52歳の転職は厳しい?転職動向や成功事例を解説

52歳の転職は「厳しい」「選択肢が少ない」と言われがちです。
しかし、JAC Recruitment(以下、JAC)の実績データを見ると、52歳で管理職・ハイクラスポジションへ転職を成功させている方は決して少なくありません。

本記事では、JACの独自データと具体的な成功事例をもとに、52歳転職の実態と成功のポイントを解説します。

管理職・スペシャリスト転職をお考えの方へ
JAC Recruitmentは、ハイクラス転職に特化した転職エージェントです。業界・領域に強い専門コンサルタントが、解像度の高い情報を提供し、あなたの転職をサポートします。

本章では、52歳の転職について、JACのデータを中心に次の2つの観点から解説します。

• 52歳でも転職する方は一定数存在する
• 13.5%が52歳で初転職

厚生労働省が公表している「令和6年雇用動向調査結果の概況」によると、50〜54歳における転職入職率は女性8.2%、男性5.1%でした。本調査より、50代前半でも一定数が転職していることがわかります。

出典:「令和6年雇用動向調査結果の概況」(厚生労働省)

JACのデータによると、50代の転職者は全体の15.7%を占めています。その中でも52歳は13.2%と、50歳(13.9%)、51歳(14.5%)についで、50代の中で高い割合を示しており、企業が「最後のポテンシャル採用」を検討するタイミングであることを示しています。

一方で、男女比は男性87.4%と圧倒的で、求められるポジションが経営層や高度専門職に集中している傾向が見られます。

52歳での転職は、異業種への挑戦よりも、これまで培った専門性やマネジメント力を最大限に活かす戦略が成功の鍵となるでしょう。

【JAC実績における50代の割合】

年齢割合
50歳13.9%
51歳14.5%
52歳13.2%
53歳12.7%
54歳10.5%
55歳9.3%
56歳8.2%
57歳5.6%
58歳6.1%
59歳5.9%

※1

JAC実績における52歳の男女比率】

性別割合
男性87.4%
女性12.6%

※2

JACのデータによると、52歳で転職を検討する方のうち、初めての転職は13.5%にとどまり、約87%が複数回の転職を経験済みです。

また複数回の転職経験者は一定数いるものの、過半数は1~3回の経験にとどまり、安定したキャリアを築きながら新たな挑戦を選択している傾向が見られます。

【JAC実績における52歳の転職回数別割合】

転職回数割合
013.5%
118.0%
217.0%
314.7%
413.2%
58.5%
64.9%
73.2%
82.3%
91.2%
100.5%
110.3%
120.0%
130.0%
140.0%
150.0%
不明2.6%

※1~3はすべて当社実績(2023年1月~2025年10月分データ)より


本章では、52歳における次の3つの転職活動実態を、JACの独自データ(※1)を用いて紹介します。

• 52歳の転職後平均年収
• 52歳の転職で年収アップした方の割合
• 52歳で管理職以上に転職した方の割合
(※1)当社実績(2023年1月~2025年10月分データ)より

JACのデータによると、52歳で転職した方の年収帯では700万~799万円(13.6%)、800万~899万円(13.5%)がボリュームゾーンです。 また、年収900万円以上の層が全体の約52%に達し、そのうち年収1,000万円超は約42%を占め、1,500万円以上も1割以上存在します。

【52歳転職後の年収帯別割合】

年収帯割合
600万未満7.6%
600~699万円12.9%
700~799万円13.6%
800~899万円13.5%
900~999万円10.9%
1,000~1,099万円8.4%
1,100~1,199万円9.3%
1,200~1,299万円6.9%
1,300~1,399万円3.7%
1,400~1,499万円3.2%
1,500万以上10.2%

※当社実績(2023年1月~2025年10月分データ)より

JACのデータによると、52歳で転職した方の年収アップ幅は「50万円未満」が37.8%と最も多く、次いで「50万~99万円」が22.0%となっています。一方で、100万円以上のアップを実現した方も約39%います。

さらに、そのうち500万円超の大幅アップを果たした方も2.2%います。 この分布から、52歳は即戦力としての経験や専門性が評価されやすく、即戦力としての経験や専門性が評価されるケースでは、年収アップを実現している例も多く見られます。特に、経営層や事業責任者などハイクラスポジションへの転職では、数百万円単位のアップも十分可能です。



【52歳転職後の年収アップ帯別割合】

年収アップ帯割合
50万円未満37.8%
50~99万円22.0%
100~149万円13.3%
150~199万円11.4%
200~249万円4.6%
250~299万円4.1%
300~349万円2.7%
350~399万円0.8%
700~799万円0.8%
400~449万円0.3%
500万円以上2.2%

※当社実績(2023年1月~2025年10月分データ)より

52歳で管理職以上へ転職した方の割合は約65%

JACの実績を見ると、52歳で転職した方のうち、管理職以上のポジションに就任した方の割合は64.6%でした。内訳は、次のとおりです。

【52歳転職後の役職別割合】

役職割合
課長未満35.4%
課長以上40.7%
部長以上19.9%
本部長以上4.0%

※当社実績(2023年1月~2025年10月分データ)より

52歳で転職する方の多くは管理職クラスであり、課長以上が全体の約65%を占めています。一方で、課長未満も35.4%存在しており、専門性を活かしたポジションへの転職も一定数見られます。

