29歳は、実務経験と成長ポテンシャルの両方が評価される重要な転換点です。
本記事では、独自データをもとに、29歳での転職の実情をJAC Recruitment(以下、JAC)が解説いたします。
29歳で転職は厳しい?
本章では、29歳の転職について、JACのデータを中心に次の2つの観点から解説します。
- 29歳でも転職する方は十分存在する
- 31.1%が29歳で初転職
29歳でも転職する方は十分存在する
厚生労働省が公表している「令和6年雇用動向調査結果」によると、25〜29歳における転職入職率は男性15.3%、女性14.1%でした。
この調査から、29歳で転職する方は一定数存在していることがわかります。

また、JACの実績によると、20代は13.6%で、30代や40代に比べると少数派となっています。実際に転職を実現した20代の中では、29歳が31.1%と最も割合が高く、転職活動が活発な年齢層であることが分かります。
これは、20代後半が専門性の確立とキャリア方向性の再定義が同時に求められる時期であることを示しています。
【JAC実績における年代別割合】
| 年代 | 割合 |
|---|---|
| 20代 | 13.6% |
| 30代 | 38.7% |
| 40代 | 29.4% |
| 50代 | 15.7% |
| 不明 | 0.1% |
※1
【JACを利用して転職した20代の年齢層別割合】
| 年代 | 割合 |
|---|---|
| 25歳 | 7.0% |
| 26歳 | 14.3% |
| 27歳 | 21.1% |
| 28歳 | 26.6% |
| 29歳 | 31.1% |
※2
さらにJACを利用して転職された29歳の方の男女比率は以下のとおりです。 全年代の男女比率(男:79.6%、女:20.4%)と比較すると、やや女性の割合が高い傾向です。
【JACを利用して転職された29歳の男女比率】
| 性別 | 割合 |
|---|---|
| 男性 | 72.7% |
| 女性 | 27.1% |
※3
約59%が29歳で初転職
JACを利用して29歳で転職した方のうち、初めての転職だった方の割合は59.4%と、過半数を占める結果となりました。2回目の転職となる方は28.5%と、半数近くにまで下がり、3回目以降はさらに急減します。
この結果から、29歳では初めて転職する方が最も多く、複数回経験者は少数派であることが分かります。
【JAC実績における29歳の転職回数歴割合】
| 転職回数 | 割合 |
| 0回目 | 59.4% |
| 1回目 | 28.5% |
| 2回目 | 7.7% |
| 3回目 | 1.4% |
| 4回目 | 0.3% |
| 5回以上 | 0.1% |
※4
※1~4はすべて当社実績(2023年1月~2025年10月分データ)より
29歳における転職活動の実態
本章では、29歳における次の3つの転職活動実態を、JACの独自データ(※)を用いて紹介します。
- 29歳の転職後平均年収
- 29歳の転職で年収アップした方の割合
- 29歳で管理職以上へ転職した方の割合
- (※)当社実績(2019年1月~2024年12月分データ)より
29歳の転職後の平均年収は650万円前後
JACが提供する転職支援を活用し、29歳で転職した方の転職後の平均年収は650万円です。
また、転職後の年収帯別の割合は次のとおりです。
【29歳での転職後の年収帯別割合】
| 年収 | 割合 |
| 400万未満 | 1.3% |
| 400~499万 | 12.9% |
| 500~599万 | 25.2% |
| 600~699万 | 29.3% |
| 700~799万 | 16.5% |
| 800~899万 | 7.2% |
| 900~999万 | 3.9% |
| 1,000万以上 | 3.7% |
最も多い年収帯は600〜699万円(29.3%)、次いで500〜599万円(25.2%)です。また、1,000万円以上の層も3.7%おり、高年収ポジションへの転職事例も一定数存在します。
29歳の転職で年収アップした方の割合は約69%、平均で約53万円前後アップ
JACが提供する転職支援を活用して29歳で転職した方のうち、年収がアップした方の割合は69.4%でした。
また、平均で53万円程度の年収アップを実現しています。
なお、転職後の年収アップ帯別の割合は、次のとおりです。
【29歳での転職後の年収アップ帯別割合】
| 年収 | 割合 |
| 0~49万円 | 25.9% |
| 50~99万円 | 25.7% |
| 100~149万円 | 19.8% |
