リース業界のハイクラス採用では、「どの案件で、どのような価値を生み出してきたか」が職務経歴書で厳しく見られます。その中で、職務経歴書は「あなたの専門性と再現性を伝える営業資料」ともいえる重要な書類です。
本記事では、リース業界への転職を目指すハイクラス層に向けて、実際の成功者の職務経歴書を参考にしながら、評価される書き方のポイントとテンプレートをご紹介します。
目次/Index
リース業界の職務経歴書で求められる視点とは?
リース業界では、以下のような視点が重視されます。
- 成果の定量化:取扱高・投資規模・ROI改善・残価リスク低減など、事業成長に直結する数字で語れる実績
- ストラクチャリングの専門性:財務・法務・税務を踏まえ、残価・与信・契約条件を設計した具体的なスキーム構築経験
- 提案力・改善力:設備投資・資産運用・業務効率化など、事業価値向上につながる改善・提案の視点
- プロジェクト推進力:メーカー・顧客・法務・審査を巻き込んだ調整力や大規模案件のPM経験
- コンプライアンス・ガバナンス対応力:与信管理、内部統制、IFRS16への理解など、金融機関としての統制に基づく判断力
上記のポイントを踏まえながら、以下にサンプルとポイントを解説します。
【リース業界】職務経歴書のテンプレート/サンプルダウンロード
職務経歴書
氏名:●● ●●
■ 職務概要
■ 職務経歴
勤務先名:○○リース株式会社(東証プライム上場)
勤務期間:20〇〇年x月~現在
部署名:法人営業第二部(製造・物流・IT領域)
◆事業内容:総合リース、事業投資、アセットマネジメント
◆資本金:xxx百万円 ◆売上高:xx百万円 ◆従業員数:xx名
| 期間 | 事業内容 |
|---|---|
| 2014年4月 ~現在 | 部署名:法人営業第二部(製造・物流・IT領域) |
【担当職務】・法人向け設備リース/割賦の提案・審査・契約構築・ 製造・物流・医療向けの設備投資支援スキームの設計 ・財務分析(PL/BS、キャッシュフロー、格付分析) ・大型案件のストラクチャリング(残価設定、担保、サブリース等) • プロジェクトマネジメント(メーカー・法務・審査との調整) • アセット価値評価・再リース/売却戦略立案 【実績】 • 年間取扱高:120億円(前年比130%) • 製造業向け投資案件:ROI改善(+12%)、残価リスク20%圧縮 • 物流企業との包括契約再編により調達コスト15%削減 • 新規スキーム開発(IT資産運用型リース)で年間売上20億円創出 • 審査プロセス見直しにより、案件承認リードタイムを30%短縮 |
■ 保有資格・スキル
- 日商簿記2級、TOEIC 900点
- 財務分析、DCF/NPV/IRR計算
- 契約作成(和文/英文)、法務リスク評価
- プロジェクトマネジメント(WBS/進捗管理/課題管理)
- ITスキル:Excel、PowerPoint、Salesforce、BIツール
■ 自己PR
法人向けのアセットファイナンス領域において、複数部門を横断しながら、案件全体を構造的に整理し、最適なスキームに落とし込む推進力を強みとしています。特に製造・物流・医療領域での大型投資案件では、顧客の財務制約や設備稼働状況、資産性を踏まえた最適なスキームを設計し、ROI改善や残価リスク低減など、事業価値向上に直結する成果を創出してきました。また法務・審査・メーカーと連携する複数部署横断のプロジェクトにおいても、課題抽出・合意形成を主導し、案件の早期化・大型化を実現。今後も「金融×事業理解×アセット運用」の視点を生かし、貴社の事業投資領域の成長に貢献したいと考えています。以上
リース業界の職務経歴書(Word形式)のサンプルダウンロードはこちらから
【リース業界】職務経歴書の各項目の書き方とポイント解説
1.職務概要(200文字程度)
ポイント:キャリアの要約と専門性を簡潔に記載します。
例文:
「総合リース会社にて、法人向けアセットファイナンス・設備投資支援・ストラクチャードリース案件を中心に従事。製造・物流・IT・医療領域への設備投資支援に強みをもち、案件審査・財務分析・契約構築・アセット価値評価・残価リスク管理を一貫して担当。年間100億円規模の投資案件を推進し、資産効率改善や財務戦略の最適化に貢献」
