果を数値で示す | 業務削減時間、工数削減率、コスト削減額、処理件数増加など、RPA導入の経営インパクトを定量化して記載 |
| BPR視点を明示する | 「業務棚卸し→課題構造化→改善手法選定→RPA導入」という思考プロセスを簡潔に示す |
| フェーズの再現性を出す | 構想策定・業務選定・導入計画・開発・運用定着まで、どこを主導したかを明確にする |
| RPAありきにしない | RPA/OCR/ワークフロー/システム化など、複数の選択肢から最適解を選んだことを示す |
| 横展開・定着まで書く | PoC止まりではなく、全社展開・複数部門展開・内製化・AMOまで記載する |
| 調整力・推進力を入れる | 業務部門・IT部門・経営層との合意形成や、抵抗をどう乗り越えたかを簡潔に触れる |
| 抽象度を上げすぎない | 「業務改善に貢献」ではなく、「どの業務で何がどう変わったか」を具体化する |
よくある質問
Q. 「RPA導入実績が多い」ことと、「ハイクラスで評価される」ことは同義ですか?
同義ではありません。評価されるのは“量”ではなく“設計思想”です。
ハイクラス採用では、「何本RPAを作ったか」よりも、なぜその業務を選び、どういう全体設計でRPAを位置づけたかが重視されます。
• 業務棚卸しの観点(属人性/例外/統制)
• RPA以外の選択肢との比較検討
• 将来の横展開・内製化を見据えた設計
これらを説明できる職務経歴書は、“RPA実装者”ではなく“業務改革を設計できるプロ”として評価されます。
Q.RPA導入が途中で止まった/全社展開に至らなかった経験はマイナスになりますか?
書き方次第で、むしろ上級者の経験として評価されます。
重要なのは、「なぜ止まったのか」「どこに構造的な課題があったのか」を言語化できるかどうかです。失敗・停滞経験を
• 業務選定基準の見直し
• 導入判断の精度向上
• 次フェーズへの改善提案
につなげて書ける人は、採用側から“実務を分かっている人”として高く評価されます。
Q.RPAコンサルから、その先のキャリアはどう描けますか?
業務改革・DX・オペレーション改革への広がりが期待できます。
RPAコンサルの経験は、
• 業務改革コンサル
• DX/デジタルオペレーション改革
• CoE立ち上げ・全社業務変革
といった上位キャリアにつながります。職務経歴書では、「RPAの先に何を見ているか」を一言添えるだけでも、中長期視点を持った方として高く評価されます。
まとめと次のステップ
RPAコンサルタントの転職では、職務経歴書があなたの業務改革力と実行力を最も正確に伝える手段となります。
重要なのは、単なるRPA導入実績の羅列ではなく、どの業務課題に対し、どの設計思想でRPAを位置づけ、どこまで責任をもって推進したかを再現可能な形で示すことです。
特に業務のBefore/Afterを数値で示し、業務選定の視点や技術選定の理由、展開・定着までの取り組みを第三者に説明できる形で整理することで、ハイクラス選考での評価は大きく高まります。
JAC Recruitmentでは、RPA・業務改革・デジタルオペレーション領域に精通したコンサルタントが、職務経歴書のブラッシュアップから実績整理、選考対策まで一貫して支援しています。