| 150~199万円 | 14.1% |
| 200~249万円 | 5.7% |
| 250~299万円 | 3.2% |
| 300~349万円 | 1.6% |
| 350~399万円 | 0.9% |
| 400~449万円 | 0.5% |
| 450~499万円 | 0.4% |
| 500万円以上 | 2.1% |
年収アップ者の約半数は100万円未満ですが、34%は100〜199万円の上昇を実現しています。
29歳で管理職以上へ転職した方の割合は約4.3%
JACが提供する転職支援を活用し、29歳で転職した方のうち、課長以上のポジションに就いた方は 3.8%でした。内訳は次のとおりです。
| 役職 | 割合 |
|---|---|
| 課長以上 | 3.8% |
| 課長未満 | 96.1% |
29歳の転職で管理職に就任する割合は、決して多くはありません。大切なことは、将来のキャリアプランを明確にし、自身のキャリアプランにマッチするポジションを選択することにあるといえるでしょう。
29歳の転職で意識すべきポイント
ここでは、29歳の転職で意識すべき、次の4つのポイントについて解説します。
- 専門性+ポータブルスキルを強調
- マネジメント経験がなくてもリーダーシップを示す
- 異業種転職は「業界知識+適応力」をアピール
- キャリアの軸を明確にする
専門性+ポータブルスキルを強調
29歳は、専門性を深めながらも、異業種や異職種への転職を視野に入れる方が増える年齢です。JACのデータでは、29歳の転職者のうち約31%が初転職であり、キャリアの選択肢を広げるタイミングといえます。企業は専門知識だけでなく、業界横断で活かせるポータブルスキル(課題解決力・分析力・コミュニケーション力など)も重視します。専門知識と汎用スキルの両面を整理し、職務経歴書や面接で具体的な成果とともにアピールすることが重要です。
マネジメント経験がなくてもリーダーシップを示す
29歳では、課長級の管理職転職はまだ少数(約4.5%)ですが、企業は将来のリーダー候補としての資質を評価します。プロジェクト推進や後輩育成など、管理職未満でもリーダーシップを発揮した経験を具体的に示しましょう。「チームをまとめた経験」「業務改善を主導した事例」など、数字や成果を交えて語ることで、マネジメントポテンシャルを証明できます。実務担当にとどまらず、周囲を巻き込んだ成果創出の経験を示すことで、将来のリーダー候補として評価されやすくなります。
異業種転職は「業界知識+適応力」をアピール
JACのデータでは、29歳で異業種転職を成功させた事例も多数あります。異業種への挑戦では、現職で培ったスキルをどう活かせるかを明確にすることが鍵です。例えば、製造業からIT業界へ転職する場合、「プロジェクト管理力」「顧客折衝力」など共通するスキルを強調し、さらに新しい業界への学習意欲を示すことが重要です。面接では「なぜその業界なのか」「どのようにキャッチアップするか」を具体的に語り、適応力をアピールしましょう。
キャリアの軸を明確にする
29歳は、初転職率が約59%と高く、キャリアの方向性を再定義する方が多い年齢です。転職理由が「年収アップ」や「環境改善」だけでは、採用側に不安を与える可能性があります。自分のキャリアビジョンを言語化し、「どのような専門性を高めたいか」「将来どんなポジションを目指すか」を整理しましょう。軸が明確であれば、応募企業との親和性精度が高まり、面接でも説得力をもつた回答ができます。転職は目的ではなく、キャリア形成の手段です。
29歳での未経験・異業種への転職成功事例
29歳で広告・マーケティングから製造業DX領域へ異業種転職、年収800万円アップ
Dさん(29歳/男性)
| 業種 | 職種 | 年収 | |
| 転職前 | 広告・マーケティング関連企業 | 事業開発 | 350万円 |
| 転職後 | 製造業DX関連企業 | パートナーセールス | 1,150万円 |
Dさんは、製造業向けの営業職でキャリアをスタートし、新規開拓で目標達成率154%を記録するなど高い成果を残しました。その後、M&A業務を経験し、事業承継や買収プロジェクトを主導。こうした経験を通じて、事業会社でのキャリア形成を志向し、転職活動を開始しました。
今回の転職では、JACのコンサルタントがDさんの「英語力を活かしたい」「製造業×DX領域でキャリアを広げたい」という志向性を深く理解し、非公開求人を提案。応募企業の事業戦略やポジションの役割を丁寧に説明し、面接対策では「過去の営業実績をDXの文脈でどう活かせるか」を具体化するサポートを実施しました。