2. 事業内容
ポイント:所属企業の業種・規模・特徴を記載。信頼性や業界内でのポジションを示します。
例:
「リース業(資本金:500億円、従業員数:5,000名、東証プライム上場)」
3. 就業中の会社概要の記載
ポイント:現在就業中である会社の、会社概要、事業内容を記載することで、企業の信頼性や規模を示すことができます。特に金融業界では、企業の規模や事業内容が重要な評価基準となるため、これを明確にすることは読み手に対して信頼性をアピールする手段となります。
4. 担当業務の具体的な記載
ポイント:「誰に」「何を」「どうやって」「どのくらい」成果を出したかを明確に記載します。
成功者の記載例:
「年間○○件の与信審査を担当し、延滞率を○%改善。契約条件見直しにより、契約成立率を○%向上。業務フロー改善で処理時間を○%削減」など
5. 保有資格・スキル
ポイント:リース業界で評価される資格やスキルを具体的に記載。ITスキルや語学力も加点対象になります。
例:
- 日商簿記2級・1級
- 税理士科目合格(簿記論/財務諸表論 など)
- リース営業主任者
- 貸金業務取扱主任者
- Python/SQLによる業務自動化経験(資格があれば尚可) など
6. 自己PR (300〜400字)
ポイント:実績に基づいた強みをアピールします。マネジメント経験や改善提案の視点を盛り込むと効果的です。
例文:
「法人向けのアセットファイナンス領域において、案件創出からストラクチャリング、与信判断、契約構築、アセット管理までを一貫してリードできる点が強みです。特に製造・物流・医療領域での大型投資案件では、顧客の財務制約や設備稼働状況、資産性を踏まえた最適なスキームを設計し、ROI改善や残価リスク低減など、事業価値向上に直結する成果を創出してきました。また法務・審査・メーカーと連携する複数部署横断のプロジェクトにおいても、課題抽出・合意形成を主導し、案件の早期化・大型化を実現。今後も「金融×事業理解×アセット運用」の視点を生かし、貴社の事業投資領域の成長に貢献したいと考えています。」
成功者に共通する「書き方の工夫」
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 数値で成果を示す | 売上・利益・投資額・残価・ROIなどを定量化 |
| 顧客視点・提案力 | 事業課題、資産効率化、調達コスト改善など |
| スキーム構築力 | 税務/法務/財務を踏まえたストラクチャリング |
| PM/調整力 | メーカー・審査・法務との横断推進 |
| コンプライアンス対応 | 与信管理、AML、内部監査など |
| 英語力・海外対応 | メーカー交渉・グローバル案件への対応 |
よくある質問
Q.リース案件はすべて非公開。成果をどこまで書ける?
顧客名・金額を特定されない形で「規模感・成果」を書くとOK。
例:
「大手製造業向けに設備更新プロジェクト(数十億円規模)を主導」
Q.ストラクチャリング経験が少ないです。
“どのリスクを、どの部門と、どうコントロールしたか” を書くと評価されます。
Q.提案内容が抽象的で、成果が“数字化”できません。
ROI、残価、稼働率、審査通過率、調達コスト、回収率などで可視化できます。
まとめと次のステップ
リース業界のハイクラス職務経歴書では、「金融知識×事業理解×プロジェクト推進×スキーム構築」の4点が揃っているかが鍵となります。特に、成果の定量化やスキーム構築力の可視化、複数部門を巻き込む推進力、そして事業価値に直結する改善インパクトを明確に示すことで、一段上の評価を得やすくなります。
JAC Recruitmentでは、リース業界の専門領域に精通したコンサルタントが、職務経歴書のブラッシュアップから強みの言語化、面接対策まで一貫してサポートしています。
「経験をより正しく伝えたい」「ハイクラス採用で確実に差をつけたい」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。