52歳の転職で意識すべきポイント

ここでは、52歳の転職で意識すべき、3つのポイントについて解説します。

  • 企業が求めるのは「即戦力+変革力」
  • 市場価値を「成果」で語る
  • 年収・待遇は「期待値と妥当性のバランス」

企業が求めるのは「即戦力+変革力」

50代前半の転職では、若手のような育成前提の採用ではなく、即戦力としての専門性に加え、組織や事業に具体的な変化をもたらせる力がより明確に求められます。特に52歳は、これまでの経験を活かしながら、組織変革や事業成長に直結する役割を期待されるケースが多い年代です。

ジョブ型雇用の浸透により、年齢よりも「どの課題を解決できるか」が重視される時代になっています。
ハイクラス層では、単なる専門性だけでなく、経営視点での意思決定支援力や組織マネジメント力、グローバル対応力が評価される傾向にあります。特にDX推進や新規事業開発など、変革をリードできる方のニーズは高いです。

市場価値を「成果」で語る

52歳での転職では、職務経歴書や面接で「経験年数」だけを語るのは不十分です。企業は、具体的な成果と再現性を求めています。
例えば、次のような実績です。

・「売り上げ〇%増」「コスト△億円削減」などの定量的実績

・「組織再編で生産性を〇%改善」「グローバル展開を推進」などの変革事例

これらを明確に示し、さらに、その成果を新しい環境でどう再現できるかを語れることが、ハイクラス層の選考突破の鍵となります。

年収・待遇は「期待値と妥当性のバランス」

当社データでは、52歳の転職後年収は600万~1,100万円が中心ですが、1,500万円超の人も10%以上います。
つまり、ハイクラス層では高収入の可能性は十分ありますが、企業は「コストパフォーマンス」を厳しく見ています。


重要なのは、希望年収の根拠を示すことです。過去の成果、担える役割、業界水準を踏まえた現実的なレンジを設定し、交渉に臨むことが成功のポイントです。特に、経営層や専門職ポジションでは、報酬=期待されるインパクトであることを理解し、待遇と責任のバランスを取ることが求められます。


50代での転職は「難しい」と思われがちですが、実際には豊富な経験と専門性を活かし、キャリアアップを果たしている方が多数います。

ここでは、JACが提供する転職支援サービスを利用し、52歳で転職を成功させた事例を紹介します。

Pさん(52歳/女性)

業種職種年収
転職前医療機器メーカー臨床開発統括責任者2,500万円
転職後CRO(医薬品開発業務受託機関)カントリー/クラスターリード4,000万円

Pさんはマーケティング、事業開発、臨床開発など幅広い分野で25年以上の経験をもち、特に臨床開発領域で製薬・デバイス・CROと多様な実績を積んできました。また組織構築やタレントマネジメントに強みを発揮なさっていましたが現職では日本以外のスコープを広げる機会が限られていたことを懸念し、転職を決意。

JACでは、こうした価値観を丁寧にヒアリングし、経営層に近いポジションでリーダーシップを発揮できるCRO企業を提案。選考対策では、組織変革や方育成の実績を経営視点で語れるストーリーを構築し、面接での説得力を高めました。

結果、年収は約1,500万円アップし、カントリー/クラスターリードとして戦略的な役割を担うことに。今後は、組織強化と次世代リーダー育成に注力し、グローバルでの影響力をさらに高める見込みです。

CxO提案力を武器に。52歳で挑んだ次の営業キャリア

Lさん(52歳/男性)

業種職種年収
転職前IT・情報処理/電気機器プレイングマネージャ(営業)2,400万円
転職後ITサービス(CRM・CXプラットフォーム)アカウントエグゼクティブ3,000万円

Lさんは、国内大手IT企業と外資系ITメーカーで長年にわたり営業キャリアを積み、特にストレージ領域で製造業向けの提案に強みをおもつです。直近では20名以上の部下を率いるプレイングマネージャとして、組織運営と営業成果の両立を実現。しかし、現職での在籍期間が5年を超え、より成長性の高い領域で挑戦したいという思いから転職を決意しました。

JACでは、Lさんの「CxOクラスへの提案力」「複雑なソリューション営業の実績」「パートナーエコシステム構築力」を言語化し、クラウドCRM企業のアカウントエグゼクティブというポジションを提案。選考対策では、製造業で培った課題解決型営業を、SaaSビジネスにどう応用できるかを具体的に示すストーリーを構築しました。
結果、年収は約600万円アップし、今後はエンタープライズ領域での新規開拓と、顧客体験向上を支援する戦略的営業を担います。

経営×DXを武器に再挑戦。52歳CDOの次章

Hさん(52歳/男性)

業種職種年収
転職前化学メーカー(医薬品・衛生材料など)CDO(最高デジタル責任者)2,000万円
転職後情報・通信業(ITコンサルティング)アソシエイトパートナー2,300万円