その結果、パートナーセールスとして代理店と協働し、スマートファクトリーやIoTソリューションの提案を担うポジションで内定を獲得。年収は330万円から1,150万円へと大幅アップし、グローバル環境でのキャリアを実現しました。
29歳でプリセールスから戦略営業へ職種転換、年収500万円アップ
Iさん(29歳/男性)
| 業種 | 職種 | 年収 | |
| 転職前 | 情報通信業 | プリセールスエンジニア | 650万円 |
| 転職後 | EC・ITサービス業 | アカウントマネジャー | 1,350万円 |
Iさんは大学卒業後、ネットワークやクラウド、セキュリティなど幅広い分野での提案営業を経験。公共機関向けの大型案件を中心に、直販・パートナーセールス双方で実績を積み、海外拠点での営業・プリセールス経験ももつグローバル志向の方でした。
転職活動では「IT業界で営業力をさらに発揮し、英語を活かせる環境」を希望。JACのコンサルタントは、Iさんの強みである技術知識と営業スキルを活かせるポジションを精査し、外資系ECプラットフォームの法人営業職を提案しました。面接対策では、公共機関向けの提案経験を「課題解決力」として再定義し、外資系企業で求められる成果指向のアピール方法を徹底サポート。
結果、戦略営業ポジションで内定を獲得し、年収は660万円から1,150万円へと大幅アップ。公共機関向けの提案力と海外経験を武器に、外資系企業で法人購買の変革を担うポジションで新たな挑戦をスタートしました。
29歳でリスクコンサルからDX推進へ未経験領域に挑戦、年収550万円アップ
Hさん(29歳/女性)
| 業種 | 職種 | 年収 | |
| 転職前 | コンサルティング・プロフェッショナルサービス | リスクコンサルタント(マネージャー) | 450万円 |
| 転職後 | ITコンサルティング・DX支援 | DX Competency Consultant | 1,000万円 |
Hさんは大手監査法人で内部監査やSOX対応、PMO業務を経験後、海外大手コンサルの台湾拠点に転籍。GRC領域を中心にマネージャーとして活躍し、直近ではM&A案件にも従事していました。英語・中国語をビジネスレベルで使いこなし、グローバルな経験を積んだHさんは、日本でのキャリア再構築を目指し、DX領域への転職を希望しました。
JACのコンサルタントは、Hさんの「リスク管理×IT志向」という強みを踏まえ、DX推進に関わるポジションを提案。応募企業のDX戦略やプロジェクト事例を共有し、面接対策では「リスクアドバイザリー経験をDX文脈でどう活かすか」を具体化。さらに、年収交渉では市場データを提示し、希望条件を満たすオファー獲得をサポートしました。
結果、年収は450万円から1,000万円へと大幅アップ。リスク管理の専門性を軸に、DX推進という未経験領域で新たな価値創出に挑戦しています。
29歳で不動産業から総合リース・金融サービス業界へ異業種転職
Bさん(29歳/男性)
| 業種 | 職種 | 年収 | |
| 転職前 | 不動産業 | 事業開発 | 450万円 |
| 転職後 | 総合リース・金融サービス | アセットマネジメント | 1,000万円 |
Bさんは不動産デベロッパーでキャリアをスタートし、商業施設の開発やプロパティマネジメント、REIT運用など幅広い業務を経験。宅地建物取引士資格を活かし、物件管理や期中運用に強みをもってていました。しかし、キャリアの停滞を感じ、さらなるステップアップを目指して転職活動を開始しました。
JACのコンサルタントは、Bさんの「AM業務経験」「商業アセット知識」を評価し、総合リース・金融サービス企業のアセットマネジメント職をご提案。面接対策では、REIT運用経験を「投資分析力」「バリューアップ戦略」として再定義し、金融業界で求められる視点を強化。さらに、年収交渉では市場データを提示し、希望条件を満たすオファー獲得をサポートしました。
結果、年収は450万円から1,000万円へと大幅アップ。不動産運用の知見を活かし、金融業界で資産価値最大化を担うプロフェッショナルとして新たなキャリアを築いています。
29歳でハイクラス転職を成功させたい方はぜひJACへご相談を
29歳という年齢は、専門性とマネジメント経験を積み始める「キャリアの分岐点」です。
JACでは、各業界の求人動向や企業の採用ニーズを深く理解したコンサルタントが、あなたのキャリア形成を見据えたアドバイスを提供します。
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