―― ここからは皆さまのバックグラウンドと、お仕事への思いについて伺います。濱之上さんはファーストキャリアからPwCなのですね。
濱之上氏:私は1996年に新卒で入社し、約30年在籍しています。北米の大学で会計学を学び、現PwC米国法人のニューヨーク事務所に入社し、約5年間監査業務に携わりました。日本への帰国を機にPwCアドバイザリーへ移り、以来25年ほどM&Aを手がけています。M&Aの領域では、クライアントのニーズに応じて新しいサービスが次々と生まれています。新たな価値をつくり出すこと、「経営」に近い立場でそれを支援することに楽しさを感じています。
―― 丸橋さん、松本さんは異業界から転職されたそうですが、なぜ転職を決意し、PwCアドバイザリーを選んだのでしょうか。入社後の感想もお聞かせください。
丸橋氏:私はメガバンクで約20年間働き、そのうち約10年は企業再生を支援してきました。「債権者」の立場から、どう返済してもらうかを考え、そのために企業再生を支援する役割です。しかし局面によっては、クライアントの利益と銀行の利益が相反する場面もあり、ジレンマを抱えるようになっていたのです。クライアントと「対峙」するよりも「伴走」して企業再生を支援する方が常に前向きに仕事ができるのではないか……そう考え、PwCアドバイザリーに転職しました。
入社後の実感は、一言で言うと「最高」です。クライアントに対し、思い描いたとおりの支援ができています。最初は他人行儀で身構えていたクライアントが、徐々に「身内」「仲間」として接してくださるようになるのがうれしいですね。たとえばクライアントの現場に常駐する案件で、毎朝のご挨拶が、「いらっしゃいませ」から「お疲れさま」に変わる瞬間がある。これは銀行時代には味わえなかった喜びです。
一方で、最初は戸惑う部分もありました。銀行をはじめ、歴史の長い大企業では手続きやルールがきっちり定められていて、それに沿って進めれば、ある程度は仕事が回る。ここに来て驚いたのは、仕組みや手続きそのものが次々と変わっていくことです。前期まで使っていた仕組みでも、改善すべき点があればすぐに見直す文化があります。そこは大きな魅力である一方、常に感度を高めて情報を更新していかなければなりません。そうした環境に適応できるかどうかは、向き不向きがあると思いますが、私には大変合っていましたね。
松本氏:私は新卒で国内のERP(統合基幹業務システム)メーカーに入社し、その後、欧州系の戦略コンサルティングファームを経て、PwCアドバイザリーに転職しました。一貫しているキャリアの軸は、「クライアントの変革を支援したい」という思いです。システム系も戦略系も経験した中で、クライアントが変わりたくても動けない、動ききれない場面を数多く見てきました。では、企業が最も大きく動くきっかけは何かと考えた結果、M&Aアドバイザリーの領域に興味を持ったのです。M&Aを扱うファームの中でも、働くメンバーの人柄の良さ、顧客ネットワークの広さに魅力を感じ、PwCアドバイザリーを選びました。
ほかのコンサルの案件と異なるのは、自身が関わった案件が新聞やニュースで注目されることです。特に大企業のM&Aは株式市場への影響が大きく、日経などのメディアにも取り上げられる。自分の仕事が社会に与えるインパクトを実感できます。
―― 組織体制やカルチャーの特徴、魅力についてお聞かせください。
濱之上氏:5~6年ほど前、業界でいち早く「セクター制」を導入しました。業界ごとに専門チームを設け、各業界に特化したコンサルティングを行うものです。この体制により、先ほど触れたとおり、専門性を生かしやすいのです。また、今期は「クロスセクター」の取り組みを加速させ、異なる専門領域の知見を掛け合わせて経営課題の解決を図っていきます。「フィジカルAI」「データセンター」など、クロスセクターで手がける仕事もあるので、興味がある人にとっては面白い環境です。
松本氏:入社前後で良い意味でイメージにギャップがあった点として、「組織間の垣根が低い」という特徴があります。PwCアドバイザリー内の組織間もそうですし、PwCグループ内の他社との間にも壁がなく、一緒にプロジェクトに取り組むことが多いです。大規模・複雑なプロジェクトで、ほかの専門チームを巻き込めるのは心強いです。
丸橋氏:PwC Japanグループには、私たちアドバイザリーのほかに、コンサルティング、監査法人、税務と、主に4つの領域があります。M&Aや事業再生は会社そのものを動かすため、4領域がワンチームで対応するケースも少なくありません。さらには海外のメンバーファームが加わることもあります。私はPwCアドバイザリーに入社して間もない頃、自動車関連企業の中国事業に関わる案件で、複数領域の専門家に加えてPwC中国とも連携し、案件のリードを任されました。大変でしたが、とても面白かったことが記憶に残っています。
松本氏:風土の魅力として感じるのは、マチュアな人が多いことです。つまり、精神的に成熟していて、他者へのリスペクトがあり、自律して責任を果たす人々です。コンサルティング業界では、クライアントからシビアな要求を受けている局面などでは社内メンバーにきつい言葉を発することがあると思います。しかし、PwCではシビアな局面であっても頭ごなしに否定・批判することなく、「どうすればクライアントに価値を提供できるのか」「この人の良さを引き出すにはどうアプローチすればいいだろう」と、皆で真剣に考えるのです。
―― これから名古屋拠点の仲間となる方へ、メッセージをお願いします。
松本氏:名古屋の経済を一緒に盛り上げていきたいです。かつ、M&Aを地域企業の成長や変革の起爆剤にしていきたい。そのような思いを共有できる方と、一緒に働きたいと考えています。
丸橋氏:私の好きな言葉は、「向き不向きより前向きに」です。「自分に向いているだろうか」「できるだろうか」と不安に思って立ち止まるのではなく、前向きなマインドで挑戦してみようと思う方にぜひ来ていただけたらうれしいです。
私の社会人デビューは名古屋で、新人から7年を過ごした東海エリアはとりわけ思い入れの強い地域です。東海エリアに愛着がある自分から見て、東京や大阪と比較するとビジネスリソースがもう一歩足りないもどかしさがあります。だから、名実ともに「3大都市圏」として、東京と大阪に並ぶ水準にしていきたい。それが日本全体の底力を上げるためにも重要だと考えています。
濱之上氏:「Love名古屋」「Love東海」×「グローバル案件をやりたい」という志向の方を歓迎します。地域案件からグローバル案件までを幅広く経験し、そこで身に付けた知見やスキルをさらに東海の案件で生かしていただきたいです。
日本は長く経済が低迷し、円安も進んでいます。インバウンド需要が過去最高といわれますが、やはり日本のコアな価値は「ものづくり」にあると思います。この強みを守り、さらに発展させていけるよう、全力で応援したいと思います。