Hさんは、ITコンサルタントとして16年以上の経験をもち、製造業向けの基幹システム導入や構造改革プロジェクトをリード。全社改革では300名規模のPMとして過去最高益の創出に貢献しました。その後、事業会社でIT部門責任者やCDOとして、国内外のDX推進を牽引。最大200名のマネジメント経験に加え、SAPやSalesforce導入、IT中期経営計画の策定など、経営視点でのデジタル戦略構築に強みをお持ちです。

転職理由は、現職でDX推進の優先度が低下し、より即戦力として価値提供できる環境を求めたこと。JACでは、Hさんの「経営戦略とITを融合させる力」「大規模プロジェクト統率力」を言語化し、グローバルIT企業のアソシエイトパートナーというポジションを提案。選考対策では、コンサルティング領域での価値発揮を具体的に示すストーリーを構築しました。

結果、年収は約300万円アップし、今後は製造・流通業界を中心に、戦略策定からシステム構想、デリバリーまで一気通貫で支援する役割を担う予定です。

「守り」から「経営貢献」へ。52歳法務責任者の転職

Mさん(52歳/男性)

業種職種年収
転職前化学メーカー(機能性素材製品)法務部長2,000万円
転職後建設業国際企画法務室長2,300万円

Mさんは、総合部材メーカーで約25年にわたり法務領域を牽引。契約、M&A、企業再編、ガバナンス設計など幅広い経験を積み、米国赴任時には事業開発や経営戦略にも関与しました。帰国後は法務部長としてコーポレートガバナンスや株主総会対応を統括。英語力を活かし、グローバル案件にも対応できるスキルなどを備えていらっしゃいます。

転職理由は、現職での法務業務が国内中心であり、国際事業に関わる機会を求めたこと。JACでは、Mさんの「経営視点をもっ法務力」「海外法務経験」を言語化し、国際事業の拡大を進める建設業の新設ポジションを提案。選考対策では、M&Aやガバナンス設計の実績を経営貢献の観点で語れるストーリーを構築しました。

結果、年収は約150万円アップし、今後は国際事業における法務戦略の立案やガバナンス強化をリード。将来的には国際法務部門の組織化にも関与する予定です。

今回の事例から見える「52歳ハイクラス転職」成功のポイント

今回の事例から見える成功のポイントは、まず専門性と経営視点の両立です。4事例すべてに共通するのは、専門分野で培ったスキルを軸に、事業成長や組織強化にどう貢献できるかを明確に語っている点です。臨床開発責任者は「組織変革・タレントマネジメント力」、営業マネージャーは「CxO提案力・エコシステム構築力」、CDOは「DX戦略と大規模プロジェクト統率力」、法務部長は「ガバナンス設計+国際法務経験」を打ち出し、単なる専門家ではなく経営に近い視点を示した点が評価されました。

次に重要なのは、異業種・新領域への挑戦を支える柔軟性です。医療機器→CRO、ITハード→クラウドCRM、化学→ITコンサル、化学→建設と、全員が業界を跨いでいます。共通するのは「過去の経験をどう新しい領域で再現できるか」を具体的に示したこと。JACでは、候補者の強みを言語化し、異業種でも通用するストーリーを構築することで、年齢によるハードルを超え、キャリアの幅を広げることができました。

そして、戦略的な活動とプロの支援が成功率を大きく高めます。企業ニーズに合わせた強みの再定義、面接で響くストーリー構築、報酬交渉の妥当性提示を戦略的に行うことで、年収アップ(+150万~+1,500万円)や経営層ポジション獲得を実現しました。JACのコンサルタントは、候補者のキャリアを「経営貢献の視点」で再設計し、選考突破率を高めています。

52歳でも、キャリアの集大成として新たな挑戦は十分可能です。専門性+経営視点を武器に、柔軟な姿勢で異業種へ挑戦し、プロの支援を活用することが、成功への鍵となります。


50代は、長年培ってきた専門性や豊富なマネジメント経験を強みとして発揮できる一方で、企業からはスペシャリストとして高い成果が求められる年代です。役職定年やキャリアの先を見据え、次のステージをどう築くかが重要な分岐点となります。

その点、JACには、各業界の求人動向や企業の採用ニーズを深く理解したコンサルタントが在籍しており、「目先の転職」だけでなく「その先のキャリア形成」までを見据えたアドバイスを提供しております。さらに、専門性とマネジメントスキルのバランス、企業文化との適合性、ワークライフバランスと成長機会の両立など、52歳の転職で直面する課題に対しても、個々の状況に合わせた最適解を提案し、満足度の高い転職へと導くことができます。

また、非公開求人や独占求人も多数取り扱っているため、より自身の目指すキャリアに適したハイクラス案件に出会える可能性も期待できるでしょう。

52歳というキャリアの節目を機にハイクラス転職を検討している方は、ぜひJACをご利用ください。

この記事の筆者

株式会社JAC Recruitment

編集部

当サイトを運営する、JACの編集部です。日々、採用企業とコミュニケーションを取っているJACのコンサルタントや、最新の転職市場を分析しているJACのアナリストなどにインタビューし、皆様がキャリアを描く際に、また転職の際に役立つ情報をお届けしています。

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